銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

神田アクアハウス江戸遊(東京・お茶の水)

2018-09-29 08:03:58 | 銭湯


お茶の水駅から秋葉原方面に歩いて10分ぐらいのところに神田アクアハウス江戸遊がある。いわゆるスーパー銭湯の施設であるが、値段は一般の銭湯と同じ460円。
ただ、やはり値段相応というか、設備はほかの銭湯とあまり変わらない感じだった。一方で休憩所は充実しているので、そのあたりを加味するとコストパフォーマンの高い銭湯と言えるかもしれない。

※今年は9月30日まで営業してリニューアル工事に入り、2019年7月に再開予定だそうです。



▲お茶の水駅


▲秋葉原方面へ歩く








▲坂道を降りきったら、右折





▲都心のビルは照り返しがキビシい


▲そして左に回ると






▲到着


到着して自動扉を開けるとちょっと広いロビー。右手には旅行者向けの100円を投入するロッカーがあり、目の前にフロントがある。左手には下足箱。自販機は奥の左側だ。


こういうスーパー銭湯的な自販機は苦手なので戸惑っていると、受付の女性が丁寧な言い方ながら苛立った感じでどうしたのか聞いてくる。
入浴料は基本460円も一般的な銭湯と同じだが、タオルはバスタオルとセットしかないので210円。
やはりなんだかんだで銭湯より高くついてしまった。それと時間制限もあって、滞在3時間まで。こうした措置は休憩所の無限利用を抑えるためだろう。
それとスーパー銭湯の体裁なので刺青を入れた人は入場禁止である。


というわけで、ここはビル銭のため一階が受付で、二階が休憩所、三階が浴室となっている。
浴室に向かう途中で二階を覗くと、マッサージチェアや椅子が並び、左奥は、畳が敷き詰めれている。大半の人が横になってスマートフォンをいじっていた。
あと奥の部屋が食堂。これらがコンパクトにおさまっており、ミニスーパー銭湯といった印象だ。


肝心の浴室であるが、三階にあがって男湯ののれんをくぐると、整然とロッカーが並んでいる。
入り口でもそうだが、こういう会社経営だと良く言えば合理的でソツがなく、悪く言えば風情がない。清潔ながら無機質だ。
そのロッカーだが、縦長の二段になっていて、それが二列並ぶ。設置幅が狭いので、対面のロッカーを使われるとかなり窮屈。
しかし中はハンガーがあるので湿ったTシャツを乾かすのに丁度よい。実際にあがって着る時は乾いていた。


それと浴室入り口の右側に洗面台、左側にトイレがある。
浴室の入り口は二重扉で、その間に冷水機が置いてあり、その奥に入ると、すぐ左側にサウナと棚。棚は升目に番号が振ってあって、これは覚えやすい配慮だ。このあたりはさすがスーパー銭湯だと感じる。


カランは右壁にL字型で並び、隣同士には仕切りがあるなど完全にスーパー銭湯と同じ仕様。
それとカランのそばに柱があり、柱の裏側はベンチが用意されている。あと立ちシャワーも横に付いていた。


浴槽は、左側、つまりサウナの横に水風呂。奥には主浴槽。これはかなり広く、足を伸ばして悠々自適に入ることができる。主浴槽の左奥に寝湯が2つ設置してあるが、あとはただの白湯。
それとここの最大の売りが、北海道の二股温泉を再現したとされる浴槽だ。
これはガラス扉で仕切られていて、浴槽の横にあるステンレスのパネルに二股温泉と同じ砕いた原石が設置してある。そこにお湯が流れて炭酸カルシウムが溶け込む仕組みだ。


浴槽の温度はコンマ以下まで管理されており、主浴槽が40.9℃。水風呂がたしか21.4℃ぐらい(正確には忘れた)二股温泉を再現した温泉が39.5℃ほどだった。
一般的なスーパー銭湯と同じぐらいだが、主浴槽が若干熱めである。


客層は、高齢者、中年、若者とほぼ均等に分かれている。会話等はまったくなく静かだ。


あと天井などは低く、壁絵などもない。本当に必要最低限で実用的に徹した作りである。風情とか求める人にはお勧めしないが、純粋にお風呂を楽しみたい人や、手軽に体を洗いたい人、休憩がてらに過ごすというならもってこいの施設だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 お茶の水(秋葉原からも来ることができる)
経路 秋葉原方面へほぼまっすぐ
周辺の環境 飲食店やオフィス街

●空間演出
建物外観 ビル。上が高齢者向けマンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 充実してる
脱衣所 きれいだが狭い
シャワーの出 よい
浴槽の種類 水風呂、寝湯、炭酸カルシウム泉
サウナ あり
温度 41℃、40℃
棚 あり(使いやすい)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(210円)
備え付け あり(石鹸、シャンプー、コンディショナー)

◆人
受付 40代ぐらいの女性
客層 高齢者、中年、若者


【案内】

■住所
〒101-0063東京都千代田区神田淡路町2-9-9

■電話
03-3258-2611

■電車でお越しの方
JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」  聖橋口より徒歩5分
東京メトロ・千代田線「新御茶ノ水駅」  B2出口より徒歩5分
東京メトロ・丸の内線「淡路町駅」、都営・新宿線「小川町駅」  A5出口より徒歩5分

■お車でお越しの方
駐車場は併設しておりません。お車でお越しのお客様は近隣のコインパーキングをご利用ください。

11:00~翌朝8:00(最終入館受付7:00)
※23:00~5:00までは、18歳未満のお客様は保護者同伴の場合でも入館をお断りしております。
年中無休(年末年始も休まず営業いたします)
※年に数回メンテナンスのため休館させていただく場合があります。

※神田アクアハウス江戸遊ホームページ転載

松の湯(東京・中延)

2018-09-22 07:11:15 | 銭湯 温泉



東急大井町線の中延駅を降りて徒歩2分ぐらいのところに松の湯がある。
古典的な名前のとおり宮造りで古い銭湯であるが、中は比較的新しく坪庭が立派でかなり充実した銭湯だった。



▲中延駅


▲地下鉄の駅がある方に向かう


▲大通りがみえてきて


▲渡ったところ


▲このあたりから松の湯がみえてくる






▲到着

玄関に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが坪庭。屋号の松の木が腰を曲げたポーズをとっている。



その横に下足箱。




その先に入ると休憩所とフロントがある。
休憩所は昭和の感性をそのまま残した感じで、旧式のマッサージチェアもある。今時こんなマッサージチェアを使う人がいるのだろうかと疑問なのだが、実体は飾りのようなものだろう。


フロントに座るのは70代ぐらいの女性。特段の愛想はないものの、楽しそうにテレビをみていた。安心感ある対応をしてくれる。


それと驚いたのは電子マネーの支払機があることだ。さっそく使ってみたが、店主がなにやら番号を打ち込むと、「どうぞ」と言われSuicaをかざす。しばらく無反応…。ピピッと鳴って完了。レシートが出てくる。
伝統的な銭湯にも時代の荒波が着実に押し寄せているようだ。


そして、この日は男湯が右側。のれんをくぐると、そこそこ広い脱衣場だ。
入り口付近に自販機があり、手前側の壁にロッカーが並ぶ。左側もせり出した壁にロッカー。
種類も分かれてて、入ってすぐ目の前(右側)は通常タイプだが、左側は縦長で鍵もベルトタイプ。これは初めてみた。
それと脱衣場からも坪庭が見える。この庭は露天風呂まで続いている。
窓際にはソファーと椅子、テーブルが並ぶ。
それとロッカーの上には空気清浄機が1台ずつ。こうしたところに店側の高いサービス精神を伺い知ることができる。
天井の壁紙は空の絵。


浴室に入ると、脱衣場同様に広めである。
島カランが二列。それと左の壁にもカランが並ぶ。
島カランの上には備え付けがあって、数も多い。シャンプー、ボディシャンプーともに2種ある(お茶とクールミント)。
左壁のカランは、ハンドシャワー。島カランはすべて固定。
シャワーの勢いは普通だが、他の人たちが使っていると水圧が弱まる。この辺は問題だろう。


あと、桶は一見すると「ケロリン」なのだが、よくよく見ると「ナツヨン」と書いてある。
幸福、夢の実現…、といった美辞麗句が並んでいた。下の方に、なんとか奈津代とかいてある。気づいた人だけがクスリと笑える仕掛けだ。


手前左側に立ちシャワー。奥には浴槽。浴槽は、一つの白湯を共有しているが、いろんな種類がある。
右側に浮き湯と電気風呂。浮き湯は、あくまでも個人的な経験であるが浮いた試しがない。
真ん中がバイブラで、左端が深くなっていてボディジェットとハイパージェット。
温度は40℃と老舗の銭湯にしては低い温度設定だろう。


浴室右側のスペースに目を転じると、奥に薬湯。短い通路を隔てて手前側に水風呂。そして右端にロッキーサウナ。
薬湯も同じく40℃で、水風呂は手を入れただけだがそんなに冷たくなかった。おそらく18℃前後か。
壁絵はペンキ絵で、定番の富士山。裾野が綺麗な線を描いている。
天井は言うまでもなく高いが、ペンキがやや剥げてる部分もあった。


それと右手前に露天風呂の入り口がある。二重扉を開けて外にでると屋根付きの露天風呂と外気浴できるベンチ。石造りの椅子もある。
露天風呂から見て奥(つまり銭湯の入り口方面)に坪庭が見えて、庭に関しては素人ながら感銘した。きれいに剪定されており、力の入れようが感じられる。間違いなくプロの仕事だろう。
入り口や脱衣場からも坪庭は見ることができるが、露天風呂からの眺めが一番美しい。


それと露天風呂の近くではずっと足踏みをしてる人がいて、変わった客がいるなと思っていたら、次々に足踏みをする人が現れる。
なにをしてるのかと思いきや、足下に小さな丸い石が敷き詰められており、どうやらそこで足裏マッサージをするのがここの習わしらしい。


露天風呂も40℃とややぬるめながら、岩からお湯が流れる演出など色々と目を楽しませてくれる。それと後で気が付いたのだが、どうやらこの露天風呂(に限らずすべてのお湯。カランも含めて)は温泉だったようだ。
気が付かなかったのは、無色無臭だったからである(松の湯の看板に温泉と書いてあったので、そこで気が付かなかった自分が間抜けなだけだが)。脱衣場で温泉成分の掲示物をみてはじめて気が付いた。
正直、温泉と言われなければほとんどの人は分からないだろう。


この日は日曜日で朝風呂があったので10時半頃に訪ねたのだが、かなり混雑していた。室内だけでざっと数えて15人前後。サウナや露天風呂の人は含めてないので、20人は超えていただろう。これだけ設備がしっかりしているので、人気なのも分かる気がする。
しかし、残念なのはマナーが悪くて場所取りが横行していたことである。
常連客の多い銭湯に見られる傾向であるが、ここも例外ではなかった。この辺は事業主が根気よく教育するしかないのだが、もう高齢者ばかりになると、なかなか変えるのは難しいかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス 
最寄り駅 中延駅
経路 駅を降りて右にまっすぐ
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 黄色縁取りが特徴的な宮造り(ドクターXの撮影にも使われたらしい)
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント目の前、脱衣場
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 悪い
浴槽の種類 バイブラ、電気風呂、浮き湯、ボディジェット、ハイパージェット
サウナ あり
温度 40℃前後
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 落ち着いた感じ
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり(お茶とクールミントの2種類)

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 中高年がメインで若い人もちらほら


【案内】

住所
〒142-0041
品川区戸越6−23−15

電話番号
03-3783-1832

アクセス
東急大井町線「中延」駅下車、徒歩2分

休日
月曜
祝日月曜は営業(15:00−25:00)

営業時間
15:00−25:00
日曜
10:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

改良湯(東京・渋谷)

2018-09-15 07:17:10 | 銭湯



渋谷から歩くこと15分のところに改良湯がある。渋谷からだとほぼまっすぐなので迷いにくいが、歩くとなると若干距離がある。それとずいぶん中途半端な場所にあるなという印象だった。
というのも、渋谷以外だと恵比寿からほぼ同じ距離。代官山からもほとんど変わらない。つまり最寄り駅をいくつも持つ銭湯だった。



▲渋谷駅


▲永遠と工事をしてる新陳代謝の激しい街なので、来る度に景色が変わる
















▲いつの間にかこんなのができてる(8月中旬に訪れたため、渋谷ストリームはまだオープンしていなかった)



















▲渋谷といえども、5分ぐらい歩いていると人もまばらとなってくる














▲奥にある横断歩道を左折する




▲渡ったところ


▲信用金庫のわき道を入ると


▲改良湯の看板がみえてくる






▲到着


最初の入り口付近には女性専門のコインランドリーがあるなど、銭湯以外にも力を入れてある銭湯だ。
看板には2016年に100周年とあって、四ッ谷の塩湯と創業年が同じである。
あちらは昭和の頃の情景をかなり残していたが、こちらは、そうした古さが一切見あたらない。むしろそうした過去を振り返らない潔(いさぎよ)さみたいなものすら感じた。


入り口にある下足箱に靴をあずけて自動扉を開けると、奥の方に休憩所。手前左側にフロントがある。
座るのは50歳ぐらいのガーリーぽく話す女性。


右側の男湯の方に入ると、凹字のようにロッカーが右側に配置してあり、そのあたりにいくつもの椅子が無造作に置いてある。それと真ん中付近に座る大きな椅子。
左側には洗面台が2つとガンガン稼働してる冷房。
あと、入り口付近に洗濯機。


浴室は入り口が左右2つあって、中に入ると、手前左側に立ちシャワー。3つも揃っている。それと島カランが2列。壁のカランは左のみ。といっても壁カランは3つしかないので、ここでは実質島カランのみが洗い場だ。


右側にはサウナ。それと隣接した奥側に水風呂がある。縦長の水風呂で、なぜか鏡がついている。


浴槽は奥にあって、おおよそ均等に3分割されており、右側が赤外線バイブラ、真ん中が座湯3つ、左は深浴槽バイブラ。ともに白湯で黒い石を使った浴槽だ。なのでなんとなく重たい雰囲気。やはり銭湯のタイルは水色がいいと感じる。


壁絵は、ペンキ絵ではなく森林の写真。ブナ林と思われる。


客層は、高齢者か中年がほとんどで、若い人をみた記憶がない。それと入り口には暴力団関係者はお断りしますと紙が貼ってあった。スーパー銭湯はまだしも、一般の銭湯では珍しいだろう。


それとなにも知らずに来たのだが、ちょうど9月にリニューアル工事を始めるらしく、リニューアル前の時期としてはちょうどいいタイミングだった。
ここは歴史を持ちながら過去の遺物にこだわらない未来志向の銭湯なので、今後どのように「改良」されるのか楽しみな銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 渋谷
経路 恵比寿方面へ
周辺の環境 自転車屋、信用金庫、飲食店など

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 森林の写真
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント奥
脱衣所 広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 赤外線、バイブラ、座湯、深浴槽
サウナ あり
温度 42℃
棚 なし(ただし、カラン上が物を置けるようになっている)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(100円←高い!)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性
客層 中高年


【案内】

住所
〒150-0011
渋谷区東2−19−9

電話番号
03-3400-5782

アクセス
山手線「渋谷」駅下車、徒歩12分

休日
土曜

営業時間
15:00−24:30

※東京銭湯ホームページ転載

高松湯(東京・目黒)

2018-09-08 06:05:51 | 銭湯

 

JR目黒駅を降りて白銀台方面へ歩くこと5分。高松藩松平家下屋敷跡のある場所から目の鼻の先に高松湯がある。
店内に入るとあまりの古さから、 タイムスリップした気分になること間違いなしの銭湯だ。



▲目黒駅


▲東口を出て右側


▲ひとまず大通りに出て


▲左折


▲こっちが白銀台方面になる


▲横断歩道を渡り


▲途中で神社なんかもある


▲大通り沿いをまっすぐ歩いて


▲すると反対側(右側)に銭湯がみえてくる





▲到着


くたびれた感じのビルの一角にある銭湯。かなり古そうであるが、中はどんな感じだろう?と期待と不安が入り交じりながらのれんをくぐると、入ってすぐに濃厚な昭和臭が漂ってくる。


右側の入り口を開けると、左側に番台。座るのは、70代後半ぐらいと思われる男性。決して目を合わそうとせず、じっと前か下を向いたまま。帰りも同じだったが、悪い印象はなく、単にシャイなだけなのかもしれないと感じた。


それとなによりも特筆すべきなのは、その古色蒼然とした脱衣場の世界。本当に古いものばかりで、昭和から時間が止まったまんまである。今まで色んな懐かしい銭湯をみてきたが、ここのビジュアルは他と一線を画す。


ロッカーは手前側と島ロッカーがあり、あとは左側に大きな鏡。これは昭和の銭湯のお約束だろう。
それと体重計がめちゃくちゃ古い! 昭和を通り越して大正や明治時代のアンティークなんじゃないかと思えるほどだ。
一方で、さすがにエアコンだとか扇風機、テレビは新しい。この辺はさすがに博物館じゃないので変わる部分だろう。が、ほかはそのまんま昭和。生きた博物館である。


浴室の扉は左右二つあって、中に入ると島カランが一つと左右の壁にもカランがあるが、固定シャワーは左右の壁のみ。
天井は、ビル銭とあって低いがそれほど圧迫感はない。
床のタイルなどは古いがしっかり磨かれている。
それと男女の仕切壁部分は、白鳥のチップタイル絵。浴槽上の壁もチップのタイル絵で、こちらは西洋風車になっている。


奥にある浴槽は、3対7の割合で、左の3が深浴槽。右の7が浅浴槽でジェットバスがついているだけ。
どちらも白湯で温度は44℃か45℃ほど。シンプルな構成だ。


自分が入ったときは一人の先客がいるだけで、非常に閑散としていた。それと最初から最後まで入浴したのは自分のみで実質貸し切り状態。
入店したのは20時頃だったのでピークをすぎた頃かもしれないけど、それにしても寂しい風景である。帰るときも自分一人だけであった。
ただ、最初に入るときは若者とすれ違い、あと中に入ったときは別の学生らしき若者が脱衣場でいつまでも本を読んでいた。
なので、数は少ないけれども実は若い人が多かったのである。
こういう古い場所で若者が多いのは他の銭湯でもみられる傾向だろう。
それを考えると、そうした若者たちに訴求すれば、まだまだ元気になるポテンシャルを秘めた銭湯ではないかという気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 目黒駅
経路 白銀台方面にまっすぐ歩く
周辺の環境 飲食店

●空間演出
建物外観 ビル銭
壁画・眺望 風車や白鳥
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがあるが拡散しないタイプ
浴槽の種類 ジェットバス、浅浴槽、深浴槽
サウナ なし
温度 44~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 目を合わせない
清潔さ きれい
貸しタオル あり(40円)
備え付け あり

◆人
受付 70代後半ぐらいの男性
客層 若者が2人と年配者が1人


【案内】

住所
〒141-0021
品川区上大崎3−5−4

電話番号
03-3441-8602

公式ページ

アクセス
山手線「目黒」駅東口下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

港区立公衆浴場ふれあいの湯(東京・浜松町)

2018-09-01 07:00:10 | 銭湯



JR浜松町駅からオフィス街を歩いて10分ほどのところに「ふれあいの湯」がある。
その名のとおり極めて狭く、肌がふれ合うこと必至の銭湯だった。





▲浜松町駅


▲田町方面へ歩く






▲右に曲がったところ


▲まっすぐ








▲交番があるところを左折




▲大通りの横断歩道を右に渡って


▲渡ったところ


▲あとはまっすぐ行けば






▲到着


入り口ののれんをくぐると左側に自販機が2つあり、チケットは大人と子どもの2種類のみ。
右側に下足箱があったが、多くの靴が履き捨てられていた。入り口目の前にフロント。50代後半ぐらいの女性が座っており、話すトーンは低く、元気のない様子。


ここはいかにもビル型銭湯らしく二階が女性、三階が男性、そして四階が休憩室と階ごとに分かれている。
そのため階段かエレベーターで上下移動する必要がある。

▲こんな感じ


階段を上って三階にたどり着き、男湯ののれんをくぐるとかなり狭い脱衣場。横長で入って左手に洗面台と浴室入り口。右側にロッカーがあるが、めちゃくちゃ狭い。そのため周囲の人たちに気を使いながら脱ぐ必要がある。


浴室の扉を開けると、こちらと負けじと狭い。
一般的な銭湯の洗い場を半分にして、カランと浴槽を配置したような狭さだ。しかも天井もかなり低いため、窮屈感が半端ない。
入って前後の壁にカランがあり、前方は立ちシャワー(といってもシャワーが剥き出しで付いてるだけ)と3つのカラン。後方は4つ。
そして右奥に浴槽がある配置だ。


カランはスーパー銭湯にあるレバーを押すと一定時間出て止まるタイプ。温度調節ができるので、そのあたりは便利である。


それと浴槽は、一つだけで一カ所のみジェットバスがついている。温度は、43℃ほど(もしかすると44℃ぐらい)。
若い入浴客が足を入れて「熱いアツい!無理。入れない!」と叫んでいたが、たしかに不慣れな人は入れないかもしれない。
区立公衆浴場の看板を掲げているので、もう少し無難な温度かと思っていたが、意外と攻めた温度設定で驚いた。


それとこういうビル銭だとなかなかない壁絵もちゃんとある。ただしペンキ絵ではなくフィルムを張り付けた近代的な絵ではあるが。


客層は、高齢者、若者、中年と狭い銭湯なのに常にバランスが取れていた。それとランナーが多いのかランナー向けの注意書きもある。
入浴客は常時8割以上が埋まっていて、回転率も高い。それとなぜか家族連れが多く、オフィス街のど真ん中という場所だけに、色々と不思議な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浜松町
経路 オフィス街を歩く
周辺の環境 オフィス街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 レインボーブリッジ?と船
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 四階(血圧計やマンガ、テレビも置いてある。トイレも実質ここにしかない)
脱衣所 狭い。足下が濡れている
シャワーの出 ふつうだが、使い勝手はよい
浴槽の種類 白湯とジェットバス
サウナ なし
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 元気がない
清潔さ きれい
貸しタオル なし(手ぶらセット120円)
備え付け あり

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者、中年、若者


【案内】

住所
〒105-0014
港区芝2−2−18

電話番号
03-5442-2639

アクセス
山手線「浜松町」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:00−23:00、
日・祝日は14:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載