銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

ちょっとしたお知らせ

2021-07-26 12:38:00 | お知らせ

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

まったく大したお知らせではないのですが、オリンピック期間中の二週間ほどは投稿を停止させていたたきます。
最近は夏バテ気味であまり銭湯に足が向かなくなってしまったことと、オリンピックが始まったのでできるだけ鑑賞時間を確保したいこと、書き途中のブログがいくつも放置してるのでまとめたいなどもあって、ちょっとお休みします。

それと実は写真を投稿しまくってきたせいで容量制限が掛かってしまい(3GBを越えるとなるそうです)、いまは有料プラン(1TBまで大丈夫だとか)を検討しているのですが、その前に少し断捨離しようかなと考えていて、あまりアクセス数がない記事は消していこうと思っています。

また再開した折りには読んでいただいたら幸いです。

アクア東中野(東京・落合)

2021-07-24 06:58:00 | 銭湯
#アクア東中野


・受付の対応がほっこり
・バリエーションが豊富
・外にはプールがある






東京メトロ東西線
#落合駅

▲東京メトロ落合駅。公式だとJR総武線の東中野駅が最寄り駅となっているが、落合からでも十分近くて個人的にはこちらのほうが都合が良かったので落合から行くことにした


▲落合は東西線の終点近くだ


▲地図をみるとほぼ真下にある


▲出口は2bをめざす


▲階段をのぼり




▲改札口


▲みぎにグルッとまわる


▲そのまま真っ直ぐ行く


▲道なりに進んで行けば






▲地上がみえてくる


▲地上に出たところ。電車に乗る前は快晴だったのに、いつの間にか真っ暗で雷鳴が轟いていた


▲とりあえず行く途中は雨が降らないことを祈りながら急ぐ




▲このまま真っ直ぐ


▲ここでストップ


▲左折する


▲そのまま進んで






▲願い叶わず、ここから大きな雨粒が降ってきた


▲急いで走り始めたので写真がブレてすみません


▲突き当たりを右にすすみ、そこをさらに左に曲がる


▲曲がったところ


▲目の前にアクア中野がみえてくる。水色の建物がそれだ


▲コインランドリーに一時避難


▲夏の夕立は雷が激しくて怖い






出典:東京銭湯ホームページ引用
▲到着


中に入ると、経営者夫婦思わしき男女と客が寄り添って心配そうに雨足を眺めいた。下足箱にサンダルを預けて中に進むと、すぐ目の前がフロントで、右側に小さな休憩スペースがある。
受付前で待っていると、しばらくして70代ぐらいの女性が戻ってきた。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「はい、あります」と案内板を示してくれて、バスタオル100円でフェイスタオルが50円と表記してあった。
今回は、入浴料470円+フェイスタオル50円で合計520円。
受付の女性は話し方がとても優しい感じで、ほんわかする。


入り口は左が女湯で、右が男湯。
のれんをくぐると、すぐ目の前にはテレビがあり、脱衣場入り口にも小さいながら休憩所スペースが用意されていた。
脱衣場はそんなに広くなくて、お客さんが多かったので窮屈感は否めない。


まわりをロッカーが囲み、ここはコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
2016年にリニューアルしたらしく、つい最近中普請したかのような綺麗さだった。
目を引いたのが、入り口横にある冷蔵庫。ほかで見たことがなかったので、面白いアイデアだ。たしかに冷蔵庫があるとサウナに入る人は重宝するだろう。


浴室の扉を開けて全体を見渡すと、まず湯船のバリエーションの多さに驚く。
入り口から奥までガラス張りなので全体が見えるのだが、色々と目白押しでワクワクさせてくれる。


左右に島カラン、左壁にもカランがあるのだが、右の島カランは片方のみで、その右側は休憩用の椅子が並ぶ。
手前左と右には立ちシャワーがあり、左側はふつうの立ちシャワーだったが、右はシャワーのタイプが切り替えられる面白いヘッド。
4つのタイプに切り替えられて、特にミストがほかにない刺激だった。
右の立ちシャワー奥には小さいながらサウナが設置してある。


カランのシャワーはプッシュ式で基本的に使いやすいのだが、場所によってはすぐに止まってしまうところもあった。若干の当たり外れはあるようだ。それとシャンプーを使った感触として、ここは軟水だろう。
備え付けは二種類のシャンプーとボディーソープがある。カランの上には棚が設置されて、やはり棚が複数あると便利。


浴槽は奥にあって、全体的に広め。
まずは右側に水風呂。こちらは4、5人は入れるスペースで、この手の銭湯にしては大きいと感じた。
水温は16℃前後とかなり冷たい。


左に続くのが主浴槽で、主浴槽の右側はボディージェットとスーパージェットが隣接している。
真ん中は広々としてなにもなく、左側には一人用の熱湯があった。電気風呂のように区切られているわけではないので熱いお湯がそこだけ湧出してるのかと思ったが、実際はそんなに熱いとは感じなかった。
さらに隣がエステジェットの寝湯と、隣がボディージェットの寝湯。
ここは主浴槽のところから奥にあるテレビが見られるようになっていて、ちょうど見やすい角度のためか、寝湯のところに人がしょっちゅう座っていた。
最後の左奥は今時らしく炭酸泉。炭酸泉も広くて、6人は余裕で浸かれるだろう。
ただし肝心の濃度はというと、かなり薄目だった。正直言ってガッカリ。ここはしばらく浸かっていても、体にほとんど泡がつかなかった。
温度はやはり炭酸泉ということで、38℃ぐらい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真手前が水風呂。奥が主浴槽


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらが炭酸泉


そしてここの一番の特徴は、なんといってもプールだろう。
浴室内からでもガラス越しでみることができる。
さっそく縁から直接足を入れてみると、思っていた以上に水深があってズッコケそうになった。プールに入るならちゃんとハシゴを使うことをオススメする。
縦の長さは10メートルほどで、横幅はそんなに広くないが、今までみてきた銭湯のプールとしてはかなり本格的だ。
水温は正確に分からなかったが、普通のプールの温度(26~31℃)位だと思う。
ただこの日は夕立が降っていたので、雨に打たれながら入るプールは夏でも寒かった。
さらに奥の左側には小さいながら露天風呂がある。
こちらの岩風呂は薬湯仕様で、なにか木のような匂いがするなと思ったら、この日は木酢液が入っていた。
温度は40℃ぐらいとちいさな子どもでも入れる温度だろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらがプール。手すりつきのハシゴを使って入ろう


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲露天風呂


客層は、高齢者ももちろんいるが、想像以上に若い人がいて、すごくにぎやかだった。家族連れや外国人もいるし、客層のバリエーションも豊か。
こうした点は立地の影響もあるだろうが、やはり銭湯の魅力があるからだろう。ここは間違いなく中野区を代表する銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 落合
経路 東中野方面に歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 良い
浴槽の種類 スーパージェット、ボディージェット、熱湯、寝湯、炭酸泉、水風呂、プール、露天風呂
サウナ あり
温度 38~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 優しい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 70代のジェット
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒164-0003
中野区東中野4−9−22

電話番号
03-5330-1126

アクセス
総武線「東中野」駅下車、徒歩2分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

どら焼き―銭湯巡りで遭遇するお土産

2021-07-22 07:04:00 | 日記


銭湯巡りをしていると、よく遭遇するのがどら焼き屋さん。
どら焼きは、東京を代表する和菓子です。起源は銅鑼(ドラ)に似た形ということで命名されたと言われ、江戸時代にもあったようですが、現在のような形になったのは大正時代からだと言われています。
西洋料理のパンケーキに影響を受けて、純粋な和菓子というよりも「和洋折衷」の食べ物と言えるのかもしれません。
起源は諸説ありますが、おおむね東京のお菓子として始まり、東京土産の代表格として現在でも多くの人から愛されています。


その東京で御三家と呼ばれるのが
亀十(浅草)
うさぎや(上野)
草月(東十条)
です。
老舗のどら焼きということで、お店ごとのこだわりを感じられます


亀十
(浅草)



雷門を出て道路を隔てた先にあるのが亀十。文句なしの好立地な場所に店を構えています。浅草らしく渋い名前もいいですね。



右に見える行列が亀十の行列。撮影してる場所はかなり前の方で、さらに後ろでは長い行列ができていました。



これが亀十のお店。華やかな店構えで、一見するとお土産屋さんのようです。



袋の後ろに亀十の位置が描かれています。雷門の目の前と分かると思います。



どら焼きの袋。自分で買ったのではなく浅草に住んでいる方から頂きました。




この手のどら焼きはあまり日持ちはしないので、もらったらすぐ食べるのが鉄則になります。



皮が通常のどら焼きと比べて厚みがあり、触感はフワフワ。文字通りパンケーキのようです。
最初に口にすると生地だけが口の中に入ってきます。
優しい甘みがあって、皮だけ食べても美味しいです。ボリューム感があり、ひとつ食べただけでもお腹が膨らむ量でした。

個性★★★
味★★☆
大きさ★★★
値段360円


うさぎや
(上野)



所在地は上野とありますが、駅で言うと御徒町が最寄り駅になります。



御徒町の目の前にある広場。この写真の奥に進みます。



モンベルを横切って大通り(中央通り)まで突き進むと



中央通りにでます。この道を右に行けば上野で、左に行けば秋葉原です。
うさぎやはこの写真だと分かりづらいのですが、道路を横断した先にあります。



横断歩道を渡り左に進むと、うさぎやは美術店の隣にあります。



うさぎやさんに到着。老舗ですが、建物は新しくて今風の作り。



どら焼き以外にも色々と売っているみたいですね。



そして買ったどら焼き。見た目は超ふつう。サイズといい、形といい、表面の滑らかさといい、個性はまったく感じず。


裏の成分表をみるとハチミツが使われているみたいです。手に取ると作りたてで温かい。ただ食べてみたところ格別に変わった味はせず、見た目も味もオーソドックス。もっと個性があってもと思いました。


個性★☆☆
味★★☆
大きさ★★☆
値段230円


草月
(東十条)


東十条といえばこちら。東十条の南口を降りて、すぐ左の坂を降りると、誰もが目にする草月の行列があります。もはや東十条名物と言っていいかもしれません。
今回はたまたま行列がなく、スムーズに買うことができました。


列の並び方がレクチャーされています。



中に入るとこんな感じ。店内の作りはいたってふつうの昔ながらの和菓子屋さんです。従業員は女性が何人かいて、若い人は対応が丁寧でした。



そして購入したもの。今回は人にも配るので、10個入りを購入。



開けるとこんな感じ。御三家の中では一番小粒です。



まだら模様に焦げた表面がなんとも美味しそうにみえます。


口にするとほのかにハチミツの味が舌に広がり、明らかにほかのどら焼きとは違う感じがしました。あんこの粒が際立っていて、食感も素晴らしい。
甘みも強すぎず、上品な味。サイズも小さめなので食べやすく、ちょっとした間食にもうってつけだと思います。

個性★★☆
味★★★
大きさ★☆☆
値段120円


まとめ

ということで御三家は今でも各店舗に行列が見られ、人気の衰えを全く感じさせませんでした。
一番人気は亀十。立地や知名度、そして個性。お土産として渡したら間違いなしの逸品だと思います。
うさぎやはオーソドックスで、最大公約数的などら焼きでした。
草月は若干小さいものの味に品があって、幅広い年代から受け入れられる美味ではないかと感じます。

ここからは個人的な独断と偏愛に基づき順位を決めたいと思います。

3位うさぎや

人気店ということで買ってみたのですが、ごくごくふつうの標準的な作り。
もらえたら嬉しいけど、自ら足を運んでまた食べたいかというと微妙。

2位亀十

昔ながらの和菓子に見られる焦げた色と表面の皺がなんとも目を引き、特別感があります
皮の厚みが特徴的で、大正時代はどら焼きとパンケーキが混同されたといいますが、ここのどら焼きをみると納得。
重量感がかなりあって、間食にしては量が多いと感じました。

1位草月

美味しさでいえばダントツはこちら。
ハチミツの味が絶妙で、どら焼きを新しく再定義するほど上質な味わいに仕上がっています。
大きさも小さいぐらいなので、子どもや女性に喜ばれるでしょう。


ということで、東京のお土産でどら焼きを買うとするなら、草月を強くオススメします。
ただ観光地とは言い難い場所にあるのでアクセスを考えると、やはり亀十かうさぎやか。
総合的に勘案すると、亀十がベストということになりそうです。








かわさき宙と緑の科学館―ライブ感ある空間

2021-07-20 06:30:00 | 博物館





基本データ
〒214-0032
神奈川県川崎市多摩区枡形 7-1-2
かわさき宙と緑の科学館(川崎市青少年科学館)

開館時間
9:30〜17:00

休館日
毎週月曜日(祝祭日の場合は開館、翌火曜日は休館)
祝祭日の翌日(土日・祝日の場合は開館)
年末年始

プラネタリウム観覧料金
大人400円
高校・大学・65歳以上200円

電車をご利用の場合
小田急線「向ヶ丘遊園」駅南口から徒歩約15分
JR南武線「登戸」駅から徒歩約25分

※出典・引用:かわさき宙と緑の科学館ホームページ


生田地区ちかくの銭湯に来る機会があり、せっかくだからということで「生田緑地」まで訪ねてきました。生田緑地とは川崎を代表する都市公園のことです。
緑道はもちろんのこと、古民家が立ち並び、岡本太郎美術館があるなど見所満載の場所になっています。



とくに今回は重点的に訪ねたのが「かわさき宙と緑の科学館」です。
ほかの科学館と比べると建物自体は小さいのですが、ここはライブ感溢れる面白いところでした



生田緑地の入り口です。最寄り駅は小田急の向ヶ丘遊園駅で、歩いて15分ほどで来ることができます。
近くには藤子・F・不二雄が住んでいて、新宿まで通勤に使っていた駅としても有名です。そのため生田緑地近くには藤子・F・不二雄ミュージアムがあります。
じつは原作のドラえもんには、のび太家の住所が神奈川県川崎市生田と表記されたことがあるのです。
練馬区という設定もあるのですが(おそらくアニメスタジオが練馬区にあったためと思われます)、たびたび登場するドラえもんの裏山。
東京23区の最も標高の高い愛宕山以下だとあの風景は描けないのですが





どうでしょうか。生田緑地から眺める風景は、まさにドラえもんが描く裏山そのものにみえます。




入り口から少し進んでいくと






かわさき宙と緑の科学館があります。名前の通り、自然と宇宙にテーマを絞った科学館です



入り口です。手首の検温と消毒をお願いされます



中に入ると、最初はこんな感じ。ここは無料なので、受付で手続きを済ませる必要はありません。ただ、プラネタリウムだけは有料なので、鑑賞する際は高校生以上だとお金を払う必要があります


 
右に進むと川崎の地形や地質、植物や生物を網羅した展示室になります







川崎の由来は、川の先。川から流れ出てきた土砂が堆積してできた場所ということらしいです。臨海地域であるゆえに工業地帯として発展してきたのでしょう





川崎では象の化石もみつかったとか。なかなか凄いところです







ウシガエルがでかい



多摩川の変遷



山梨県の笠取山が源流で、そこから東京の青梅、そして川崎へと流れてきます





江戸時代や明治の頃はこんなに蛇行してたんですね



やがて背筋を伸ばしたようにまっすぐになりました





二階は宇宙関連になります



パネル展示が主です



本物の隕石が展示されてありました



そして実は、三階の屋上で望遠鏡を見ることもできます。
アストロテラスというものです。
ただし条件がかなり厳しくて、空が晴れていて(望遠鏡だから晴れてないと見えないです)平日の14:00~14:45までというかなり短い公開時間なのですが、たまたま今回はなにも知らなくて、なぜか平日の14時10分前に来て目に止まるという偶然が重なりました。しかも梅雨の時期なのに、その日は快晴でした。
望遠鏡と言っても直接覗くのではなく、モニター画面越しになるのですが、現在の太陽をみることができます。
実際に行ってみましょう



14時をすぎると、このように展示中であると表示されます



階段を登ります(逆方面にはエレベーターがあります)



屋上に到着



奥左に進むと、このように立派な望遠鏡が並んでいました



こちらが中に入って撮影した望遠鏡




奥にもあります。
ここには学芸員の二十代半ばぐらいの女性がいて、訪問した人たちに一生懸命解説をしてくれました。
この時は自分が1人だったのでマンツーマンで教えてくれました




解説の時に示してくれたのは、太陽の姿。モニターがいくつか設置してあって、左の見切れてるモニターには黒点が表示されてありました。
右の赤い太陽はHα光というもので太陽を捉えていて、フレアの形を見ることができます。
黒点は太陽活動が活発になると見られるものなのですが、今年はそんなに活発な年ではなく、周期があって11年ごとに活発になるそうです。
若い学芸員の熱心な解説に耳を傾けて、それに相槌を打ちながら疑問をぶつけて答えてくれたり、とても楽しい一時でした





屋上からの眺めもなかなか良いです



そしてここの目玉はなんといっても、プラネタリウムになります





今年で50年の節目を迎える科学館。もとは青少年科学館という名前でしたが、平成24年にリニューアルしたのを機に、公募から今の名前に変わりました



ここでプラネタリウムのチケットを購入します。大人は400円。大学生や高校生、65歳以上は200円。
中学生以下は無料です



プラネタリウム前には、むかしの写真が飾られてありました



初期の頃はこんなんだったようです





ハレー彗星を捉えた写真。流れ星は小さな隕石が落ちてきたものもありますが、こうした彗星の落としてきた塵が地球に
落ちて流れ星として出現することも多いそうです。ロマンがあります



こちらがこの科学館最大の売りのプラネタリウムです。
世界に一つしかないMEGASTAR-Ⅲ FUSIONです。
開発者はプラネタリウム界随一の有名人、大平貴之さん。プラネタリウムの表現する恒星の数でギネス記録をもった人物でもあります。そして大平さんは、川崎出身。
つまり、ここの科学館は大平さんにとって原点だったわけです。
川崎のプラネタリウムは有名な解説者がかつておられて、おそらくもうその方は引退されたと思うのですが、こうした生解説を大切にする文化は引き継がれているようで、若手の学芸員による解説はたいへん素晴らしいものがありました


生田地区では、藤子・F・不二雄が亡くなるまでずっと暮らしていて、この街を歩いていてドラえもんのアイデアが生まれたと言われています。
川崎にはなにか表現者たちの創造性を刺激する地力があるのかもしれません


勝どき湯(東京・勝どき)

2021-07-17 07:01:00 | 銭湯
#勝どき湯

・プロ仕様の丁寧な接客
・和洋折衷の内装
・シンプルだが個性が光る




都営地下鉄大江戸線
#勝どき駅

▲勝どき駅。2000年に大江戸線が開通したのを機に月島をウォーターフロントとして発展させてきた主要な駅だ




▲階段をのぼると


▲改札口


▲出ると目の前に地図がある


▲今ここで


▲まっすぐ西に進むだけ


▲とりあえず公園がある出口にむかう


▲こっちに出てもいいし


▲今回はエレベーターであがる








▲エレベーターであがってきたところ


▲公園を横切る


▲この児童公園は夕方頃になると子どもたちで溢れ返り、昭和の光景をみているような気分になった


▲ここまで来たら左折する


▲左に曲がったところ




▲公園内に御輿が飾られてあった




▲東京下町のアイコンのような存在なのだろう


▲公園を抜けると、奥にみえる路地にそのまま入っていく




▲あとはまっすぐ行くだけだ








▲右に赤い枠のマンションがみえてくると思うが


▲それが勝どき湯の入るマンション




▲工事前に訪れて運が良かった






▲中に入ると…あれ? 銭湯がない


▲と思って看板をみると


▲土日がお休みの銭湯はかなり珍しい


▲しかも二部制


▲さらに地下へと降りていく



ちゃんとエレベーターもあるので、足が不自由な人などはそちらを利用したほうがいいだろう。マンション銭湯で地下に潜るのは初めて。


地下を降りると、ようやく入り口がみえてきて、手前が下足箱を入れるスペースで、奥がフロント。このあたりは普通の銭湯とおなじスタイルである。
サンダルを預けて奥に進むと、フロントでは、なんと三人が対応していた。
受付に立つのは60代ぐらいの女性と、フロントの外で立ってるのがおなじく60代か70代ぐらいの男性。比較的若い女性が奥で作業をしていた。
入る瞬間から「いらっしゃいませ」と元気よく挨拶をしてくれるので、とても気分がいい。
「すみません、貸しタオルありますか?」と訊ねると、「貸しタオルはないけど販売ならあります」ということで、厚手のタオル(200円)とシャンプーセットのタオル(150円)を提示してもらい、150円の方をいただくことに。
受付の女性は最初から最後まで気を使ってくれて、こちらが恐縮してしまうほどだ。
受付を済ませると、手元には用紙が置いてあり、住所と氏名、それと電話番号を書く欄がある。コロナの感染が発覚した場合に連絡するためのもののようだ。
公共施設だとこうした記入を義務づけるところはあるが、一般の銭湯でここまで徹底してるところは記憶にない。


男湯は右の手前で、女湯が奥側だった。
中に入ると、とても綺麗でシンプルな造りであるが、不気味なほど静か。生活感をそぎ落とした独特の雰囲気を感じる。
右手前には洗面台があり、奥にロッカーが並ぶ。
ロッカーは受付の時に鍵が手渡されるので、その指定されたロッカーの番号を探して該当するロッカーを使用する。
注意書きをみると、刺青(タトゥー)を入れた人は入浴禁止とあった。
最近の銭湯らしいといえばそれまでだが、こうした下町だと刺青を入れた人は多いだろうから、勝どき湯の方針は意外である。


浴室の扉はこれまた変わったもので、シンプルだけど白い洋風のデザインをした大きな引き戸だった。
開けると、浴室には島カランが2つあって、左壁(間仕切り壁)にもカランがある。
ただ、カランの数は島で縦に3つだけ。そのうちの真ん中がコロナの影響で間引いているので実質2つ。
左の間仕切り壁のところだけは間引いていなかった。各カランのところに備え付けがある。
先ほどの入り口右側には立ちシャワーが2つ。
カーテン付きで、手前は狭く、奥はかなりスペースがあった。なぜ広さが均等でないのかは分からない。
シャワーは勢いがあるものの幅が狭く、使い勝手はかなり微妙。
その立ちシャワーの奥に小さいながらサウナがあった。当然ながらコロナ渦ということで自粛中。


浴槽はかなり広くて、右と左に分かれている。右は若干狭く、左はだいぶ大きく取ってある。右側の浴槽に手を入れてみると、なんと水風呂だった。水風呂として考えたらかなり広いスペースで、5、6人は入れるのではないかと思う。
一方で、温度はぬるめで、20℃は確実に越えてたと思われる。
その水風呂はサウナがないせいか、終始誰も使っていなかった。
左が主浴槽で、変哲もない白湯。足を入れてみたところかなり熱く感じた。中には、まるで親に怒られた子どものように神妙な面もちで体をかきむしってる高齢者もいた。とはいえ、せいぜい45~46℃ほどだろうか。慣れてしまえばめちゃくちゃ熱いわけではない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室全体は白を基調としており、天井は地下にあるということで低く、スペースはどちらかといえば狭い方かもしれないが、湯船が広いせいか窮屈感はなかった。
壁絵はこれまた風変わりで、変わった額縁に油絵が入っている。題材はおそらく蓮の絵ではないかと思う。


客層は全員高齢者で、おそらく女性側も話し声の調子からしてそんな感じだった。
コロナ渦の影響か土日が休みということで、利用するのは地元の人ばかりだろう。
接客はホスピタリティにあふれ、独自の雰囲気を持つ個性的な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 勝どき湯
経路 海側へ
周辺の環境 海と高層マンション

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 油絵
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、ハイパージェット
サウナ あり(中止)
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 もの凄く丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル なし(円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒104-0054
中央区勝どき3−9−7

電話番号
03-5560-1019

アクセス大江戸線「勝どき」駅下車、徒歩3分

休日
日曜
※当面は土曜も休業

営業時間
15:30−22:00
※18:30~19:30は館内消毒作業のため入浴不可

※東京銭湯ホームページ転載