#ゆートピア21
JR常磐線
#亀有駅
▲JRの亀有駅
▲階段をおりて
▲北口にむかう
▲北口の斜め前にこち亀の像がある
▲北口をまっすぐ進んで
▲左の横断歩道をわたる
▲右のマクドナルドに沿って歩くと
▲隣のとなりに
▲ゆートピア21がみえてくる
▲年末におとずれたが生憎の臨時休業だった。ざんねん
▲そして1ヶ月ぶりに訪れたときの写真
▲到着
写真は開店前なので開店時の雰囲気が伝わりにくいと思うのだが、ここは駅前にあるということで利便性があってなのか非常に繁盛していた。
中に入って左をみれば受付のフロントがあり、その前に長い行列ができていた。ものすごい人だかりである。
前に並んでいた高齢者が自分に顔を向けると、すぐそばにあった冷蔵庫のビールを指さして「飲みたいね」と気軽に話しかけてきてくれた。いかにも下町らしいやりとり。
ロビーはソファやテレビ、血圧計などがところ狭しと並び、人との距離感が近い休憩所になっている。
しばらく待って受付の前に立つ、目の前に座るのは80代ぐらいの男性と女性。おそらく夫婦だろう。
ここは変則的なルールになっていて、女性はサウナを利用すると下駄箱の札を預け、利用しないなら出す必要がない。
男性の場合は、どちらにしても下駄箱の札を預ける必要がある。
男女でルールが異なる理由はよく分からないのだが、とりあえずそういうルールになっていた。
札を出して、かわりにロッカーの鍵を受け取る。このタイミングで貸しタオルのことを思い出して、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、最初は無いと言われて(それじゃあ買うかな)と思うと、「忘れたなら貸すよ」と下からフェイスタオルを出してくれた。
ただ少し怒った口調で「最初に言ってくれれば貸すけど、お金(入浴の料金)に入ってないからね」とやや不満気な様子だった。
ほかの銭湯とかわらずいつもと同じやりとりをしたつもりだったのだが、なにか琴線に触れてしまったようだ。ただ帰りのときは特に咎められることもなかった。昔気質の人という感じである。
出典:東京銭湯ホームページ引用
女湯は左側で男湯は右側。
のれんをくぐると、やはり予想通り混雑しており、活気に溢れる雰囲気だった。年配者は顔見知りをみつけるとなにかと立ち話をしていた。
ロッカーは入って右側に集中していたので、着替えている最中にほかの客とバッティングしてしまう。この構造的な問題はちょっとストレスを感じた。
そそくさと服を脱ぐと浴室の扉をあければ、浴室内は湯気で充満し、人いきれでいっぱいだった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
浴室内の全体をみると、まず右片隅にサウナ室がある。料金は追加300円で、銭湯のサウナだから決して広くはないけれども、それなりに重厚感あるオールドな味わいがあった。
真ん中に島カランがあり、カランのシャワーは可もなく不可もないといったところ。ただきちんと出てくる。
ここは立ちシャワーが2つあるのだが、サウナ前にある立ちシャワーは問題なかったものの、左側手前の立ちシャワーは故障していた。
交換しなければならない部品が現在は生産していないのでしばらく使えませんと書かれてあった。中古から調達するか、まったく新しくするしかないのだろう。
その代わりに立ちシャワーの下には休憩用の椅子が置かれてあった。立ちシャワーで休憩したのはここが初めてだった。
浴槽はL字型をしていて、右側が手前に延びてきている。
その一番前にあるのが水風呂で、蛇口からはずっと水が出っぱなしだった。手を入れてみたところかなり冷たく感じた。およそ14度前後かと思われる。
その奥が寝湯で、みた感じだとジェットが出ていないように感じたが、実際に入ってみるときちんとジェットが噴出していた。水まくらもきちんと機能し、温度は43か44度ぐらいとそこそこ熱い。
奥の壁沿いにかけては主浴槽で、お湯の湧出口には麦飯石(ばくはんせき)が置かれてあった。
音読み表記から分かる通り、麦飯石というのは中国で薬効のある石として知られ、ミネラル成分を出すと同時に様々な汚れを吸着除去してくれるという優れもの。湯船の成分を最適化してくれる奇跡の石とされている。
個人的には大々的に喧伝されるほど効果があるのかやや眉唾な部分もあるが(一定期間使用すると石の穴がつまり寿命が訪れるので本当の効果を期待するなら定期的に交換する必要がある)、とにかく「体のシンまで温めて」くれるそうだ。主浴槽はバイブラにもなっており、温度は寝湯と同じ44度ぐらい。
そして左の隣は座湯で、こちらは入りたかったけど終始人がいたので入れないままだった。お湯は共有していたので温度は主浴槽とおなじだったと思う。最後の左端は薬湯で深浴槽になっていた。
この日は日曜日なので特別な薬湯を使用し、東京銭湯がオリジナルで開発した江戸シリーズのうちの江戸翡翠というものを使っていた。
おなじ江戸シリーズの江戸黒も高貴な匂いで好きだったけれども、この江戸翡翠もセンスある上品な匂いが心地よかった。なのでつい長湯してしまい、これは自宅のお風呂にもほしいと思った。
奥の壁はチップタイルで、河童の女児たちがイルカに乗って楽しんでいる様子が描かれている。虹が掛かり幻想的な絵にもなっている。この題材は他の銭湯でも見たことがあった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯
客層は半分以上が高齢者だったが、家族連れや若い人もちらほら見かけた。かなり背の高い外国人もいて、ジロジロ見ると失礼なのでパッと見であったが、2メートル近くあったかもしれない。様々な日本人客もいて、古い銭湯だけれども客層のバリエーションは豊富である。まさに現代社会が標榜する多様性をかいま見ることができた。
かなりの人気店なのでとにかく人が多くて客同士の会話が終始活発だった。
地域における交流の場としての役割をしっかり果たしているようで、人との繋がりを感じることができる銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 亀有
経路 マクドナルドの近くまで歩く
周辺の環境 駅前
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 河童の女児
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつうの広さ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、寝湯、バイブラ、麦飯石、座湯、薬湯
サウナ あり
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 昔気質
清潔さ きれい
貸しタオル できれば持参を推奨(0円)
備え付け あり
◆人
受付 80代の夫婦
客層 高齢者や若者、中年
【案内】
住所
〒125-0061
葛飾区亀有3−30−12
電話番号
03-3602-5574
アクセス
常磐線「亀有」駅下車、南口より徒歩2分
休日
土曜
営業時間
16:00−24:30
※東京銭湯ホームページ転載