銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

大星湯(東京・曙橋)

2017-12-31 09:06:17 | 銭湯
新宿の住宅街の一画にあるのが大星湯。地元地域に密着した比較的新しくリニューアルした銭湯で、建物自体は小さいながらも、高齢者だけでなく若い人も多く、とても賑やかな銭湯だった。



▲この日は天気が良く歩きたい気分だったので、渋谷から出発。大星湯まで、正味一時間の散歩コース(今回は写真がかなり多くなりました)




▲ビックカメラ横を通り














▲だんだん、原宿が近づいてくると、人も多くなってくる







▲横断歩道を渡ってる途中。
こちらが表参道方面


▲有名な東急プラザ入り口


▲すごい人でごった返している




▲案内板の右側を行き






▲大通りに出ると


▲奥の道路に進む














▲再び大きな通りに出ると、なにやらひしめき合ったクレーンの数






▲新国立競技場の建設途中の姿だった


▲しかし大きい










▲どこまで続くのだろう?と思いながら歩き


▲やっと端っこが見えてきた。
しかしちょっとみない間にここまで形ができあがっていたことに驚いた


▲どんどん進んで


▲東京体育館


▲街路樹が街に色彩を与えてくれている


▲高速道路がみえてくる












▲高速道路を抜けると坂道


▲新宿御苑の裏側のゲート。一般人の出入りはできない


▲さらに坂道をのぼり


▲このあたりで新撰組の沖田総司が療養していて亡くなった地だという


▲のぼりきったところ










▲今度は下り






▲また上りはじめる


▲下る




▲上る


▲ようやく平地。そして住宅街の中へ。いよいよ近づいてきた感じがする




▲細い道を抜けて






▲なにやら銭湯らしき建物がみえてきて




▲大星(たいせい)湯に到着


下足箱に靴を入れて自動扉を開けて中に入ると、カウンターがあり、その目の前が小さな休憩室。入り口手前には文庫本が並び、飲み物コーナーは結構充実している。
ここの特徴は、色々と掲示物が多いことである。ロビー、脱衣場と所狭しとポスターやラミネート類に埋め尽くされていた。


カウンターに座るのは、老夫婦。70代後半から80代ぐらいだろうか。
「小さい貸しタオルありますか?」と聞くと、「これ大きいのもあるからね」と選択肢なくバスタオルとフェイスタオル(100円)を借りることに。
「あと、いまスタンプラリーやってるから」とイベント用のシートをいただいた。
ハーブ湯のある日に来ると、スタンプを押してもらい、3つ押すとハンドタオルが貰えるというものだ。


フロントのすぐ横にある脱衣場に入ると、横長の作りになっていた。
ロビー同様に掲示物が多く、特に左側のソファーが並ぶところには区が発行してる新聞、ディズニーのポスター、大星湯の歴史、幼子の写真(店主の孫だろう)、注意書き、等々張ってある。
特に大星湯の歴史に関してはおもしろかった。
あと、ここの特徴は、銭湯でのAED設置一号店なのだという。銭湯でたまに湯あたりしてる人がいるが、そういう人でも安心(?)して入ることができるだろう。
それと脱衣場の作りは、真ん中に島ロッカーがあって、右あたりの壁を中心にロッカーが並ぶ。比較的新しくきれいな作りだ。
トイレも利用したが、除菌クリーナーまでついており、なかなか意識の高い銭湯だと思った。


浴室は、珍しいことに入り口がふたつある。別にどちらから入っても出ても構わないのだが、左側だと立ちシャワーがある。そしてその奥にサウナ。


カランは島カランが二つあるが、不思議なことにその間に柱が立っている。そのため、入って右側にある島カランに座ると、道をふさいでしまう。
できれば迷惑を掛けない壁際のカランを使った。
途中で、高齢者の客がずっとこっちをみていて、なにやら手を差し出すと、ちょっとちょっとという感じで手招きをして「シャンプー」と言って、「せっけん」と言って、「あるから」と言われた。
どうもシャンプーや石鹸の備え付けに気が付いてないと思われたらしい。
「あ、知ってます」と返答したが、たまにこんな感じで声を掛けられるのも、見た目が頼りなさそうに見えるせいかもしれない。


浴槽は奥にあって、微妙にL字型。右側が電気湯で、広めの真ん中が主浴槽。ジェットバスが2つついている。
それと左が水風呂。
サウナと繋がっている形だ。


主浴槽と電気湯は実質同じお湯で、どちらともハーブ湯。ふだんはもしかすると普通の白湯かもしれない。
温度は42、3℃ぐらいだろう。それと水風呂は、温度計が16℃を示していた。


客層は、こういう地元向けで小さな銭湯だと高齢者ばかりが目立つが、ここは比較的若い人も。30代から40代が中心だが、20代ぐらいの人もいて意外だなと思った。


壁画は、大海原に浮かぶヨットのタイル絵。天井はそんなに高くない。
浴槽自体はちょっと古いのと設備自体はそんなに特徴もなく、また来たい!という感じではなかったが、接客も良かったし、比較的若い人が多いのもなんとなく分かる気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 曙橋
経路 今回は渋谷から
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 華やかな感じ
壁画・眺望 ヨット
統一感 あり
置物 掲示物が多数
照明 ふつう
★設備
休憩所 カウンター前
脱衣所 横長で掲示物が多い
シャワーの出 勢いがあって良い
浴槽の種類 ハーブ湯、ジェットバス、電気風呂、水風呂
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 よかった
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり
◆人
受付 老夫婦
客層 年齢層が広い


【案内】

住所
〒162-0066
新宿区市谷台町18−3

電話番号
03-3351-7625

アクセス
都営新宿線「曙橋」駅下車、徒歩6分

休日
月曜
銭湯の日、しょうぶ湯、ゆず湯は営業

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

東宝湯(東京・東新宿)

2017-12-24 08:39:53 | 銭湯
東新宿駅から坂道をのぼって住宅街の中へと入っていくと、ビルの片隅に東宝湯がある。
上品な店主と下町らしい客同士の会話など、賑やかで温かみのある銭湯だった。



▲東新宿駅から出発




▲駅前に圧倒するビルが並ぶ





 

 


▲本来なら、ここを左折すればよかったのだが、そのまま進んでしまった






▲振り返ったところ


▲そこで東宝湯の看板を発見


▲入り口は裏らしい




▲裏側に回ったところ


▲東宝湯に到着


▲階段が目を引くランドマークだ


階段横にある入り口に入ると、まず目の前にカウンター。それと左側に靴箱がある。靴箱のさらに隣が貴重品入れ。100円を入れるタイプだ。
入る前からお客さんの声が聞こえていたのだが、店主と客とで楽しそうに話していた。受付に座るのは、70代ぐらいの白髪の女性。表情と声に品があり、常ににこやかでとても感じが良い。


左側の男湯ののれんをくぐると、横長の脱衣場になっていて、真ん中には座るテーブル。周りをロッカーが囲む。
入って左側にマッサージチェアがあって、利用してる人がいた。
電話で話してる人もいて、基本的に脱衣場での携帯電話は使用してはいけないはずだが、新宿の銭湯では必ずといっていいほど脱衣場で電話を使ってる人を見かける。
それと、入り口付近には、血圧計があった。熱い湯船に入るときは入った直後は一時的に血圧が高くなるので、心配な人は計った方が無難かもしれない。なかなか親切な銭湯だ。


それから浴室に入ると、大きさとしてはやや小さめ浴室だろうか。島カランがふたつあって、左手前に立ちシャワー。
それと奥に浴槽という古典的な配置であるが、壁絵はなく無機質な印象を与える。タイルは、白、橙色がメインなので落ち着いた雰囲気だ。


それとカランとカランの間が狭く、しかも入浴客がめちゃくちゃ多い。訪れたのはちょうど17時だったが、少しすると入浴客が大挙してきたので、カランがほぼ埋まり、立錐の余地がない状況に。まさに芋洗い状態だ。出るときは、カランで洗っている人たちをギリギリ縫う形で抜け出す格好だった。


それと、ほかの銭湯でもたまに見かけるのだが、戸をちゃんと閉めるかどうか常に監視する人がいて、扉の近くにあるカランで頭を洗っていると、一人の高齢者が戸を開けたまま入り口で仁王立ちしてて、それに気づいた入浴客の一人が「おい、閉めてくれよ!」と叫ぶも、開けた人は全然気が付かない様子。
仕方ないなと思い、黙って閉めると「しょうがねえよなぁ」と笑いながら声を掛けられた。
かつて自分も叱られた経験があるので扉の開け閉めには気をつけているのだが、やはりこの辺は半自動扉を店側が用意すべきなのではないかと感じる。当然、入浴客も本来なら意識すべきなのだけど…。


浴槽は、主に二つに分かれていて、左側がバイブラと薬湯で温度が低い湯船。この日は備長炭だった。
ところで備長炭の効果というのは、カルキを吸い取ったりするものなので、どちらかというとこれを薬湯と表現するのはおかしいかもしれない。とりあえず綺麗なお湯の湯船という感じか。


そして右側が主浴槽で、こちらも薬湯になっていて、どくだみエキスと紹介されている。温度は、やや熱め。43℃ほどだろうか。
こちらは、主浴槽の中の右側がバイブラ、左にハイパージェットバス、強力なバイブラ、それとボディジェット。


換気が良くないのか、蒸気がかなりこもってて視界は良くなかった。だんだん増える入浴客とあいまって、気分的に息苦しい感じもした。
客層は、基本的に高齢者なのだが、若い人がちょくちょくいた。帰り際も若い20代ぐらいの集団がやってきたので、かなり人気があるところなのだろう。
ちょっと分かりづらい場所ではあるが、接客の良さと清潔であるところが、人気の理由なのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東新宿駅
経路 まっすぐ坂道を目指す
周辺の環境 住宅街や飲食店も
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 血圧計
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう。ただし、カランの水を出すボタンがかなり硬くて苦労した
浴槽の種類 薬湯、バイブラ、ハイパージェット、ボディジェット
サウナ なし
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 70代ぐらいのハツラツした女性
客層 高齢者もいれば若者もいる


【案内】

住所
〒160-0022
新宿区新宿7−11−5

電話番号
03-3232-2641

アクセス
都営大江戸線「東新宿」駅下車、徒歩3分

休日
金曜・第1木曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

弁天湯(東京・若松河田)

2017-12-18 12:27:05 | 銭湯
新宿といえば高層ビルや歓楽街を頭に浮かべるが、同じ新宿でもそんなイメージと真反対の閑静な住宅地にあるのが弁天湯である。
活気や華やかさとは無縁であるが、下町らしい落ち着いた大人の雰囲気を漂わせていた。








下足箱に靴を預けて、感度の悪い自動扉を開けると、目に入ってくるのが、奥行きのあるロビー。
ロビーにはソファーが並び、すみっこにテレビ。その左隣に常連客用のロッカー。それとフロントは左側にある。
店主は60代後半から70代前半ぐらいだろうか。滔々とした語り口で、覇気がまったく感じられない。下足箱の鍵を渡し、番号を覚えるように言われる。


男湯ののれんをくぐって中に入ると、脱衣場は古典的な作りになっている。
特に特徴はないが、狭い中でも色々と詰め込んだ感じだ。ロッカーも一つひとつが小さく、冬の服装だからギリギリ入る大きさ。これで荷物があると、結構キビシいだろう。


浴室に入ると、浴室も脱衣場と同様、決して広くはなく、ごちゃごちゃした感じがする。あと銭湯の規模にしてはお客さんが多いなと思った。
浴槽は奥にあるが、種類が豊富。ボディージェット、座湯が左で、右側に寝湯、ジェットバス、バイブラ。それと手前側に半円の薬湯だ。
面白いのは、それらを稼働させるスイッチが手をかざすタイプのものである。古い銭湯にしてはハイテクだ。


入り口手前側にあるのがカランで、島カランが二つと、左壁際にもカラン。
シャワーはハンドシャワーや固定シャワーがごちゃ混ぜにあって、出の悪いところと良いところと安定しない。
入り口そばの左側には、立ちシャワーが二つ。右側にはサウナ。それとサウナの目の前に水風呂。水風呂の温度は温度計を信じれば16℃だが、だいたいそれぐらいだろう。


くわえて浴室の右側に露天風呂があるのだが、露天風呂といっても、ここは新宿の住宅密集地である。扉を開けると、目の前が外階段だった。
外階段の下に作られた露天風呂というのは初めてであるが、見える景色は階段と、その隙間から見える青空のみ。
しかし、よくこんなスペースに作ったなと感心する。


あとここの特徴は、なんといっても統一感の無いハチャメチャぶりである。
浴槽の頭上には波状に点滅するLEDが配置されており、いくつかのパターンで明滅している。そのLEDの上に鳥獣人物戯画の絵がかぶさっている。
さらに天井近くの壁画には、北海道の大雪山系の山が描かれているのだが、なぜかその横は風神様。
くわえて後ろを振り向くと、浴室入り口の上部にある絵は、都心と思われる公園とその奥に高層マンションがみえる。これらの組み合わせに関連性は一切ない。


客層は、ほぼ高齢者。若干若い人もいたが、せいぜい30代ぐらいだろうか。
天井は高く、昔ながらの銭湯という感じだが、内装はかなり新しい。おそらく数年前にリニューアルしたのだろう。そのときに新旧入り交じった奇妙な空間になってしまったのかもしれない。
若い人が経営する銭湯と高齢者が経営する銭湯では、その統一感の配慮に相違点があるが、ここはまさしくそんな昔の人の感性で作られた銭湯だと思った。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 若松河田駅
経路 この日はラグビー観戦のあとに歩いて訪れたため、秩父宮競技場から慶應病院経由で新宿、弁天湯に到着
周辺の環境 
●空間演出 
建物外観 昭和な感じの建物
壁画・眺望 北海道大雪山系、風神、東京の公園、鳥獣人物戯画
統一感 なし
置物 特なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 色々
浴槽の種類 ボディージェット、座湯、寝湯、ジェットバス、バイブラ、薬湯、露天風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え ?
■サービス
接客 覇気がない
清潔さ ふつう
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 60代後半ぐらいの男性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒162-0055
新宿区余丁町5−1

電話番号
03-3357-7370

アクセス大江戸線「若松河田」駅下車、徒歩5分

休日
水曜
祝日は翌日

休営業時間
14:30−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

常楽湯(鎌倉・大船)

2017-12-10 19:41:04 | 銭湯
JR大船駅から繁華街を抜けた古い住宅街の中に、ひっそりと佇んでいるのが常楽湯である。
モノクロの写真がよく似合いそうな古い建物で、中に入ると予想通り家庭的でいい雰囲気の銭湯だった。



▲大船駅


▲湘南モノレール沿いをめざす




▲冬の夕暮れがとてもキレイ


▲線路沿いには、大船で有名な観音様が見える


▲踏切を渡った先に川があって


▲そこを左折したところ


▲あとはまっすぐ進む




▲鳥がやたらと電線に集っていた。なんの鳥かはわからなかった


▲まだかなと思っていると、左側に煙突がみえてきて


▲常楽湯に到着


▲薪が山積みになっていた


老朽化でだいぶガタがきてる下足箱に靴を預けて自動扉を開けると、久しぶりの番台。座るのは80代ぐらいの女性。いかにも人の良さそうなおばあちゃんである。
脱衣場もそんな人柄を反映してなのか、とても家庭的でホンワカする雰囲気だった。
昔の銭湯らしく、仕切壁のところは大きな鏡になっている。また、すごく古い体重計。100年ぐらいは使ってるんじゃないかと思うぐらい錆び付いている。それと、膝下の高さに洗面台(かなり使いにくい)。なぜか指名手配者の顔写真ポスターが2枚も。
室内は石油ストーブを焚いているので、暖かかった。 


あとは、駕篭がメインなのかロッカーが小さくすみっこにあるのみ。大きさは、大人がちょっと手を広げたぐらいのスペースしかない。
そのためロッカーを使って着替えようとすると、タイミングよくあがってきた人と遭遇し、着替えるにもスペースが足りない。
仕方なく椅子に座ってテレビを見ながら待っていると、気を使ってくれて「いいよ、どうぞ」と言ってくれた。


服を脱ぎ終わって、トイレを探すと入り口の右側にあったのだが、つまみが黒くて小さなもので引っ張っても開かない。
あれ?と思いながら、適当にいじっていたら左側にスライドして開いた。昔の扉はこういうものなのだろうかと思いながら中に入ると、なんと汲み取り式(落下式)の便所である。通称ボットン便所。懐かしい。
というのも母方が新潟の山奥出身者なので、小学生の頃は母親の実家へ帰省すると、そのボットン便所を使っていた。いまだこのご時世で汲み取り式とはある意味感心するが、水洗式とは異なりかなり臭いので閉口する。


用を足し終えていざ浴室に入ると、意外にも建物の外見とは裏腹に、新しくて綺麗だ。おそらく数年前にリニューアルしたのだろう。
ただすべてが新しいわけではなく、よくよく見ると、新しいのはタイルのみ。
固定シャワーや天井、あと昔の広告などは古いまんまだ。広告は、古い銭湯の証明手形だろう。


浴室の大きさは、やはり住宅街の中にあってかとても狭い。そのためカランの数も少なく、島カランに至っては、シャワーが付いていない。
ただ、両壁際にあるシャワーはすべて勢いがあるので、使い勝手は素晴らしい。あとあまり熱くないのも気が利いている。湯船からあがって浴びるシャワーが熱いとのぼせてしまう。


湯船は浴室奥にあって、非常にシンプル。右側がメインの浅浴槽でジェットバスが一つついてるのみ。
左側は深浴槽で、こちらもジェットが一つついてるだけだ。
お湯は下で通じているので、同じ43~44℃ほど。ほかの銭湯と比べるとちょっと熱いぐらいか。
古い銭湯なのでもう少し熱いかと期待したが、意外にもふつうの温度である。
あと面白いと思ったのが、浴槽の底に魚のタイル絵を描いていることだ。壁面はあるけど、底はみたことがない。たださりげない装飾なので、注意しないと気がつかないかもしれない。


客層は、高齢者メインだが、一人中年男性も。訪れたときは常連客同士で賑わっていたが、自分が入浴してる最中はとても静か。たまに女湯から声が聞こえてくるぐらいだった。設備としてはまったく面白味がないが、この雰囲気はほかに代え難い貴重な銭湯だと思った。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大船駅
経路 湘南モノレールの途中でJRの踏切を渡って川沿いを歩く
周辺の環境 古い住宅
●空間演出
建物外観 年季の入った建物
壁画・眺望 駿河湾から眺めた富士山
統一感 あり
置物 特になしだが、体重計がアンティーク並の古さ
照明 やや明るい
★設備
休憩所 家庭的なテーブルや椅子
脱衣所 全体的に古い。トイレがボットン便所
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 白湯
サウナ なし
温度 43か44℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 優しい感じのおばあちゃん
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(20円)
備え付け なし
◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 ほぼ高齢者


【案内】
住所

〒247-0061 鎌倉市台2-4-7

電話

0467-46-4224

営業時間

15:00〜22:30

定休日

毎週金曜日

※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

新田浴場(東京・武蔵新田)

2017-12-04 07:18:40 | 銭湯 温泉
東急多摩川線の武蔵新田駅を降りると、商店街を10分ほど歩けば新田浴場がみえてくる。
モダンな感じの建物で、所々の老朽化は否めないが、趣向の凝らした面白い銭湯だった。



▲武蔵新田駅


▲踏切を渡り
 
▲商店街の中へと進む


▲分かれ道のところ。新田浴場へ行くには、右手を進む






▲途中、通り過ぎるのが新田神社


▲神社前の公園。この日は雨が降ってたので誰もいない


▲そしてまだ進むと


▲ようやく新田浴場の建物がみえてくる




▲モダン風のしゃれた建物だ


案内では徒歩6分とあるが、自分の足だと10分ちょっと足らず。雨が降っていたせいもあるかもしれない。
下足箱に靴を預けて中に入ると、右手にフロント。座るのは、50代ぐらいの男性だ。
ロビーはフロント横にある。特段目新しさはないが、何となく薄暗い。その奥にコインランドリーがあって、コインランドリーは賑わっていた。


男湯は右側にあって、のれんをくぐるとT字のような形の脱衣場になっており、広さは中規模ぐらいだろうか。
手前側にロッカーが並び、右側には縦長のロッカー。鍵はついておらず、常連客用なのかもしれない。
それとマッサージ機。洗面台。右側には小さな椅子とテーブルと長いすがあり、奥にはトイレ。


浴室に入ると、いい意味で予想を裏ぎる少し変わった作りだった。まず、目の前に飛び込んでくるのが、趣向の凝らした湯船だ。
6つほどに区分けされた湯船が浴室の真ん中にドーンとあって、カランは、左と奥の壁に並んでいる(つまりL字)。
それと、右手前側にはサウナ。そして、左には立ちシャワーがある。


湯船はおおざっぱにみると左右に分かれており、真ん中には仕切り壁がある。それと和風の屋根までついていた。屋上屋である。右壁は竹を模した作りになっていた。


湯船は、左側が白湯で、手前から座湯、白湯、そして奥が電気湯。ともに温度は42℃ほど。
そして右側が手前から水風呂、黒湯、薬湯と続く。
水風呂は、温度計が14℃を示していたが、入ってみると意外と冷たくなく、自分の体感だと16℃ぐらいに感じた。
黒湯は白湯とほとんど変わらず、おそらく42℃前後。それと奥の薬湯は、40℃ぐらいか。薬湯は長く浸かってる人が多い。
薬湯の前にはなぜかカップに入れられた赤い粉が放置されており、湯船に入れるものなのかよく分からない。
ちなみに薬湯の湯船は、自分が入った時は無色透明のお湯だった(多分、粉を入れ忘れたのかもしれない)。


客層は中高年がほとんどだが、若い人も少しいた。
それと男女の仕切り壁の奥には、自分が入った浴室とはまた違った趣の作りをしており、おそらく男女日替わりなのだろう。
浴室自体はそんなに大きくないのだが種類がとても豊富で、色々と創意工夫の施された銭湯だと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 武蔵新田
経路 商店街を歩く
周辺の環境 商店街
●空間演出
建物外観 80年代ぽい感じの建物
壁画・眺望 特になし
統一感 なし
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 やや暗い
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 白湯、座湯、電気風呂、水風呂、黒湯、薬湯
サウナ あり
温度 40℃、42℃
棚 なし
男女入れ替え 未確認
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 50代後半ぐらいの男性
客層 中高年や若い人も


【案内】

住所〒146-0093
大田区矢口2−5−12

電話番号
03-3758-0540

アクセス
東急多摩川線「武蔵新田」駅下車、徒歩6分

休日
水曜

営業時間
14:00−23:30
日曜は朝8~11時も営業

※東京銭湯ホームページ転載