THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

泰三さんと子守唄

2014-09-07 23:03:45 | セッション記録
眠れない夜が続いている

ここのところ、私の中の悲しみと痛みは、強く私を揺さぶっていた

夜、晴れていたのでノートルダム大聖堂へ

19時半なのに明るい

しばらく佇むと太陽が夕陽になり、沈んでいこうとしている

今日は土曜日なので21時半まで開いている


夕陽が沈みかけた時、ノートルダムの鐘の音が鳴り出した

壁には沢山の聖者が・・・

中ではミサが行われていた



ろうそくの灯されたイエスキリスト像を見ながら

私は心の中で叫んでいた

私の心のざわつきを、どうか静めてください


帰ってきたが眠れず、時計は夜中の2時38分(日本時間は朝の9時38分)
時差は7時間


眠れぬ夜は映画

ビューテフルマインドを久しぶりに見た

ジョン・ナッシュ 数学者でノーベル経済学賞を受賞した実在の人物を取り上げた映画だ

この映画は何度も何度も繰り返して見ているが、泰三さんのパソコンの映画リストの中にあったので
ノートパソコンにコピーしてきた


私が好きな監督(ロン・ハワード監督)の映画だが、ロン・ハワードが作り出す世界観がいい

彼の作品にダヴィンチコードがあるが、最後の場面、ルーブル美術館のピラミッドオブジェの前で
トム・ハンクスが跪く場面がある

聖杯(イエスキリストの血統)を守るために人生をかけた十字軍の騎士が
聖母マリアの位牌にむかい、跪く場面と重なり、
彼が前世、聖杯を守ってきた騎士であることを思い出し、重なるシーンがある
シーンの撮り方・・・・

あの感性は独特のものがあり、トム・ハンクスもロン・ハワードも何とも言えない人間性と
魂の純粋さを感じる

ビューティフルマインドを見ながら、泰三さんを思い出していた

泰三さんも又、天才であり、統合失調症を患っていた

彼の苦しみと痛みを、隣でいつも感じていた

一緒にいると、私の中の創造性にインスピレーションが降りてくる

彼は自分であり続けた


ビューティフルマインドの映画の中でのジョン・ナッシュの授賞式の言葉でボロボロ泣いた

「数を信じてきました。
方程式や論理に答えを見つけた。
しかしそういう人生を経て考えた。
真の論理とは何か?
誰が答えを決めるか?
探求の旅に出て、形而界の世界へ。
妄想を経て帰ってきて
学者として最大の発見をしました。
人として最大の発見です。
愛という不思議な方程式においては、
どんな答えも見つかると・・・。
ここにいるのは君のおかげだ。
君が僕の答え。
君がすべての答えだ」


泰三さんが最期に、声にならない声で
「あいしてる」と言ってくれたあの顔を思い出す
もう声にならなかったのに・・・・



ロウソクをつけ、泰三さんの写真を見ながら
心を静めていた

泰三さんの愛が流れてきた
繊細で優しくて、もろくて・・・

言いようのない思いが私の中に入ってきた

天才であるがゆえの生きにくさ

まるでこの映画は彼の映画だ


泰三さんの通夜の時に歌った子守唄(マントラだけど)
ずっと「友子、子守唄を歌って」と私に言ってた通り
泰三さんの魂と、肉体の一つ一つの細胞に語りかけるように唱えた


もう一回歌って・・・
まるで子供のように、ねだる泰三さんの声が聞こえるようだった





逢うべき人に出会える事

2014-09-07 00:27:19 | セッション記録
フランスに来て、ルルドに行ったり、教会を訪れたりしている

普通にマーケットに行き買い物をして、料理をする


フェイスブックやブログは、妹が更新しなさいと言って、私の復帰を後押ししてくれている


できれば、誰にも会わず、一人でひっそりと暮らしたい

そう思っていたが、泰三さんがきっと喜ばないだろうな・・・・


必要なことだけフェイスブックに公開しているが、毎日、ラインで妹が心配をしてくれている

泰三さんが亡くなって、ラインを初めてしたのだが、妹とのラインは私を本当に救ってくれている


気が狂いそうに何度もなるたびに、メールや電話で妹と何でもない世間話をする

それが唯一、私の心を救っている

妹の愛は、放浪する自由人の私を地球に
くくりつけてくれる

彼女がいなければ、とっくに後追いしていた

教会やルルドを訪れて、フランスでは日本人という枠を外れ、自由でいられる

誰も私のことを知らないということが、居心地がいい

いろいろな人間模様があって・・・

でもみんな同じ人間なんだって、いろいろな人を見て考えさせられる

道端で物乞いをする人も、警察にスリで捕まっていた少年も

どこにも違いはない


どこにいても、国を問わず共に生きているんだ

いろいろな人を見ながら、その生きている背景を見ると、何とも生きるとは
感慨深いものだと思わされる


ルルドに行き、随分気持ちが楽になってきたかと思ったら、突然鬱の発作があらわれる

この頃は公園でパソコン相手にブログや執筆を行っている


師がこう言っていた

「喜びも悲しみも、同じなのだ」と

その意味が分かる

私たちは悲しみを喜びに変えなければならないと思っている
だから、嫌なことは起こりませんようにと祈るのだ

でもそれは不可能だ

生きることは、様々なことを変えることではない


泰三さんはよく言っていた

「悲しみを閉じ込めると、喜びも感じることができない。感情は、ただの感情で・・・いいとか悪いとかではない。
それは一つの帯のようになっていて、繋がっている。だから一つの感情を閉じ込めると、他の感情を感じることもできない」

彼は感情の抑圧について長年関わって、抑圧を解放するワークを行ってきた

抑圧は、自分でさえも意識していない感情だと言っていた


公園で過ごす時間が多くなった

何を見て涙がでるのか、自分でも、もうよく分からない


ただ内側で、泰三さんを深く感じたがっている

どんな時も遺骨を離さずに持っている


少しづつ、自分の色々な側面が現れる
思っても見なかった自分に出会ったとき、びっくりする

それでも、私は私

私で居続けようと思う

6日は、泰三さんの漫画発売日



折原みと先生の感性はスゴい
泰三さんの思いをそのまま映し、より浮かびあがるような世界を創りあけていく

しかも、すべての中に、丁寧さと、心を感じる
絵やストーリーが、本当に優しさで満ち溢れている

今回は、泰三さんのプロポーズ場面が見れる

二人は、出会った瞬間に恋におちた

泰三さんが、「糸」という曲を二人のテーマソングにしようと言って、スカイプでよく流したのだ
二人がまだ一緒に住んでない、出会ったばかりの頃、朝まで、スカイプでデートしていた

逢うべき人に出会える事を、人はしあわせと呼びます

縦の糸はあなた、横の糸は私

折原みと先生に、その話しをしたら、音楽を聞いて漫画に取り組まれたとか…

本当に感謝です

逢うべき人に出会える奇跡…
私は、その人に出会ったんだ
だから、いいようのない幸せだった

恋するすべての人へ
そして生きているすべての人へ

泰三さんからのメッセージ