銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

大森湯(東京・大森町)

2017-07-30 07:43:39 | 銭湯

京急大森町駅を下車して、住宅街の中に入ると大森湯がある。
まさに東京の下町という感じのところで、駅前のにぎわいが嘘のように静まりかえった場所だった。



▲大森町駅を降りて


▲商店街に入って


▲ちょっと右折すれば、一気に閑静な住宅街の中に


▲歩いていくうちに大森湯がみえてくる


▲煙突が顔を覗かせる


▲大森湯に到着


下町で煙突のある銭湯といえば番台というイメージなのだが、ここはフロント。
下足箱があるスペースの目の前にフロントがあって、その右奥に休憩室がある。
受付には、60代後半か70代ぐらいの女性。大らかな感じの女性だった。


脱衣場に入ると、想像以上に混んでいてびっくり。脱衣場自体はそこそこ広いのだが、混雑していたためロッカーの確保に苦労した。
脱衣場は、入り口前にテーブルと一人だけ座れる椅子。その椅子がクーラーの目の前に置かれているので、そこが特等席である。
それと出入り口付近に大きな鏡。その横隣にロッカーが並ぶ。
さらにロッカー越しには自販機とベンチ。天井はそんなに高いわけではなかった。


浴室に入ると、浴室全体が白を基調としており、奥の壁には竹林の写真。
手前側から、右奥にサウナ。奥に向かってボディシャワー、立ちシャワー。
ボディシャワーは、横浜では一度も見たことがないが、東京だとやたらと目にする。
行政地域が違うと、設備も違ってくるのは面白い。


それと立ちシャワーは、左手前側にも2つ並ぶ。合計で3つ。
カランは、真ん中と左壁に一列ずつ。
ここのカランは珍しく蛇口が一つしかない。そのかわりに温度調節できる機能がついていた。  


浴槽はL字型で、左から薬湯、座湯ジェット、赤外線付きバイブラ、白湯(トルマリン湯)、そして手前側にせり出したのが水風呂。
ここの水風呂は、かなりぬるく、今までの中で一番ぬるいかもしれない。
それと浴槽の温度は、白湯(トルマリン湯)だと43℃ぐらいか? 温度計は40℃を示していた。
薬湯はそれよりもやや熱く、45℃前後。この日の薬湯は、レモン湯。ちゃんと袋に入ったレモンが浮かんでいた。


設備や建物は古い銭湯ではあったが、きちんと手入れがされており、家庭的な雰囲気。
下町によく似合う銭湯だと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急大森町駅
経路 駅を降りて右はす向かい
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 竹林
統一感 ある
置物 特になし
照明 明るい
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 そこそこ広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、座湯、バイブラ、トルマリン湯、水風呂
サウナ ある
温度 43℃、45℃
棚 ある
男女入れ替え なし
■サービス
接客 大らかな感じ
清潔さ きれい
貸しタオル ある(無料)
備え付け なし
◆人
受付 60代後半から70代の女性と男性
客層 中高年


【案内】

住所
大田区大森西3-8-17

電話番号
03-3764-7844

定休日
原則第2、第4火曜日

営業時間
15:00–23:30

交通機関京浜急行線 大森町駅 より徒歩 3分
東急バス 大森西4丁目停留所 より徒歩 10分

※太田浴場連合会ホームページ転載

千代の湯(東京・三軒茶屋)

2017-07-28 06:58:42 | 銭湯
三軒茶屋では居酒屋が軒を連ねる三角地帯が有名であるが、その三角地帯の一角に、昔から姿を変えずに営業している銭湯がある。それが千代の湯だ。
知る人ぞ知る銭湯らしく、恐る恐る覗く人や、通り掛かりに「ここが千代の湯だよ」と口にする人がいるなど、三角地帯にとってはランドマーク的存在である。



▲三軒茶屋駅を降りる


▲非常ににぎやかな場所。昔から若者に支持される街である


▲国道を歩いていくと


▲ちょっと行き過ぎてしまい


▲戻った横断歩道の先に煙突がみえる


▲千代の湯の文字が


しかし、こっちからだと道がよく分からなかったので、面倒だけど向かい側からグルッとまわることに



▲三角地帯の迷路に突入


▲はたしてこっちでいいのか、不安に思いながら突き進む


▲すると、目の前に煙突があらわれ



▲バラックの入り口。もはや昭和というよりも戦後間もなくの姿だ


▲そして、店の前にはこういうお洒落なお店が軒を連ねている。こういうギャップが都会的な感じでもある


▲この奥に入り口がある


下足箱のところに入ると、目に飛び込んでくるのが監視カメラ。そういえば、途中のコインランドリーにも監視カメラがついていた。やはり都会ゆえに物騒なのだろうか?
入り口の左側には、さらに奥に進める道があったが、どこに通じてるのかは分からなかった(別の出入り口かもしれない)。
それと下足箱のところで「ありがとうございました」とテープの音声が流れる。入ったばかりなのだが、その「ありがとうございました」の声がしつこい。
ちなみに帰るときは、なぜか「いらっしゃいませ」だった。


靴を預けると、中に入れば番台だ。見た感じ80代ぐらい?のおばちゃんが座っていた。夏バテか高齢のせいなのか、あまり元気がない様子だった。
脱衣場の入り口には、くまのプーさんやラスカルの小さなぬいぐるみがケースに入れられている。ほかは、まわりを見渡すと、驚くほどの古色蒼然とした老朽ぶりだ。
そこそこ銭湯をみてきたけど、ここほど大時代的な建物は珍しい。


中の配置はというと、背の低い島ロッカーに、左側の壁際にもロッカーがある。その奥には謎の入り口があるが、おそらく物置かなにかだろう。
浴室入り口の横には洗濯機が並ぶが、その洗濯機も凄く年季が入っていて、果たして稼働するのか?と思っていたら、ちゃんと入浴客が使っていた。
脱衣場の入り口横にもマッサージチェアなどがあるのだが、いつの時代のものなのか想像もつかないほど古い。
体重計もアンティークと呼んでいいレベルの古さ。しかし乗ってみたところ、精度は問題なかった。


浴室は扉がガラス張りなので脱衣場からもよく見えるのだが、こちらも筋金入りのクラシカルである。
カランのシャワーだけはどこかで新しく変えているだろう。ただ、このシャワーがクセ者で、まったく勢いが足りない。これほど使えないシャワーは初めてだった。ここでは桶を使って体を流すのが正解だ。


配置は、島カランが真ん中にあって、両壁にもカランが並ぶ。それと、左奥にはスチールサウナ。けっこう熱気がこもっていた。しかし入り口の立て付けが非常に悪く、閉めたつもりでも、気がつくと開いていた。焦ってすぐに閉めたが、使う人は要注意である。


浴槽は、奥にあって二つに分かれている。6:4ぐらいの割合。
6側が浅浴槽で、ジェットバスが並ぶ。4の方は深浴槽。特になにもなかった。


温度は、真ん中で通じているので両方とも同じ45℃。東京での45℃以上は遭遇率が低いので、けっこう嬉しい。
それと白湯と書いたが、一応ラジウム温泉を標榜している。石和田章三先生の名前を久しぶりに目撃した。


客はかなり少なく、自分が入ったときで18時半ぐらいだったが、そのときは3、4人いたものの、帰るときは19時ぐらいで、入浴客はゼロ。
賑わうはずの時間帯に入浴客ゼロは、かなり寂しい気がする。
知名度が高い割には人が少ないと思った。たしかに、物珍しさで来る人は多いだろうけど、日常的に利用するとなると、設備に関しては微妙なところである。


最後は脱衣場も含め誰もいなくなったので、申し訳ないと思いながら番台で寝ているおばちゃんを起こすと、「すみません。誰もいないので建物の中の写真を撮らせてもらってもいいですか?」と尋ねたら、「ごめんね。ぜ~んぶお断りしてるのよ」と断られた。
「ぜ~んぶ」と強調するぐらいだから、今までに相当お願いされてきたのだろう。考えることはみんな一緒のようである。
非礼を詫びて千代の湯をあとにしたのだが、それだけ多くの人を魅力する建物なのだと、改めて再確認した。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三軒茶屋駅
経路 三角地帯の深部
周辺の環境 お洒落な飲食店
●空間演出
建物外観 バラック、陋屋
壁画・眺望 古典的な富士山
統一感 あり
置物 くまのプーさんやラスカルのぬいぐるみ
照明 暗い
★設備
休憩所 脱衣場のマッサージチェアぐらいか
脱衣所 ふつうの広さ
シャワーの出 わるい
浴槽の種類 ジェットバス、ラジウム泉
サウナ スチームサウナ
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 マイペース
清潔さ 老朽化とともに汚れが目立つ
貸しタオル あり
備え付け あり(これが意外だった)
◆人
受付 80代ぐらいのおばちゃん
客層 中高年ばかり


【案内】

住所
〒154-0024
世田谷区三軒茶屋2−12−7

電話番号
03-3410-2535

アクセス
東急田園都市線「三軒茶屋」駅下車、徒歩2分

休日
金曜

営業時間
16:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

さかえ湯(東京・渋谷)

2017-07-26 07:23:09 | 銭湯
JR渋谷駅を降りると、渋谷駅の暗渠から顔をのぞかせる川に沿って代官山方面へと歩き、道路下をくぐったところにさかえ湯がある。
昭和の場末感を今も残すレトロな銭湯だった。



▲渋谷に降りると


▲工場中で道がしょっちゅう変わる駅前を通り
















▲ここを右折






▲左側に小さなトンネルがあって


▲中を覗くと


▲さかえ湯を発見


▲マンションの半地下にあった


▲この奥に入る。なにも知らない人はちょっと勇気がいるかも…


▲下足箱もこんな感じ


入り口から緩やかな坂を下ると、その先に洗濯機が並んでいる。その左側が入り口になる。狭い下足箱に靴を入れて中に入ると、これまた狭い脱衣場。東京では初めての番台だった。


ちょうど自分が入るときに、大量のバスタオルを抱えた年配の女性がでてきたので、番台は無人。しばらく待つと、女性が戻ってきて対応してくれた。


周囲を見渡すと、とにかくごちゃごちゃしている。奥と右側にロッカーがあって、左が浴室の出入り口。
それと、右側ロッカーの上にシャンプーやボディーシャンプーが並んでいるのだが、これは自由に使っていいものらしい。
貸しタオルも無料だし、東京の都市部にありがちな気取ったところは一切ない。極めて怪しい雰囲気の銭湯ではあるが、サービスは素晴らしいと思う。


そんな感じで浴室の中に入るのだが、浴室もまた狭い。東京では指折りの狭さではないだろうか? 天井が低いのも、そうした印象に拍車をかけているかもしれない。


配置は、右側に浴槽。二つに分かれている。真ん中と左と奥の壁にもカランが並び、手前左側には一応立ちシャワーがあるのだが、立ちシャワーというかハンドシャワーがついているだけだ。
しかもカランのすぐそばなので、隣で誰かが使っていると、ハンドシャワーは使えない状況になる(隣の人にもシャワーを浴びせてしまう)。


それと自分が入ったときは、学生らしき若者たち数人が浴槽を占拠してて、なんとも入りづらい状況に。ずっと大声で話していた。
それでも入らないわけにはいないので(なんのために来たか分からないから)若者をかき分けて入る。
しかし、学生たちはずいぶん長く入っているなと思ったら、足を入れると全然熱くない。
何度だろうと思って見ると、なんと39℃。しかも隣の浴槽は、さらに低くて38.5℃ぐらい。
こんなに温度の低い銭湯は初めてだ。炭酸泉なら分かるが、ここは明らかにふつうの白湯。
ということで、どういう経緯でこうした低い温度設定なのか分からないが、家庭並か家庭より温度が低い温度に全然体が温まらなかった。


ちなみに浴槽の右側が、白湯とジェットバスがふたつ。
左側が、マイクロバイブラと、一つだけハイパワージェット。
マイクロバイブラは、非常に勢いがあって、入っていると気持ちいい。


場所が渋谷ながら駅から少し歩くとはいえ、狭い建物の中に、かなりの入浴客がいた。
渋谷と恵比寿の間という賑やかな場所のせいもあるだろうし、あとは特殊な雰囲気と、サービスがいいということもあるのかもしれない。


それと残念ながら、マナーの悪さも目についた。浴槽を占拠する(縁に座ってお湯に足を入れているだけ)のもそうだけど、カランに私物を置きっぱなしだったり、椅子、桶などが散乱していた。
あと、浴室に入ったときに無人でシャワーが流しっぱなしなど(しかも誰も気にしていない)、目に余るところがたくさんあった。
都市の空気は自由にするというが。。。こういう場所ならではのマナーの悪さを強く感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR渋谷駅もしくは各私鉄
経路 川沿いを歩く
周辺の環境 飲食店
●空間演出
建物外観 マンションの半地下
壁画・眺望 なし
統一感 あり(一貫してごちゃごちゃしてる)
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼用
脱衣所 狭くてごちゃごちゃしてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェット、ハイパワージェットマイクロバイブラ
サウナ なし
温度 38.5℃、39℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ 脱衣場はやや汚いが、浴室はかなりきれい
貸しタオル あり
備え付け あり(脱衣場から持ち出す)
◆人
受付 60代後半ぐらいの女性
客層 中高年もいるが、若者がかなり多い


【案内】

住所
〒150-0011
渋谷区東1−31−19
電話番号
03-3407-1207
アクセス山手線「渋谷」駅下車、徒歩8分
休日
金曜
銭湯の日、しょうぶ湯、ゆず湯は営業
営業時間
15:30−25:00
女湯は24時30分まで
※東京銭湯ホームページ転載

政の湯(川崎・川崎)

2017-07-24 12:45:50 | 銭湯 温泉
●神奈川県川崎区・政の湯



■街のシンボル的存在

京急川崎駅を降りて、一度シネチッタ方面へ歩き、そのまま幹線道路に沿って歩くと、すぐそばに政の湯がある。
通り名は、なんと「政の湯通り」。
ここの銭湯は、地域の通り名になるほどのシンボル的存在なのだ。



▲京急川崎駅を降りる


▲いつもにぎやかな場所


▲今回はこっち方面へ歩く


▲人混みをかき分けて歩き


▲交差点に突き当たると左折する


▲交差点の前には旧さいか屋の跡地


▲ネオンのまぶしい通りを歩き


▲ここを右折


▲すると少し寂しい通りになっており、ホテルや飲食店、風俗店などが並ぶ
まさに川崎のイメージ通りの場所


▲そんな場所の通り名が「政の湯通り」!


▲しかも「政の湯商店会」!


▲そして当の政の湯に到着


自動扉が開いて中に入ると、最初に目につくのがスヌーピーの「Welcome」。建物は左方面に通路が続いていて、手前側に下足箱。その奥にフロントがある。フロント横には謎の螺旋階段。自宅への入り口だろうか?


フロントに座るのは、少し恰幅のよい40代前半ぐらいの男性。スマートフォンを熱心にみていた。
下足箱の鍵を預けると、ロッカーの鍵を受け取る。


右側の男湯側のれんをくぐると、そこそこの広さの脱衣場。壁際にロッカーが並ぶのと、右手前にドラム乾燥機(かつて火災になった時の注意書きがあった)。浴室入り口付近には、洗濯機が並ぶ。
ここなら浴室で体を洗いながら洗濯も乾燥まで完結できて便利である。


浴室に入ると、右手前にサウナと猫の額ほどの水風呂。左手前は立ちシャワーがある。
真ん中に島カラン。左右の壁にもカランが並ぶ。


奥が浴槽で、浴槽は大まかに二つに分かれる。男湯の場合は、右側に白湯(酵素風呂)。左側に天然温泉。若干薄目の黒湯だ。


酵素風呂は、右側から一人用の寝湯、浅浴槽のバイブラ、それとパイプで隔てられて深浴槽のジェットバス。


天然温泉は、一人用の超音波寝湯と、電気風呂を兼ねた深浴槽。
温度は、白湯(酵素風呂)だと43℃ぐらいだろうか。天然温泉は41℃ぐらいだと思われる。


入浴客は他と同じく中高年が中心だが、隣の女湯からは明らかに日本語ではない言葉が浴室内に反射して聞こえてくる。
いかにも多国籍川崎という感じがした。
それと風俗街のそばなので、怖いお兄さんがけっこういるかな?と思っていたが、意外といなかった。
放置されている椅子なども少なく、マナーの良い銭湯だと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急かJR川崎駅
経路 繁華街を歩く
周辺の環境 飲食店やホテル、風俗店
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 小さなタイルのモザイクで松と富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 そこそこの広さで洗濯機と乾燥機がある
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 酵素風呂、黒湯、座湯、寝湯、電気風呂
サウナ あり
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし
◆人
受付 40代前半ぐらいの男性
客層 中高年。女湯のほうからはずっとにぎやかな声や赤ちゃんの泣き声が聞こえていた。男湯は対照的に静か


【案内】

住所

〒210-0015 川崎市川崎区南町2-4

電話

044-222-3256

営業時間

14:30〜25:00

定休日

21日

※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載







万年湯(東京・新大久保)

2017-07-22 07:37:37 | 銭湯
●東京都新宿区大久保・万年湯



■多国籍の街で和風を堅持する銭湯

目指した銭湯の最寄り駅はJR新大久保駅なのだが、この日は新宿経由で万年湯に向かった。
新大久保に近づくにつれて韓国語や外国語の看板が目立ち始め、多くの若い女性が練り歩いている。
そんな場所にあるのが、万年湯だ。
多国籍と若者。現代の銭湯とは対極的な属性に囲まれながら、純和風にこだわりをみせる銭湯である。



▲新宿に到着




▲銭湯とまったく関係ないが、藤子・F・不二雄が漫画のネームを書いてた喫茶店。ここでドラえもんが作られていた


▲歌舞伎町の方へ向かい




▲新大久保のにぎやかな所に到着


▲ここから更に奥の方に歩く。ここらへんはほとんど韓国の芸能関連のお店が大半を占める


▲こうした道を突き抜けると


▲万年湯に到着。純和風だと、ここではかえって目立つ存在に


▲マンションかビルかよく分からな建物である


みた感じ、中はそんなに広くないかなぁと思いながら自動扉を開けると、期待を裏切らない落ち着いた佇まいの雰囲気で、下足箱の先にはフロントが見える。その先は休憩所。
受付の男性にお金を支払って脱衣場の中に入ると、だいぶ混雑していたが、色や形式の統一が徹底していて、とてもきれいな脱衣場だった。


それとロッカーにも工夫がされていて、通常はカギを回してそのまま扉を引っ張るのだが、ここのロッカーは小さな取っ手がついている。さり気ない気配りや工夫がうれしい。


中に入ると、少し薄暗い感じの雰囲気。照明を控えめにしているので、静謐な空気が漂う。ちょっとした都会の秘境のような感じでもある。


島カランが真ん中にあって、左側に立ちシャワー。その奥には水風呂がある。右の壁際にもカラン。


浴槽はL字型をしていて、右側からジェットバス、左側がバイブラ。ともに中温と表記されていた。主浴槽は、すべて40℃。体に優しい温度設定だ。
それから手前側にせり出した浴槽が、高温槽。温度は44℃ほどで、そこそこ熱かった。


壁画はタイルで作られた鶴のモザイク絵。純和風ながら必ずしも伝統にこだわらず、新しい感性で作られた銭湯であることが分かる。


この銭湯も非常に完成度が高いので、場所柄もあるのかもしれないが、入浴客が多かった。
帰りのフロントに座るのは40代ぐらいの女性で、愛想が良くとても丁寧。この辺の接客対応の良さも人気の理由ではないかという気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR新大久保駅
経路 駅を下車して幹線道路を歩く
周辺の環境 多国籍な飲食店
●空間演出
建物外観 ビルと和風の門構え
壁画・眺望 タイルによる鶴のモザイク画
統一感 完璧に近い
置物 特になし
照明 薄暗い演出
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 そんなに広くはないが、とてときれい
シャワーの出 使い勝手がよい
浴槽の種類 ジェットバス、中温、高温、水風呂
サウナ なし
温度 40℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ とてもきれい
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 40代ぐらいの男女
客層 中高年や若者


【案内】

住所
〒169-0072
新宿区大久保1−15−17
電話番号
03-3200-4734
アクセス
山手線「新大久保」駅下車、徒歩5分
休日
土曜
営業時間
15:00−24:00