銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

おふろの王様大井町店(東京・大井町)

2022-07-30 07:13:00 | スーパー銭湯
#おふろの王様大井町店





京浜東北線
#大井町駅

▲最寄り駅はJR大井町駅

▲階段をのぼり


▲ぐるっと回れば改札口


▲改札口を抜けたら右側に行く


▲左の階段をおりるが


▲すでに目的地がみえている


▲階段をおりて


▲阪急大井町ガーデンというところの3階におふろの王様がある


▲とりあえず目の前の横断歩道を渡ると


▲渡った先に案内板がある


▲しかしこちらではない。ここは建物がツインタワー仕様になっており、右側の建物におふろの王様がある


▲右に進む


▲ゆの文字がみえてくる。ここのエスカレーターをのぼって


▲さらにのぼると


▲おふろの王様の看板がみえるのじゃ


▲右にぐるっと回れば入り口だ


▲到着


布看板には、「涼祭」とかかれてあった。お風呂でも涼めますよというアピールだろう。
下足箱は右側で、下足箱の鍵にはICチップが備え付けられている。精算やゲートの出入りで使うものだから無くしたら大変なことになる。


自動扉をあけて中に入ると、右側には受付のフロント。少しだけ人が並んでいたが、すぐに順番がきた。
対応してくれたのは、60代ぐらいの女性だ。手首に巻いていた鍵を外され、端末の上に置いていた。最初は情報を読みとる必要があるようだ。
「入浴だけですか?」と聞かれたので、「はい、そうです」と応えると、紙を二枚渡される。
一つは単なるレシートで、もう一つはロッカー引換証とある。なんだろこれ?と思ったのだが、説明がなかったのでとりあえず分からないまま進んだ。
受付を通り過ぎると、休憩所は広いロビーになっており、左側は岩盤浴を利用する人むけのスペースと飲食スペースが並んでいた。
右側に浴室の階段がある。
階段をのぼり奥に進むと、男女の入り口がある。
のれんをくぐれば、こちらもかなり広めで、ロッカーは壁一面と真ん中に複数並ぶ。洗面台には、ドライヤーはもちろんのこと綿棒やティッシュ、それにスキンウォーターなどが置いてあった。
ロッカーで服を脱いでいる途中で、ハッとして「タオルがない!」ことに気がつく。どこでもらうんだろうの?と思って再びのれんの外に出ると、目の前にブースがあった。先ほどの交換証はタオルと交換してもらうためのものだった。


脱衣場の横に浴室の入り口があり、扉をあけて中に入ると、まず目の飛び込んでくるのは右側のカランスペース。浴室の半分ほどがカランを占めていたため、こんなに数があるのか!と驚いたが、これぞ分かってる人の仕事である。
公衆浴場ではなによりもカランの確保は絶対なので、カランに余裕があるのは無条件の正義である。
ちなみにカラン自体はというと、可もなく不可もなくといったところ。標準的なスーパー銭湯の作りで、なにかこだわった部分はないし、シャワーのレンジ(幅)が狭いので、正直そんなに良いものとは感じなかった。ただ、シャワーが出ている時間は長いのでそのへんのストレスフリーだった。


カランのスペースの一画には、炭酸泉がある。こちらはかなり広めで詰めれば10人ぐらいは入れるだろうか。
この時はビッシリ人が入っていて、なんとか隙間をみつけて体育座りをしながら浸かることができた。
温度はかなり低く、どうやら不感の湯を炭酸泉にしたようだ。濃度はやはり濃厚で、夏にはすこぶる快適だった。
こちらはいわくつきの設備で、かつて同性愛者たちがいちゃついていた場所だ。愛の形は色々あってしかるべきだが、それを公共の場でするのはマズいだろう。
店側が客にも協力を求めて撲滅運動を繰り広げ、いまは完全に正常化したようだ。たしかに入ってみると周囲の視界が遮られて長く入っていられるので都合が良かったのかもしれない。


出典:おふろの王様ホームページ引用


入り口の左側に目を転じると、目の前が腰掛け湯だった。背中にお湯が流れるもので気分転換には良いが、どちらかというと休憩的な設備。
その腰掛け湯の目の前にあるのが絹の湯だ。お店によってはシルク風呂とか白濁の湯とか色んな名前で呼ばれる微細泡のお湯である。
スーパー銭湯だからそんなに熱くないだろうと舐めてたら、結構熱い。中には足を突っ込んですぐに引っ込める人もいた。温度は43℃といったところか。


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲腰掛け湯


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲熱めのシルク風呂


そこから左を見ると、バイブラの寝湯がある。枕部分は水枕になっていて、ちゃんと冷たい。温度は41℃ほどとぬるめ。


出典:おふろの王様ホームページ引用


その寝湯の手前にあるのが水風呂で、こちらも広くて5~6人は入れそうな深い浴槽だった。
手を突っ込んでみたらかなり冷たくて、ずいぶん攻めた水温だと思った。サウナブームということで、先鋭的な客のニーズにこたえたものかもしれない。
ここは至るところに「サウナイキタイナ」のポスターが貼ってあったので、たぶんタイアップしてるのだろう。水温は16℃ぐらい。
水風呂の手前にサウナがある。
入り口そばには尻敷きマットがあるので、それに水を流して中に入ると、めちゃくちゃ混雑していた。もはやソーシャルディスタンスなんて概念は存在しないかのような状態で、りっすいの余地もなかったので結局あきらめるしかなった。
温度はふつうの温度だった。
ここまでが室内。 


出典:おふろの王様ホームページ引用


次は露天風呂になるが、やはりスーパー銭湯は露天風呂の方が力が入ってる。
二重扉を抜けて外に出ると、左に露天風呂の主浴槽がある。
かなり広めで、薬湯仕様かと思ったら、人工温泉なんだとか。透き通ったブルーで、きれいな色をたたえていた。
温度は41℃ぐらいと、まあまあの熱さ。
右側を見ると、まず手前に炭酸泉がある。内にも外にも炭酸泉を用意するとはさすがおふろの王様。
そして炭酸泉はやはり人気があるので、こちらも満員御礼だ。
温度は中とほぼ一緒でかなりぬるめ。


出典:おふろの王様ホームページ引用
▲手前が炭酸泉で、奥が主浴槽


その炭酸泉の奥にあるのがスチームサウナである。漢方とも命名されている。
扉をあけると最初はシャワーがあり、その右側の扉を開ければスチームサウナのスペースになっている。
大半は扉をあけた瞬間にものすごい勢いでブワッと蒸気が吹き出してくるのだが、ここはそんなことはなくて控えめ。どちらかというと通常の銭湯なみの濃度だった。視界が開けていて個人的にはこっちのほうが好きだった。ただし、温度はめちゃくちゃ熱く、すぐに汗が吹き出してくる。
外の入り口にはウチワがあるので、それで扇いでる人もいた。奥には塩が置いてあるので、塩で体をこすって垢を落とすのもいいだろう。


出典:おふろの王様ホームページ引用


最後は寝湯で、こちらも満員。しかも寝湯の客たちはまったく動く気配がなく、しばらく待ってようやく使うことができた。こちらも通常の寝湯と変わらず、背中にお湯が流れ、枕は石で作られている。
少し浸かったらすぐに出ようと思っていたのだが、なんだか気持ちよくて色々と考えているうちに睡魔に襲われ、立つことが困難だった。
地味だけど、これが一番気持ちよかったかもしれない。
それと寝湯の前には風鈴が飾ってあって夏らしい風情があった。さりげないけど、こういうささやかな演出が記憶に残ったりする。


客層は偏りがなく、どちらかというと若者のほうが多かったかもしれない。
そのため、おしゃべりは遠慮願いますと注意書きがあるが、まったく効果なし。


全体を通してみると、完成度は高いもののそんなに突き抜けた特徴はなく、そもそも休日で1780円はやはり高いなと思った。しかもめちゃくちゃ混雑してる。
ただ、このあたりは都心の駅から近いゆえのトレードオフと考えれば、仕方ないかもしれない。値段の高さと混雑ぶりに多少目をつぶれば、ここほど便利なスーパー銭湯はないだろ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大井町
経路 駅前
周辺の環境 百貨店やホテル、駅

●空間演出
建物外観 阪急大井町ガーデン
壁画・眺望 なし。外も見えない
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 まあまあ使いやすい
浴槽の種類 高濃度炭酸泉(不感)、絹の湯、バイブラ寝湯、水風呂、露天風呂(薬湯)、高濃度炭酸泉、寝湯
サウナ あり
温度 36~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(入浴料込み)
備え付け あり

◆人
受付 中高年の女性
客層 多彩


【案内】
住所
東京都品川区大井1‐50‐5
(阪急大井町ガーデン内)

電話番号
03-5709-2603

営業時間
9:30~翌朝8:30
(深夜1:00~6:30までは入館不可)

定休日
年中無休(設備点検のため休業あり)

駐車場
阪急大井町ガーデン駐車場130台
(1hまで無料。以後30分200円)

【朝風呂】6:30~8:30(最終受付7:30)
【深夜割増(曜日に関係なく)】2:00~8:30(最終受付1:00)

大人 (中学生以上)
平日1380円
土日祝1780円

小人 (小学生以下)
平日・土日祝820円

平日朝風呂:大人1000円
土日祝朝風呂:大人1200円

平日・土日祝朝風呂:小人600円

岩盤浴
大人(中学生以上)800円
※小学生は利用不可

※スーパー銭湯全国検索ホームページ、おふろの王様大井町店ホームページ転載

立花隆事務所の猫ビル

2022-07-28 06:14:00 | 日記







知の巨人とうたわれたジャーナリストの立花隆は、2021年4月30日に入院先の病院で急性冠症候群により亡くなりました。享年80歳でした。
その立花隆が拠点としていたのが、文京区の小石川にある猫ビルと呼ばれる事務所です。猫ビルは仕事場であると同時に巨大な書庫であり、ワインセーラーを備えた趣味の城でもありました



最寄り駅は東京メトロの後楽園駅もしくは都営地下鉄の春日駅になります



立花隆は大学を卒業すると文芸春秋に入社しますが、野球の取材だけは嫌だと話すと上司から生意気な奴だと思われ、最初の一週間は野球の取材をさせられます。それですぐに会社を辞める決心をしたそうです(といってもやめたのは2年後ですが)。野球には死ぬまで興味がありませんでしたが、事務所が東京ドームに近いとは皮肉な話です



地図をみると、すぐ横に礫川公園があります。その公園に隣接するのが東京都戦没者霊苑で、その角を曲がって真っ直ぐ行った坂道に猫ビルがあります
(上の地図でみると左端の真ん中からやや下あたりにあります)



こちらが隣接する礫川公園



その敷地と共有するのが東京都戦没者霊苑になります



ここの大通りの横断歩道をわたり


真っ直ぐ進みます





その先に進むと



みえてきました



猫ビルです



六角坂という坂にあります。文京区は台地の縁にあたるので坂道がとにかく多く、道も入り組んでいます





想像以上に細いです。駅から10分ほどとアクセスの良い場所に立っていますが、こんなに狭いならかなり安いお値段で買えたのかもしれません



見上げると可愛い顔をしてます



事務所を閉鎖した伝言です



テレビでも立花隆は、ここから出入りしていました



屋上のペントハウスでは、パーティーなども開かれていたようです


このビルで起きた出来事については、三代目の秘書である佐々木千賀子さんが活写した著書「立花隆秘書日記」に詳しく綴られています。
佐々木さんは1993年から1998年のあいだに立花隆の秘書をつとめ、立花隆がもっとも脂の乗り切っていた時期にその仕事ぶりを垣間見てきた人物です。
立花隆に対しては尊敬の眼差しを向けつつも批判を臆さず、ユーモアもあって、なかなか面白い本でした。
佐々木さんはコピーライターから小松左京の秘書を経て、やがて立花隆の秘書に就任します。のちにスタジオジブリで原作を探すコーディネーターを任されるなど多彩な顔の持ち主です。

「立花隆秘書日記」では色んな出来事が紹介されているのですが、特に印象深かったのは田中角栄が死亡した時の話です。メディアによる合同取材が終わって疲れ果てていた佐々木さんを見かけた立花隆が、「角栄は何度も死なないからもう大丈夫だよ」と冗談を交えて労をねぎらった言葉。

インターネットの黎明期にサイトを紹介する仕事の時では、いろんな編集者にエロサイトの凄さを熱弁してたなんて話も暴露されていました。
編集者から間接的に聞かされた話のようですが、男性ならほとんどが心当たりある話ではないでしょうか(インターネットを通してエロサイトを見たことがない男性はいないと断言できます)。

交流があった編集者は追悼文の中で、「僕たちの世代は女性差別をしてしまうものなんだ」と語る立花隆の言葉を紹介していました。
世代的には女性蔑視はどうしても身についたものと自覚していたらしく、そのあたりで佐々木さんが立花隆を批判する遠因があったのかもしれません。

ただ、こうした多くの批判を読んでいても、おおむね立花隆は常識的な感性の持ち主だったのではないかと思いました。

自宅の引っ越しのときは、家族やスタッフに任せっきりで自分は逃げていたなんて話もあるのですが、この程度の話しか出てこないところにむしろ好感がもてました。佐々木さんが「引っ越しが終わりましたよ」と伝えると、「うん、分かった」と素直に喜ぶところも微笑ましかったです。

立花隆はあらゆるジャンルの本を出版し、視野の広さはとにかく驚かされるばかりです。そんな数ある本の中で個人的に気に入っているのは、「がん 生と死の謎に挑む」です。
著書の中では、癌は放置しろと主張する当時は慶大専任講師だった近藤誠さんと対談した部分があり、近藤さんの考えに一定の評価を表明していました。
病気の人間を放置しろとする考えは当然多くの人たちから反発を受け、近藤さんへの批判は今も根強くあります。
ただ、癌治療に伴う副作用の問題、癌治療の限界といった様々な知見を含めると、納得できる部分が多いと書かれてありました(医者の集いでも、医師たちがいかに抗がん剤は意味がないかをみんなで話し合っていたそうです)。
批判される意見に限定的であれ賛同するということは、当然ながらその矛先が自分にむかう可能性もあったはずです。しかし、それを覚悟のうえで認めるところに心意気や信念の強さを感じました。
千慮一失という言葉があるように、誰もがつねに正しい考えを持っているわけではありません。
しかし立花隆が目指したジャーナリストの姿勢は、最後まで正しかったのではないでしょうか。


宮下湯(横浜・鶴見)

2022-07-23 05:47:00 | 銭湯
#宮下湯






京急本線
#生麦駅
▲京急の生麦駅。歴史の教科書に出てくる生麦事件があった場所だ。日本の歴史をおおきく変えた場所である




▲エレベーターでのぼり




▲改札口

▲ひだりに進めばキリンビール工場があるが、今回は右の山側へと進む。ちょうど法政大学国際高等学校を横切るため、そこを目指す


▲右にむいて


跨線橋を歩く


▲そのまま右に進む


▲線路をわたってるところ






▲降りて


▲右に進む


ちなみに東口(改札口を出て左)から踏み切りを渡っても来ることができる


目の前の線路が京急本線で、その奥にJRの踏み切りがあるのだが…


▲京急の踏み切りとJRの踏み切りの間に、なにを血迷ったか歯医者がある。
その名もふみきり歯科


▲こちらがJRの踏み切り


跨線橋から俯瞰した写真。JRの東海道線、京浜東北線、横須賀線の上下あわせて計六本の路線が並ぶ。
過去に人身事故を起こしているので2014年から踏み切りの廃止を掲げているが地元と自治体の折り合いが悪く、まったく進展がみられないそうだ


そんな呪われた踏み切りを歩いたら、


▲突き当たりを左に曲がる


▲左に曲がったところ


▲すると国際高等学校の案内がみえるので、その通りに進む


▲みぎの坂道をのぼり








▲学校がみえてくる。こちらはNHKの鈴木奈穂子アナウンサーの出身校である


▲そのまま上にあがり




▲左に進む


▲下り坂になっている






▲右の屋根では野良猫が日陰で寝ていた


▲降りたら右折


▲ちょっと歩けばみえてくる


▲住宅地のど真ん中にある銭湯だ






▲到着



のれんをくぐると入り口から男女で分かれている。
左が男湯で、右が女湯。
扉をあけるとすぐ右手に受付の番台があり、座るのは70代ぐらいの女性。
「いらっしゃいませ」とハキハキとした声で挨拶をしてくれて、「こんにちは」とこちらが話すと「こんにちは」とこちらもハッキリと返してくれる。
貸しタオルをお願いするとすぐに出してくれて、千円札のお釣りが510円だったので貸しタオルは無料のようだ。


脱衣場は外観から想像できたようにかなり小さく、真ん中に島ロッカーがぽつんと鎮座。そのとなりに昭和らしい丸テーブルが置かれてあった。
左壁にもロッカーが並ぶが、そんなに数は多くなく、マッサージチェアや洗面台、冷蔵庫、棚などがところ狭しと隙間を埋めていた。
決して整然としているわけではないのでごちゃごちゃした印象を抱くが、全体的に調和が取れているので汚いというよりも家庭的な雰囲気。これぞ昭和の銭湯という感じである。

出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用

出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入れば、浴室も同様に狭い。真ん中に島カランがあるが、こちらは4つほどしかなく、左右の壁にも短いカランが並ぶ。手前左側には余裕ある空間を確保した立ちシャワーがあった。
カランにしても立ちシャワーにしても勢いがあるので使いやすかった。設備管理や清潔さに関してはかなりしっかりしているなという印象だ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用

浴槽は奥にあって深浴槽の座湯と、浅浴槽のジェットバスに分かれる。
原則的に浅浴槽のほうがぬるい傾向にあるのでまずは浅浴槽から足を突っ込むと、思ったよりも熱い。
おおよそ45℃~46℃ぐらいだろうか。
かなり熱いなと思いながら入ってみると意外といける感じで、銭湯ならこれぐらい熱くないとな!と思ってる自分がいた。とはいえ調子に乗って長湯するとのぼせてしまうので、早めに退却した。


右側の深浴槽は少し温度がさがって43℃ぐらいだろうか。決してぬるくはないけど、ほどほどの温度。最初はこちらから入ることをオススメする。
水まくらが設置されてあるが、ちゃんと冷たくて機能していた。古い銭湯だとほぼ壊れているので、ここはかなり優等生である。


壁絵はチップタイル絵で、上高地が描かれている。店主が山好きなのだろうか。一時期山登りをしていた身としては嬉しい題材である。
客層は全員高齢者。入浴客同士の会話はまったくなかった。
なのでとても静かに入浴できた。


ここは駅からさほど離れてないとはいえ、住宅地のど真ん中にあるのでほとんど地元客で占められた場所だろう。
正直言って取り立てる部分はほとんどない銭湯であるが、余計な装飾やムダな機能を排し、手の届く範囲でコンパクトに収まってるのが心地良かった。
細部まで手が行き届き、お手本のような銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 生麦
経路 山方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 上高地のチップタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 狭くて少し雑然としてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、ジェットバス
サウナ なし
温度 43~46℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ハキハキしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒230-0078 
横浜市鶴見区岸谷1-15-12

電話
045-573-1688

営業時間
15:00〜23:00

定休日
第3土曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

文化湯(東京・大島)

2022-07-16 06:52:00 | 銭湯
#文化湯







都営地下鉄
#大島駅

▲都営地下鉄の大島駅


▲大島は東京の端っこあたりだ








▲エスカレーターをのぼって


▲改札口


▲改札口を抜けたら右に進む




▲3番出口にでる




▲地図をみると下の川を渡った先にある


▲出たら右に進んで


▲さらに右に曲がる




▲まっすぐ進む






▲そのまま真っ直ぐ進んでもいいのだが


▲今回はここでいったん左に渡る


▲渡ったところ


▲橋にむかって歩く










▲橋を渡り終えたら


▲横断歩道を渡り


▲左折する


▲すると文化湯が右手にみえてくる




▲自宅を兼ねた建物だろうか


▲入り口


▲到着


のれんもいい感じの作りで、下足箱もきれいに管理されている。
奥に進むとロビーがあり、テーブルとソファーが並ぶ。
受付のフロントは左側にあった。
座るのは、60代ぐらいの男性。恰幅が良く、この日は暑かったのでうちわを扇いでいた。
「貸しタオルはありますか?」とたずねると、一応敬語で話してくれるのだが、ふんぞり返る感じで「コロナでやってないんですよ」とすごく不機嫌そう。
あとでGoogleマップの口コミを確認したところ、これが平常運転らしい。やはり対応の評判はきわめて悪かった。
受付の横にタオルセットが置いてあり、100円と200円に分かれていたので、100円の方をいただくことに。
帰りのときは「ありがとうございます」と挨拶すると、やはり不機嫌そうな表情でボソッとなにか言う感じで(挨拶されること自体嫌そうな感じで)、ほかのお客さんも重々承知してるのか、まったく挨拶をしてる様子がみられなかった。
男湯は側で、女湯は左側。


出典:ことみせホームページ引用


のれんをくぐると、脱衣場は予想よりも広く、とてもスッキリしているし、なおかつとても綺麗。
ロッカーは左右の壁に並び、左側は縦長のロッカーがある。右側は通常サイズで、真ん中よりやや右側に座るテーブルが置いてあった。
天井は高く、昔ながらの銭湯をリニューアルしたのだろう。
この日は5月下旬で夏のような暑い日だったが、クーラーがしっかり利いていたので快適だった。


出典:ことみせホームページ引用


浴室の扉をあけると、浴室は通常サイズかなといった感じだが、右手に大きな露天風呂が目に飛び込んでくる。
カランは真ん中と左右にあるが、右側は立ちシャワーが一つと、横にカランが2つのみ。
シャワー自体は昔から使ってる古いものだから、ボタボタタイプだったり出が微妙だった、そのへんは不満だった。


出典:ことみせホームページ引用


室内の浴槽はL字型で、右側が縦長の作りで炭酸泉だ。こちらの炭酸泉はめちゃくちゃ濃厚で驚いた。スーパー銭湯と勝負できるほどである。なので、ソーダの中に入ってるような錯覚をするほどだ。
ただ施設は素晴らしいのに、途中で入ってきた年配客が炭酸泉の中で鼻をかんだりしていて汚い。こういうデリカシーのなさは残念である。
温度は炭酸泉ということで低めだけど、40℃近くはあったのではないかと思う(通常は38℃ぐらい)


奥に並ぶのは通常の湯船で、段々と左にむかって深くなっていく作りだ。
右側が電気風呂で、強さは微妙。真ん中が1人用の岩盤泉(岩盤を砕いてタイルにしたものが敷いてある)。
最後の左側がボディジェットとハイパージェット。ともにボタン式だった。
温度は43℃か44℃ほどと熱めだ。


そして先述したとおり入り口の右側に露天風呂がある。
露天風呂はかなり広くて、L字型をしていた。一般の銭湯でここまで広い露天風呂はなかなかないと思う。
手前右側をみると植物が植えられていて景色も素晴らしい。
右側は岩盤泉になっていて、バイブラも出ていた。


出典:ことみせホームページ引用


出典:ことみせホームページ引用


ベンチもちゃんとあるので、外気浴もできる。天井をみると、ガラス天井なのだが、一部がはずれて外気が入るようになっていた。
浴室の右側にはロープのついたロールが頭上にあったので、それを引っ張って天井のガラスを外しているのだろう。
ところで露天風呂で足をのばして入ってたら、左手前が追い炊き口だったらしく、熱湯が突然左わき腹にぶつかって驚いた。そのあたりの注意書きは書いてほしいと思った。


壁絵はタイル絵で、咲き乱れた淡いピンク色の花が描かれている。
昔の良いところは残しつつ、今風らしく綺麗に中普請(リニューアル)したので設備の居心地はとてもいいと思うし、設備の種類はそんなに多く無かったけれども質の高さを感じられる。ツボを押さえた銭湯といった印象だった。


客層は、見事なまでに高齢者。地域柄なのか気の強いお客さんが多いと感じた。とはいっても絡んでくるようなこともなければ、干渉的にこちらを見てくることも一切なし。客同士の会話も一部で見られたぐらいだった。
女湯は恒例というべきか、マシンガントークが終始炸裂していた。


こんな感じで設備や清潔さも含めてとてもいいところなのだが、受付の対応は決してよろしくないので、気にしない人はオススメするが、気にする人は絶対やめたほうがいい銭湯だと思った。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大島
経路 南下して川を渡る
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 自宅兼
壁画・眺望 花のタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 露天風呂、炭酸泉、電気風呂、岩盤泉、ボディジェット、ハイパージェット
サウナ なし
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ずっと不機嫌そう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入は100円~)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒136-0073
江東区北砂6−14−8

電話番号
03-3644-7418

アクセス
都営新宿線「東大島」駅よりバス。「北砂6丁目」下車、徒歩0分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
14:00−22:45
日・祝日は13:00から営業



※東京銭湯ホームページ転載

ゆーらんど(東京・新板橋)

2022-07-09 05:53:00 | 銭湯
#ゆーらんど






都営地下鉄三田線
#新板橋駅

▲都営三田線の新板橋駅


▲場所はこんなところ






▲地図を見ると右が現在地で、左端が目的地だ


▲平尾交番の下。荘病院のとなりにある


▲階段をのぼり


▲改札口を抜けて


▲A3のところを出る


▲のぼって


▲地上にでたところ


▲左に曲がると中山道(もしくは首都高速中央環状線)がある


▲さらに左に曲がって板橋駅区役所前方面へと進む


▲ひたすら真っ直ぐ










▲すると平尾交番が見えてくる


▲ここを左に曲がればゆーらんどに到着










出典:板橋区浴場組合ホームページ引用
▲到着


ここはマンション銭湯であるが(と思うが)、一階だけでなく二階も関連施設になっていた。
階段をあがって狭い下足箱で靴を脱ぐと、右に進めば小さなロビーがある。作りは和風の休憩所だった。
一段あがったところが畳敷きで、マッサージチェアが2つと、テレビが置いてあった。
受付のフロントは左側で、座るのは70代ぐらいの女性。「こんにちは」と挨拶して「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「小さいのが20円で大きいバスタオルが100円ですが」と言われたので20円の小さいフェイスタオルをお願いした。「お釣りは500円玉と100円玉どちらがいいですか?」と聞かれ、「(サウナもあるけど)お風呂だけで大丈夫ですか?」と色々と確認してくれた。


出典:板橋区浴場組合ホームページ引用
▲受付


出典:板橋区浴場組合ホームページ引用
▲こちらはたぶん二階の休憩所


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場の作りはやや変わった感じで、奥に柱があり、壁のまわりをロッカーが取り囲む。柱の回りにはベンチが用意され、控えめながらクラシックのBGMが流れていた。
ちょっと古い旅館のような雰囲気を漂わせるところだった。


出典:板橋区浴場組合ホームページ引用


浴室の扉をあければ、さっそく左手前にサウナがある。こちらは別料金が400円と若干お高め。しかし、中を覗くとそれなりに広く作られていた。
右手前が立ちシャワーで、その奥に浴槽が並んでいる。浴槽は一つひとつが小さくてほぼ2人か1人で利用するスペースになっていた。
一番手前が水風呂で、こちらは詰めれば3人ぐらいは入れるかもしれない。
その奥が寝湯で、勾配がちょうど良くて入ってると気持ちいい。ここの浴槽はすべてお湯が繋がっているので温度はみんな一緒の41℃ほどだ。
その奥隣が深浴槽の座湯で、次が浅浴槽の座湯、最後は主浴槽のなにもない白湯だったが、端っこに岩のモニュメントが飾ってあった。

 

出典:板橋区浴場組合ホームページ引用
▲この写真は女湯。女湯は左側が浴槽になっている


出典:板橋区浴場組合ホームページ引用


カランは浴室の左側に並び、横列に設置されてあった。シャワーの出はしっかりしてて使いやすいのだが、アレ?と思ったのが通常だとハンドルはシャワーのヘッド脇にあるが、ここは足下付近にある。この配置はかなり珍しく、ほかで見た記憶がない。


浴槽はほかにも2つあって、通常の浴槽のさらに後ろには扉があり、ミストと命名されていた。扉を開けて中に入ると、浴槽が一つだけあって、その湯気を閉じこめてるだけのようだ。
最後がカランの奥にある岩風呂で、こちらは露天風呂ぽいけど、完全室内なのでそのまんま岩風呂である。
2人しか入れない広さだが、薬湯仕様だった。赤色に染まっていて、どんな薬湯なのか解説がなかった。


一般の銭湯にあるような壁絵は一切なく、色も白をベースとしたもので色彩に欠ける。
マンション銭湯の宿命で天井は低いものの、薬湯の付近部分だけ吹き抜けのように高くなっていた。


客層はほぼ高齢者。一部で若い人がいたが、それも限定的。客同士の会話はほとんどなく、女湯からも声は響かず、とても静かな空間だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新板橋
経路 中山道をたどる
周辺の環境 病院や交番、飲食店

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 変わった作り
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、寝湯、座湯、薬湯、ミスト
サウナ あり
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても親切
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 70代の女性と30代の男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒173-0004
板橋区板橋1−41−13

電話番号
03-3579-1126

アクセス埼京線「板橋」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00


※東京銭湯ホームページ転載