銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

第二かねき湯(東京・初台)

2019-09-28 07:30:14 | 銭湯





京王線の初台駅を下車すると、カシオ本社方向へと歩いた住宅街の中に、第二かねき湯がある。
マンション銭湯ということでやや小ぶりだったが、レンガの演出に凝った綺麗な銭湯だった。


【第二かねき湯】をザックリいうと
◎ジェットバス、電気風呂あり
・レンガが特徴
・浴槽はシンプル
・若者が多い




▲初台駅


▲出口はオペラシティの地下でもある


▲オペラシティの全景(ちなみにオペラシティとはなんなのかよく分かっていない)


▲少し歩くと吹き抜け。なにやら音楽が聞こえてくるなと思ったら、生演奏してる人がいた


▲こんな感じになってる


▲エスカレーターであがり


▲左のエスカレーターからあがってきたところ


▲右を向いたところ


▲正面が道路


▲振り返ったところ


▲高い建物はホテルだろうか


▲出たら右側


▲目印として、カシオの本社がみえる




▲右側に交番があって


▲交番のところを右折する


▲右折したところ


▲右にオペラシティ






▲ここを左折する


▲クリーニング屋さんのわき道を通って


▲あとはとりあえず真っ直ぐ














▲ここを右折する


▲右折したところ


▲右に図書館がみえる




▲到着


▲横の小道には煙突。他と比べて短い


▲ここは東京によくあるマンション銭湯だ


▲そのまま進むと隧道がみえる




▲隧道から撮影した第二かねき湯


入り口に入ると、右側に下足箱。サンダルを預けて左側を向くと、フロントがある。受付に座るのは、50代ぐらいの女性。
顔を合わせると「こんにちは」と挨拶してくれる。話し方からしっかりした女性という印象だ。
貸しタオルをお願いすると、「こちらと」とフェイスタオルを出された後に、「バスタオル100円もありますが?」と提案してくれたが「こちらで大丈夫です」と無料のフェイスタオルをかりた。
それとのれんは男女似てるのでどっちが男湯か迷っていると、「シャンプー使いますか?」と言われて受付女性の視線をたどれば、棚に備え付けのカゴがいくつか置いてあった。
「靴箱のカギを置いてください」と言われ、フロント脇に松竹錠のカギを預ける。番号は自分で覚えておかなければならない。


フロント奥には休憩所があり、そこで休んでる人が何人かいた。男湯はその奥側入り口で、中に入ると少し小さめの脱衣場。
ロッカーは、前後左にあって、真ん中に座るテーブル。右は洗面台だ。
クーラーはちゃんと利いていて、涼しくて快適。


出典:東京銭湯ホームページ引用


トイレは左奥にある。服を脱いでトイレに入ろうとしたところ、電気のスイッチがどれか分からない。これかな?というのがそばにあったが、トイレのスイッチなのか自信がなかった。
まだ外が明るかったので照明は別にいらないかと思いそのまま入ると、バチっと音がして、電気がついた。
まさか自動点灯? でもそれっぽくないなと思い、トイレを済ませた後に出ると左側の電気スイッチがやはり押されてあった。どうやら常連客の人が点けてくれたようだ。


そんなことがあって浴室の扉を開けると、浴室もやはり小ぶり。
横幅は普通の銭湯と変わらないのだが、縦幅がちょっと狭い。
真ん中に島カランがあって、左右の壁にもカラン。それと真ん中手前に立ちシャワーが2つある。
カランのシャワーは使い勝手が良かったが、立ちシャワーもけっこう勢いがあるのでこちらも使いやすい。ちゃんとカーテン付きだ。
立ちシャワーの横には、なにやらサウナっぽい扉があり、サウナがあるのかな?と思ったが、現在は使用中止とあった。残念。
 

奥に浴槽。
浴槽は一つのみで、白湯。左壁にハイパージェットがあって、奥側に普通のジェット、それと真ん中はなにもなくて、右は電気風呂。
温度は43℃ほどと適温。


出典:東京銭湯ホームページ引用

天井はマンション銭湯にしては少し高めかなという感じなのと、なによりもここの特徴は壁面をレンガで組み立てられていることだ。間仕切り壁などにもレンガが用いられており、床下のタイルは升目状。浴槽の壁には銀と青を混ぜたような色合いをしており、壁やタイルにはかなり凝った銭湯である。


客層は当初、高齢者ばかりだったのだが、途中で若い人が入ってくると、半分以上が若い人という時間帯もあった。
初台は新宿の隣駅ということで、若者が多い街なのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 初台
経路 住宅街の中を通って図書館のすぐそば
周辺の環境 住宅や図書館、隧道

●空間演出
建物外観 マンションとレンガ
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 綺麗だが少し狭い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ハイパージェット、ジェット、電気風呂
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 女性はまじめ
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の男女
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒151-0071
渋谷区本町1−31−2

電話番号
03-3377-2088

アクセス
京王新線「初台」駅下車、徒歩8分

休日
月曜

営業時間
16:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載


仲の湯(東京・葛西)

2019-09-24 06:57:12 | 銭湯





東京メトロ東西線の葛西駅を降りると、環七通りを南下すれば、ローソンの裏側に仲の湯がある。
古いながら綺麗な銭湯だった。

【仲の湯】をザックリいうと
◎赤外線、バイブラあり
・オーソドックス
・古いけどきれい
・下町感がある




▲葛西駅






▲環七通りを見下ろす


▲葛西駅は東京在住の方だとご存知だと思うが、東京の端っこ。横浜在住からすると、はるばる来た感が強い


▲仲の湯は、ここから南方面にまっすぐすすんだところだ


ちなみに…


▲ここは地下鉄博物館というのがあって、地下鉄マニア?の聖地でもある


▲初期の電車を生で見ることが出来る




▲そんなに広くはないものの、中身の濃い勉強になる博物館だった






▲下に降りて








▲横断歩道。写真だと分かりづらいが奥にローソンがみえる


▲ここですでに煙突がみえる


▲ローソンの裏手にあるので、ローソンの裏側にまわるため、左折する


▲ここを右


▲すると仲の湯がみえてくる




▲到着。ここは駐輪場もあるし、駐車場もある


入り口に入ると、下足箱がずいぶん横長の空間になっている。ここまで横長の玄関ははじめてだ。それと建物の割には玄関箱が新しい。数年前に中普請したものだろう。




中に入ると、古い感じの受付。座るのは、60代半ばぐらいの女性である。感じのよい受付をしてくれる。
貸しタオルをかりて、男湯は右側。
のれんをくぐると、一般的な銭湯より広めになっている。
こちらも配置は古典的なもので、右と手前にロッカーがあって、真ん中に椅子。それと左奥に洗面台。もちろんドライヤーは有料である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用

右手前にトイレがあるのだが、なにやら注意書きがしてあって、「最近うんちとおしっこがまき散らされてて迷惑してる」という趣旨のことが書いてあった。トイレを当てにして入ったらトイレが使えないとなると常連客のみならず一見さんも困るだろう。
こういう最低限のマナーは守ってくれないとみんなが困るのだが…。


浴室の扉を開けると、浴室も広い。ただ、よくある作り。
真ん中に島カランがあって、座湯の壁にカラン、奥に浴槽がある。
浴槽は、右の広い主浴槽がバイブラと赤外線。左が深浴槽で、座湯のジェットバスと昭和の銭湯を細部に至るまでトレースしている。 


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


ほかとくらべてスペースに余裕ある作りなので、そのあたりは快適。


湯船の温度は44℃前後あたりなので、少し熱めか。入ってもすぐに出てしまう人が多く、入る分にはゆったり浸かることができた。
それと自分が入ると、だいぶ高齢者の入浴客が後から入ってきて、「腰が…」と言ったあとハッキリ聞こえない声で「…だから」と言ってきて、(えっ??)と思ったが、かなり呂律の回らない声だったので、たぶんここで聞き返しても分からないだろうなと思い、「えぇ…そうですね」(なにがそうなのか分からないが)とこたえたら、納得したような受け止め方をしてくれた。


こういう場合はほんと困るのだが、聞こえてないフリで無視するのも失礼だし、かといって聞き返してもほとんど分からないから、どう返事したらいいのか戸惑う。
一方で高齢者もまったく悪気はなく話しかけてくるので相手を責めるわけにもいかず、結局は半笑いで「ハハハ。そうですね」としか言いようがない。
ただ、ほかの常連客に話しかけてる時は、ちゃんと通じてるから驚きだ。きっと何度も話をしているうちにコツを掴むのだろう。
このあたりで常連客と一見さんの違いをまざまざとみせつけられるのだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 葛西
経路 環七通りをまっすぐ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの宮造り
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれいで広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、ジェット
サウナ なし
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じがよい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒134-0084
江戸川区東葛西7−3−5

電話番号
03-3680-5685

アクセス
東京メトロ東西線「葛西」駅下車、徒歩5分

休日
木曜

営業時間
15:20−22:00

※東京銭湯ホームページ転載


大勝湯(東京・三ノ輪)

2019-09-21 06:57:27 | 銭湯 人工温泉





東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅を下車すると、ジョイフル三ノ輪を通れば、その中ほどに大勝湯がある。
建物はかなり古いビルであるが、湯船のバリエーションが豊富でコストパフォーマンスの高い銭湯だった。

【大勝湯】をザックリいうと
◎水風呂、人工温泉あり
・昭和の銭湯
・奥に秘密の湯船
・老朽化は否めず




▲三ノ輪駅


▲その右側








▲東京上野ライン


▲そのガードレールをくぐって




▲出て、すぐ左手の横断歩道を渡る




▲渡ったところ


▲この中へと入る




▲出たところ。まっすぐ進んだ先が都電荒川線


▲右がジョイフル三ノ輪の入り口


▲どっちから行ってもほぼ同じなのだが、今回は都電経由で進む


▲ここは三ノ輪橋駅






▲まっすぐ向くと


▲大勝湯の建物がみえる


▲そちら方面へと進む






▲ここを右




▲ジョイフル三ノ輪


▲左にまがる。商店街に入ると独特な匂いが鼻につく


▲ここは昭和の景観を今も残していて、見事なまでに下町の情緒が溶け込んでいる




▲味わい深い路地も


▲その商店街をちょっと歩くと




▲左側に大勝湯




▲ビル銭だ


ここはかつて上階でサウナ、温水プールもやっていたらしく、いまのスーパー銭湯のハシリというべき銭湯だったのだろう。







入り口に入ると、一般的な銭湯と比べて広めの玄関口。とくに驚いたのが下足箱の大きさ。横幅が広くて、余裕がある。





左の自動扉をあけると、その左手にフロント。座るのは、40代後半から50代前半あたりの女性だろうか。
「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶してくれる。素晴らしい対応だ。
フロント前には小さな椅子が置いてあり、ここで休憩することもできる。
受付では貸しタオルをかりると、下足箱の鍵を渡して、ロッカーの鍵を受け取る。帰りは鍵を忘れないように注意が必要だ。


男湯ののれんをくぐると、ビル銭とあなどっていたが、脱衣場はかなり広め。
真ん中にテーブルが縦に2つ並び、左にロッカー。奥に洗面台が2つあって、ドライヤーは無料。左には給水機とコップが置いてある。
内装がほんとうに昭和のデザインという感じで、特に照明がその時代の特徴をよく表現していた。
昔のドラマに出てきそうな形状なので当時のままなのだろう。
それと脱衣場には腰の曲がったおばあちゃんが入ってくると、一つひとつのロッカーを開けながら忘れ物がない確認してたりと、非常に働き者の店主と感じた(受付はその女性の娘さんかお嫁さんだろうか)。


指定されたロッカーで服を脱ぐと、浴室の扉をあければ、浴室もそこそこ広いなという印象だ。
ただ、かなり古びた感じで、足下の金属製の足踏みがギシギシ鳴っており、老朽化は否めない。


全体を見回すと、真ん中に島カランがあり、左右にもカランがあるのだが、右側は真ん中より手前の間仕切りに円形の浴槽がなぜかポツンとあって、その奥側の壁にカランが並ぶ。なので右(間仕切り)側のカランは短い。


浴槽は奥で、壁面は岩で演出された作り。昭和の銭湯にしてはなかなか凝っている。
おおよそ3つに分かれた白湯で、左が奥に打たせ湯を備えたバイブラ。ただ、打たせ湯はかなり古い感じで、おそらくもう使えないものだろう。その右隣の真ん中が電気風呂で一人用。そして一番右端が座湯。その壁面にモニュメントの岩が積み重なっている。
温度はすべて41℃ほどと、個人的には快適温度だった。
上を仰げば、モザイクタイル絵で、男湯側はペガサスが宙を飛び立っている。下は海のモチーフで不思議な組み合わせだ。


しかし大勝湯はこれで終わりではなく、むしろここからが本番。いわば白湯は前菜のようなもので、メインディッシュは裏側に隠されていた。
タイル絵の下、すなわち右側奥の入り口に入ると、その入り口すぐ目の前に浴槽が見える。
近づいてみると、水風呂。そこそこ広めで、3~4人は入れるぐらいの大きさだ。水温は25℃前後とぬるめ。


さらに左側に目を転じると、薄暗い洞窟みたいな空間には白濁の湯船があって、それが2つに分かれていた。
左側が普通の浅浴槽でミニバイブラ。お隣がかなり低い浅浴槽で寝湯である。手すりがあり、ちゃんと冷たい水枕もある。
解説をみると、草津湯とあって、草津にある湯の花を使用しているらしい。
こうした本場のものを使った白濁の湯ははじめての入浴体験だった。
ちなみに「湯の花」とはなんぞや?と後で調べてみたところ、温泉の不溶性成分だという(それを溶かしていれるというのは矛盾した表現だけど…)。
入ってみると、手ですくっても濃厚なミルク感があり、たしかに効果がありそう。ちなみに湯の花は、かなり匂いの残るものだった。


さらにその草津湯の真ん前にも湯船があって、次はなんだ?!と思って近づいてみると、見た目はフツウの白湯だが、解説板をみれば和倉温泉を再現した湯船だった。

Wikipediaによると、和倉温泉の泉質は、「ナトリウム・カルシウム塩化物泉。弱アルカリ性(泉源によっては中性)高張性高温泉。」だそうだ。

塩を高い濃度で混ぜたもので、その浴槽の古さと薄暗い照明の効果もあり、商店街にある銭湯なのに秘湯感満載。
入ってみると、こちらも温度は41℃ほどとマイルドであるが、塩の効果なのかジワリと温まる感覚がする。


これらはすべて人工温泉ではあるが、それにしても一般の銭湯でここまで揃えるのはすごいサービスだ。
情報が少ない銭湯だから予備知識ゼロで来たのだが、湯船の充実ぶり、快適な温度、さほど混雑してない等々ですっかり長湯してしまった。 


客層はおおむね中高年で、やや年配者が多い。広めの浴室で湯船も多彩なので最初から最後までゆったりできた。
経年劣化で古さは否めないが、意欲的な設備を取り揃えており、個性ある商店街の中にあって大勝湯もまたユニークな銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪(東京メトロ)、三ノ輪橋(都電荒川線)
経路 商店街の中
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 古いビル
壁画・眺望 ペガサスのタイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前、脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 良い
浴槽の種類 ジャクジー、バイブラ、電気風呂、座湯、草津湯、和倉湯、水風呂
サウナ なし
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ 微妙
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代前半ぐらいの女性
客層 中高年


【案内】

住所
〒116-0003
荒川区南千住1−19−4

電話番号
03-3806-0141

アクセス
都電荒川線「三ノ輪橋」駅下車、徒歩2分

休日
水曜

営業時間
10:00−21:30

※東京銭湯ホームページ転載

北沢湯(東京・上北沢)

2019-09-17 06:56:51 | 銭湯





上北沢駅を下車して桜上水方面へと3分ほど歩けば、上北沢湯に到着する。
外観こそ古い銭湯であるが、中はとても綺麗で快適な銭湯だった。


【上北沢湯】をザックリいうと
◎炭酸泉あり
・受付はしっかりした女性
・浴室はとても綺麗
・古くて新しい






▲上北沢駅からの眺め。かなり勾配があって、いかにも坂道の街東京という感じだ


▲ここは特急が止まらないので、来るのが少し面倒かも


▲改札口をでると左


▲それが上北沢駅の北口



▲桜上水方面へ歩く






▲ここを左折


▲曲がったところ


▲すぐ右








▲到着


下足箱にサンダルを預けて入り口に入ると、すぐ目の前にフロントがある。
座るのは、50代ぐらいの女性。しっかりした印象を与える女性だ。
「貸しタオルありますか?」と聞くと、「バスタオルのですか?(+フェイスタオルで100円)」と聞かれたので、フェイスタオルのみをお願いすると無料だった。
とてもいい匂いがして、しっかり洗っていることが分かる。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


右側にロビーがあって、テレビや椅子のほかに最新のマッサージチェアもあった。
男湯は左側で、のれんをくぐると、とても綺麗な脱衣場。
真ん中に島ロッカーが2つと、奥の壁にもロッカーが並び、左側にはぶら下がり棒とかなり古いマッサージチェアがあった。
最新式のマッサージチェアがロビーにあるので、こちらは誰も使わないと思うのだが…。


それと浴室への入り口にはラックがあり、シャンプー類が並べられてあった。自由に使っていいらしい。
訪れたのはお盆休みの盛夏であったが、クーラーもしっかり利いている。ついでながらトイレもかなり綺麗だった。


浴室に入ると、こちらも文句なく清潔感に溢れている。とにかく全部綺麗である。
それと入った瞬間にいい匂いがする。この日は薬湯(主浴槽)がブルーハワイだった。


真ん中に島カランがあって、左右の壁にもカラン。手前右側に立ちシャワーが2つ。カランは最新式(ヘッドを動かすタイプ)だったので、精度がきわめて高く、かなり気持ちいい。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


奥に浴槽があって、2つに分かれており、右側の狭い方が炭酸泉。
左側は先ほど紹介したように主浴槽で薬湯になっている。
炭酸泉はご存知に通り、38℃ほど。うだるような暑さの時は、ちょうどいい温度だろう。
炭酸の濃度もスーパー銭湯に引けを取らない濃度を確保しており、しっかり炭酸を堪能できる。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲右が炭酸泉。左が薬湯になっていた

左の主浴槽は炭酸泉から移ると、かなり熱いなという感じがしたが、慣れてみれば42、3℃かな?という感覚だ。
こちらはバイブラもあって、それと左端にはハイパージェットもある。
ただこちらのハイパージェットは、今まで経験してきた中では最弱。
身構えさせるような大きな作りなのに、ボタンを押してみると優しいジェットなので拍子抜けした。
足下は少し深くなっているが、微妙な深さなので、これなら子どもも安心して使えるだろう。


客層はおおむね高齢者が中心であるが、中年もみられた。若い人も一部おり、年齢層は幅がある方といえそう。
とにかく全体的に清潔感があって、カランも快適だし炭酸泉もあって、多少窮屈ではあったものの、かなり快適な銭湯だった。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲絵はこの時と違っていたけど、天井の綺麗さはおなじだ


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 上北沢
経路 線路沿いを歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 素朴な昔ながらの建物
壁画・眺望 富士山の油(ペンキ)絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 炭酸泉、バイブラ、ハイパージェット、薬湯
サウナ なし
温度 38℃、42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 大人の対応
清潔さ 全部きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒156-0057
世田谷区上北沢4-10-11

電話番号
03-3302-5265

アクセス京王線「上北沢」駅下車、徒歩2分
京王線「桜上水」駅下車、徒歩6分

定休日
水曜 
祝日の場合は翌日休

*2018年8月30日(木)改装オープン営業時間15:30~23:30

※せたがや銭湯ガイドホームページ転載


天然温泉 湯どんぶり栄湯(東京・三ノ輪)

2019-09-14 06:18:24 | 銭湯 温泉






東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅を下車すると、東京スカイツリー方面へと歩いた住宅街の中に湯どんぶり栄湯がある。
その名の通り、どんぶりのように設備が豊富で味わい深い銭湯だった。


【湯どんぶり栄湯】をザックリいうと
◎水風呂、露天風呂あり
・家族経営の銭湯
・手作り広告が面白い
・タトゥーは可だがお願いも







▲三ノ輪駅


▲ここは出口3


▲改札口をでてすぐ左


▲しばらくまっすぐ行く


▲ここらへんでスカイツリーがみえてくる。写真だと小さいが


▲肉眼だと大きくみえる




▲途中ある地図。右から来てて、まっすぐ左にむかう




▲目の前の横断歩道を渡る














▲すると突然、どっかで見たことのある背中が…


▲おい、あんた!


▲や、矢吹ジョーじゃねぇか!

とわざとらしく書いてみたが、ここは「あしたのジョー」の舞台となった場所(山谷)らしい。
三大ドヤ街の一つだが、歩いている限りだと、それほどドヤ街らしさは感じなかった


▲ここの左道を行く




▲ここでストップ


▲スカイツリーが真っ正面にみえる


▲右を向くと天ぷら屋さん。暑い中、けっこうな人が並んでいた


▲どんぶりは左






▲ここで立ち止まると


▲右


▲すると湯どんぶり栄湯がみえてくる


▲開店前に到着。ホームページの案内では三ノ輪駅から10分とあるが、正直10分で来られる人は健脚自慢ぐらいだろう。
個人的には最低でも15分ぐらいは見積もりたい距離である






▲後ろに煙突がみえる


▲なんと店の前に駐輪場まで確保


▲入る前から期待を高めてくれる


入り口に入ると、いろんなポスターが張ってある。




入り口2カ所に小さな券売機があって、ここでチケットを購入。表示は分かりやすい。




扉を開けると、右手にフロントがある。受付に座るのは、30代ぐらいの女性。背中には赤ちゃんをおぶっており、肝っ玉母さんといった感じだ。この時は入浴客の女性と世間話に興じていた。
貸しタオルのチケットも一緒に出すと、下駄箱の鍵を出してくださいと言われる。タオルには番号が振られてあった。


奥に進むと、左が男湯で、右が女湯。その女湯側には、無数のサインが貼られてあった。ここは芸能人や有名人がよく訪れる場所のようで(自分は知らない人ばかりだったが…)、テレビでも何度か紹介されてるみたいだ。


のれんをくぐると脱衣場で、パッと見よくある作り。
すぐ左手にマッサージチェア、真ん中に座るテーブルがあって、奥と左側をL字にロッカーが並ぶ。
ロッカーは、コインリターン式で100円を投入するもの。
それと周りには広告や掲示物が並び、手書きの掲示物はほかの銭湯にはない親しみやすさを感じる。


ほかに細かいところだと、コンセントがふさがれてあって、使用料100円とある。スマートフォンなどを充電したい人は便利だろうが、その場を離れられないため使い勝手は微妙か…。
ドライヤーも有料(20円)である。


服を脱いで浴室に入ると、ビル銭にしては少し広い印象。ただ、やはり天井は低い。
真ん中に島カランがあって、左の壁にもカラン。
右側は浴槽で、手前に立ちシャワー(ここではレインシャワーと命名。残念ながら一部壊れたままだった)、その隣が水風呂。温度は24℃を示していたが、それにしてももう少し冷たいような気がした。


その水風呂の隣が主浴槽となる白湯で、L字型に並ぶ。手前からエステジェット、座湯、突き当たりがミクロバイブラで、今度は左に電気風呂、寝湯である。こちらの温度は、41.5℃。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ちなみに、ここは「天然温泉」とあるようにシャワーから湯船まで温泉を使用している。



しかし、見た目はどうみてもふつうの水(お湯)で、地下水を汲んで使用してるらしいのだが、その成分を調べたところメタケイ酸(化粧水に使われる成分)などが検出されて、温泉と認められたようだ。
なので、正直、温泉と言われなければ分からない温泉だった。


そして、ここの最大の売りが露天風呂だろう。
露天風呂の入り口左側には、薬湯(漢方)があって、2人ほどが入れればいっぱいになる広さ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


奥に足を運ぶと通路があり、左側にサウナ(有料200円)。サウナの隣に、最新式のレインシャワー。こちらは入り口横と違って使用感が最高だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右に進むと露天風呂。この通路が一見すると板張りに見えたので、一瞬、体を拭かなきゃいけないのかと思った。


ところで、その入り口前にはタトゥーに関する店側の方針が示されていた。
昨今のタトゥー批判に関する経営者の判断なのだが要約すると、


創業70年間のあいだに刺青を入れたお客様とトラブルになったことはなく、最近は刺青の人は立ち入り禁止のお店が増えつつあるとはいえ当店はタトゥーを入れた人でもOKです。
ただし怖がる人もいるので、あまり怖がるようなことはしないでくださいネ


といった内容のことが書かれてあった。うろ覚えの要約なので、これが店の正式なコメントと受け止めてもらわないで欲しいのだが、ようするにこんな感じである。


最近はなにかと刺青を入れた人を敵視する主張がインターネットで飛び交っているが、若い経営者らしくそうした批判に対して敏感に反応したのだろう。
このような方針は個人的にも賛同で、経験的にもタトゥーを入れた人から不快な思いをしたことがないので、イメージ先行で排他的な風潮はあまり良くないのではないかとすら思っている。
ただ実際に不快に感じる人もいるので、そうした人たちの気持ちを尊重してどう判断するかは経営者として難しいところだろう。


話を戻すが、通路の先を行くと露天風呂である。室内と比べると非常に贅沢な空間を確保しており、入った瞬間に開放感を感じる。
めちゃくちゃ広いわけではないのだが、外気浴のスペースをしっかり確保しており、露天風呂自体も一般の銭湯にしてはけっこう広い。
しかも面白いことに、なんと露天風呂の中に壺湯が2つ設置してある。


出典:東京銭湯ホームページ引用


露天風呂は、微細音波によるシルキー風呂で、壺湯は白湯。
壺湯自体は小振りであるが、こうした露天風呂ははじめてなので驚いた。
温度は、少し低めで40℃ぐらいだろうか。天井部分は、金属製の簀の子のような形で覆っており、雨は防げないものの、日差しは遮ってくれる。近くには、銭湯の煙突もみえる。


それとここは、太陽光発電でお湯を沸かしているらしく、そのあたりは銭湯業界の先駆者らしい。
このように全体的にみると時代の潮流を先取りしようとする意欲に満ちており、なかなか面白い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪
経路 スカイツリーを目指す
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル型
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント横、脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、座湯、ミクロバイブラ、電気風呂、寝湯、薬湯(漢方)、露天風呂、壺湯
サウナ 
温度 41.5℃、40℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とてもよかった
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円と100円)
備え付け あり

◆人
受付 30代の夫婦
客層 高齢者、中高年、親子組


【案内】

住所
〒111-0021
台東区日本堤1−4−5

電話番号
03-3875-2885

アクセス
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅下車、徒歩10分

休日
水曜

営業時間
14:00−24:00
日曜、祝日は12:00から営業

※東京銭湯ホームページ転載