銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

徳の湯(横浜・東白楽)(2階浴場)

2018-02-10 12:46:51 | 銭湯
東急東横線の東白楽駅から徒歩1分以内という屈指の近さを誇る徳の湯。
名前とは裏腹に、決して徳のある接客とは言い難い銭湯ではあるが、設備がかなり充実してて、雪の日に訪れるには格好の銭湯だった。


▲この日は、雪の日(1/22)。本当はいつも訪れている「鷲の湯」に行きたかったのだが、どういう因果か月いちの休みの日だったため、徳の湯へ。


▲東神奈川駅から歩くこと5分ぐらいで東白楽駅がみえてくる。


▲右手にみえるのが東白楽駅。


▲同じ立ち位置から見た左側。見える建物の隣の隣が徳の湯だ。


▲徳の湯に到着。


▲徳の湯の入り口から撮影した東白楽駅。改札口から歩いておよそ1分以内で到着するだろう。


入り口の自動扉が開くと、左側に傘立てがあって、右側には下足箱がある。下足箱は、普通の靴だけでなく、ブーツや長靴も入れられる場所が確保されており、入り口から設備の充実さを感じ取ることができる。
入り口は縦長の空間になっていて、奥には決して愛想がいいとは言えない店主(この日は女性だった)が座っている。自販機でチケットを購入し、受付で渡す。


前回は1階だったが、今回は2階。初めてここの階段をのぼる。
階段は、地方の安ホテルのような雰囲気。上にあがると、右側に食堂があった(その日はもうやっていなかった)。
左奥側にはトイレ。その食堂とトイレの間に脱衣場の入り口がある。
のれんをくぐると、四角い脱衣場があって、ロッカーが両壁に設置してある。
左奥には、浴室に向けられてテレビが設置してあり、浴室からもテレビが見られるようになっている(もちろん脱衣場からも見ることができる)。
脱衣場のすみっこにはウォーキングマシンのようなものもあるが、あとはほかの銭湯同様に体重計や洗面台があるぐらいである。


浴室の中に入ると、左側に主浴槽があって、台形のような形をしている。その壁際を取り囲むように、座湯、ハイパージェット、ボディジェット、電気風呂が順に配置されていた。
それと、右側には島カランが並び、さらに右手前(脱衣場の壁の裏側になる)には、水風呂と対面に桧風呂。一番奥にサウナの入り口だ。


カランのシャワーはかなり勢いがあって、設備に関しては素晴らしいと思う。桧風呂はかすかながらいい匂いがするし、滑らかな肌触りも良かった。それと桧風呂のお湯は、銀イオンを用いた殺菌もしているらしい。と、かなり色々とこだわった銭湯である。これで接客が良くてシャンプー類の備え付けがあれば完璧だろう。


水風呂のところには、葛飾北斎の神奈川沖波裏の絵が飾られている。当時の神奈川とは神奈川宿のことで、かつてあった神奈川宿は徳の湯からは目と鼻の先のところ。まさにこの地域に相応しい絵である。


そして、浴室の壁際には露天風呂の出入り口。この日、ここに来たのは雪の日の外気浴を初体験するためだったのだが、準備として我慢できる限界までお風呂に浸かり、体の芯まで暖める。そして、いざ露天風呂へ。


外に出ると、冷気を帯びた風が一気に体温を奪うのを感じる。しかも雪が体に舞い落ちてくる。当然覚悟を決めて出てきたわけだけど、想像以上の寒さで、最初に我慢できたのは30秒ほど。
すぐさま露天風呂の中に直行避難。


露天風呂は、結構大きい作りをしていて、手前側が白湯。そして奥は左右に分かれていて、右が寝湯。左が打たせ湯だ。
寝湯は、水まくらもあって(ちゃんと機能している)、雪を顔に受けながら浸かる露天風呂は非常に気持ちが良かった。
それと夜だったので、空を眺めていると、雪がまるですぐ目から出てくるような感覚にとらわれ、とても幻想的な景色である。
自分以外にも外気浴をしている人がちらほらいたが、さすがに長い間外の外気に身をさらす人はいなかった。


外は雪だったのと平日の月曜日だったため、そんなに入浴客はいないかなと思っていたが、週末の様な混みよう。
やはり設備が充実しているため、人気があるようだ。
以前訪れたときは一階だったが、個人的には今回の二階の方が楽しい思い出となり、オススメするなら二階かなという気がする。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東急東横線東白楽駅
経路 目の前
周辺の環境 飲食店
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 神奈川沖波裏
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい
★設備
休憩所 脱衣場、1階ロビー
脱衣所 そこそこの広さ
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、ジェット、ボディジェット、電気風呂、水風呂、桧風呂、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え あり
■サービス
接客 いまいち
清潔さ きれい
貸しタオル 30円(洗剤の匂いがしっかりしてる)
備え付け なし
◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者が中心で若い人も


【案内】

住所
〒221-0822 
横浜市神奈川区西神奈川2-1-5

電話
045-481-5654

営業時間11:00〜24:30(日・祝祭日 9:00から)

定休日
毎週木曜日

※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載