JR御徒町駅から歩いて10分ほどのところに燕湯がある。接客の評判が極めて悪い熱湯中毒者向けの銭湯という風聞があったが、実態はそうした評判を覆す銭湯だった。
▲日比谷線を利用したので、実際のスタート地点は仲御徒町駅のレンタサイクル場
▲出たところ
▲天気に恵まれた日だった
▲一度、JR御徒町駅をめざす
▲JR御徒町駅
▲そこから秋葉原方面の線路沿いを歩く
▲ここを右折
▲線路下をもぐって
▲すぐ左
▲この十字路を右折
▲あとはほぼまっすぐ
▲ここを左折すると
▲ビルに挟まれた燕湯がみえてくる。周囲の建物と比べ、その異端ぶりが際立つ
▲歴史を感じさせる建物だ
▲この日は子どもの日だったので、こんな飾りもあった
建物の入り口に入ると、右側が男湯側で、古く小さな下足箱が並ぶ。カギを無くすと6千円ちょうだいしますとの警告文が張ってあった。
扉を開けると、最初に目に飛び込んでくるのが、人の多さ。
ゴールデンウイークだからなのか、それとも普段からなのだろうか? パッと見10人前後。狭い脱衣場に10人以上いると混雑感がすごい。外国人の姿もあって、さすが上野の有名な銭湯だと思った。そして、受付は番台。
基本的に事前情報や先入観なしで訪れるのがポリシーなのだが、今回の銭湯はたまたま色んな媒体の情報を目にする機会があり、接客対応の評判がすこぶる悪い銭湯だった。
なので恐る恐る機嫌を損ねないようにしなければと思いながら受付の前に立つと、座っていたのは50代前半ぐらいの女性だろうか。
評判とは打って変わって、丁寧で物腰が柔らかい。ほかの銭湯と比べても、むしろ好感度の高い対応である。拍子抜けだったが、やはり何事も実際に来てみないと分からないと思った(ただし、たまたま運がよかっただけかもしれない。火のないところに煙は立たないので、番台の座る人によっては不快な対応をされる可能性もある)。
貸しタオル(20円)をかりて脱衣場を見渡すと、改めて古くて狭いという印象を持つ。
ただ右壁にあるロッカーは広めなうえに100円を投入する新しいタイプのものだ。荷物の多い旅行者を見越してなのだろう。その上に棚が並んでいて、常連客用の私物が並ぶ。
それと真ん中にある島ロッカー(これは昔のタイプ)のカギはゴム紐が小さかったので、いつものように足首に掛けることができなかった。
番台の横にはテレビ。店主からはみえない向きなので、このあたりに店側の真面目さが伺える。
左の仕切り壁には大きな鏡。右奥に洗面台と体重計(デジタル式)。
古典的なデザインを細部までトレースした昔ながらの内装である。
混雑する脱衣場を抜けて頑丈そうな扉を開けると、浴室に入る。
浴室もまた小さくて狭い。雑誌でみた写真だと広く感じていたので、こんなに小さかったのかと驚いた。
それとここの特徴は、溶岩石のオブジェ(岩山)があることである。迫力があり、入浴客の目を楽しませてくれる。
ちなみにWikipediaによるとこの岩山は登録有形文化財に指定されたものらしく、実際に富士山の溶岩を用いたものなのだとか。現在は溶岩の持ち出しが禁止なので、ほかでみることのできない貴重なものだろう。
カランは島カランが一つと、左右の壁にもカランが並ぶ。壁のカランはシャワーがあるが、真ん中は蛇口のみ。それとシャワーの勢いは弱い。ハンドルの先端が外れたままだったりと、このへんはマイナス点だろう。
浴槽は、奥にあって二つに分かれている。右側の主浴槽が広く、左側の深浴槽が小さい。2対1ぐらいの割合か。
溶岩の岩山は主浴槽のみで縁部分が波のような形状になっている。深浴槽は真四角。
最初は主浴槽に入りたかったのだが、すでに先客で満員となっており、仕方なく深浴槽から入ることに。
さらに「あついお湯です」と書かれてあったので覚悟して入るのだが、意外とそれほどでもなかった。
あれ?と思いながら温度計を見ると、46℃ほど。たしかに熱いお湯ではあるが、熱湯ジャンキー向けとまでは言えない温度だろう。
洒落にならないところだと50℃以上や温度を把握してないところもあるので、意外と普通だなと思った。
どうも早朝あたりは熱いらしいのだが、訪れた10時頃になるとこれぐらいになるらしい。
そして主浴槽が空いてきた頃を見計らって入ると、ここもまあまあ熱いかもしれないが、せいぜい44℃ぐらいか。
それとこの日は「子ども日」だったので、菖蒲(しょうぶ)が浮いている。こういう古風な銭湯で菖蒲湯は趣がある。
入店したときは人でごった返していたが、11時頃になるとだいぶ人もはけており、一時的に2~3人ほどとなった。
それと受付の女性も見回りに来たりと、手入れが行き届いている。
天井は昔ながらの高い天井であるが、元々狭いためかそれほど開放感は感じられない。
客層は、年配と若者の半々ほど。やはり歴史ある銭湯は若者を引きつけるのだろう。
入浴を終えて脱衣場で着替えながらテレビをみていると、受付の女性が笑顔で「ヤクルト飲んでくださいね」と言ってくれた。
元々子ども向けのサービスなのだろうが、ここは子どもが少ないせいか、自分みたいな大人にも振る舞ってくれた。
【評価チェック】
▼アクセス
最寄り駅 JR御徒町
経路 線路沿いにそって秋葉原方面
周辺の環境 飲食店やビル
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 古くて狭い
シャワーの出 弱い
浴槽の種類 浅浴槽と深浴槽
サウナ なし
温度 43℃、46℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 感じがよかった
清潔さ 古いがきれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり
◆人
受付 50代前半ぐらいの女性
客層 高齢者と若者
【案内】
住所
〒110-0005
台東区上野3−14−5
電話番号
03-3831-7305
アクセス
山手線「御徒町」駅下車、徒歩4分
休日
月曜
営業時間
6:00−20:00
※東京銭湯ホームページ転載
▲日比谷線を利用したので、実際のスタート地点は仲御徒町駅のレンタサイクル場
▲出たところ
▲天気に恵まれた日だった
▲一度、JR御徒町駅をめざす
▲JR御徒町駅
▲そこから秋葉原方面の線路沿いを歩く
▲ここを右折
▲線路下をもぐって
▲すぐ左
▲この十字路を右折
▲あとはほぼまっすぐ
▲ここを左折すると
▲ビルに挟まれた燕湯がみえてくる。周囲の建物と比べ、その異端ぶりが際立つ
▲歴史を感じさせる建物だ
▲この日は子どもの日だったので、こんな飾りもあった
建物の入り口に入ると、右側が男湯側で、古く小さな下足箱が並ぶ。カギを無くすと6千円ちょうだいしますとの警告文が張ってあった。
扉を開けると、最初に目に飛び込んでくるのが、人の多さ。
ゴールデンウイークだからなのか、それとも普段からなのだろうか? パッと見10人前後。狭い脱衣場に10人以上いると混雑感がすごい。外国人の姿もあって、さすが上野の有名な銭湯だと思った。そして、受付は番台。
基本的に事前情報や先入観なしで訪れるのがポリシーなのだが、今回の銭湯はたまたま色んな媒体の情報を目にする機会があり、接客対応の評判がすこぶる悪い銭湯だった。
なので恐る恐る機嫌を損ねないようにしなければと思いながら受付の前に立つと、座っていたのは50代前半ぐらいの女性だろうか。
評判とは打って変わって、丁寧で物腰が柔らかい。ほかの銭湯と比べても、むしろ好感度の高い対応である。拍子抜けだったが、やはり何事も実際に来てみないと分からないと思った(ただし、たまたま運がよかっただけかもしれない。火のないところに煙は立たないので、番台の座る人によっては不快な対応をされる可能性もある)。
貸しタオル(20円)をかりて脱衣場を見渡すと、改めて古くて狭いという印象を持つ。
ただ右壁にあるロッカーは広めなうえに100円を投入する新しいタイプのものだ。荷物の多い旅行者を見越してなのだろう。その上に棚が並んでいて、常連客用の私物が並ぶ。
それと真ん中にある島ロッカー(これは昔のタイプ)のカギはゴム紐が小さかったので、いつものように足首に掛けることができなかった。
番台の横にはテレビ。店主からはみえない向きなので、このあたりに店側の真面目さが伺える。
左の仕切り壁には大きな鏡。右奥に洗面台と体重計(デジタル式)。
古典的なデザインを細部までトレースした昔ながらの内装である。
混雑する脱衣場を抜けて頑丈そうな扉を開けると、浴室に入る。
浴室もまた小さくて狭い。雑誌でみた写真だと広く感じていたので、こんなに小さかったのかと驚いた。
それとここの特徴は、溶岩石のオブジェ(岩山)があることである。迫力があり、入浴客の目を楽しませてくれる。
ちなみにWikipediaによるとこの岩山は登録有形文化財に指定されたものらしく、実際に富士山の溶岩を用いたものなのだとか。現在は溶岩の持ち出しが禁止なので、ほかでみることのできない貴重なものだろう。
カランは島カランが一つと、左右の壁にもカランが並ぶ。壁のカランはシャワーがあるが、真ん中は蛇口のみ。それとシャワーの勢いは弱い。ハンドルの先端が外れたままだったりと、このへんはマイナス点だろう。
浴槽は、奥にあって二つに分かれている。右側の主浴槽が広く、左側の深浴槽が小さい。2対1ぐらいの割合か。
溶岩の岩山は主浴槽のみで縁部分が波のような形状になっている。深浴槽は真四角。
最初は主浴槽に入りたかったのだが、すでに先客で満員となっており、仕方なく深浴槽から入ることに。
さらに「あついお湯です」と書かれてあったので覚悟して入るのだが、意外とそれほどでもなかった。
あれ?と思いながら温度計を見ると、46℃ほど。たしかに熱いお湯ではあるが、熱湯ジャンキー向けとまでは言えない温度だろう。
洒落にならないところだと50℃以上や温度を把握してないところもあるので、意外と普通だなと思った。
どうも早朝あたりは熱いらしいのだが、訪れた10時頃になるとこれぐらいになるらしい。
そして主浴槽が空いてきた頃を見計らって入ると、ここもまあまあ熱いかもしれないが、せいぜい44℃ぐらいか。
それとこの日は「子ども日」だったので、菖蒲(しょうぶ)が浮いている。こういう古風な銭湯で菖蒲湯は趣がある。
入店したときは人でごった返していたが、11時頃になるとだいぶ人もはけており、一時的に2~3人ほどとなった。
それと受付の女性も見回りに来たりと、手入れが行き届いている。
天井は昔ながらの高い天井であるが、元々狭いためかそれほど開放感は感じられない。
客層は、年配と若者の半々ほど。やはり歴史ある銭湯は若者を引きつけるのだろう。
入浴を終えて脱衣場で着替えながらテレビをみていると、受付の女性が笑顔で「ヤクルト飲んでくださいね」と言ってくれた。
元々子ども向けのサービスなのだろうが、ここは子どもが少ないせいか、自分みたいな大人にも振る舞ってくれた。
【評価チェック】
▼アクセス
最寄り駅 JR御徒町
経路 線路沿いにそって秋葉原方面
周辺の環境 飲食店やビル
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 古くて狭い
シャワーの出 弱い
浴槽の種類 浅浴槽と深浴槽
サウナ なし
温度 43℃、46℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 感じがよかった
清潔さ 古いがきれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり
◆人
受付 50代前半ぐらいの女性
客層 高齢者と若者
【案内】
住所
〒110-0005
台東区上野3−14−5
電話番号
03-3831-7305
アクセス
山手線「御徒町」駅下車、徒歩4分
休日
月曜
営業時間
6:00−20:00
※東京銭湯ホームページ転載