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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

脳汁銭湯(東京・蒲田)

2024-12-14 08:22:00 | 銭湯 温泉
#脳汁銭湯
(改正湯)





京浜東北線
#蒲田駅
▲蒲田駅。大田区は東京で一番銭湯がある地域で、その中心に蒲田がある


▲改札口

▲改札口を抜けたら右に進む

▲階段を降りて

▲西口の出口


▲外に出たら右にすすむ

▲そのまま直進



▲奥に横断歩道があり、

▲右斜めに東京工科大学がみえる

▲横断歩道を渡ったら東京工科大学を横切る形で真っ直ぐ進み





▲ここも直進する

▲道なりに歩き

▲突き当たりにドラッグストアーのセイムスがみえてくるので


▲セイムスのところで右折する

▲あとは少し歩けば


▲改正湯がみえてくる。今回はイベントで脳汁銭湯となっている



脳汁銭湯は、パチンコ大手のマルハンが主催したイベント。2024年11月26日~12月8日までおこなわれていた。
新しいファンの獲得を目的としたヲトナ基地プロジェクトというブランディングプロジェクトの一環で、あまたある業界の中から銭湯を舞台に選んだのはやはり昨今の銭湯が存在感を示しているからだろうか?


それはさておき開店時間に到着してみると、予想を越える大混雑。銭湯のイベントでここまで人が集まってるのは初めて見たかもしれない。これもSNSの力だろうか。
そして脳汁というネットスラングを堂々と看板に掲げるあたりに若者への訴求をねらったものを感じた。
建物の外にいる案内係りの人は待ち時間が1時間半ぐらいですと声をあげていた。ディズニーランド並みの待ち時間に、さすがは一瞬迷った。
列は入り口のスロープから伸びて駐車場の奥まで続いている。


▲銭湯に入るためだけにこの行列


建物に入ったのは1時間を少しすぎたあたり。寒風吹きすさぶ中で待っていたので手がかじかみ、頭が痛くなってきた。
ただ、このあとにお風呂に入れるからいいけど、悲惨なのは案内係りの人たちだ。マルハンのTシャツの上に着ているのは、今回のイベントの法被のみ。どう考えても過酷すぎる。






▲LEDのれん。目を閉じても光が透過してくるほどまぶしかった


中に入ると店内は大混雑だ。
客数が多く、案内係りも3~4人ほどいて、ただでさえ広くないロビーはぎゅうぎゅう詰めだった。
受付に座るのは、70代の女性。綺麗な白髪をして気品がある感じ。
かなり前のときは金髪の若い女性がいたりしたが、最近は店主に戻ったのか。一時は、燃料費の高騰を理由に営業日が間引きされたり、開店直後も閑散としていたりと寂しい状況だった。
貸しタオルはなくて、販売品は250円と100円が用意されている。
いまは現金だけでなく電子マネーも使えるのでSuicaで支払ったが、これが間違いであった。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲ネオンアートの記念撮影が目立った


男湯は左側で、女湯が右側。
のれんをくぐって中に入ると、脱衣場の中にも案内係りが3人ほどいた。
ここのロッカーはコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
いつもだと千円札を出して崩れたお釣りがあるから問題ないのだが、Suicaで支払ったので小銭がないことに気がついた。自販機があったから飲み物を買うついでに崩すかと思えば、自販機の10円が切れており千円が使えず。
仕方なく着替えなおして受付で崩してもらうことになった。


今回のイベントは装飾だけでなくクイズの仕掛けもあった。さながら学園祭のような空気感。プロジェクトマッピングなどデジタル技術を投入しているが、原則はアナログ体験である。
入る前に設備案内とクイズ解説をレクチャーされる。
ここでようやく浴室のドアをあけると、いつもと大きく異なり、カランのところは鏡とタイルを縁取ったピンク色のネオンが明滅し、ラブホテルを彷彿とさせる怪しげな雰囲気男女の間仕切り壁のうえには、巨大な脳のバルーンが置かれてある。
奥の壁絵にはプロジェクトマッピングがせわしなく映し出されていた。
富士山の絵を背景に擬人化された脳やタコ、背中が温泉になってる恐竜だったりUFOも飛び交い、ポップ調の可愛らしい絵ながら禍々しくもシュールなものばかりだ。


出典:脳汁銭湯ホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


浴槽は奥にあって、複数の種類に分かれている。
左からシルク風呂、ボディジェット、黒湯+炭酸泉、黒湯、黒湯の水風呂と連なっている。
全体ではひとつの大きな浴槽に見えるがそれぞれ入り口が異なり、奥に進むと段差があったり複雑な作り。
温度はシルク風呂と白湯が43℃ほどで、黒湯は少しぬるめで41℃ほどか。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲壁面には、金魚が泳いでいる。こんな光の点滅で金魚たちは混乱しないか少し心配になった


ボディジェットのところでは、お湯に耳を沈めると音楽が聞こえるという仕掛けがあった。
遊び心があって面白いと思うが、不特定多数の人が入ったお湯に耳を入れるのは衛生観念上どうなのかとちょっと抵抗を感じた。
黒湯+炭酸泉のところには、無数のアヒルちゃんが浮かび、LEDライトが組み込まれている。不規則に点滅するアヒルちゃんはかなり不気味だ。
右端にある黒湯のところではクイズの解説が掲示され、黒湯の地図上には、それぞれ「?」や「!」マークが色別に表示されてある。そのマークの並びをつなげるとなんて書いてあるのか解くというのが初級クイズだった。
黒湯のそれぞれ角のところに立体表記された文字のラバーがぶら下がり、最初は「大」次が「り」「た」「あ」となっていた。それらを読める文字に組み直すと「大あたり」。
これが答え。
上級クイズは、けっこう難しい。
解説のところには、青色の?マークの他に、色の違う!マークが並び、青色の?マークは「た」であったが、残りの二文字がなんなのかヒントがない。
最初はまったく分からず、解説の!マークの位置に意味があるのかと考えてみると、もしかしてアイウエオ順かもと思い、それで探ってみたら「たから」という文字が浮かんできた。
湯上がりの時にスタッフの男性に声をかけられ、近くに寄ってきたので小声で答えたら正解だった。ノベルティとしてもらったのはシール。手荷物になるのは面倒なのでちょうど良かった。こうしたクイズは苦手なのだが、今回だけは運良く解くことができた。


▲左に並ぶのがもらったシール。右が全員に配られた冊子


実はこうした景品交換だけでなく、脱衣場のロッカーのドアをあけると当たりがでる仕掛けもあった。
クイズを答えたあとにはミッションイベントがあって、カードを引くと裏には「善人をさがせ」とある。
善人を探せとは一体?と思いつつ、言われるがままにスタッフのあとについていくと、ロビーのところで善人の姿があるはずだという。

▲分かるだろうか


指名手配者のようなポスターにみえるが、じつはよく読むと自主的に掃除をする善人とかかれてある。
ここでもシールをもらった。
こうした遊び心が随所にみられた。


今回のイベントを体験してみると、想像以上にお金が掛かっていたことが分かる。採算だけ見たら明らかに赤字だろう。マルハンとしては、先細りが予測されるパチンコ業界から多角化を見据えた実験を行っているのだろうか。
のちの報道によると、10日間のイベントで4457人が詰めかけたそうだ(下世話ながら入浴料だけ見ると2,451,350円。このお金は改正湯だけが受け取ったのかちょっと興味深い)。


客層はやはり若い人男女が多く、家族連れも目立った。案内係りの男性は若い女性にどこで知ったのか具体的なSNSまで聞いていた。
一方で昨今はデジタル時代と呼ばれているが、デジタル化が進むことで、むしろこうしたアナログ体験を若い人たちは求めているのかもしれない。
今回のイベントは派手な装飾で目を楽しませてくれたが、入浴に限ってはやはり使い勝手が悪く、お祭り騒ぎに放り込まれた感じ。
とはいえ銭湯の存在感を示す良い機会になっただろうし、今後もこうしたイベントがあったらまた参加したいと思わせてくれる楽しい体験だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 蒲田
経路 西口から歩く
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル銭湯
壁画・眺望 プロジェクトマッピング
統一感 あり
置物 能汁関連
照明 ド派手

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 縦長
シャワーの出 やや物足りない
浴槽の種類 シルキー風呂、黒湯、炭酸泉、水風呂(黒湯)
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル なし
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 若者が中心


【案内】

〒144-0051
大田区西蒲田5−10−5

電話番号
03-3731-7078

アクセス
京浜東北線「蒲田」駅下車、徒歩7分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

山田湯(熱海・熱海)

2024-07-20 06:30:00 | 銭湯 温泉
#山田湯




JR東海道本線
#熱海駅
▲熱海駅

▲いまは若者が多く訪れる観光地だ

▲改札口を出て右にすすみ

▲平和通り商店街の入り口

▲すごい人混み。原宿の竹下通りを彷彿させる熱気があった


▲食べ物屋さんが目白押しだ



▲かなり前になるが、とんびに菓子パンを取られたことがある

▲そのまま坂道をくだり


▲メディアに紹介された飲食店が軒を連ねる


▲道なりに左に進む

▲左に曲がったところ


▲ここも繁盛してる


▲大江戸温泉を横目に右に曲がり

▲お土産屋がならぶ



そのまま真っ直ぐ。とにかく坂道が多く地形が複雑だ


▲ヘアピンカーブ


▲下ると

▲左手には熱海銀座がある。どのお店も長い列ができていた

▲熱海銀座を横目に直進

▲御成橋。徳川家康が熱海を訪れたときに渡った橋だ

▲右の白い建物が熱海市役所

▲ずっと直進

▲ここらへんは昭和の面影をしっかり残している



▲少しのぼり坂になり








▲ようやくここで一度立ち止まる。左にみえるのは、伊藤園リゾート金城館

▲その右の裏手に進む


▲橋がみえるが渡らない

▲右の川沿いを歩き


▲この橋を渡る

▲橋を渡り


▲ここでストップ

▲右に向くと


▲山田湯がみえてくる


▲自宅のような建物なので、銭湯とは分かりづらい

▲小さなやしろまであった

▲駐車場も二台までなら停められる


▲到着


ここは人目を忍ぶ場所に建っており、知る人ぞ知る銭湯である。
入り口に到着すると、ちょうど店主の女性が近所の人と井戸端会議中だった。開店前になると「時間じゃないの?」と言われ、開店の準備をしてくれた。
明かりが灯り、ドアを開けてもらい、中へと入っていく。ちょうどこの時は男湯で一番乗りだった。
入り口の中へと入ると、右に受付の番台がある。番台と呼ぶべきなのか、若干通常とは異なる作り。
番台であれば脱衣場の中にあるが、こちらは入り口のところに設置され、無造作に物が置かれてある。




「いらっしゃいませ、300円です」と元気よく入浴料を教えてもらう。今のご時世で300円という安さに驚く。
1000円札を置くが、準備に忙しそうで気づかれず(勝手に300円を置いていってくれると思った様子)、見かねた女性客が店主に声を掛けてくれて、そこでお釣りの700円をもらった。
マイペースなところはあるが、感じが良くて常に笑顔で接してくれた。
ここはNHKの新日本風土記という番組で紹介されたところで、いつか行ってみたいなと思ってたところだ。
テレビ向けの顔を作る人もいるが、ここの店主は飾ることなくテレビの印象そのままだった。


受付の壁のところが靴入れの棚になってるので、そこに靴を入れる。
奥に進むと脱衣場になっており、とてもシンプルな作り。
縦長の空間で右にロッカーがあるが、扉のあるロッカーとなにもない棚が交互に配置され、幾何学模様にみえる。
左側には扇風機と長いすが置かれ、クーラーなどは勿論ない。なので、湯上がりは汗がなかなか止まらなかった。
ついでにいえばドライヤーもなかった。
窓の縁や壁全体が古い建物特有の雰囲気を醸しだし、なんともいえない侘び寂びのレトロ感が漂う。


扉を開けると、これまたシンプルな浴室で、右に浴槽がひとつのみ。
左の壁沿いにはシャワーのないカランがふたつと奥にひとつと合計で3つだけ。椅子もその数しかなかった。
そういえば受付のときに、「お湯を出してないので、ぬるかったら温めてくださいね」といったことを言われたことを思い出した。
お湯を出してないのはどういうことなのかと一瞬いぶかしがったが、おそらくお湯の蛇口をひねってもすぐにお湯がでないことなのだろうと思った。実際に最初は水しか出なかった。
左壁にあるカランは赤と青のハンドルになっており、混合栓である。
奥の壁にあるのはハンドルが一つだけでお湯しかでないが、ちょうどいい案配のお湯がでてくるので使いやすかった。
ちなみに後で気が付いたのだが、ここは入浴料のほかに洗髪代がある。追加料金は50円足らずだが、銭湯巡りをしていて初めて遭遇した。
ひと昔前の日本人は毎日髪を洗う習慣がなくて、戦後まもなくまで洗髪は月に1~2回程度だった。髪を洗うのは特別なイベントでほかの人より余計にお湯を使うので別途料金になっていた。
ところが都内の入浴料推移を見ると、昭和45年5月から洗髪代が撤廃されている。この頃から髪を洗うのは週2~3回まで増えて、みんなが毎日のように髪を洗うようになってから料金を差別化する意味がなくなったのだろう。
それから半世紀以上経ってもなお、山田湯は別料金制で変わってない。生きる伝説と呼べる銭湯である。


浴室に話を戻すと、湯船は深浴槽で三人入ればいっぱいになる広さ。熱さは42℃か43℃程度だった。
熱海にある銭湯ということで、熱海の共同源泉からお湯を引っ張ってきている。以前は自家源泉をそなえ、そこから供給していたようだ。
見た目は無色透明であるが、塩化物泉(カルシウム・ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉)。リウマチにも効果があるとされ、徳川家のお気に入りで代々熱海のお湯を江戸まで運ばせていた。


出典:熱海市公式ホームページ引用


客層は思いのほか若い人が多いことに驚いた。最初こそ地元の人であろう初老の男性が入ってきて、湯船に入ると湯船の蛇口をさして「熱かったら水で調節してね」と親切に声を掛けてくれた。銭湯の初心者にみえたのだろう。
そのあとは二十代か三十代ぐらいの男性が三人ほど入ってきて、こういうシャワーがないところでも若い人が訪れるんだと妙に感心した。


ところで冒頭でも紹介したようにNHKの新日本風土記では「お風呂の旅」と題して日本各地のお風呂にまつわる逸話を編集した番組があった。それをたまたま見る機会があり山田湯に興味を持ったのだが、そこで紹介されていたのは今の店主が山田家に嫁いでからお子さんを生み、その直後に旦那さんが早世。舅とともにやってきたが舅も亡くなったあとは一人で切り盛りしてきたというエピソードだった。女手ひとつで50年。ここまで長く続けられたことに脱帽である。


お湯は熱海特有の保温性が高い塩化物泉ということで、湯上がりはとにかく汗が止まらず、困惑した。
冬などは湯冷めせずに夜風に吹かれると気持ちいいだろうが、夏はよけいに汗をかくために注意である。
迷路のような道をたどらないと辿りつけない場所にあり、昔のままの姿を保つ山田湯。夢の世界に現れそうな不思議な感慨を与えてくれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 熱海、来宮
経路 南下
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 家
壁画・眺望 チップタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 シンプル
シャワーの出 カランのみ
浴槽の種類 温泉
サウナ なし
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じが良い
清潔さ ふつう
貸しタオル ?(円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 幅広い年齢層

【案内】

電話

0557-81-9635

住所

静岡県熱海市和田町3-9

交通アクセス

東海道本線 熱海駅よりタクシー10分

※ニフティ温泉ホームページ転載

阿佐ヶ谷温泉 天徳湯(東京・阿佐ヶ谷)

2024-07-06 06:00:00 | 銭湯 温泉
#阿佐ヶ谷温泉
天徳湯




JR中央線
#阿佐ヶ谷駅
▲阿佐ヶ谷駅

▲阿佐ヶ谷のシンボルであるメタセコイアの木。これをみると阿佐ヶ谷に来たと感じる


▲改札口

▲改札口を抜けると北口にむいて

▲左に進む

▲スターロードと呼ばれる道だ


▲まっすぐ進み


▲突き当たりにきたら

▲右折する

▲ゆるやかな坂道をあがり

▲再び突き当たり

▲左に進む

▲あとは真っ直ぐ行くだけ

▲とうふ屋さんがあったり

▲カレー屋さんがあったり

▲ここでようやくみえてくる




▲円安で行くHawaii気分。こちらはハワイをコンセプトにした銭湯だ


▲到着


扉を抜けると、ほかの銭湯と違う作りで一瞬戸惑う。一般的には玄関先に下駄箱があるが、こちらは上がり框(かまち)の右側に設置されていた。
最初に靴を脱ぐと右の下駄箱に靴を入れ、真ん中の受付で対応してもらう。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


受付の横には感じの良い女性がいて、一人ひとりに挨拶を交わしていた。
受付に座るのは、60代ぐらいの女性。
ボーイッシュな髪型で勝手に気さくな感じの人かと思ったが、ことば使いがとても丁寧な方だった。
小さなレンタルタオルをお願いすると、「入浴券とはなくて、入浴料とのセットですね」と確認されて、下駄箱の鍵と交換。「番号を覚えておいてください」と言われ、番号を頭にたたき込む。ただ、帰りの時は顔を覚えてくれていて、番号を伝える前に下駄箱の鍵を手渡してくれた。入浴料520円と貸しタオル50円で、合わせて570円。
周囲を見渡すと、受付スペースの左側には給水機があり、壁には無数のポスターが張ってあった。あとはオリジナルTシャツなども販売している。
男湯は左側で、女湯は右側。のれんには柴犬の絵柄が描いてあったワン。


のれんをくぐると、コンセプト通りと言うべきなのか、ハワイにありそうな観葉植物が所々置かれ、寝転がれる簡易ベットなども置いてある。
展示付近の壁には、この木なんの木のモンキーポッドと虹の写真。頭の中で、「世界ふしぎ発見」のオープニングテーマ曲と日立グループのCM曲が突如として鳴りはじめた。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ロッカーは二種類あり、左の島ロッカーは通常の使用者向けで、手前右にあるのがサウナ客専用のロッカー。縦長で、新しく設置したことがわかる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真の時と比べて若干変わってる


ほかには小さな洗面台と、間仕切り壁には大きな一面鏡。こうした鏡は新しい銭湯でも採用してほしい。
創業80年ということで、1944年頃といえば戦時中の真っ只中。東京大空襲が本格的にはじまった年だ。さすがに一度作り直してるだろうが、それでも古い建物であることは一目瞭然だ。


浴室に入ると、さっそくハワイの曲が流れ、ハワイに来た気分!
とはいかず、なんとも中途半端な手作り感は否めず。
基本的にむかしながらの銭湯をベースとしているので、壁絵にしても和風で、さしずめ和布哇(ハワイ)折衷といったところか。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ただ、ハワイ気分を盛り上げるための工夫は随所にみることができる。
ここでもハイビスカスやヤシの木が置かれ、蛍光灯や窓には造花ならぬ造草がぶら下がっていた。なによりも気分を盛り上げてくれるのはスチールギターの音楽だろう。ハワイの音楽が浴室に響いて、リゾート気分を堪能できる。


カランは島カランが二列並ぶが、左すみのカランはつぶされており、代わりに休憩用の椅子や寝椅子が並んでいた。
この寝椅子の横にはハンドシャワーが取り付けられており、寝ながらシャワーを浴びることができる。なんとも横着な人向けの設備だが、使用したあとに水を流すのにちょうど良くて、たしかに重宝する。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲寝椅子の角度が正直微妙で、もう少しフラットだと良かった


この椅子の手前には水風呂があり、これはもともとあったものなのか分からないが、縁の木材は新しいものだった。
その隅っこのところにビニール配管が取り付けられ水が流れている。
チラーまで使用しているのか分からなかったが、それなりに冷たいと感じた。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


水風呂があるということは、もちろんサウナもある。自分は利用しなかったが、入り口のすぐ右手にあって、入り口はかなり小さく、4人までとあった。
ここまで小さいサウナはちょっと記憶にないかもしれない。銭湯用というよりも家庭用サイズである。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


ちなみに、ここは店名が阿佐ヶ谷温泉とあるように泉質が温泉と認められている。療養泉ではないが、メタケイ酸が含まれているので保湿効果や新陳代謝を促進する効果があって、この手の温泉は昔から美肌の湯と呼ばれている。
pH(水素イオン指数)がアルカリ性のために石鹸いらずで、シャワーを浴びてるだけで頭皮や顔の油分が落ちるのを実感できる。
さすがにすっかり落ちるわけではないのだが、適度に油を落としてくれるので冬など乾燥する時期は湯洗いだけでちょうどいいのではないかと思う。


浴槽は奥にあって、おおよそ3つに分かれているが、お湯自体はすべて共有しているのですべて白湯(温泉)で、温度もおなじ43℃ぐらいだった。
左が浅浴槽の寝湯でジェットが噴出しているもの。真ん中はなにもないが、後ろのほうに水枕が左右に伸びている。そしてちゃんと冷たい。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


右が深浴槽で、一部バイブラらしきものがでていたが、たぶん壊れたままではないかと思う。
ここは立ちシャワーもあるが、立ちシャワーも一部壊れていたりと、全体的な経年劣化は否めず。
ハワイの音楽を流すスピーカーもDIYの手作りで設置されてるため、かなり安っぽい部分も各所にみられた。
しかし、いかにお金を掛けずに効果を発揮するのかという点では、投資対効果のお手本のような場所だろう。


壁絵は解釈に戸惑うタイル絵で、和風の絵なのだが具体的にどんな情景なのか言葉にできない抽象性をそなえている。植物をあらわしているのは分かるが、その背景がよく分からない。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


間仕切り壁には、豆タイルで牧歌的な田舎を表現している。
湯船に浸かっていると、入り口の上にはハワイの写真が見える。白くて大きな波頭が浜辺に打ち付け、真っ青な青空が梅雨の鬱屈した気分を癒してくれた。


客層は、開店当初こそ高齢者ばかりであったしそんなに客も入ってないなと思ったのだが、段々と混雑してきてその中には若い人も幾分かいて、それなりに年齢層のバランスが取れたところと感じた。
ここの銭湯はNHKのひるまえほっとという番組に紹介されたようで、深浴槽のところにはNHKのホームページを印刷してラミネートされたものが掛けてあった。
今の経営者は元々銀行に勤めていた三代目で、企業分析や融資などに携わっていたようだ。50代で銀行を早期退職して、実家の傾きかけた銭湯の再建に乗り出した。今までの経験がここでしっかりと発揮されているようだった。


阿佐ヶ谷といえば、荻窪や高円寺、中野などに隣接し、独自の文化圏やサブカルチャーを形成した地域である。
文化的感度の高い人たちが津々浦々から集まる場所なので、商店街を歩いてみても独自の個性を追求したり専門性を好み、ありきたりを良しとしない空気感がある。ここの銭湯もハワイという新しい地平を切り開いたことで、地域にとって親和性ある方向性が打ち出せたのではないかと感じている。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 阿佐ヶ谷
経路 線路沿いをひだり
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 住居兼のビル型
壁画・眺望 ハワイの写真
統一感 あり
置物 ハイビスカス
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場の中
脱衣所 古いが清潔感がある
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯のジェットバス、バイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者メインも幅広い年齢層


【案内】

住所
阿佐谷北2-22-1

電話番号
03-3338-6018
※お電話は午後以降にお願いします

営業時間
15:00〜25:00

定休日
水曜

最寄り駅
中央線阿佐ヶ谷駅 徒歩4分

設備
ジェットバス、バイブラ、水風呂、立ちシャワー、サウナ、コインランドリー

※すぎなみ銭湯ホームページ転載

深川温泉 常盤湯(東京・森下)

2024-02-03 06:52:00 | 銭湯 温泉
#深川温泉
常盤湯




都営大江戸線
#森下駅
▲森下駅


▲改札口をでたら


▲A7出口をめざす


▲端折ってるが、構内をかなり歩く

▲地上にでたところ


▲近くにある地図をみると、左上にA7出口があり、右下に湯の文字がみえるが、それが常盤湯だ


A7を出たら右に進む

▲ちょっと歩いて



▲ここでストップ。向こうに川が見えるが、その少し手前あたりになる

▲右折して




▲左側に常盤湯がみえてくる




▲到着

▲小さなタトゥーはいいが、大きなタトゥーは駄目だそうだ。暴力団関係者も入場禁止とある


▲目の前には、有料パーキング。奥には自転車置き場があった


開店前に訪れると10人以上の人がすでに並んでいた。近くを通った外国人が、なにここ?と不思議そうな顔つきで通り過ぎていた。
開店時刻の12時をすこし過ぎたあたりに玄関から扉を開く音が鳴り、40代ぐらいの男性がのれんを手に出てくる。
並んでいた先頭の人は掲示物などを出し終わったタイミングで入っていく。
入り口は小さいのですぐに混雑したが、ここは客のマナーが良いのか押し合いへし合いにはならなかった。
靴を預けて左の入り口へと進むと、左側にフロントがあり、対応してくれたのは20代と30代ぐらいの2人の女性。
金髪に近い色に髪の毛を染めていて、マニキュアも派手目でヤンママ風と言ったらいいのだろうか?(語彙力が乏しくてごめんなさい) ちょっと今までの銭湯の受付とはだいぶ雰囲気が異なる。ただし、対応はすごく落ち着いていて丁寧だった。
現金の人はフロントの前にある券売機で購入できるし、電子マネーの人は受付で対応してくれる。
入浴料は520円で、フェイスタオルのレンタル料が100円だった。フェイスタオルのレンタルだと過去最高の値段だったので、一瞬、え?と思ってしまった。
下駄箱の鍵を渡して、ロッカーの鍵と交換する。なので帰りのときはロッカーの鍵を返し忘れないようにしよう。
男湯は左側で、女湯が右側。
ちなみに女湯の入り口付近には小さな休憩所がもうけてあり、そこでおじいちゃんたちがビールを飲みながらくつろいでいた。


のれんをくぐると、入ってすぐ左手のところにトイレがある。こちらは使用する際に裸だとのれんの下から例のブツが見えてしまうので、裸での使用は禁止になっていた。
そこを右に曲がれば脱衣場になる。
脱衣場に入ると、さっそく露天風呂に通じる扉があった。昔あった庭を露天風呂に改造したもので、見た瞬間からワクワクさせてくれる。


右手前のところにはロッカーが並び、受付で鍵が渡されるので自分で選ぶことができない。
洗面台にはティッシュや綿棒のアメニティが置いてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、さっそく目の前には壁に囲まれた立ちシャワーがあった。最近のリニューアルする銭湯でよく見かける作りだ。
浴室の右側には、島カランと右壁にもカランが並ぶ。カランの作りはスーパー銭湯とまったく同じで温度調節もできて、プッシュ式。しかも軟水である。シャンプーするといつまでもヌルヌルした感覚がつきまとう。
室内では落ち着くBGMが流れていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


浴槽は左端から奥の真ん中付近まで壁に沿って並んでいた。
手前にあるのはシルク風呂で温度は42℃ほど。微細泡で真っ白になり、さらさらした感触だった。その隣にあるのは薬湯のジェットバス。この日は緑茶だった。もちろん本物ではない。
ジェットバスと言っても、最新式は泡がたたないものなので、見る限りだとジェットバスとはすぐに分からなかった。
水まくららしきものがあったが、全く冷たくなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


一番奥にあるのは高濃度炭酸泉で、こちらはかなり広い。余裕で5人は入れる大きさで、炭酸の濃度もしっかりある。温度は39℃ぐらいだろうか。思う存分足を伸ばして長湯することができた。


浴室の左手前にある二重扉をあけて外にでると、ここはかつて池だったところを潰した露天風呂だ。
右側に天然温泉(塩化物泉)の浴槽があり、温度はかなり高めの45℃ぐらいだった。冬だからこの気温なのか分からないが、かなり熱い。
おそらくこの熱湯は、むかしの常盤湯の伝統を引き継いだものと思われる。常盤湯といえば熱湯が代名詞だったからだ。
しかし、リニューアルするからといって、よく天然温泉まで掘り当てたものだと驚いた。やるなら徹底してやる方針だったのだろう。
右隅には電気風呂が併設されているが、手を入れてもまったく刺激を感じなかった。本当に稼働してたのかと思うほど。


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉から左側に目を転じると、サウナの入り口と水風呂がある。水風呂は外にあるせいなのか、手を突っ込んでみたところめちゃくちゃ冷たい。
シングル(10℃以下)まではいかないけど、それに近いのではないかという感覚だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


天然温泉と水風呂の間には椅子が並んでいる。ただ整然と並んでいるので、まるで病室の待合室みたいな風景にもみえた。壁際にある溶岩や灯籠はそのまま残っていた。一方で頭上には天井が設置してあるので空を見ることができない。これは雨天でも入れる配慮と同時に、近くのマンションやビルから覗かれるのを防止するためだろう。
左隅にも椅子が並び、近くにはエアコンの室外機が置いてある。そこから風が吹き付けるのでめちゃくちゃ寒い。座っていたらすぐに凍えるかと思われたが、逆に血管が収縮したのか体がポカポカしてきて不思議な気分だった。
さらに珍しいのが露天風呂のところに自販機があることだ。
ふつうは裸でお金は持ち歩かないので、なぜ露天風呂に自販機が置いてあるのか?!といぶかしがったが、脱衣場から露天風呂に出られるのと、サウナの横に設置されてあるからサウナ利用客を意識したものなのかもしれない。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲椅子は写真とちょっと違う並びだった。お風呂で黄昏時はいい気分だ


壁絵は男湯と女湯をまたいだ真ん中に真っ白の富士山と宝船が浮かぶ縁起物の絵だった。こうした伝統にとらわれない遊び心ある絵だと田中みずきさんかなと思ったが、やはり田中さんの絵であった。


客層は非常に幅広く、若者もいれば高齢者もいて、実力ある銭湯の証だ。
ここはもともと古い銭湯で、当時は番台に座るのが100歳を過ぎた店主だった。2020年に伺ったが、年齢を感じさせないかくしゃくとした姿に驚いた記憶がある。
それからどういう経緯でリニューアルする形になったのか分からないが、お孫さんが銭湯を引き継がれたのは喜ばしい限りである。一方でもう番台に立たれていない店主のことを思い出すと、すこし寂しくも感じた。


▲リニューアル以前の常盤湯


▲入り口は左側だった

出典:ことみせホームページ引用
▲受付は番台

出典:ことみせホームページ引用
▲浴室は昔ながらの作りだった


出典:ことみせホームページ引用
▲当時はお相撲さんも入浴に来ていて、この縁側で煙草をふかしていた


リニューアルによってそのままではなくミニスーパー銭湯のような形へと生まれ変わったけれども、常磐湯の歴史は不易流行として未来へと引き継がれている。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 森下
経路 
周辺の環境 芭蕉通り、小名木川近く

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山と宝船
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 シルク風呂、薬湯、座湯、高濃度炭酸泉、天然温泉
サウナ あり
温度 39~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 20~30代女性
客層 あらゆる年齢


【案内】

住所
〒135-0006
江東区常盤2−3−8

電話番号
03-3631-9649

アクセス
都営大江戸線「森下」駅下車、徒歩3分

休日
木曜
※祝日でも営業

営業時間
12:00−24:30
最終受付閉店30分前


※東京銭湯ホームページ転載





ゆ~シティ蒲田(東京・蒲田)

2023-12-16 06:53:00 | 銭湯 温泉
#ゆ~シティ
蒲田




JR京浜東北線
#蒲田駅
▲JR蒲田駅


▲改札口を抜けて

▲左折する

 
▲東口にでたところ

▲東口を左に進む

▲ほぼ真っ直ぐ



▲ここで止まり

▲右折して

▲すぐ左折

▲呑川を渡ったら


▲奥の突き当たりにゆ~シティ蒲田がみえてくる


▲まるごとビル銭湯だ


▲到着


入り口の下足箱に靴を入れて左に進むと、小さな休憩所があり、右斜めに受付のフロントがある。
座るのは40代前半あたりの男性。パソコンを熱心に叩いていて、売上管理などをしているのだろうか。対応はしっかりした人という印象を与える。
ここはフロントの後ろにある券売機でチケットを購入。
タオルはフェイスタオルで十分なのだが、バスタオル付きの手ぶらセットしかなかったので、そちらを購入した。
脱衣場の入り口はフロントの横にあり、右が男湯で左が女湯だった。

▲入浴料+サウナは800円。東京だと安い部類になる。一年ぶりにバスタオルを使ったので贅沢な気分になった


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲入ってすぐのところの小さな休憩所


ここは丸ごとビルの銭湯であるが、上階は宴会場を兼ね備えたところなので、脱衣場はそんなに広くはない。それと特にこだわりも感じなくて、ビジネスライクな作りだ。
手前の右側にロッカーが並び、左の間仕切りにドレッサーと洗面台がある。はかとなく古さを感じるが、平成の半ばあたりに作られたところだろうか。
ちなみにロッカーはコインリターン式なので、事前に100円玉を用意しておく必要がある。


浴室の扉をあけると、明るい照明でてらされており、奥行きはそんなにない。
真ん中と左右の壁にカランが並び、シャワーの出は抜群。勢いもあれば湯量も多く、浴びていて気持ちよかった。
ただ若干温度が高めだったので、しばらく浴びていたらかなり火照った。
手前の右側には立ちシャワーがひとつあるが、ヘッドが平らで広く、こちらもすごく快適だった。


浴槽はL字型で立体的な作りになっている。温度はすべて41℃ぐらいなのでみんなが入れる温度。真ん中の浴槽が一段高くなっており(階段でのぼる)、そのお湯が手前と右の双方に流れていく仕組みになっている。
手前の湯船はバイブラで、細かい泡がすごい勢いでわき上がっていた。
真ん中は壁面の四方からジェットが噴出し、ここはかなり深くて短足の自分では足がとられそうになった。
右側は座湯のジェットが2つ並ぶ。水枕はちゃんと機能していて冷たかった。さらに一番右は電気風呂で、電気の威力は控えめ。すべての機能が万人を想定したところである。

出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯。男湯はちょっと違うけど、だいたいこんな感じだった


さらに浴槽の壁を隔てた奥は通路になっており、真ん中にサウナの入り口がある。サウナには入らなかったが、覗くとそこそこ広さが確保されてあった。
左奥にはこれまた深さを確保するために一段あがった水風呂になっており、サウナブームに乗じたためか、かなり冷たくて14℃前後かなと感じた。


くわえて浴室の右奥に露天風呂の入り口がある。二重扉になっていて、露天風呂の区間に入ると露天風呂は黒湯だった。しかもかなり濃厚だ。手ですくっても底が見えないほど。さすが蒲田である。
温度は41℃ぐらいで、のんびりと浸かることができる。
外気浴のベンチもあるが、狭いスペースに無理矢理置いた感じなので、ちょっと足を伸ばすと人が通れなくなる。
そのベンチの後ろに打たせ湯があった。ボタン式なのでボタンを押すと、最初はちょろちょろ出てくるなと思ったら、少し出てきたものの、それでオシマイ。
自分が経験してきた中で、最弱の打たせ湯だった。


壁絵はチップタイル絵で、ちぎり絵のようや形で山脈が描かれている牧歌的な雰囲気の絵だった。
客層はかなり幅広くて、小さな子どもを連れた親子から友人同士の若者、高齢者に中高年と満遍なく揃っている。全身に入れ墨を入れた若者もいた。


浴室自体はそんなに広くないのだが、欲しい設備は無理なくコンパクトに詰め込まれており、浴室から出てきたときはいつも以上に満足感があって、かなり精度の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 蒲田
経路 東口をでて呑川を渡る
周辺の環境 飲み屋や美容室、コンビニ

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 山脈の絵
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 小さなロビーやお座敷
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ジェット、座湯、電気風呂、水風呂、露天風呂(黒湯)
サウナ あり
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 しっかりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし

◆人
受付 40代の男性
客層 幅広い年齢


【案内】

住所
〒144-0052
大田区蒲田1−26−16

電話番号
03-5711-1126

アクセス
京浜東北線「蒲田」駅下車、徒歩5分

休日
火曜

営業時間
11:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載