#ファンタジーサウナ&スパおふろの国
JR京浜東北線
#鶴見駅
▲JR鶴見駅の西口を出たところ。西口は地元の人向けの商店街が充実したところだ
▲現在地から見て南方面(地図だと上の右側)のところにバスターミナルがある
▲その西口バスターミナル
▲7番の川崎駅西口行きに乗る
▲新鶴見橋というところで降りると、おふろの国が目の前にある
▲新鶴見橋に到着
▲そのまま鶴見川方面へと歩くと
▲おふろの国の入り口がみえてくる
▲奥には駐車場
ちなみにここはスーパー銭湯のメッカとも呼ばれ、近い距離にスーパー銭湯が3つも並ぶところだ
▲鶴見川とは反対方向にヨコヤマユーランドがある。水風呂がグルシン(10℃以下)で有名
▲鶴見川を挟んだ先に、ラクスパ。どちらもさかんにメディアに取り上げられるところだ。
今回訪れるおふろの国は、そうした激戦区をしたたかに生き延びてきたところである
▲中に入ると、早速コテコテの記念写真スポットがある。ここはサウナのロウリュに力を入れており、熱波師と呼ばれる人たちが定期的に熱波イベントを開催している
▲階段には様々なポスターが張られ、通常のスーパー銭湯とは異なる様相
▲階段をのぼった先の入り口のところ。それなりに整っているが、雑多感がすごい
▲左をみれば休憩所をかねた食事処がある
▲サウナをこよなく愛する人向けのグッズが並ぶ
▲とにかくネッパネッパ(熱波)の文字が壁面を彩っている。プロレス文化を取り込んでることがわかる
実はここはずいぶん昔になるが学生の時に友人から誘われて来たことがあり、その誘い文句が「男湯に若い女の子がいる!」だった。
それを聞いて猛ダッシュで一緒に訪ねたのだが、なんてことはない女性スタッフが男湯に入ってくるだけだった。
当たり前な話だが、公共施設での混浴は法律で禁止されている。
ちなみに今でも男湯に女性スタッフが入ってくるが、どちらかというとやや年齢を重ねたお姉さんであった。
下駄箱は入り口の入ってすぐ右側にあり、コインリターン式なので100円玉が必要となる。
券売機の奥が受付で、対応してくれたのは20代ぐらいの女性。その時はあまりお客さんがいないせいか手持ち無沙汰で、ちょっと気だるそうであった。
のれんはすぐ横の目の前にあり、左が女湯で右が男湯だ。
のれんをくぐると予想通りというか、洗練さとは程遠いあらゆるポスターが壁一面を覆う。ここもコインリターン式で100円玉が必要。
ロッカーは真ん中が横並びになっていて、壁際は縦に並び、ドレッサーはドライヤーとティッシュのみ。
浴室の入り口を抜けると、やや狭いかなという印象を抱いた。以前来たときはかなり広いイメージだったので、記憶とは当てにならないものだと感じた。
カランは左隅にあり、L字型に並んでいる。左壁のところは椅子が高く、島カランのところは低い椅子になっていた。なおかつそれぞれ色が違っているのでカラフル。昨今のスーパー銭湯は必ずテーマカラーが徹底されているが、ここはそうした時代の流れに逆行している。
シャワーはプッシュ式で、水圧が微妙だった。もっと水圧がほしかった。
浴室内にある浴槽はやや変わった配置をしており、視点を入り口に戻すと真ん中に四つの湯船がユニットのようにひとまとめにされていて、それとは別に手前に白湯の湯船があり、奥に水風呂がある。
具体的にみていくと、手前にある白湯はバイブラ仕様で、広さはそこそこあって温度は40℃ぐらい。
出典:おふろの国ホームページ引用
真ん中にある四つの湯船は反時計回りに見ていくと、左手前にあるのが不感の湯で、かつ薬湯であった。たぶん36℃ぐらいと夏の暑い時に入るとめちゃくちゃ気持ちよかった。ちなみにこの日の薬湯はワイン湯だった。
右隣は一転してアツ湯になっている。44℃とスーパー銭湯にしては少々強めの設定だ。出た後にサッパリする。
奥の右側は、座湯で41℃ほど。そして最後の奥の左隣は寝湯で、こちらもジェットバスがでていて、温度は41℃ぐらい。
出典:おふろの国ホームページ引用
浴室の奥にある水風呂は一段あがった作りで90センチほどの深さがあり、手を突っ込んでみたところなんと常温だった。一応対策として冷蔵庫で冷やす保冷剤が入っていたが、あまりのチープさに驚いた。ここはチラーがないのか。それともたまたま壊れていたのか。サウナと水風呂はワインとチーズの組み合わせぐらい絶対的な存在だけにこれは意外だった。
出典:おふろの国ホームページ引用
この水風呂の左となりにあるのが、名物の一つである打たせ湯と、打たせ水。打たせ湯の文字は安っぽいテープで書かれているが、すでに半分ぐらいが剥がれていて設備管理の雑さを感じた。
打たせ湯の勢いは健在で、久しぶりに浴びたのだが、強い水圧のためにめちゃくちゃ痛い。痛いのだが途中で気持ちよくなってきて、イタ気持ちよかった。
出典:おふろの国ホームページ引用
サウナは浴室の右端にあり、入り口が対面に並ぶ。手前が通常のサウナで、奥が高温サウナだ。
手始めに通常のサウナに入ると、かなり広めなのに先客が1人だけと寂しかった。それとすごく熱い。通常のサウナなのにである。
ということは、高温サウナは半端なく熱いのだろうか?
高温サウナの扉を恐る恐る開けて中に入ると、入った瞬間におもしろおかしく言いたいがための過大解釈ではなく本気で命の危険を感じた。空気を吸うのもつらくて、立ち尽くしている間の5秒が限界だった。しかも驚くべきことに高温サウナはほぼ満員御礼。ここは限界に挑戦する強者どもが集まる聖地なのだと改めて思い知らされた。
さらにここで熱波師がロウリュをやるのだからみんな完全に狂っている。
たまたま自分が浴室に入ったときは仕事を終えたであろう熱波師が入り口付近でうなだれていて、そうなるのも当然だろう。
出典:おふろの国ホームページ引用
▲通常のサウナは広く
出典:おふろの国ホームページ引用
▲高温サウナはやや狭い
サウナと白湯の間には露天風呂へと続く扉があり、その二重扉を抜けると、ここは露天風呂が2つある。
手前にあるのは高濃度炭酸泉で、3~4人が入れるぐらいの広さ。温度はやはり39℃ぐらいだが、濃度がそれなりにあるので熱く感じる。
解説はいくつか張ってあったが、三菱ケミカルを使用と炭酸泉のメーカーを明示してるのは初めて見た気がする。
出典:おふろの国ホームページ引用▲どこのメーカーを使ってるのとかお客さんはあまり気にしないような…
奥にある湯船は露天風呂にしては広めで詰めれば5~6人は入れるかもしれない。
ここは不感の湯で、夏場だとすごくぬるくて気持ちよかった。
今回は夏に来たので、すべてがちょうど良かったが、逆に冬だったらかなり微妙に感じたかもしれない。
ここはとにかくあいてるスペースを椅子で埋めつくしているので、休憩にまったく困らない。
出典:おふろの国ホームページ引用
客層はほぼ中年ばかりで、この独特な客層も面白い。
もう一つ特異な点は、やはりポスターや浴室内にあるのぼり旗など、サブカルチャー色の強さだ。
熱波師と呼ばれる人たちがスターのように喧伝されていて、文字通り見せ物興業として演出してる。
この方向性は昨今のスーパー銭湯におけるメインカルチャーとは一線を画しており、これは今後とも続けてほしいと感じた。そもそもみんな同じだとつまらないし、今の時代はサブカルチャーがすぐにメインカルチャーの表舞台に引き上げられて寿命が短いこともある。
考えてみれると日本独自の銭湯という文化も、地球規模でみればサブカルチャーだったと言える。
もしも鎖国がなく早い段階から西洋文化に浸食されていたら、いまの銭湯文化は廃れていたかもしれない。
いつの時代も文化は隔絶されてこそオリジナルを発揮することができる。今後ともその独自の世界観を継続していってほしいと感じた。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 鶴見
経路 鶴見川沿い
周辺の環境 鶴見川、競合他社、小学校、病院、パチンコ屋
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏のタイル絵
統一感 あり
置物 のぼり旗
照明 明るい
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、熱湯、座湯、寝湯、バイブラ、水風呂、炭酸泉、不感の湯
サウナ あり
温度 46~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(150円)
備え付け あり
◆人
受付 20代の女性
客層 中年がメイン
【案内】
料金
【平日】
大人(中学生以上):850円
子供(3歳-小学生):350円
【土日祝.特別日】
大人(中学生以上):980円
子供(3歳-小学生):400円
貸タオル 150円
貸バスタオル 250円
タオルセット 350円
営業時間・営業期間
◆土日祝8:00〜最終受付:23:00(浴室営業は23:40まで)
◆平日11:00〜24:00
住所
神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-25-23
交通アクセス
JR川崎駅・鶴見駅よりバス利用、新鶴見橋停留所下車
第2京浜国道1号線沿い新鶴見橋
※ニフティ銭湯ホームページ転載