銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

燕湯(東京・御徒町)

2018-06-30 07:36:22 | 銭湯
JR御徒町駅から歩いて10分ほどのところに燕湯がある。接客の評判が極めて悪い熱湯中毒者向けの銭湯という風聞があったが、実態はそうした評判を覆す銭湯だった。



▲日比谷線を利用したので、実際のスタート地点は仲御徒町駅のレンタサイクル場




▲出たところ


▲天気に恵まれた日だった


▲一度、JR御徒町駅をめざす




▲JR御徒町駅


▲そこから秋葉原方面の線路沿いを歩く






▲ここを右折


▲線路下をもぐって


▲すぐ左


▲この十字路を右折


▲あとはほぼまっすぐ




▲ここを左折すると


▲ビルに挟まれた燕湯がみえてくる。周囲の建物と比べ、その異端ぶりが際立つ



▲歴史を感じさせる建物だ




▲この日は子どもの日だったので、こんな飾りもあった


建物の入り口に入ると、右側が男湯側で、古く小さな下足箱が並ぶ。カギを無くすと6千円ちょうだいしますとの警告文が張ってあった。
扉を開けると、最初に目に飛び込んでくるのが、人の多さ。
ゴールデンウイークだからなのか、それとも普段からなのだろうか? パッと見10人前後。狭い脱衣場に10人以上いると混雑感がすごい。外国人の姿もあって、さすが上野の有名な銭湯だと思った。そして、受付は番台。


基本的に事前情報や先入観なしで訪れるのがポリシーなのだが、今回の銭湯はたまたま色んな媒体の情報を目にする機会があり、接客対応の評判がすこぶる悪い銭湯だった。
なので恐る恐る機嫌を損ねないようにしなければと思いながら受付の前に立つと、座っていたのは50代前半ぐらいの女性だろうか。
評判とは打って変わって、丁寧で物腰が柔らかい。ほかの銭湯と比べても、むしろ好感度の高い対応である。拍子抜けだったが、やはり何事も実際に来てみないと分からないと思った(ただし、たまたま運がよかっただけかもしれない。火のないところに煙は立たないので、番台の座る人によっては不快な対応をされる可能性もある)。


貸しタオル(20円)をかりて脱衣場を見渡すと、改めて古くて狭いという印象を持つ。
ただ右壁にあるロッカーは広めなうえに100円を投入する新しいタイプのものだ。荷物の多い旅行者を見越してなのだろう。その上に棚が並んでいて、常連客用の私物が並ぶ。
それと真ん中にある島ロッカー(これは昔のタイプ)のカギはゴム紐が小さかったので、いつものように足首に掛けることができなかった。
番台の横にはテレビ。店主からはみえない向きなので、このあたりに店側の真面目さが伺える。
左の仕切り壁には大きな鏡。右奥に洗面台と体重計(デジタル式)。
古典的なデザインを細部までトレースした昔ながらの内装である。


混雑する脱衣場を抜けて頑丈そうな扉を開けると、浴室に入る。
浴室もまた小さくて狭い。雑誌でみた写真だと広く感じていたので、こんなに小さかったのかと驚いた。
それとここの特徴は、溶岩石のオブジェ(岩山)があることである。迫力があり、入浴客の目を楽しませてくれる。
ちなみにWikipediaによるとこの岩山は登録有形文化財に指定されたものらしく、実際に富士山の溶岩を用いたものなのだとか。現在は溶岩の持ち出しが禁止なので、ほかでみることのできない貴重なものだろう。


カランは島カランが一つと、左右の壁にもカランが並ぶ。壁のカランはシャワーがあるが、真ん中は蛇口のみ。それとシャワーの勢いは弱い。ハンドルの先端が外れたままだったりと、このへんはマイナス点だろう。


浴槽は、奥にあって二つに分かれている。右側の主浴槽が広く、左側の深浴槽が小さい。2対1ぐらいの割合か。
溶岩の岩山は主浴槽のみで縁部分が波のような形状になっている。深浴槽は真四角。
最初は主浴槽に入りたかったのだが、すでに先客で満員となっており、仕方なく深浴槽から入ることに。


さらに「あついお湯です」と書かれてあったので覚悟して入るのだが、意外とそれほどでもなかった。
あれ?と思いながら温度計を見ると、46℃ほど。たしかに熱いお湯ではあるが、熱湯ジャンキー向けとまでは言えない温度だろう。
洒落にならないところだと50℃以上や温度を把握してないところもあるので、意外と普通だなと思った。
どうも早朝あたりは熱いらしいのだが、訪れた10時頃になるとこれぐらいになるらしい。


そして主浴槽が空いてきた頃を見計らって入ると、ここもまあまあ熱いかもしれないが、せいぜい44℃ぐらいか。
それとこの日は「子ども日」だったので、菖蒲(しょうぶ)が浮いている。こういう古風な銭湯で菖蒲湯は趣がある。


入店したときは人でごった返していたが、11時頃になるとだいぶ人もはけており、一時的に2~3人ほどとなった。
それと受付の女性も見回りに来たりと、手入れが行き届いている。


天井は昔ながらの高い天井であるが、元々狭いためかそれほど開放感は感じられない。
客層は、年配と若者の半々ほど。やはり歴史ある銭湯は若者を引きつけるのだろう。


入浴を終えて脱衣場で着替えながらテレビをみていると、受付の女性が笑顔で「ヤクルト飲んでくださいね」と言ってくれた。
元々子ども向けのサービスなのだろうが、ここは子どもが少ないせいか、自分みたいな大人にも振る舞ってくれた。


【評価チェック】
▼アクセス
最寄り駅 JR御徒町
経路 線路沿いにそって秋葉原方面
周辺の環境 飲食店やビル

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 古くて狭い
シャワーの出 弱い
浴槽の種類 浅浴槽と深浴槽
サウナ なし
温度 43℃、46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じがよかった
清潔さ 古いがきれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 50代前半ぐらいの女性
客層 高齢者と若者


【案内】

住所
〒110-0005
台東区上野3−14−5

電話番号
03-3831-7305

アクセス
山手線「御徒町」駅下車、徒歩4分

休日
月曜

営業時間
6:00−20:00

※東京銭湯ホームページ転載

弁天湯(東京・浅草橋)

2018-06-23 09:31:03 | 銭湯
JR中央・総武線の浅草橋駅から徒歩2~3分のところに弁天湯がある。
マンションの一階にあって、シンプルながら手作り感満載の銭湯だった。



▲本来は浅草橋が最寄り駅なのだが、個人的な趣味で秋葉原から立ち寄った


▲といってもアニメやゲームなどではなくて


▲ラグビーのパブリックビューイングが開催されるといことでイタリアとのテストマッチ(世界ランキングに反映される真剣勝負)二戦目を観戦(一戦目は先週に行われていて快勝している)。
試合は負けてしまったが、最後は追い上げて希望を残すゲームだった



▲そのあと、ついでに近くの銭湯はないかと検索したところ、弁天湯を発見。パブリックビューイングの会場であるベルサール秋葉原から出発。線路方向に歩く






▲線路下をくぐり






▲高速道路も渡り


▲ちょっと右に歩いて


▲左手に大通りがみえてくる


▲それをまっすぐ歩く






▲とにかくまっすぐ










▲ここでようやく左折


▲先の十字路をすぐ右


▲まっすぐ進むと




▲弁天湯の入り口


▲中に入っていくと




▲下足箱のある入口に到着する


中に入ると左側に下足箱があって、右側にはスロープがある。
その奥に入ると右側にフロントがあり、最初は若い男性と思ったが、よくよく見ると女性(?)かもと思い、頭がこんがらがった。
本当に大変失礼な話、最後までどちらか分からなかった(たぶん女性)。


フロントの台には「貸しタオル20円」と明記してある。このへんのちゃんとした案内が嬉しい。
それとのれんなどが手作り感満載で、おそらく店の人が作ったのだろう。そのため、他の銭湯にはない独特の雰囲気がある。


左側の男湯ののれんをくぐると、脱衣場はL字型になっていて、手前右側に奥に伸びたロッカーと左側にもロッカーが並ぶ。真ん中には素朴なテーブル。
しかし、とにかく狭いうえに人も多いので、最初は人に阻まれて中にすら入れなかった。
それとトイレの扉が不釣り合いなまでに大きい。左側のへこみに洗面台が2つある。自販機もクラシカルなのがあって、ポカリスエットのほかにビール(アサヒスーパードライ)も。おつまみの案内もあった。扇風機は壁掛けタイプと置き型の2つ。サーキュレーターも奥に1つ置いてある。


浴室の中に入ると、やはり浴室も狭いうえに、かなりシンプルな作りだった。
左側は横並びのカランがあって壁際のほかは、真ん中に2つの島カラン。それぞれ、固定シャワーとハンドシャワーがランダムに設置してある。おそらく壊れた固定シャワーを随時ハンドシャワーと交換していったのだろう。


それと右側には湯船。2つに分かれていて、手前の広い浅浴槽がバイブラ。奥の若干深めになった浴槽がジェットバスだ。
どちらも温度は41℃と非常に健康的な温度設定である(東京銭湯のホームページだと「うちは熱めです」と紹介されてあったが、どう考えても熱くないどころかぬるい方だ)


天井は2階ぐらいの高さで、マンション銭湯としては普通。全体的に白を基調としていて、支柱部分のみ緑のタイル。それ以外は壁画など装飾類はいっさいなく、きわめてシンプルだ。立ちシャワーすらない。
ただ、ここの特徴として備え付けは充実している。浴室の右側にトレーが3つあって、その中にはシャンプー、リンス、液体石鹸が複数入っている。ほとんど1人ずつ持ち運んでもあぶれることのない数だ。一般的には備え付けがあっても島カランに1つとそんな具合なので、ここはかなり力が入っている。


客層はやはり高齢者がほとんどだが、親子連れと若い人もちらほらいた。客数はとても多い。人気の理由としては居心地の良さがあるのかもしれない。接客もとても丁寧で好感が持てるものだった。


それと一番近い浅草橋からだと

▲真ん中の白い建物が弁天湯で


▲右を向いたところに道があるが


▲その道をまっすぐ進めば






▲浅草橋に到着。歩いて2~3分ほど。駅近で便利な場所にある



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草橋(今回は、秋葉原から)
経路 秋葉原から住宅街に向けてほぼまっすぐ
周辺の環境 浅草橋らしく問屋があり、飲食店、住宅、学校もある

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 狭い。ハンドメイド感がある
シャワーの出 まちまち(ハンドシャワーは前回にするとヘッドがあばれる)
浴槽の種類 バイブラ、ジェット
サウナ なし
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧で素晴らしい
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 30代ぐらいの女性か?
客層 高齢者や親子連れ、若者も


【案内】

住所
〒111-0053
台東区浅草橋1−33−6 浅草橋シティハイツ1階

電話番号
03-3864-7100

アクセス
都営浅草線「浅草橋」駅下車、徒歩2分

休日
第2、4月曜
1月1日は休業

営業時間
15:30−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

稲荷湯(東京・石川台)

2018-06-16 08:08:41 | 銭湯
東急池上線の石川台駅を降りると、ゆるやかな坂道を降りた住宅街の先に稲荷湯がある。
古典的な名前であるが、当時としてはかなり先駆的な銭湯だったと思われる。
特にここの島カランは必見だ。




▲石川台駅


▲ここは坂の街である


▲ローソンがある側の坂道を下りる




▲神社の奥側に行ったところを右折


▲右折したところ




▲今度は左折




▲右折して


▲すぐ左






▲突き当たりを右


▲右を曲がったところ


▲商店街の入り口がみえてくると、その中へ入っていく


▲あとはまっすぐ


▲アーチがある十字路を右折する


▲右折したところ


▲すると稲荷湯がみえてくる


▲到着


▲自宅を兼ねた銭湯だろうが、アパートぽい気もする


▲ちなみに反対側の道はすごい勾配の坂道だった(写真だと伝わらないが、実際に見るとすごい角度)


入り口に入ると、少し広めに取られた間口には、遊び心ある水槽が出迎えてくれる。
下足箱は左右にあって、左と右では種類が異なる。
中に入ると、すぐ右側にフロント。座るのは40代後半ぐらいの女性で、淡々とした対応だった。
それとフロント横には小さな休憩所。テレビはあるが、椅子とテレビの距離がかなり近い。

出典:大田浴場連合会ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用


左が女湯で右が男湯。のれんをくぐると、最初に常連客用のロッカー。その先に進むと、右端をL字型に一般客用のロッカーが並ぶ。真ん中には座るテーブル。左のくぼみに洗面台と体重計が対面にある。体重計は乗ってみたが不安定でおおざっぱにしか分からなかった。

出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室に入ると、入り口両側に立ちシャワー。立ちシャワーは、ハンドシャワーなので、お湯と水が出るふたつを備えているが、そのため温度調整できないのが残念だ。


さらに真ん中にきわめて変わった島カラン。なにが変わってるのかというと、ボックス型の仕切りがついているタイプだ。
左右2つと対面2つの4つをまとめたもので、それが2セット縦に並ぶ。
骨組みはステンレスパイプで、そのパイプに板がはめられている。最初見たときはなんであるのかすぐに理解できなかった。
スーパー銭湯でカランに仕切りがあるのは珍しくないが、ここまで無骨なのは他にないだろう。

出典:東京銭湯ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用


それと右壁から奥に掛けてカランが続く。一番奥の右隅には、高齢者向けのカランが一つ用意されてあった。
シャワーは、出が普通のところと悪いところとマチマチ。
椅子は二種類用意されていて、桶は黄色であるがケロヨンではなかった。


浴槽類は左側を占めていて、手前側にサウナ。その奥隣に水風呂。その隣が主浴槽だ。

出典:東京銭湯ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用


主浴槽は白湯のバイブラで温度は43℃ほど。その隣に同じお湯を共有したジェットバスとボディジェットが続いている。形は台形になっており、奥が狭くなっている。ジェットは普通のジェットではなくハイパワー系の強力なやつだ。
それと順番は守って並んでくださいという注意書き。ここでは並ぶほど人気なのだろうか?


そして右に突き出た形の浴槽が黒湯。小さな浴槽であるが、やはりこれが一番人気だった。そしてぬるい。40℃ほどぐらいか。ここなら子どもも安心して入れるだろう。


天井は二階ほどの高さで、全体的に白を基調としているが、経年劣化のためかややうっすらと黒ずんでいる。

出典:東京銭湯ホームページ引用

客層は高齢者と親子連れに見事分かれていた。そういえば最初に入店したときもテレビを見てたのは小学生2人。ここは子どもの多い銭湯のようである。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 石川台
経路 住宅の中へ進む
周辺の環境 住宅もしくは商店街

●空間演出
建物外観 ビル型
壁画・眺望 主浴槽にタイル絵のみ
統一感 あり
置物 入り口の水槽
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 普通のサイズだがきれい
シャワーの出 マチマチ
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、ジェット、ボディジェット、黒湯
サウナ あり
温度 40℃、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 淡々としてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け なし

◆人
受付 40代後半の女性
客層 高齢者や親子


【案内】

住所
〒145-0065
大田区東雪谷3−30−14

電話番号
03-3729-4526

アクセス

東急池上線「石川台」駅下車、徒歩6分

休日
水曜

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

観音湯(東京・糀谷)

2018-06-09 07:56:00 | 銭湯
京急の羽田空港行きに乗ると、蒲田から一つ隣の駅である糀谷を降りて、住宅街を歩くこと10分。寂しい雰囲気の商店街に観音湯がある。
昔ながらの銭湯ではあるが、とても綺麗で清潔感あふれる平成モダンな銭湯だった。



▲糀谷駅


▲マクドナルドのある方面に歩き




▲スーパーの横にある道を羽田空港方面へと歩く


▲あとは、しばらく真っ直ぐ歩く












▲このクリーニング店を右折


▲右折したところ


▲そして少し歩くと


▲左手に観音湯がみえてくる




▲唐破風造りだろうか


▲古風ながら清潔感あるところだった


ここを訪ねたのは、知人から京急の糀谷に「人間洗濯機」なるものがあると聞かされたことがきっかけだった。今までそんなお風呂は聞いたことがなかったので調べてみると、観音湯にあることが判明。
そうした経緯から仕事帰りにやってきたのだが、「人間洗濯機」というキワモノがある場所にしては、ごくありふれた感じの銭湯である。


下足箱のところはやや余裕のあるスペースで、自動扉は開けっ放し(たぶん夏日だったせいだろう)。
中に入ると、受付は番台。とはいえ昔ながらの番台というよりフロントのような雰囲気の番台だ。 
座るのは、60代前半ぐらいの女性。しっかりした感じの対応だった。


脱衣場を見渡すと古い雰囲気があるが、すごく古い感じではなく、昭和後期か平成初期あたりのインテリアだろうか。
ロッカーなどは左右の壁と島ロッカーが真ん中にあって、手前側にソファーとテーブルがある。あと左奥に洗面台と体重計。観葉植物も所々にあった。


それとここの脱衣場と浴室を分けるガラスの仕切りがとても綺麗なことに驚く。しっかり磨かないとここまで透明感は維持できないだろう。
そのため脱衣場から浴室を眺めるとクッキリと見えすぎて、まるでガラスの仕切りがないようにも見える。


浴室に入ると、左手前に立ちシャワーが2つ。それと右手には湿式サウナ。無料だったが、ほとんどの人が入っていなかった。
真ん中には島カランが2つ。しかし浴室がそんなに広いのかというと微妙なところである。狭くもないが広くもない。
それと左右の壁にもカランが並ぶ。


そしていよいよ肝心の浴槽。
奥にあって、その右にあるのがくだんの人間洗濯機であるが、見た瞬間からガッカリ。というのも円形の浴槽に斜め方向にジェットバスがでてるだけであり、ほかの銭湯でも見た記憶がある。
洗濯機の名にふさわしく激しいジェットバスを期待してたので、どうやらネーミングに騙されたようである(勝手に期待していただけなのだが)。
真ん中は、ジェットバスと赤外線(41℃ほど)。
さらに左が深浴槽の「あつめ」(43℃ぐらい)で、帝大教授の石和田先生の権威をかざしたラジウム鉱石が赤い光で演出されていた。


壁絵は、ペンキ絵ではなく細かいタイルというかチップで作られた絵で、
宇宙が描かれている。主に女湯の方が惑星で、男湯は銀河の衝突が描かれた壮大なものだ。
とはいえ、絵だと銀河同士の衝突で爆発を起こしているのだが、実際は銀河がぶつかっても星同士はぶつからないらしい。なので、ありえない現象である。


客層はほとんど高齢者だが、こういう住宅街や商店街の銭湯に見られがちな客同士の会話は一切聞かれなかった。見るからにみんな大人しい客人ばかりである。
壁面のタイルは黄色で、天井は木の縁に水色というハイセンスな色使いをしており、古い建物ではあったがとてもお洒落な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 糀谷もしくは大鳥居
経路 糀谷駅から商店街を歩く
周辺の環境 商店街や住宅

●空間演出
建物外観 唐破風造りの外壁が特徴的
壁画・眺望 宇宙のタイル絵
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 明るく清潔感がある。昭和のインテリア
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 人間洗濯機、ジェットバス、赤外線、ラジウム鉱石
サウナ 湿式サウナ
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 しっかりした受け答え
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒144-0034
大田区西糀谷3−24−16

電話番号
03-3741-9410

アクセス
京浜急行線「糀谷」駅下車、徒歩7分

休日
不定休
月末に翌月休告知営業時間16:00−23:30


※東京銭湯ホームページ転載

都湯(東京・下丸子)

2018-06-02 08:46:33 | 銭湯
東急多摩川線の下丸子駅から歩いて3分ぐらいのところに都湯がある。ちょうど環八通りと多摩川の間に挟まれた場所で、ランナーが多い銭湯のようである。
サウナが無料とあって、ランナーだけでなくサウナーにとっても嬉しい設備の銭湯だ。



▲下丸子駅


▲線路を渡る


▲渡って、右側の道に進む


▲あとは、真っ直ぐ




▲途中で足湯カフェなるものを発見




▲突き当たりを右


▲都湯がみえてくる


▲到着


入り口に入ると玄関スペースはやや広めの作りになっており、左側に下足箱がある。
右の部屋に入ると、フロント。部屋の右奥にはソファーが並ぶ。その隙間には観葉植物が配置されてあり、家庭的な雰囲気がある。
受付に座るのは80代ぐらいの男性。フロント前には複数の鍵が置いてあり、好きな番号を選んでいいらしい。ただ、どの番号がロッカーのどの位置になるのか分からないので適当に選ぶ。


脱衣場に入ると、天井は格天井。年季は感じるが、くたびれた感じはあまりしない。
ロッカーは、手前側と右壁際にあって、左側には自販機と洗面台。トイレは右側の外付けのような場所で、最新の綺麗なものだった。


浴室に入ると、真ん中に島カラン。
左右の壁際にもカランが並ぶ。脱衣場ともに古さは否めないがとても清潔である。
それと手前右側にサウナ。隣が水風呂。さらに浴室の手前左側に立ちシャワー。
カランのシャワーはかなり勢いがあり、しかもだいぶ熱かった。それと島カランには備え付けがある。液体ではなく泡タイプ。


浴槽は奥にあって、右側が薬湯と電気風呂の組み合わせ。電気は少し弱かった気がした。
真ん中が白湯で、すみっこにショルダージェットがある。このタイプはたまに見かけるが、正直使い勝手がよくない。実際に、この時は誰も使っていなかった。
それと左側に座湯とスーパージェットがある。


温度は、薬湯が41℃。白湯と左側が温度計を信じると43℃だったが、個人的には45℃ぐらいに感じた。
水風呂は思いのほかぬるく、18℃ぐらいか。そのため調子に乗ってずっと入ってたら目が回ってきて気持ち悪くなってしまった。


壁画は富士山で、手前側に滝があり、富士の裾野が薄い水色で描かれている。なので富士山が海の中に浮かび上がったようにもみえる。
客層は、全員高齢者。常時7~8人はいたので、そこそこ人気のある銭湯ではないか。ただ、客同士の会話は一切聞かれなかった。
色々と古い銭湯ではあったが家庭的で和な雰囲気もあり、サウナが無料だったり、総合点の高い銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 下丸子
経路 住宅街の中へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 全体的に古い銭湯
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロントの右側
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、薬湯、ショルダージェット、座湯、ハイパージェット、水風呂
サウナ あり(無料)
温度 41℃、45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良かった
清潔さ きれい
貸しタオル あり(無料)
備え付け あり

◆人
受付 80代ぐらいの男性(帰りは70代ぐらいの女性)
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒146-0092
大田区下丸子4−3−11

電話番号
03-3759-7575

アクセス
東急多摩川線「下丸子」駅下車、徒歩3分

休日
月曜
祝日の場合は翌日休

営業時間
14:30−24:00


※東京銭湯ホームページ転載