小田急の代々木八幡もしくは千代田線の代々木公園駅を下車すると、徒歩2分ほどで八幡湯に到着する。
代々木公園からすぐそばということで若者が非常に多い銭湯だった。
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▲代々木八幡駅
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▲むかって右側の商店街
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▲奥には千代田線の代々木公園駅が見える。左の道に進む
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▲細い路地になっていて
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▲もう到着
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▲外見は古くて小さな銭湯である
入り口に立つと、通行人が「こんなところに銭湯があるんだ」と驚きの声をあげていた。
周囲はお洒落な飲食店が並んでいるので、銭湯はたしかに意外な存在かもしれない。
入り口に入ると、小さな下足箱があって、右側にフロント。フロント前の通路も狭く、手間側に冷蔵庫とアメニティグッズの棚。その奥に休憩用の椅子が置いてある。
フロントに座るのは、かなり高齢の女性。80代ぐらいだろう。みた感じ親しみやすい雰囲気があったが、やや面倒なやり取りもあった。
「こちらは貸しタオルありますか?」
と訊ねると、
「貸しタオルは…」と言いながら「貸しタオルは他の銭湯だと、いくらぐらいで貸し出しているのですか?」
と逆に質問された。
えっ??と思いながら、
「無料だったり20円とか40円とかですかね…」とこたえると、
「うちは20円なんですね。洗って乾燥させると50円掛かりますからね。やはり自分のタオルが一番ですよね」と言われた。あまり貸したくないのだろうか?
そんなやりとりの後で男湯ののれをくぐるのだが、脱衣場はかなり綺麗。
スペース自体は狭く、左側にロッカーとその上にテレビ、真ん中に島ロッカーがある。右側にはマッサージチェアが2台並び、洗面台とシンプルな作りである。
みた感じかなり新しいので最近リニューアルしたのだろう。ただ柱の部分だけは古く、歴史ある風情も残していた。
浴室に入ると、浴室もとても綺麗だ。かつ脱衣場と同じくシンプルだった。
真ん中に島カランが2つ並び、左右の壁にもカランがある。島カランは固定シャワーであるが、壁際はハンドシャワー仕様。
それと手前右端には立ちシャワーが2つある。クラシカルなハンドルタイプであるが、デザインは現代の意匠だ。
シャワー類は水量、勢い、角度とすべて使い勝手が素晴らしい。オーバーかもしれないが、こんなところにも銭湯の進化を感じさせた。
それと備え付けも置いてあって、液体のシャンプーと石鹸。他の銭湯だとシャンプー&リンスがほとんどなので純粋な「シャンプー」と、ボディーシャンプーではない「石鹸」が嬉しい。
加えていろんなカラーの椅子が用意されてあり、シンプルな浴室にセンスある差し色として映える。
そして浴室の奥には浴槽。種類は、ジェットバス、電気風呂、バイブラと左から順にあるが、一つのお湯を共有しているので、全部白湯である。
ジェットバスは座湯タイプで3つあり、電気風呂は1人用。あとは3人ほどが入れるバイブラといった配分である。
温度は41度と長湯にもってこいだ。
頭上にある壁絵は、立山連峰で雪を被っており、トンネルからは新幹線が飛び出している。大胆な構図だが、絵師はナカジマさん。
客層は高齢者もいるが、ここでは圧倒的に若者が多い。その理由は代々木公園のすぐそばということにあるのだろう。
ところで、たまに銭湯初心者に勧める銭湯はどこがいいか考えるのだが、八幡湯がまさに打ってつけの銭湯だった。
個人的に考える「初心者向けの条件」とは、
①受付が丁寧である
②清潔感がある
③お湯が熱すぎない
④銭湯独自の風情がある
⑤客のマナーが良い
⑥アクセスに便利
⑦周囲に遊べる場所がある
これらをすべて叶えているのが八幡湯だ。
初心者に優しい銭湯というのは、誰にでも優しい銭湯である。
貸しタオルの件でやや面倒なやりとりもあったが、八幡湯は多くの人に勧めたい銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田急の代々木八幡駅か千代田線の代々木公園
経路 細い路地の途中にある
周辺の環境 飲食店
●空間演出
建物外観 古い小さな銭湯
壁画・眺望 立山連峰と新幹線
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前の椅子
脱衣所 小さいが綺麗
シャワーの出 素晴らしい
浴槽の種類 バイブラ、電気風呂、ジェットバス
サウナ なし
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 おっとりした感じ
清潔さ とても綺麗
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり
◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 若者がメインで高齢者も
【案内】
住所
〒151-0063
渋谷区富ケ谷1−2−10
電話番号
03-3468-0337
小田急線「代々木八幡」駅下車、徒歩2分
休日
金曜
営業時間
15:30−24:00
※東京銭湯ホームページ転載