#中川湯
JR総武線
#平井駅
▲総武線の平井駅。亀戸の隣だ
▲賑やかな商店街も駅から見える
▲階段を降りて
▲右にまわると
▲改札口
▲平井駅では、「ひらいおん」なるゆるキャラを作っている。日本人は何ににしてもキャラクターを作らないと気が済まないらしい
▲改札口をでた先に地図がある
▲右が現在地で左に進む
▲川を渡った先にある「立花大正民家園」のすぐ近くだ
▲北口からでる
▲まっすぐ横断歩道を渡り
▲左斜めに向かう
▲大通り沿いに歩く
▲こちらの横断歩道も渡る
▲ひたすらまっすぐ
▲すると川と橋がみえてくる
▲目の前の川は、荒川によって分断された中川の下流部分。なので旧中川と表記されている
▲平井橋を渡り
▲旧中川をのぞむ
▲橋を渡ったらすぐ右
▲ここで止まって左折する
▲曲がったところ
▲道なりに進むと
▲左に中川湯がみえてくる
▲煙突が渋い
▲到着
中に入ると少し狭い下足箱のスペースで、奥の自動扉を開ければ、かなり暗いロビーが奥まで続いている。手前側は荷物が無造作に山積みにされ、率直に言えば不気味な雰囲気を漂わせていた。
右手にフロントがあり、そこだけスポットライトのように照明がつけられている。座るのは80代ほどの男性。ジロリとこちらを見据え、表情が伺えない。
緊張気味に「貸しタオルはありますでしょうか…」と丁重に訊ねたところ、受付の中で、これまた山積みになった幾多の物をかき分けて、わざわざタオルを発掘して出してくれた。
女湯は左側で、男湯は右側だった。
のれんをくぐって中に入ると、ロビーとうってかわり、脱衣場はふつうの感じにみえる。雑然とした様子はとくになく、照明も明るい。
ただ、よくよく見るとかなり荒廃が進み、脱衣場の左奥にある洗面台は目を疑うほどの惨状だった。ひなびたというのを通り越して完全に廃墟である。
周囲の壁が崩れ落ちて洗面台に赤錆が累積していた。よくここまで放置していたものだと逆に感心してしまった。
足下はやはり埃っぽくて心なしかざらついた感覚がある。ロッカーの上はもちろん埃が堆積していた。
脱衣場の扉を開けると、浴室内のレイアウトは東京でよくある造りと言える。
真ん中に島カランがあり、左の間仕切り側にもカランが並ぶ。奥には浴槽。左手前には立ちシャワーが2つ。それと右側はサウナと水風呂がある。
サウナはコロナに関係なく故障してから放置したままなのだろう。暗くて稼働してないようすだった。
立ちシャワーはハンドルが一部遊んでいてうまく回せないが、まあまあ普通にシャワーがでてくる。
島カランの方も意外と問題なく使えるように思えた。
奥の浴槽は3つに分かれていて、ひだりが薬湯で深浴槽。薬湯の案内はなかったが、匂いからしておそらくバスクリンだろう。薄い緑色で、温度は40℃ぐらいとぬるめ。
真ん中がおなじく深浴槽で、こちらは座湯のジェットバスがついていて、温度は45℃ぐらいか。一気に熱くなる。そして最後の右が浅浴槽で、こちらはなんら特徴もなく、同じく45℃ほど。
こんな感じで、熱いかぬるいかという感じだが、熱いのが好きな人もぬるいのが好きな人も楽しめる場所ともいえる。
水風呂は20℃~24℃ぐらい。こちらもそんなにキツい温度ではないので、交互浴に適してる。
改めて言う必要もないが、室内はまったく清掃してないらしく水垢や塩素の残留物がびっしり覆っていて、島カランは全体的に真っ白だし、鏡も水垢で覆われているので、その隙間を覗きながら使うしない状況だった。
ペンキ絵の壁絵は富士山であるが、こちらも例にもれず日焼けした肌のようにボロボロに剥がれている。
絵を描いたのは今は亡き早川さんで、平成十八年(=2006年)と署名されてあった。その時からまったくそのままなのだろう。西伊豆から眺める富士山の絵で波しぶきに特徴がある。
不思議なのは奥壁とサウナまわりのタイルで、それだけはめちゃくちゃ綺麗。目地も黒ずんでおらず真っ白。なぜ一部だけこんなに綺麗なのか不思議だった。
客層は高齢者がほとんどだが、一部中年男性がいた。こんなに汚いと普通は客が逃げそうであるが、けっこう入浴客がいてビックリ。こうした汚さがかえって居心地がいいのだろうか。
個人的にはまた来たいと思える場所ではなかったが、清掃せずに放置したらどうなるのか身をもって確かめることができる、ある意味貴重な銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 平井
経路 北方面
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 古い
壁画・眺望 崩れた壁絵
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い
★設備
休憩所 ロビー?
脱衣所 埃っぽい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、座湯
サウナ あったが壊れてる
温度 40~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 淡々としてる
清潔さ きわめて汚い
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 80代の男性
客層 高齢者や中年
【案内】
住所
〒131-0043
墨田区立花6−14−11
アクセス
東武亀戸線「東あずま」駅下車、徒歩10分
休日
月曜
営業時間
15:30−23:30
※東京銭湯ホームページ転載