銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

神奈川県議会議長就任祝い

2024-11-22 10:11:00 | 日記




先日は機会があって、自民党有志が集まる「柳下剛君の神奈川県議会議長就任を祝う会」に参加させていただきました。
元来はこうした場に縁遠いの身分なのですが、たまたま声をかけてもらい、枯れ木も山のにぎわいということで末席に座らせてもらった次第です。


発起人は自民党総裁選で惜しくも降りることになった小泉進次郎さん。柳下剛さんとおなじ選挙区の国会議員である三谷英弘さんも名を連ねています。
当初は新横浜で開催する予定だったそうですが、空いている会場がみつからず、横浜ロイヤルパークホテルで開くことになりました。
場所は桜木町にあるランドマークタワーの三階にあります。一般の入り口は三階にありますが、いちど一階に降りてホテルの入り口を通り、再び三階にあがるという経路でした。
手荷物はフロントにあずけて会場の受付でチケットを渡し、胸に緑のシールを貼ってもらいます。それから金属探知機でボディチェックを入念におこないます。
議員の方々が一堂にあつまる場だったので、このあたりは流石にぬかりがありませんでした。
また、政治パーティーということで、並んでいるあいだにもお互いに挨拶し合う光景が広がっていました。
この時は横浜市議会議員の斉藤達也さんと挨拶を交わすことができました。


▲横浜ロイヤルパークホテルの中で一番大きな宴会場である鳳翔です



▲右に今回の主役である柳下さんご夫婦と真ん中に小泉進次郎さん、左に三谷英弘さんがいます

▲最初にあいさつをしたのは、会の発起人である小泉進次郎さん。県議会議長就任祝いの挨拶で引き合いに出したのは、元総理の管義偉さんでした。
かつて横浜市議会議員をしていた管さんは議長になれず羨んだというエピソードを紹介し、総理になった人も憧れる役職が議長ですと場を盛り上げていました

▲次に登壇したのは、三谷英弘さん。柔和な雰囲気の方ですが、快活な話し方で淀みなく祝辞を述べます。三谷さんは、小泉さんと同じ神奈川県選挙区という間柄だけではなく、管さんグループの一員でもあるようです

▲その次に紹介されたのが、黒岩裕治神奈川県知事。多くの方が登壇した中で、もっとも弁の立つ方でした。
アナウンサー出身ということで抑揚がはっきりしてて聞きやすく、自信に満ちあふれた話ぶりが印象的でした。
ベトナムから帰国したばかりで、なんとか間に合ったという話からはじまり、かつて柳下さんと激しくやり合うこともあったが今は仲が良いと語ります。そして話題は、黒岩知事の生まれ故郷である兵庫県の知事選挙の話に。
我が故郷はどうなってしまったのでしょうという嘆き節で、兵庫県知事が県議会議長の就任祝いに訪れますか? 呼ばれることもないでしょうけど…と問いかけて、神奈川県は兵庫県と違いますと強調。二元代表制でも一体となって良好な関係にあることをアピールしていました


▲神奈川県の選挙区にある鈴木馨祐法務大臣も登壇


▲三原じゅん子さん。この方は今だと内閣府特命担当大臣をつとめられていて、過去には三谷英弘さんの応援にもかけつけていました

▲神奈川県を選挙区とする国会議員たちが集結。ただし、管さんと河野太郎さんは代理の方でした。頭ひとつ抜けた背の高い方が三谷英弘さんです。東大法学部出身の48歳。経歴も外観もここまで揃った人は中々いないと思うのですが、比例当選が三回目なので、次は自力で江田憲司さん相手に勝たないと陥落することになります。そのためか一生懸命に挨拶まわりをしていました


▲小泉進次郎さんは大人気で、写真を撮るために行列ができていました。自分も握手をして写真をとってもらいました


やはりここでも話題になったのが兵庫県知事選挙で、黒岩知事が特にそのことに言及していました。
話しぶりから快く思っていないのは明らかで、かつてテレビに在籍していた立場からインターネット界隈によって世論形成の主導権を奪われたことへの苛立ちもあったかもしれません。
個人的に感じたのは、斉藤元彦さんが下馬評をひっくり返した理由は、メディア不信も勿論あったかと思いますが、SNSが新しいストーリーを生み出せたことにあったのではないかと思っています。
小泉進次郎さんのお父さんである小泉純一郎さんは郵政民営化を掲げたときに抵抗勢力と戦うことをアピールして古い自民党をぶっ壊す!と変革を訴えていました。斉藤元彦さんの場合は、既得権益と戦ったことで抵抗勢力から貶められたというストリートが有権者のあいだに浸透し、爆発的な人気につながりました。
石丸伸二さんが躍進した都知事選もまさにその典型例です。
語り部が小泉純一郎さんのときはテレビでしたが、今回はたまたまSNSだっただけという気がします
いつの時代も悪と戦ってくれる人物を求め、そのキャラクターを演じられる人物が応援されます。既得権益側は、まさに現代の悪代官です。首長は本来なら能力と政策で選ばれるべきですが、昨今の流れは、政治の劇場エンターテイメント化という様相です。
個人的にこうした風潮は良く思っておらず、目立たないところでも一生懸命に汗をかいてくれている人こそ本物のヒーローではないかと思っています。


▲そして、今回の主役である柳下剛さん。まさに陰ひなた関係なく神奈川県のために頑張ってくれる政治家です。
乾杯の挨拶のときは音頭を取った議員の方が、奥様のサポートがあっての議長就任です!と述べられていましたが、奥様の献身的な支えがあったことも言うまでありません。
お世辞抜きで本当に素晴らしいご夫婦で、こういう誠実な政治家が増えたらきっと日本の政治はもっと良くなるだろうなと感じました











こんこん靴市

2024-11-06 08:21:00 | 日記



2024年のゴールデンウイークのお出かけは、こんこん靴市に行ってきた。
開催場所は玉姫稲荷神社で、浅草のドヤ街の近くにある。
土地勘のない人だと分かりづらい場所だろう。


▲写真で示すとこの付近

▲イトーヨーカ堂発祥店があった場所だ。銭湯でいうと湯どんぶり栄湯から歩いて7分。南西に10分ほど歩くと風俗街である吉原がある


春と秋の一年に2回、格安で靴を販売するお祭りが玉姫稲荷神社で行われる。
2024年の春は、4/27~4/28に開催され、28日に訪れた。
次回は、2024年11月16日(土)と11月17日(日)の予定である。

玉姫稲荷神社に近づくと

▲外でもこのように靴が並べられてあった

▲倉庫の中でも販売してる

▲靴だけかと思いきや、ネクタイやバック、小物関連も売られていた


▲原則的に皮製品に関係するものならなんでも売っている。とはいえ、やはり靴が中心だ



▲中に入ると外と同じようにテントが張られ、全体的に女性向けの商品が多いと感じた

▲くじ引きもやっており

▲境内の奥に進むと

▲靴の御神輿

▲日本最大の靴御神輿らしい。というか、靴の御神輿なんて他にないだろう

▲シンデレラの靴まである



玉姫稲荷神社は、名前のとおり女性の神様が奉られているが、靴の神社でもある。台東区は靴産業が盛んなので、ついでに靴の神社にもさせられたのだろう。
靴が普及したのは明治以降だから都合よく昔から靴の神社だったなんてあり得ない。と、こうして書くとバチが当たりそうだけれども。


問屋や製造メーカーなどが出店し、広告では6~8割引きをうたっている。ただ実際に眺めて見ると、そこまで値引きしてるかどうかは疑問だ。
ほとんどの商品は生まれて初めてみるブランドばかりだった。

▲一応、有名ブランドを扱うお店もある

▲奇抜なデザインや、これって90年代の物なんじゃないの?と思うような古めかしいものもあった。デッドストックを出してきた可能性は十分あるだろう。尖ったものが好きな人には刺さるだろうが、一般的に敬遠されるものが多い。
値段は、おおよそ8000円前後が多く、元値が分からないけど、6~8割引きはやはり大げさと感じた


▲ゴアテックスの革靴などもあった。有名ブランドじゃないけど堅実な作りにみえる。そして、それらはやはり正当な値段がつけられていた。安物を買うということはどこかで納得できる妥協点をみつけることであり、その妥協を探ることが安売り市で買い物をする楽しみ方の一つではないかと思う





















変容する渋谷のランドマーク

2024-05-05 06:46:00 | 日記

100年に一度の再開発中と言われているヤーシブこと渋谷。昭和を代表する作家の遠藤周作は、この街はいつ来ても工事をしていると呆れたように随筆に書いていたが、活発な新陳代謝は令和になっても止まらず。100年に一度の開発も少し加速しただけで、一段落しても止まることはないだろう。

海外メディアが東京を話題にする時に必ず映し出される渋谷スクランブル交差点は、外国人にとって刷り込まれた東京の象徴であり、土産話のために必ず立ち寄らなければならない義務と使命感にかられた場所だ。
スクランブル交差点を正面から見下ろせる絶好の撮影スポットSHIBUYA TSUTAYAは、海外旅行者にとって約束の地。日本でもっとも外国人密度の高い場所である。
この渋谷TSUTAYAは長いあいだ中普請をしていたが、2024年4月25日にリニューアルオープンし、ふたたび外国人の溜まり場と化している。



▲工事をしてた頃

▲そしてリニューアルオープンした


▲外国人たちの多くは笑いながら撮影している。何千人も同時に交錯する状況は笑ってしまうほど非日常的な風景なのだろう

▲こちらは中に入った1F。アニメの推し活の空間となっていた

▲2Fがくだんのスターバックスである。ちなみに渋谷駅周辺にはスタバが18店舗もあるそうだ。大杉だろ


スタバに来て思い出したことが2つあった。ずいぶん前になるが、スタバの中から外を撮影したら、「撮影しないでください!」と眉をつり上げた若い女性店員に強い口調で制止されたこと。べつの若い女の子たちは店内で自撮りしてたのに…。
もうひとつは、東京の中心地にあるスタバほど店員さんがみんな若くて美人であることだ。失礼を承知でいうと、軒並み同じ顔にみえる。おそらく外見に関する男目線の採用基準があるのかも。地方のスタバはどうか知らないけど、東京はヒエラルキーの高い場所に行くほど露骨になる。最近ではルッキズム(外見重視主義)批判の風潮があるが、ここでは無縁だ。
さらに、付け加えるならみんな英語が堪能である。外国人ばかりが相手ならたしかに英語は必須だけど、一体どういうルートを使えばこうした人たちを集められるのか。

▲ほとんど外国人ばかりなので、異国に来た気分。天井付近のデジタルサイネージでは豆の生産からコーヒーに至るまでの物語が展開されている。緑のテーマカラーも珈琲豆に基づいたものだろう

▲エスカレーターの反対側には

▲スクランブル交差点を一望できる

▲下からはこんな感じ

▲こちらは2019年の写真。リニューアル前はガラス面に席が並べられてあった。この席に座ってたときに隣の知らないお兄さんから、三井住友銀行はどこですか?と尋ねられたことがある

▲2020年の写真。今は解体している東急から撮影

▲コロナ渦の時。誰もいない

▲空席を映し出す防犯カメラの映像。
そんな時代も遠いむかしのように、渋谷は再び活気を取り戻した

▲3F、4Fは、シェアラウンジ(半個室の貸しスペース)。いま蔦屋が各地で広げてる業態だ。ここだと1時間1650円で、延長は30分825円。
本質的にやってることは漫画喫茶と変わらないので相場としてかなり強気の価格設定だが、ソフトドリンク飲み放題にパンやスナック食品も食べ放題。アルコール飲み放題だと2200円になる


▲このように漫画本が並んでいる

▲5Fがポケモンカードゲームの出来る場所となっている




既視感が強く、ここでしかできないものはほとんどないかなという印象。
リニューアル前の方が文化的な遺産をきちんと継承しており、ここでしか出会えないものが多かった気がする


▲リニューアル前のTSUTAYA

▲最近までVHSのレンタルをしていた





▲エロ系も健在。VHSやインターネットの普及はアダルトコンテンツが大きな原動力となったと言われているが、こういう清濁あわせ呑む文化こそ持続可能な文化ではないかと思う


ちなみにであるが、このTSUTAYAに行った帰りに横浜線に乗っていたところ、突如としてにぎやかな関西弁の女性の声が聞こえてきた。ゴールデンウイーク中だから関西から来た観光客なのかなと思っていたら、小柄な白人女性がレプリカユニフォームを着た日本人の親子に話しかけていた。コテコテの関西弁で。おそらく大阪に拠点を置くスポーツチームのユニフォームだったので、懐かしくなって関西弁で話しかけていたのかもしれない。
それに対してお父さんは英語で答えており、日本のグローバル化の一端を垣間見た思いだった。
食べ物(博多の天ぷら美味しい!)やポケモンのこと、阪神ファン(優勝してうれしかった)であること、家族のこともあけすけに語っていた。聞き耳立ててたわけじゃないけど、自然に聞こえてきたことを弁解させてもらう。
こうした人たちをみると、日本文化が引き寄せる影響力の強さを感じると同時に、日本文化はますます様々な国の人々を呼び寄せて電車で遭遇したアメリカ系関西人のように、出自文化と日本文化を掛け合わせたユニークな人たちを生み出していくのかもしれない。
いままさにインバウンド向けに日本文化の発信へと舵を切った渋谷TSUTAYAであるが、このような施設がますます日本の多様性を加速させるだろう。

まもなく麻布台ヒルズが開業

2023-11-07 06:31:00 | 日記







2023年11月24日に開業予定なのが、こちら麻布台ヒルズ。
もともとは3月に完成予定だったのですが、三井住友建設の大幅な遅れにより、11月下旬へとずれ込みました(清水建設は予定通り完成)。
麻布台ヒルズが出来るまでの過程を振り返ってみたいと思います。


2022年2月19日

最寄駅は、東京メトロ日比谷線の神谷町駅。中目黒駅から4駅目で、皇居からだと霞ヶ関や虎ノ門をたどった先にあります。
この時はようやく工事の端緒がついた頃でした。地下工事からはじめ、クレーンが林立し、いかに大規模な工事か一目瞭然でした




2022月5月28日


前回から3ヶ月後に訪ねてみると、大まかなシルエットができあがっており、進捗の早さに驚きです




2022月11月19日

内部の工事に時間が掛かるのか、この時は外部に関して大きな進展は見られませんでした




2023月2月24日


はじめて訪れたときから1年が経ち、ようやく完成した姿が具体的に想像できる状況まで仕上がってきました。
左の手前に見える麻布台ヒルズ森JPタワーは2023年の時点で日本一高いビル(325メートル)になります




2023月9月16日

真夏のような残暑の中、ようやくほぼ完成の形がみえてきました



植物と一体化する色使いと柔らかな曲線が特徴的です


まだ部分的な工事は続いていましたが、大半は終了している様子で、一般の人たちも中を歩くことができます




小さな神社もありました



 
東京タワーも眺めることができます



神谷町駅も刷新して、麻布ヒルズと直結できるようになっています





森ビルは虎ノ門周辺から事業を拡大した歴史があり、この地域は原点でもあるようです。
もう10年以上も前になりますが、戦後の混乱期から建築業界を知る解体業者の人と話す機会があり、当時の森ビルはそれなりに強引なところがあったようです。
これだけ会社が大きくなるということは、やはり様々な軋轢は避けて通れなかったことでしょう。ただ、不動産の開発業者として長く君臨し続けた背景には、たんなる拡大路線だけでなく理念が確立していたからではないかと思います。
やはり理想を追い求めなければ、人々の共感はないからです。
その森ビルにとっての集大成が、この麻布台ヒルズに注がれています



















羽田空港を生み出した神社ー穴守稲荷神社②

2023-09-13 08:27:00 | 日記





今回は穴守稲荷神社が羽田空港に残してきた大鳥居の運命を辿りたいと思います。
大鳥居はアメリカの進駐軍でも手を焼いて引き抜くことができず、しばらくのあいだ羽田空港の駐車場に放置されていましたが、いよいよ国際空港の拡張工事に伴い1999年に取り除かれると、羽田空港の駐車場から800メートルほど先の多摩川のほとりへと引っ越しをしました。

▲最寄り駅は天空橋駅になります

▲モノレールの天空橋駅には鳥居の絵が描かれています

▲周辺の全体図です。上に見えるのは海ではなく多摩川です。その左方向に東京湾があります

▲下が現在地

▲目的地へ行くには、海老取川に沿って多摩川方面へと歩くだけです

▲鳥居は航空入口バス停近くにあります


▲これが海老取川

▲ちなみに反対方面に進むと


▲羽田空港の敷地があり、飛行機を間近にみることができます

▲海老取川沿いを歩きます

▲いまは大規模な工事を始めたばかりらしく、周辺はなにもなくて殺風景でした

▲弁天橋に到着

▲この弁天橋の奥に鳥居がみえてきます


▲海老取川を振り返ります

▲ここは海老取川と多摩川が合流する地点でもあります



▲足元には記念碑があります

▲強制退去から50年の節目に当時住んでいた人たちが集まった集合写真です。この時はまだ移設する前で、羽田空港の駐車場で撮影しています。撮影時は平成5年ということで、写っている方の大半は鬼籍に入ったと思われます

▲この鳥居は戦禍に翻弄された経緯があるためか平和の文字が掲げられています


▲羽田という名前の由来は「島の形が鳥の両翼に似てるからという説」が有力なんだとか。空港を設置するにあたってこれ以上ないピッタリな地名です


▲そして海老取川と多摩川の合流する端っこには謎の建造物が…

▲これはなにかと言いますと、五十間鼻無縁仏像と呼ばれるものです



▲近くにやってきました。目の前にみえるのは多摩川で、その奥は東京湾になります。海と川の境です

▲関東大震災や太平洋戦争の時は火災から逃れるために海に飛び込んで水死した方たちがこの周辺で多くみつかったそうです

▲無縁仏の方たちを弔うために周辺の住人たちがお金を出し合って作ったのがこちらの仏堂です



▲とても静かな場所で、ただ川を眺めている人たちがいる場所でした

▲周辺は高い建物がなく、東京湾から上る初日の出はとても美しく見えるそうです