銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

センター南 湯もみの里(横浜・センター南)

2019-04-30 08:01:04 | スーパー銭湯

市営地下鉄センター南駅から歩いて5~6分のところに、「センター南 湯もみの里」がある。
2018年1月にオープンした出来たてホヤホヤのスーパー銭湯とあって、最先端設備を堪能できる入浴施設だった。

【センター南 湯もみの里】をザックリ言うと
◎天然温泉、炭酸泉、サウナ、水風呂あり

・新しくオープンした施設
・豪華絢爛で、設備は申し分なし
・細かいところの拘りがすごい
・光の屈折で湯船がもの凄いことになっている
・雰囲気はまさに大人のスーパー銭湯







▲センター南駅


▲改札口を出た先にサウスウッドというミニモールがある


▲その裏側にまわる






▲角をまがったところ


▲建物沿い歩く






▲あとはまっすぐ行った先だ


▲じつはもう見えている


▲拡大してみると、こんな感じ
















▲到着


▲そして左に入り口


▲階段でのぼる




▲途中に駐車場


▲まだまだのぼる


▲ようやく、受付のある三階に到着


中に入ると左手に見えるのが下足箱。バリアフリーになっており、その右奥に受付への通路がある。
室内はとにかく綺麗でシックな装い。ちょっと敷居の高さを感じさせる雰囲気だ。


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲実際にこんな感じで綺麗すぎてビビる

受付に立つのは、20代ぐらいの男女。客が少ないせいか、2人して仲良く談笑していた。来店が初めてであることを伝えると、店舗の案内と料金システム、それとポイントカードの説明を受ける。
コースは、主に入浴のみか岩盤浴も付けるかどうかぐらい。
浴室は、右にある大きな階段を上った4階にあり、そこで男女に分かれている。
受付の右手にはボディケアの受付。座ってる女性が暇すぎて手持ち無沙汰だった。
その進んだ先に通路がある。小さなリクライニングチェアや普通の椅子が並び、さらにその奥に食事処。
左に進めばトイレ、喫煙所、リクライニングルーム裏手と、スタッフルームが並ぶ。
受付の左側には岩盤浴の入り口。岩盤浴コースのみ漫画コーナーが設置してあった。その通路の右側を進めばリクライニングルームの正面入り口だ。
このリクライニングルームは話が長くなるので後述。


脱衣場の入り口に到着すると、左が女湯で右が男湯。
のれんをくぐると、脱衣場も高いレベルで清潔さが保たされている。ロッカーは大半が縦列に並ぶが、右奥だけ横に並ぶ。あてがわれたのは、その奥側だった。
ロッカーはとくに特徴もなく、ハンガーが二つあるだけ。ただ、細かいところにちょっとした工夫があった。


脱衣場の右側は浴室出入り口があり、その前にはフェイスタオルを乾かせる器具が置いてある。その反対側にトイレがあるのだが、なんと立ち小便がない。男湯なのに!
てっきり女側に入ってしまったかと焦ってしまった(そんなわけないが)
仕方なく大の方に入るのだが、入った瞬間に蓋が勢いよく開いてビックリ。こうしたトイレまで最新式だった。


浴室に入ると、手前左に立ちシャワーがある。この規模にしては珍しく、一つだけ。そしてすぐ右は、あかすりルーム。その右奥側にカランが並ぶ。
そのまままっすぐ進めば、露天風呂への出入り口だ。そして左が浴槽のスペースになっている。


細かくみると、カランは横に三列並んでいて、ほかのスーパー銭湯同様に仕切がある。
感心したのは、備え付けだ。通常ならどの銭湯もシャンプーやコンデショナーは1種類だけだが、ここでは複数のメーカー品が置いてあった。そこまでする必要があるのだろうか?という徹底ぶりである。


そして真ん中寄りにあるのがメインとなる天然温泉+炭酸泉の主浴槽である。 


出典:湯もみの里ホームページ引用

広さは十数人ほどが入れそうだが、そんな広さでも炭酸がめちゃくちゃ濃厚。
入った瞬間に泡につつまれる。ここほど濃厚なところはなかなかないだろう。それと温泉は黄金色をうたっていて、たしかにそれっぽい色をしている。ただ離れてみると、どちらかというと緑である。
この色は、センター南を挟んで反対側にある「港北温泉ゆったりCOco」の天然温泉と同じ色。つまり、こちらも単に土色の温泉(食塩泉)を塩素で漂白したものだろう。
あちらは色が薄いことに関して成分は変わりませんよ!と弁明に近い解説だったが、こちらは黄金色ですよ!と自画自賛。
モノは言いようである。


それと、ここで一番面白いと感じたのは「光の屈折」による視覚の歪曲だ。
小学校で習った科学の原理ではあるが、それがここの湯船だと実体験することができる。
端っこに座っていると、まるで大きな窪みに座ってるような錯覚に陥り、頭で分かっているのに、つい手で確認してしまった。それぐらいハッキリ歪んで見える。
奥に目を向ければ、縁(ふち)がまるでミニチュアのように縮まっている。まさにマウリッツ・エッシャーの世界だ。
理屈では分かっているのに、いつまでも傾斜地に座っているような感覚から抜け出せない。
ここほど光の屈折を感じられる湯船は初めてである。


そして、その通路を隔てた反対側(脱衣場側)に、美泡風呂と呼ばれる浴槽がある。


出典:湯もみの里ホームページ引用

ほかの銭湯だとシルク風呂と呼ばれるものであるが、温度は42℃ほど。スーパー銭湯にしてやや熱めか。
ところでこんなに広いにも関わらず、誰も入っていない。
ここを訪ねたのは14時頃だったが、そもそも施設全体がガラガラ。湯船に関してはほぼ独占状態だった(さすがに夕方頃は混んでいたけど)。
こんなに人が少なくて経営が成り立つのだろうか?と客が心配してしまうほど閑散としている。


そして美泡風呂の左横にあるのが、ジェットバス。
自分で操作できるタイプなのだが、ボタン式ではなく、赤外線のところに手をかざすと動く仕組みで、さり気ないハイテク感がある。
一方、難点もあって、一人がスイッチを入れると、全部動き出してしまう。なので誰かがスイッチを入れるとみんなにつき合ってもらう必要がある。
それと、スイッチを入れるとかなり長く稼働するため、入ってたら体が痛くなってしまった。


その左横にあるのが水風呂で、温度は18.5℃前後。とくに特徴はなく、ふつうの水風呂である。反対の右横には、サウナがある。


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲こちらは女湯の作り

サウナは残念ながら二重扉ではなく、一つのみ。
開けると、スーパー銭湯にしては普通の広さという感じで、ほぼ真四角。温度は、扉前に表示されていて89℃前後。
ところで、このサウナ。新しくて綺麗なのだが、大きな問題点があった。それは、出るときの取っ手がめちゃくちゃ熱いことだ。
なにも知らずに(というか普通は、熱くならないようになってるはずなのだが)触った瞬間に「あっちぃ!!」となって、これは完全に設計ミスだろう。
そのため、出るときは誰かの後についていくことをオススメする(常連ぽい人はタオルで押していた)。


ここまでが室内の紹介で、あとは露天風呂になる。
二重扉の出入り口を抜けると、まず目に飛び込んでくるのが広く確保された天然温泉。この露天風呂は炭酸を混ぜていないので、純粋な温泉である。
温度は42.5℃で、露天を意識したのか、ちょっと高め。
それと珍しく右端に電気風呂がある。


出典:湯もみの里ホームページ引用


出典:湯もみの里ホームページ引用
▲室内に見えるが露天である。それと営業中はテレビがついているので、写真のような気品さはない

さらに手前の右側には壺湯。4つほどあるが、こちらも天然温泉である。温度はやや低めで、大きさも左右端っこが大きく、真ん中2つは小さめとなっている。
その壺湯の前(主浴槽の横)に、3つほどの寝椅子があった。
腰から上は自分で角度調整ができるので快適。寒くなければついうたた寝してしまうかもしれない。


左側には外気浴の椅子が並んでおり、後ろにはちょっとしたガーデンがある。その奥にあるのが寝湯だ。


出典:湯もみの里ホームページ引用

こちらもほかのスーパー銭湯同様に背中にお湯が流れるタイプで、緩やかな勾配のところに厚みのあるお湯が流れるため、背中の部分はしっかりとお湯に浸かっていて、想像する以上に暖かい。


湯船の種類自体は決して目新しくないものの、一つひとつの質が高く、充実した入浴体験を得ることができる。
加えて人が少ない。しかも中学生以下は入れないため原則、静か(一部、若いグループが大きな声で話してたが)。


こんな感じで本当に素晴らしい入浴施設なのであるが、休憩所も負けじと同じぐらい充実している。
脱衣場を出ると、ここは休憩所が上下2つに分かれている。
上の階は畳張りの休憩所になっていて、枕が定間隔で置かれてある。大半の人は入り口そばにあるタオルケットを体に巻いてお昼寝をしていた。
階段の左奥にはエステ室。ここではエステの施術も受けられるのだが、案の定ここも暇そうだった。
その奥には屋上に出られる出入り口があり、その屋上右側にはなんと足湯が設置してある。


出典:湯もみの里ホームページ引用


▲これは自分が撮影したもの




▲まわりの景色

何事も経験と思い足湯に入ってみたのだが、とにかく寒い(2月中旬に訪れた)! しかも屋上だから風がビュンビュン吹いている。
冬に部屋着で外に出ること自体無謀だったが、なんとかなるかもと思っていた自分の考えが甘かった。なにせ足湯が全然熱くないのである。これで屋上を過ごせというのは罰ゲームに近いだろう。
夏は夏でたぶん蒸し暑いだろうし、せいぜい春秋ぐらいしか利用期間がないのではないか。


そして、今度は脱衣場を降りた3階に戻ると、右側に進めばリクライニングルームへの道になっている。
入り口には雑誌が置いてあり、中に入るとリクライニングチェアが所狭しと並んでいた。驚いたのは浴室が閑散してたのに、ここではギッシリ人が入っていたことだ。


リクライニングチェアに座ると(寝ると)、電動で背もたれを動かすことができる。目の前には左右に動かせるテレビ。あと、手元にはライトがある。細い棒状になっていて、先っぽがライトになったものだ。
それと、ちゃんと女性専用のリクライニングルームも用意されており、男性の横に寝たくない女性は女性専用の選択肢もある。こういうのがあれば男側も気を使わないで済むので助かるだろう。


総じて、設備の精度が高く休憩所も充実しており、子どもの入店が禁止なので静かで落ち着いていて大人の雰囲気。
一方、活気がなくて暗い雰囲気とも言えなくないが、スーパー銭湯で静かに過ごしたい人にとってはここは最高の施設ではないかと思う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス センター南から南方面へほぼまっすぐ進んだところ
最寄り駅 センター南
経路 サウスウッドを裏手にまっすぐ
周辺の環境 商業施設やマンション

●空間演出
建物外観 単体のビル
壁画・眺望 屋上から町並みを一望することができる
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 3階と5階
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 温泉、炭酸泉、シルク風呂、寝湯、水風呂
サウナ あり
温度 ま39℃~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 若い女性
客層 老若男女(ただし中学生以上)


【案内】

ご利用案内

営業時間

年中無休(施設点検日は除く)
[営業時間]10:00~25:00(最終入館24時)
[レストラン営業時間]11:00~24:00
(ラストオーダー23時)

ご利用料金

お一人様
(税抜き)←最初は税込みだったが、2019年4月19日から税抜きに変更された
平日1,240円
平日(21:30~閉館)980円
土日祝・特定日1,490円
岩盤浴860円

※小学生以下のお子様は保護者同伴でもご入館できません。

駐車場(車・バイク)・駐輪場料金

 駐車場(120台分)駐輪場(36台分)館内ご利用の方3時間無料3,000円以上
ご利用のお客様+4時間7時間無料超過料金30分毎 200円3時間毎 100円1日最大1,000円-

注意事項

●暴力団関係者、刺青及びタトゥー(シール含む)のある方、泥酔の方のご入館はお断りいたします。  ●リストバンドは現金と同じです。必ず身につけ、紛失した場合はすぐにフロントまでお越しください。万一無くされた場合、実費3,000円(下足ロッカーキーは2,000円)をご請求させていただきます。  ●貴重品は貴重品ロッカーにお預けください。  ●館内に於いての事故、盗難などについては一切の責任を負いません。  ●館内は指定場所以外、禁煙となっております。  ●館内へ飲食物の持ち込みは、保健所の指導によりお断りいたします。  ●他のお客様に迷惑と思われる方は、退場していただく事がございます。  ●伝染・感染のおそれのある疾患をお持ちの方のご入館をお断りいたします。

アクセス

[駐車場台数]120台

[住所]〒 224-0037 
横浜市都筑区茅ヶ崎南4-3-1

TEL:045-942-2611FAX:045-943-4126

※センター南 湯もみの里ホームページ転載


越の湯(川崎・鹿島田)

2019-04-27 07:01:15 | 銭湯

JR南武線の鹿島田駅から多摩川方面へ歩いて14、5分のところに越の湯がある。
昭和の時代を追憶させる懐かしい感じの銭湯だった。


【越の湯】をザックリいうと
◎サウナ、水風呂あり

・古いビル銭
・時間通りに開かない
・高齢女性客がやたら多い
・湯船が尋常じゃない熱さ








▲鹿島田駅


▲街の方面に振り返ったところ


▲多摩川方面へ行く道


▲こっち側


▲高層マンション群が見える


鹿島田駅ははじめて降りる駅だと思っていたが、3、4年前に人に誘われてマラソン大会の見学に行ったときの最寄り駅であることを思い出した。
銭湯巡りは、こうした埋もれた記憶を時どき思い出させてくれる。



▲階段を降りたところ


▲あとはまっすぐ行くのみ












▲ケンタッキーの右隣にマンションがみえるが、そこにもう一つ銭湯があって、それが多賀良(たから)湯だった。
ちょうど数人並んでる姿がみえたのだが、この日は越の湯に行くと決めたため、浮気せずそのまま進む












▲桜がちょうど散っているところだった










▲越の湯の建物がみえてくる




▲到着。下は、まいばすけっとがテナントで入っている


▲建物のまわり


▲反対側に埋没した家を発見




▲煙突もちゃんとある


▲階段でのぼる








▲ちょっと早かったので開いてなかった


▲ビューティー&ヘルシーの文字。ヘルスではなくヘルシーなのがポイントだろう


はやく着いてしまったため、開店を待つかと待ってはいたものの、15:00開店のはずが時間になっても開かず。
そのうち常連客と思われる高齢者たちがゾクゾクとやってくるのだが、15:20時点でも開かず、しかもトイレが我慢できない状態だったので、仕方なく離脱して近くのコンビニのトイレを借りて戻ってきたときには開いていた。
こういう時間にルーズなところがいかにも個人事業(怒)という感じである。


▲開いたときの写真


下足箱に靴をあずけて右にある自動扉をあけると左手にフロントがある。あるのだが、その前に柱が邪魔なのでぐるっと回る必要がある。
受付に座るのは、年齢がもう分からないぐらいのおばあちゃん。一応80代半ばぐらいということにしておこうか。
「こんにちは」とこちらから挨拶するも横を向いたまま無視された。高齢者によくある態度である。どっちが客なんだか!
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、後ろの棚から黙ってムッツリした感じで出してくれた。
「備え付けはないから。小さなシャンプーとか売ってるけど…」と小さな声でアドバイスしてくれたが、「大丈夫です」と小さな声でお断りした。


男湯ののれんをくぐると、長方形の脱衣場。具体的にどこが変わってるという感じはないのだが、雰囲気はほかにない感じだ。後ろを振り向くと巨大な時計。左側には立派な額縁に入った西洋画。それと壁伝いにあるロッカーの真ん中にテーブル。このへんから昭和の雰囲気がプンプンと漂ってくる。
この世界観は、いまの若い人たちには再現不能だろう。


間仕切りは比較的低く、台に乗れば覗けちゃうんじゃないか?と思うのだが、客層はおばあちゃんばかりなのでむしろ覗きたくないから大丈夫か。
体重計は古くて針がプルプル震えるもの。その横に洗面台。頭上にテレビ。


浴室の入り口を開けると、横幅はけっこう狭いのだが、その分奥行き感がかなりある。それと左の窓からは西日が容赦なく注がれるのでめちゃくちゃ明るい。これが夏だとどうなるんだろうと思った。


開店してそんなに時間は経過してないはずだが、3~4人は入っていた。
手前右には立ちシャワーが2つ並び、左はサウナと水風呂が並ぶ。サウナは追加料金300円で入れる。


カランのシャワーを浴びるとけっこう熱く、痛いぐらいの勢い。これなら湯船も相当熱いだろうなと期待が高まる。
ここを訪ねたのもクソ熱い銭湯と評判だったからだ。


そのクソ熱い湯船だが、真ん中左側に森林浴という謎の命名された湯船。ガラスで仕切られており、単に微弱のミストが降り注いでるだけのもの。


奥に目を転じると、左側が主浴槽で、2つに分かれている。下で通じてるから同じ白湯なのだが、左はショルダージェット、寝湯とあって、そのもう一つ右隣が座湯。


通路を隔てた右側は薬湯で、けっこう狭く深い。それと奥側の一部が安全エレキと書かれてある電気風呂。
安全とあえてつけるところにかえって不安をかき立てられる。


最初に左にある主浴槽の湯船に足を入れてみたのだが、入れた瞬間から蟻走感のような痺れる感覚。
まさに評判通りの熱さ。というか、殺人レベルのぶっ飛んだ熱さだ。
久しぶりに足を入れただけで身もだえしてしまった。おそらく開店直後のせいもあっただろうけど、50℃は越えてたと思う。
1~2秒入って脳が本能的に危険を察知した(2秒が限度だった)。


一方で薬湯の方はというと、もう少しマイルドな熱さ。といっても、こっちもかなり熱く、すぐに足が真っ赤になったので、47℃前後だろうか。


こんなんマジかという熱さで、そもそも誰が入れるんだと思ったのだが、観察してるとやはりというべきか常連客でさえ最初にじっくり時間を掛けてしつこく水で埋めていた。
しかしこんな大量に水でオーバーフローさせないと入れない熱さを最初から設定する意味がまったく理解不可能なのだが…。燃料費と水のムダとしか思えない。


一応、これぐらい熱い銭湯はほかにないわけではないが、その場合は特別に小さな浴槽を用意してる場合などがほとんどで、こちらは主である。どうかしてる。


そんなんで結局、薬湯だけに浸かると、早々に辞退した。ここは熱湯に自信のある猛者だけが挑戦する場所であり、ちょっと普通の感覚の人が入りに来る場所じゃないだろう。
と思うのだが、なぜかけっこうなお客さんが入ってくるから謎である。


熱湯は、慣れると脳内にドーパミンが放出されてハイな気分になるとされているが、ここもそんな感じなのだろうか?
だとすれば罪深い銭湯である。


ちなみに、壁画は油絵ではなくチップタイルで宇宙を表現。女湯はハッキリみえないが神奈川浴場組合のホームページによると、メルヘンらしい。
このあたりで、ビューティー&ヘルシーの文句といい、当時としてはかなり進歩的な銭湯だったのかもしれない。
とすれば、当時の風潮はとにかく熱いお湯が好まれる時代だったのだろうか?
それにしても、公衆浴場の看板を掲げるなら、普通に入れる温度にすべきと思うのだが…。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲男湯は宇宙


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲女湯はメルヘン



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 鹿島田駅
経路 多摩川方面に歩く
周辺の環境 住宅&商業施設

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 宇宙(男湯)&メルヘン(女湯)
統一感 なし
置物 額縁におさまった洋画
照明 ふつう

★設備
休憩所 あり
脱衣所 ふつうの広さ&昭和の感性
シャワーの出 熱い&勢いがある
浴槽の種類 
サウナ あり
温度 ??℃(測定不能)
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 無視
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代以上のおばあちゃん
客層 高齢者


【案内】

住所
〒212-0052 
川崎市幸区古市場2-105

電話
044-511-5959

営業時間

15:00〜24:00 (日曜日は8:00〜11:00も営業)

定休日
不定休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載



バーデンプレイス(川崎・武蔵新城)

2019-04-20 06:46:46 | 銭湯

JRの南武線にある武蔵新城駅から歩いて7~8分歩いた住宅地の中に、バーデンプレイスがある。
独特の形状をした入り口になっており、入る前から期待感を高めてくれる面白い銭湯だった。


【バーデンプレイス】をザックリいうと
◎サウナ、水風呂あり

・平成初期の雰囲気を醸し出した銭湯
・脱衣場は新しく綺麗だが、浴室の天井はやや汚れている
・外気浴にセンスが光る
・サウナの扉が変な音を出す
・テレビのチャンネル変更OK









▲武蔵新城駅





▲南側にある駅前ターミナル


▲その右側沿いを歩く




▲エイブルを右折


▲右折したところ






▲突き当たりを


▲右


▲そして、すぐ左


▲あとは、まっすぐ行くだけ








▲個人宅にある桜


【ここで、ちょっと寄り道】


▲桜の木の前にローソンがあるが




▲その上に喫茶店がある






▲住宅地にある喫茶店としては思えないようなオシャレな喫茶店。
店名は、「カフェサリー」

立ち寄るなら、ここがオススメです。


再び、出発











▲到着




▲入り口はこんな感じ。門構えだけみると、なんの施設か分からないだろう


中に入ると、玄関の左右に下足箱があり、右側には、コインランドリーに通じる扉。
足下は、床ではなく絨毯が敷き詰められている。昭和後期か平成初期の銭湯に見られる特徴である。
奥に進むと、一般の銭湯にしては広いロビーになっており、自販機は奥側と手前にある。左にソファーとテレビが並び、右側には受付のフロント。


フロントに座るのは、40代後半ぐらいの女性。パッと見人当たりの良さそうな奥さんといった感じで、実際に丁寧な対応してくれた。
入り口はロビーの真ん中にあって、右側が男湯。のれんはなくてgentlemanと表記されてある。
店名どおり洋風に徹している。


脱衣場に入ると、けっこう新しい感じ。一度リニューアルしたに違いないだろう。ロビー同様に、横長で左に大きな鏡の洗面台。その横の体重計。デジタル式だがちょっと古い。
真ん中には、小さなテーブルとそれを挟んで2つのベンチが置かれてあった。
右側にロッカーが並ぶ。こちらのロッカーはリターン式なので事前に100円を用意しとく必要がある。


浴室に入ると、マンション銭湯にしては奥行きがある空間。
カランは島カランが真ん中にあって、左右の壁にもあるが、入り口が左寄りなので、島カランは真ん中というよりも右側、さらに右にカランがあるという感覚だ。あとは手前左右に立ちシャワーがある。


まっすぐ進むと、左側に湯船。湯船は手前が薬湯で、この日はグリーン色をしていた。しかし薬湯の解説は一切なし。4人ほどが入れる程度の広さで、温度は何℃だろうかと確認しようとすると、
「温度は何度だ?」といきなり見知らぬ初老男性に聞かれた。
「44℃になってますけど、実際は42℃ぐらいですかね」とこたえるも、たまにこんな感じで常連っぽいお客さんから声を掛けられるのだが、なぜかいつも子ども扱い。


その奥が主浴槽になっていて、その中は電気風呂、ジェットバス、ボディジェットとなっている。
温度は、薬湯、主浴槽(白湯)ともに42℃ほどなので、はじめから抵抗なく肩まで浸かることができる。


その主浴槽と通路を隔てた右側に水風呂とサウナが並ぶ。
水風呂は、18℃。ほかと比べたらぬるめだが、みんなが気持ちよく入れる最大公約数を目指した数字なのだろう。すべての湯船がそんな感じである。


その奥にあるのがサウナで、サウナの扉には手書きで書かれたラミネートがくたびれたまま張られてあった。
サウナは別料金の旨が書かれており、その扉の横にはリモコンが置かれてある。どうやらここはチャンネルを自由に変えていいらしい。


それとここは露天風呂もあって、水風呂の手前右側に入り口がある。あけて外にでると小さな露天風呂があるが、特徴はほぼないに等しく、3~4人入ったらいっぱいかなという広さだ。
しかし、その露天風呂の横に外気浴の椅子が並んでいて、その露天風呂と外気浴の間に曲線を描いた壁が半分降りている。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用

なので腰をかがめなければならないのだが、けっこうセンスあるデザインだ。


それと浴室に戻ると外壁は薄い青やピンク色を組み合わせたモザイクタイルになっており、ペンキ絵のような壁画は一切なし。
このあたりは新しい銭湯を作ろうとした草分け時代の足跡を感じさせる。


カランなどのシャワーは勢いがあって使いやすく、お客さんもちょうどいい案配で混雑はしてなかったのでストレスフリー。
ただ、浴室内にいると「フェー!」という音がしょっちゅう響くので、なんなんだこの音は!?と思っていたら、サウナの扉から発する音だった。
ちょっと設備管理が甘いかなという気もしなくもないが、細部への拘りもみせており、なかなか面白い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 武蔵新城
経路 西に向かう
周辺の環境 住宅地

●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 あり
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、露天風呂、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 忘れた
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(いくらか忘れた)
備え付け なし

◆人
受付 40代後半ぐらいの女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒213-0014 
川崎市高津区新作6-8-16

電話
044-866-8576

営業時間
14:30〜24:00 
日祭日9:00〜24:00

定休日
毎週火曜日(第5火曜日は営業)

ジェットバスと電気風呂を配置し、その他に日替わり薬湯・水風呂・露天風呂・遠赤外線サウナ等で楽しめます。サウナの内部は全面桧張りです。また、水風呂は水温を常に20℃以下に保っています。





※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組ホームページ転載


清春湯(東京・新宿五丁目)(新宿御苑)

2019-04-13 08:40:52 | 銭湯


都営地下鉄の新宿五丁目駅から首都高を横切り住宅地へと入っていった先に清春湯がある。
外観は古い銭湯であるが、中は綺麗でピンク色が目立つにぎやかな銭湯だった。



【清春湯】をザックリ言うと 
◎露天風呂、サウナ、水風呂あり

・外観ともに作りは普通の銭湯
・なぜかリクライニングチェアだけの部屋がある
・ピンクが差し色が特徴
・老舗なのに温度は低め
・下町らしい雰囲気が味わえる





【イキナリ今日の寄り道】

今回は、新宿に来たということで、新宿御苑を眺められる穴場スポットから紹介したいと思います。


▲ご存知の通り、新宿御苑の入り口。こちらは駅から遠い方の門(大木戸門)


▲アルコールの手荷物検査


▲すごい混雑ぶり。しかし、こっちはまだマシな方


▲じゃん。こっちは新宿駅最寄りの正面玄関(新宿門)。普通にカオス




▲ということで、こんな混雑してる新宿御苑なんか行けるか!という方にオススメなのがこちら。
それがこの新宿御苑(大木戸門)の真後ろにある新宿区立四谷図書館(図書館でこのビルはデカすぎるだろ…)


▲入り口


▲そこにモスバーガーの看板


▲なぜモスバーガーかというと、この建物の9階にモスバーガーがあるからです




▲エレベーターで9階まで


▲9階に到着


▲お店の中。ここから新宿御苑やその周辺を一望することができます。
特殊な場所ということでメニューは限定されていますが、お昼ちょっと前に来れば人が少ないのでオススメ


▲右手には新宿御苑


▲左手には新国立競技場(建設中)


▲新宿御苑はこんな感じでした





▲土煙が凄かった


▲ちなみに現在(2019.4.6)の国立競技場




▲だいぶ、仕上がってますね!



ということで、以下「清春湯」へと出発。




▲新宿五丁目駅


▲いったん首都高に向かう










▲首都高をわたる




▲わたったところ


▲まだまっすぐ


▲ここで一旦とまって


▲右折


▲右折したところ


▲そしてまたまっすぐ












▲突き当たりは、左


▲とにかく直進のみ












▲目の前に見えるのが清春湯である


▲しかしこのままだと入れないので、


▲グルッとまわる必要がある




▲OMG(オーマイゴッド)。なんと閉まっていた(休日だった)


▲到着


▲そして再び意地で来たときの写真(正月休みの時に来たので、休日が分からなかったのでした)


最寄り駅は公式だと中野新橋駅だが、今回は新宿五丁目から訪ねた。
新宿五丁目といえば羽衣湯の最寄り駅でもある。ただ、羽衣湯は住所が渋谷区。清春湯は、中野区。このあたり複雑に区境が交錯する場所のようだ。


建物はそんなに大きくなくて、普通の銭湯である。
下足箱に靴を預けて右の自動扉を開けると、左にフロント。目の前が休憩室になっている。L字にソファが並び、右端にテレビがある。
ただ自分が訪れたときはテレビがついていなかった。
受付に座るのは、70代ぐらいの女性。ちょっと気の強そうな感じにみえるが、対応はいたって普通。帰りのときは、愛想のいい中年女性に代わっていた(たぶんお嫁さんだと思われる)。
最初に受付をしてくれた年配女性はソファに座ってテレビをみていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は、右側でのれんをくぐると、ここはちょっと変わっていて、通路が奥まで延びている。途中左に普通の脱衣場。奥の通路左側にもロッカーがあり、右側の部屋は、マッサージチェアだけが置いてある(それだけマッサージチェアが特別なのだろうか?)。
一番奥の右側にトイレ。トイレに入ると、タバコのにおいが充満していた。誰かがトイレでタバコを吸ったというよりも、後ろの敷地内で店の関係者が吸っていたのだろう。


脱衣場は、手前と右側壁に並び、左は鏡とドライヤー。浴室への入口左側に洗面台がある。
ロッカーは、リターン式なので100円を用意する必要がある。
古い銭湯であるが、結構きれいなところだ。あと間仕切り壁の上にピンク色の達磨が座っていた。


浴室に入ると、手前左側に立ちシャワー。右がサウナである。サウナの前には物置のラックがある。
真ん中には、島カランが一つのみ。それと左右の壁にもカランが並ぶ。
ここの銭湯は、シャワーが固定ではなくすべてがハンド式。古い銭湯にしては珍しい。
浴槽は奥にあるが、右側の配置が他とちょっと違うかもしれない。
通常だと、サウナの横は水風呂とほぼ決まっているが、ここは隣が露天風呂だ。やはりちょっと小さくて4人ほど入ればいっぱいぐらいではある。ちなみに外気浴するスペースはないので、涼もうとしたら縁に腰掛けるしかない。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲露天風呂


そして露天風呂の隣が短いカラン。そのカランの横にようやく水風呂。
その隣が主浴槽である。


主浴槽は、右端に電気風呂があり、あとは単なる白湯。全体の7割ほど。
そして、左端に座湯のジェットバスとハイパージェットが仕切り壁を隔てて並ぶ。これが全体の3割ほど。
露天風呂も含め、すべてが白湯で温度も40~41℃程度。子どもでも安心して入れるだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴室は屋根と壁が白とベージュで構成されており、カランのタイル下部分はピンク色。全体的に優しい色使いである。
壁画は、ペンキ絵ではなくチップタイルで描かれた富士山。こちらの富士山も山頂付近はピンク色だった。それと湖畔には白鳥が三羽ほどいる。


当初入ったときは、まばらな感じで意外とそんなに人がいないなと思ったのだが、時間が経つにつれて、どんどん入浴客が入ってきた。それだけに訪れるなら開店直後がいいかもしれない。
立地場所は完全に住宅街のど真ん中ということで、ほとんど地域の人たちなのだろう。おおきな声で挨拶しあう姿が見られ、交流の深いところである。いかにも下町という雰囲気の銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新宿五丁目
経路 首都高を渡り住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、露天風呂、水風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け あり

◆人
受付 70代と40代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒164-0013
中野区弥生町2−1−9

電話番号
03-3373-0440

アクセス
東京メトロ丸ノ内線「中野新橋」駅下車、徒歩7分

休日
不定休

営業時間
15:30−26:00

※東京銭湯ホームページ転載

恵比寿湯(東京・西小山)

2019-04-06 06:10:23 | 銭湯



西小山駅から歩いて10分もしない住宅街の中に恵比寿湯がある。
交流が活発な地元客でにぎわい、ちょっとばかり変わった作りの銭湯だった。

【恵比寿湯】をザックリ言うと
◎コミカ風呂、専用外気浴あり

・昭和後期の古い銭湯
・外気浴専用のスペースがある
・店主も入浴する
・客から愛されている
・休日が多い








▲西小山駅






▲その周辺


▲まずは、左側の商店街を抜ける




▲懐かしいグッズを扱うお店もあった










▲ここの十字路を左にいくと、すぐ目の前に東京浴場があるが、恵比寿湯はそのまま真っ直ぐ














▲突き当たりを


▲左折




▲あとは、そのまま進めば恵比寿湯にたどり着く














▲到着


下足箱のスペースは、そこそこ広いが、だいぶ老朽化した感じは否めない。
自動扉を開けると、目の前にロビー。ロビーも古く、昭和の感性そのものが今も残っている感じだ。おそらく70年代か80年代あたりだろうか。まさにタイムスリップした気分である。

出典:品川浴場組合ホームページ引用

奥にテーブルがあって、それを取り囲むように椅子が並ぶ。
入り口右手には、アメニティグッズやゆっポくんのぬいぐるみなどもあった。
その横に、大きな金魚が泳ぐ水槽。左手にフロントだ。
受付には、60代後半ぐらいの女性が座っていた。フロント横には古いブラウン管。テレビというよりも監視カメラだったのかもしれない。


脱衣場はほぼ真四角で、真ん中、左右とロッカーが並ぶ。右側には、表示面が丸くて大きな古い体重計。横には木製の身長測定器もある。かつて子どもたちでにぎわった名残だろう。そのさらに奥右にトイレがある。建物は古いが、壁紙はそこそこ綺麗。少し前に張り替えたのかもしれない。


そしてなんといってもここで特徴的なのは、脱衣場の右奥にある空間である。ガラスの引き戸があって、その先には観葉植物が並び、ベンチもある。
最初はなんだろう?と思ったのだが、中に入ると、なんと外気浴専用のスペースだった。
浴室と脱衣場と通じており、両方で行き来できる。
ほかの銭湯だと露天風呂の余ったスペースで外気浴するのが通例だが、ここは外気浴のみの空間を用意。
なかなか凝ってるというか、こうした庶民的な銭湯でもオリジナリティに富んだ設備があることに感動した。


通常の入り口から浴室に入ると、最初の印象は、ちょっと狭いなという感じだった。


出典:品川浴場組合ホームページ引用

真ん中に島カラン。数は5つほど。
左壁もカランがあるが、右側にはシャワーがない。全体には白で覆われているが、カランと浴槽は群青色を使われ、センスある差し色だ。


奥には浴槽。形はゆるいL字型で、左が深浴槽で全体の3割ほど。右が浅浴槽で、左から狭い座湯と、寝湯が2つ。残念ながら水まくらは機能していなかった。
それと壁を隔てて、右側にも小さな独立した浴槽がある(写真には写っていない)。バイブラなのだが、それ以外に特徴はなし。もしかすると定期的に薬湯をやってるのかもしれないが、この日はなにもしてなかった。そのため、なぜわざわざ壁で隔ててるのか理由が分からなかった。
天井は昔ながらの銭湯同様に高く、声がよく響き、女湯からも活発な声が伝わってきた。


壁画は、現代美術的な装飾でタイルを使った幾何学模様。昭和後期頃に流行ったものなのだろうか? 同時代に作られた銭湯によく見られる風景だ。


客層は、一人だけ若い人を見かけたが、それ以外は全員高齢者である。
おそらく地元の人たちなのだろう。みんなそれぞれ元気よく挨拶を交わしていた。


それと途中からは、店主が入浴に入ってきた(なぜ店主と分かったかというと、従業員専用の扉から入ってきたからだ)。常連さんに「こんにちわー」と声を掛けると、サッと洗い、「くはぁ~」と湯船に浸かり、しばらく経ってから持参の石鹸でゴシゴシ体を洗うと、いつの間にかいなくなっていた。
パッと見60代ぐらいだろうか。小柄ながらかなり鍛えられた体で驚いたが、まさに銭湯の重労働ぶりを感じさせる姿だった(単にジムに通ってるだけかもしれないけど)。


ところでここの銭湯。なんと休みが月水金だという。だいぶ休みが多いなぁという気がするが、ロビーには銭湯仲間の高齢者たちが文字通り身を寄せ合って仲良くテレビを見ており、地元民から愛されている銭湯なんだなと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西小山
経路 直線的に住宅街の中へ
周辺の環境 パン屋さんやクリーニング屋さん

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 現代美術的な幾何学模様
統一感 あり
置物 あり
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 深浴槽、寝湯、座湯、バイブラ
サウナ なし
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の男女
客層 ほぼ高齢者


【案内】

住所
〒142-0063
品川区荏原5−11−2

電話番号
03-5702-4158

アクセス
東急目黒線「西小山」駅下車、徒歩8分

休日
不定休
(※当分の間、月・水・金曜休み)営業時間15:30−23:30

※東京銭湯ホームページ転載