銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

美和乃湯(川崎・川崎新町)

2020-04-29 06:49:00 | 銭湯
川崎・川崎新町
#美和乃湯








JR南武線支線
#川崎新町駅

▲JR南武線支線の川崎新町駅





▲階段を降りて




▲トンネルを抜けると





▲無人の改札口


▲でたところ




▲まさに田舎の風景


▲改札口をでて真っ直ぐ


▲ちょうど桜が咲き始めた頃だったが


▲まだこんな感じ








▲右の踏切を渡る




▲尻手方面


▲こちらは浜川崎方面


▲渡ったところ



▲ここでストップ


▲右をむく


▲そのまま真っ直ぐ








▲道なりに進み








▲右に見えてくる






▲この日は休日だった…









▲そしてべつの日に来たときの写真。空は曇ってるけど、桜は満開










▲到着


下足箱に靴を預けて右側に進むと、目の前がロビーになっている。
みるからに昭和の居間という感じで、ある程度整理はされてはいるが、全体的に雑多感がある。
マッサージチェア、椅子やテーブルなどがところ狭しと並び、一つひとつがいかにも昭和っぽい。


受付のフロントは左側にあって、座るのは60代半ばぐらいの女性。フロントも小物であふれている。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「小さいの?大きいの?」と言われたので、「小さいのでお願いします」と言うとフェイスタオルを出してもらえた。20円。


男湯は左側にあって、のれんをくぐると、脱衣場もやはり昭和らしい雰囲気。
音楽が流れていたが、ラジカセからだった。今どき売ってないような古いタイプで、脱衣場の中ではJ-POPが響いていた。
ロッカーは手前と左側にあって、洗面台は右奥側。
真ん中にはテーブルがあり、そのテーブルの横にベンチ。古いマッサージチェアもあった。
脱衣場にはちょうど全身に入れ墨をした年配者がいて、桜や花について熱心に語っていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入ると、ちょっと狭い浴室かなといった感じで、老朽化も目に付く。
設備は、真ん中に島ロッカー。
左右の壁にもカランが並ぶが、手前右に立ちシャワーが一つと、左側に目を転じれば、水風呂。その奥がサウナだ。
水風呂は水道が流しっぱなしで、手を突っ込んでみたところ14℃ほどか(温度計はなかった)。 
サウナは扉に200円とある。


浴室は奥にあって、すべて白湯。
左側は電気風呂で、真ん中がバイブラ。底が金網になっていて、そこから泡が吹き出している。
右側が座湯で、2つ。
ここまでがすべて43℃ほどで、ちょうどいい案配である。
さらに、浴室奥左にも扉があって、一見すると従業員用の扉にみえるが、開けてみると露天風呂だった。
浴室内同様に露天風呂も狭い作りであるが、薬湯になっており、2~3人は入れるスペース。この日の薬湯はヨモギと書いてあって真緑色。温度は室内と同じで43℃ほどだ。
仰ぎ見ると半分が屋根であと半分は空が見えるだけだが、それでも露天風呂があるのはうれしい。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こちらは女湯


客層はやはり高齢者が中心で、かなり静かなところだった。
観葉植物が至るところにあって、女性らしい感性に彩られた銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 川崎新町
経路 住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 観葉植物
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、バイブラ、座湯、露天風呂
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし

◆人
受付 60代女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒210-0837 
川崎市川崎区渡田4-2-4

電話
044-333-1821

営業時間
14:30〜23:30

定休日
不定休(月3回)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

荒井湯(東京・浅草)

2020-04-25 06:28:00 | 銭湯
東京・浅草
#荒井湯








東京メトロ銀座線
#浅草駅






▲改札口


▲抜けたところ


▲近くの地図をみると、今はここ。今回は、右に見える吾妻橋を渡る


▲駅構内にある御輿。普段であれば混雑してて、全体を撮ることはできない


緊急事態宣言前のときだったが、コロナウイルスの影響で浅草駅もスッカラカンである








▲出口4から地上にでたところ


▲目の前に吾妻橋


▲左をむけば桜まつりの会場。やはりそれなりに人はいる




▲右を向けば係留された屋形船








▲吾妻橋を渡りきると、左側にアサヒビールの建物を仰ぎ見ることができる


▲聖火台のうえに輝く炎を模したオブジェ。特殊な形状から、一時期はロッククライマーが清掃してたとか


▲まっすぐ進む








▲右にあるのは発明家ショップトキメキ


▲そのまま進んで


▲大通りにでる


▲ここも渡り


▲渡ったところ


▲左をみるとスカイツリーがみえる


▲ひたすらまっすぐ








▲ふと右側をみると


▲びっこを引きながらひとりで散歩している老犬がいた






▲またしても大通り


▲右斜めをみると煙突がみえる


▲ここを渡って




▲ちょっと右に行くと






▲到着




▲コロナウイルスの影響がこんなところにも





入る前に、ちょっと寄り道した浅草寺の様子も紹介





▲神谷バーの目の前


▲人力車も手持ち無沙汰


▲雷門前では、人力車の呼び込みがむなしく響く




▲シャッター通り状態









これが土曜日の浅草なのか?というぐらい寂寞とした状況だ
(撮影は2020年4月4日)




さて、荒井湯に戻る



出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用



外観はみての通り、なかなかの古い建物。中に入ると想像通り下足箱は狭く、出てくる人とぶつかったら身動きがとれないぐらいだ。
そそくさと靴をしまうと、扉を開ければ左側に番台があり、座るのは60代前半ぐらいの男性。
みた感じ頑固おやじ風のスポーツ刈りをしており、実際にそんな感じだった。愛想は決して良くないが、悪い人ではなさそうだ。
貸しタオルを訊ねると、「はいはい」と言って出してくれて(帰りのときは「はいはいはい」だった)、受け取って脱衣場を見渡すと、ロッカーの配置がちょっと他と異なる。
まず手前に横切るロッカーがあり、右斜(はす)向かいのロッカーはL字型で並ぶ。手前の壁にもロッカー。その島ロッカーの上に複数の水槽が置かれてあった。
右側に視線を移すと、池のある坪庭。トイレはその縁側をまわった奥にある。
池には鯉が泳ぎ、その池の一部が板張りになっていた。椅子もいくつか置かれてあり手作り感満載。決して洗練された統一感はないが、家庭的でいい感じだ。


浴室の扉をあけると、古い銭湯にしてはかなり綺麗で、どうやら最近になってリニューアルしたようである。
とくに床とカランのタイルが新しい。一部、鏡などは浸食されたままだったので、中普請にとどめたのだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


真ん中には島カランがあり、右側は手前に立ちシャワーが2つ。
その奥にもカランがあるが、こちらは2つだけで蛍光灯がやたらと近かった。
左手前には、備え付けのシャンプーが置かれてあり、あとは間仕切りにカランが並ぶ。
ちなみに、その間仕切りにはラミネートされた写真が貼られてあって、全部「スカイツリー」の写真だった。
土台工事から完成近くまでの年を追った連続写真もあり、なかなか興味深く鑑賞させてもらった。


浴槽は、L字型になっていて、右側が手前にせり出している。その右側が低温と表記されており、入るとたしかにぬるい。温度は38℃ほどで、そこにも写真が張られてあった。
こちらは子猫や子犬たちが戯れる写真で、おそらく子どもが入ることを意識した作りなのだろう。大人にとっても癒しの空間である。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲銭湯ではめずらしい俯瞰撮影。こちらは女湯。手前の間仕切りには並べられたスカイツリーの写真がみえると思う


奥が主浴槽で、バイブラ、それとラジウム鉱泉も兼ねているらしい(ここではラジュームと記載されてた記憶が…)。
この主浴槽も41℃で銭湯にしては少しぬるいかな?といった感じだ。
そして最後に左端の浴槽が深浴槽で薬湯。この日は抹茶で、高温湯とも書かれてある。
38℃→41℃と続くので、まあ高温といっても大したことないだろうな「ハッハハ」と高をくくって足を入れてみると、かなり熱いのでビックリ。
さすがに入れないほどではないが、肌感覚だと45℃ぐらいか。一応、浴槽には約44℃とあったので、たしかにそれぐらいかも。ただ、あくまでも「約」なのでそれより高かった可能性もある。
41℃だけだと物足りない人にとって44℃の刺激は嬉しい。


壁絵は葛飾北斎の神奈川沖浪裏をモチーフにしたもので、描いたのは中島盛夫さん。現代でも色褪せない北斎の大胆にして緻密な構図は素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
中島盛夫さんにより“再解釈”された神奈川沖浪裏。オリジナルより抑え気味で写実的にみえる


客層はほとんど高齢者で、おそらく地元の人たちだろう。特に騒ぎ立てることなく静かに会話してた。
浅草といえば賑やかなイメージがあるが、ここは落ち着いた雰囲気の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草
経路 隅田川を渡り南方面へ
周辺の環境 飲食店や住宅街

●空間演出
建物外観 古い宮造り
壁画・眺望 神奈川沖浪裏
統一感 あり
置物 植物や水槽
照明 明るい

★設備
休憩所 縁側や脱衣場内
脱衣所 ロッカーが変わった配置
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 温度別、バイブラ、座湯、薬湯、ラジウム泉
サウナ なし
温度 38℃、41℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代前半ぐらいの男性
客層 高齢者中心


【案内】

住所
〒130-0004
墨田区本所2−8−7 

電話番号
03-3622-0740

アクセス
都営浅草線「本所吾妻橋」駅下車、徒歩10分

休日
水曜
(第5水曜は営業)

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

桜湯(横浜・吉野町)

2020-04-23 07:23:00 | 銭湯
横浜・吉野町
#桜湯









#吉野町駅


▲横浜市営地下鉄の吉野町駅




▲地図をみると現在地はここ


▲上をみると中村橋というのがあって


▲そこを渡ってさらに左に行くと稲荷坂がみえる。桜湯はその近くだ


▲さっそく歩こう。出て左に向くと


▲すぐ右の横断歩道をわたる


▲渡ったところ


▲まっすぐ(右折)進む














▲橋をわたり


▲中村川












▲ここで左の横断歩道をわたる








▲さらにこの横断歩道もわたり




▲堀割川


▲そのまま真っ直ぐすすむ


▲渡ったところ。右にみえるのは稲荷坂


▲坂じゃない左の方を歩き






▲右をみると、なにやらピンク(桜)色のマンションが…






▲奥の階段を登れば、稲荷坂だ








▲控えめな神社も


▲階段をのぼって桜湯を見下ろす


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲到着



ちなみに稲荷坂を登ってみると…





▲ちょっと振り返る




▲かなり高い…


▲磯子方面を眺める


▲さらに登っていくと


▲米軍住宅。いまはもぬけの殻だった




▲道路を隔てたところにもハウス


▲さらに登るとお洒落なカフェを発見


▲ランドマークがみえる場所もあった


▲桜湯に戻ろう


入り口に入ると、目の前に下足箱。右側に扉がある。
中に入ると「いらっしゃいませー!」と大きな声で出迎えてくれる。
受付に座るのは、70代ぐらいの女性。
ハツラツとしており屈託のない笑顔。
暖かい声。
優しそうな眼差し。
まさに神対応である。
以前ここに来たときは若い(といっても30代後半ぐらいだったが)男性で、その男性もとても感じが良かったのだが、女性はさらに輪をかけてお手本のような対応をしてくれる。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


貸しタオルをお願いすると、洗剤の匂いがしっかりするタオルを貸してくれた。
左に目を向けると、ロビー。そこから入り口が男女に分かれている。
男湯は右側で、のれんをくぐると、少し小さめの脱衣場になっていて、作りは縦長。後ろ側には新旧のマッサージチェアが2台並ぶのと、ぶら下がり棒があった。その反対側にはトイレ。
真ん中にはテーブルがあって右側がロッカー。左側は洗面台である。
このあたりは少々古さを感じる。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室への扉を開けると、やはりマンション銭湯ということで天井は低い。
真ん中に2つの島カラン。
右側には、立ちシャワーが2つあり、その奥に1つだけハンドシャワーのカランがあった。


左を向くと手前にサウナの扉で、サウナの前に水風呂がある。
温度計は22℃だったが、実際は16℃ぐらいだろうか。


浴槽は奥にあって、L字型。
左が薬湯で、2人ぐらいが入れる広さ。見た感じ赤紫色だったので、じっこうだろう。温度は42℃ぐらいとマイルド。
それから右側に主浴槽の白湯が続く。


主浴槽は、左に座湯が2つ。真ん中にカエルをかたどった石積みになっていて、それがお湯のでる湧出口だった。その右隣が勢いのあるバイブラである。
そこから浴槽が手前に延びて、ステンレスの手すりがついた寝湯。一番手前が電気風呂となっている。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こちらは女湯


壁絵はない代わりに、鳥のシルエットが描かれたタイル絵が同じ構図で3つ並んでいた。


全体をみると、まあまあ普通の作りで、特にここにしかないような設備はないかなといった感じだ。なので遠方からわざわざ来るところではないかもしれない。ただ清掃はしっかりしていて、温度も適切。そしてなによりも受付の対応が素晴らしい。
毎日通いたい銭湯とは、こういうところではないかと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 吉野町
経路 川を渡る
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ピンクのマンション
壁画・眺望 鳥のタイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、座湯、バイブラ、寝湯、電気風呂、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒232-0033 
横浜市南区中村町4-287-4

電話
045-251-2562

営業時間
15:30〜23:00

定休日
毎週月・水曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合
ホームページ転載

小山湯(横浜・石川町)(リニューアル)

2020-04-21 07:57:00 | 銭湯
横浜・石川町
#小山湯


✔半地下にある浴室
✔快活な受付の女性
✔お湯はけっこう熱め








#石川町駅


▲JR京浜東北線の石川町駅




▲構内にはフォトギャラリーが展開している


▲西洋館など名所の紹介も








▲橋から撮影した石川町駅


▲地図をみると、現在地がここ。今回の目的地である小山湯は、川沿いを進む


▲改札口をでたところ


▲目の前にみえるのが中村川


▲左に進む






▲目の前にみえる茶色マンション沿いに進む


▲なのでいったん横断歩道をわたり


▲お地蔵さん


▲左に向く




▲ここを右折


▲あとは真っ直ぐすすむだけ








▲ここで立ち止まって左をみると


▲小山湯に到着。つい見過ごしてしまいそうな地味な看板である


▲いたって普通のマンションだ


▲入り口は半地下構造


▲入り口は2つあるので、もう一つの方も見てみよう


▲裏側にまわる道


▲もう一つの入り口に到着。こちらのほうが分かりやすいだろう





▲中に入ったところ


▲工場や学校にありそうな靴箱


男湯はむかって左側で、のれんをくぐると右手にフロント風の番台がある。
座るのは、70代半ばぐらいの女性。
元気ハツラツに、「いらっしゃいませ!」と大きな声で挨拶してくれる。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「あるわよ。どんどん使って」とタオルを出してくれて「タオルだけで大丈夫なの?」と色々気遣ってくれる。浴室には備え付けもあるので、タオル意外になにが必要なのだろうか?と思ったが、そのときは聞かなかった。
「お兄さん、下駄箱の鍵を出して!」と言われると鍵を出せば、プラスチックのタグが渡される。これで帰りのときに鍵と交換する。帰りのときは「気をつけてねー」「またね!」と積極的に声を掛けてくれる。とてもいい人だ。


ここは新しくリニューアルしたので、以前来たときと較べて記憶は曖昧だが、まず床が綺麗になったと感じた。
スーパー銭湯のような撥水速乾性のある床で、若干無機質ではあるが、足裏の感触は悪くない。
真ん中には古い島ロッカー。これはそのまま残したようである。
左壁沿いにもロッカーが並び、一番奥にはゲーム機の筐体。みた感じちょうど90年代あたりに作られたものだろうか。
まだ使用できるのか分からないが、電源は入っていなかった。
ほかにテーブルと椅子。その横にテレビが設置してあった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲リニューアル前の写真なので、床は違っているが、ロッカーはそのまま。手前の灰皿はさすがになかった


浴室の扉を開けると、だいぶ綺麗になったなという印象。島カランが2つ並び、右壁にもカランがある。
左手前には立ちシャワー。
こちらはヘッドが真四角の平面で、プッシュボタン式である。
たぶん水かなと思って押してみると、やはり水だった。水風呂かわりに作ったものだろう。
対面(つまり左側の島カラン)には、ハンドシャワーがあり、足下には足つぼが敷かれている。


カランのシャワーは、すべて固定式でやや高めに設置してあった。
ヘッドは昔ながらのタイプで、新しいけどデザインが古いといった印象である。
備え付けもちゃんと用意してあり、シャンプー類のほかシェービングフォームまで置いてある。手厚いサービスだ。


浴槽は奥にあって2つに分かれている。
右側が主浴槽で白湯。だいたい全体の8割ほどを占め、右はなにもなく、左側にジェットバスが2つ。温度計は46℃を示していたが、確かにかなり熱い。入った瞬間に足がヒリヒリする感覚で、あきらかに熱湯中毒者むけの温度だ。
白湯と隔てて左にあるのが薬湯で、バイブラ仕様。こちらは肌感覚だと42℃ぐらいか。
薬湯の温度計は38℃を示していたが、さすがにそれはなかったと思う。実際に一人の入浴客が足を入れた瞬間、「あつッ」と言ってたので、たぶん40℃は越えていただろう。
こうなると主浴槽の温度もかなり怪しくなってくる。実態はもう少し熱かったかもしれない。
そんな感じでめちゃくちゃ熱いなと思いつつ、なんとか無理して主浴槽に浸かっていると、薬湯にいた三人がこちらをジッとみている。
なんだろう?と思ってると、一人の入浴客が「俺は50℃近くもある隣のお湯は入れねぇよ」と呟いていたので、たぶんコイツよく入っていられるなと思ったのだろう。
ほとんどの入浴客は主浴槽に入らず、薬湯がメインだった。
明らかにサブとメインの温度設定が間違ってるような…。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


もうひとつ、ここの売りはミストサウナである。
写真を見てのとおり浴室の左側にあるのだが、中に入るとかなり狭く、痩せた人なら三人ほど。太ってる人が一人でも入ったらせいぜい二人が限界かという狭さだ。
どうせミストサウナだろうと侮っていたが、入ってみるとなかなか熱い。さすがにドライサウナほどではないが、ミストサウナからすれば熱い方ではないかと思う。
こちらもリニューアルしたのでだいぶ綺麗になっていた。


こんな感じで、もともと意匠の凝ったところではないが、全体的にとても綺麗になっていて、最初から最後まで快適な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 石川町
経路 住宅街
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 ゲーム機
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 狭いが綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 
サウナ ミストサウナ
温度 42~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 フレンドリー
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 70代
客層 高齢者中心


【案内】
住所
〒231-0868 
横浜市中区石川町3-106-4

電話
045-641-5708

営業時間
11:00〜23:30

定休日
年中無休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

薬師湯(東京・浅草)

2020-04-18 06:39:00 | 銭湯

#薬師湯











#浅草駅


▲東京メトロ銀座線の浅草駅


▲近くにあった地図をみると出口が多すぎてどこに出たらいいか分からず…


▲とりあえず7~8をめざす(適当)


▲改札口を出たところ


▲真横にいきなり商店街


▲昭和の匂いがプンプン漂っている


▲地上にむかう


▲今はここ。あとで見ると出口5にすべきだった


▲階段をあがり


▲地上に出たところ


▲振り返る


▲地図のあるところに行く


▲この日はちょうど桜が満開を迎える時期だったので、遠回りになるが隅田公園をたどって行く


▲横断歩道を渡り




▲めちゃくちゃ風の強い日だった

▲ここで立ち止まり


▲左に隅田公園の入り口


▲さっそく桜を発見


▲ん~まだ微妙な咲き具合…


▲進もう


▲この日はあいにくの曇り空


▲川を挟んだ先にはアサヒビール社屋


▲横にスカイツリー。薬師湯はほぼスカイツリーの真下にあるので、スカイツリーをめざす






▲観光船もみえる






▲写真では分かりづらいが、風がめちゃくちゃ強くて砂煙が舞い上がっていた










▲着物姿の女性を乗せた人力車




▲チラホラ咲いてる桜




▲またしても砂煙地獄にあう


▲桜が少し舞っていた




▲川沿いを歩く






▲対岸の桜


▲来た道を振り返る


▲この橋を渡る




















▲このままだと橋の下をくぐってしまうので、一度左折する




▲ここを右






▲ぐるっと回り








▲「げんもんはし?」と思ったら、


▲「ことといはし」と読むらしい




▲隅田川






▲帰りの写真になるが、子どもたちの笑い声が響いていた


▲どんな時も子ども達は元気で明るい
(撮影は2020年3月27日)














▲お寺もチラホラみえてくる






▲横断歩道を渡り




▲スカイツリーをめざしてまっすぐ歩く






▲スカイツリーが間近に


▲写真だとこうだが


▲肉眼だとこれぐらい近く感じる








▲左の横断歩道をわたる




▲ローソンを横切り






▲この古いマンションが薬師湯










▲薬師湯から眺めるスカイツリー


▲到着


ちなみに本来の最寄り駅は、



▲とうきょうスカイツリー駅である




▲そのスカイツリーであるが、立ち寄ってみたけど、この日は新型コロナウイルスの影響で営業中止だった




▲近くでみるとやっぱりデカい




▲ちなみに、こちらは昔の写真。2010年7月頃に撮影したもので、画像の悪さから携帯で撮ったのだろう


出典:東京銭湯ホームページ引用


下足箱のスペースに入ると、ここの銭湯のテーマソング(?)なのか、ポップ調の音楽が流れてくる。
下足箱自体はかなり古く、だいぶ年季が入った建物だ。


自動扉をあけて中に入ると、目の前にフロントがあり、受付に座るのは20代前半ぐらいの女性。
「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれるが、愛想はなし。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「ナイロンタオルがつくのとで値段が違いますが」と言われて、無料のフェイスタオルをかりることに。渡されたのは使い古されたゆっポ君タオルだった。
早口で「タオルをこちらにもどしてください」と言われる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真のような明るさはなく、若干暗かった記憶が…


左側をみると、マンション銭湯にしてはかなり広めのロビーで、昭和らしさがすごく漂ってくる。
真ん中にテーブル。奥は物置場で雑然としていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は左側で、のれんをくぐると脱衣場もそこそこ広い印象。
床はスーパー銭湯にあるような速乾性のタイプで、その上にタオルが複数敷かれてあった。
ロッカーは入ってすぐ裏側と、左壁のところにあって、右側に洗面台。浴室入り口の左右には棚があり、左側奥には洗濯機が2つ並ぶ。
のれん近くの張り紙には、「裸でロビーに出ないでください」と注意書きがあった。いくらなんでも、裸で出るのはさすがに犯罪だろ!


浴室の扉をあけると、やはりマンション銭湯ということで奥行きはそれほど感じられず、左側にカランが横列に並ぶ。手前に一つだけハンドシャワーがあって、あとは固定シャワー。シャワーの出は温度も勢いもふつうだった。


ここは右側に浴槽があり、手前が深浴槽で座湯が2つ。温度は42℃ほど。
奥が主浴槽で、浅浴槽。こちらはバイブラ仕様となっており、やはり42℃ほど。
深浴槽も浅浴槽も2つとも薬湯。薬湯の中身は、なんとバスクリン!
銭湯は基本的に業務用が使われるが、ここは「市販」をそのまま使っている。
しかも商品のポスターが張ってあり、実物が浴槽の縁に置かれてあった。ようするに企業とのタイアップなのだろう。




出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


奥に目をやると、休憩用の椅子があって、その横に立ちシャワーが2つ。
立ちシャワーの通路を隔てた左側にはサウナがあり、扉には200円と書かれてあった。
その立ちシャワーの奥に、もう一つ休憩用の椅子がある。
露天風呂かな?と思って覗くと、打たせ湯のある水風呂だった。
けっこう奥行きがあり、温度はそれほど低くなかった。
近くにある椅子で休憩していると、入れ墨をいれた男性が水風呂に飛び込んで、「うおーい」と雄叫びをあげ、べつの男性は「よっしゃあー!」と叫んでいた。
叫ぶのがここの文化なのか?



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲やかましい水風呂


あと先ほどの主浴槽なのだが、高齢の男性が湯船に浸かりながら一生懸命カラダを擦っていて、それを見ながら(うわ~…汚いなぁ)と思っていると、入れ墨をいれた男性がそれを見とがめて「オイ、風呂の中で体を洗うのやめろよ!」と叱ってくれた。
パチパチパチ。
ところが言われてる方はなんで怒られているのか分かっておらず、キョトンとした様子。高齢者だからなのか、元々なのか…。
こんな感じで、キャラクターの濃い客が多い銭湯である。


薬師湯は長沼三兄弟が営む銭湯の一つであるが、この兄弟が運営する銭湯に共通するのが、やたらと目につくポスターの多さ。
ここも「セイント☆セントー」という漫画が張られてあったり、先ほどのバスクリンのポスターだとか独自のエッセイ、それに銭湯オリジナルのTシャツ告知など色々と楽しませてくれる。


どんな仕事も本質は自己表現だと思うのだが、そうした表現を多彩に駆使しているのが長沼三兄弟であり、こうした取り組みは3人とも素晴らしいと感じる。
実験的な試みもあるが、そういうのも含めて応援したい銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 スカイツリー駅(今回は、浅草駅から)
経路 スカイツリーを目指す
周辺の環境 スカイツリーや商業施設

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 南国の海
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 古いロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、バイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 強気
清潔さ 少し汚い
貸しタオル あり(タオルだけなら0円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒131-0033
墨田区向島3−46−10

電話番号
03-3622-1545

アクセス
東武伊勢崎線「とうきょうスカイツリー」駅下車、徒歩1分

休日
水曜(祝日の場合は火曜)

営業時間
15:30−26:00

※東京銭湯ホームページ転載