兼高かおるさんが亡くなられたそうです。
『兼高かおる世界の旅』は子供のころ見ていました。
内容を憶えているわけではありませんが
すごく印象に残っているのは兼高さんの姿勢。
どんな文化の国に行っても
フラットな姿勢でレポートしていたように思います。
これだけ海外が身近になった今でも
自分たちの常識に照らして
「こんなに違う!」と驚くレポが多いと思いますが
兼高さんのレポートは
「この方々はこういう風になさってるんですって」
と淡々と報告するような印象があって
やはりそれはプロのジャーナリストとしての
姿勢であったように思います。
同じ日にピアニストの中村紘子さんの訃報も目にしました。
名だたるコンクールの審査員として活躍された方だけに
切れ味するどく作品や演奏の解説をする姿が
印象に残っています。
それとは対照的に雑誌のエッセイなどで
面白エピソードを数々披露されていたのも印象的。
セレブリティな方なので
庶民とは一味違った感性をお持ちで
ちょっとズレてるところが面白かった。
一番よく覚えているのは免許を取ったくだり。
はじめて公道に出て、初心者マークを貼っているのに
けっこうな嫌がらせをされて、マナーがなってない、
みたいなことをおっしゃっていたのですが
乗っていた車が白のベンツの大きいやつとか
へったーくそな運転でそれじゃムリないんでは。。。
と思ったものでした
天賦の才能と美貌とセレブリティな雰囲気と
子供のように天衣無縫なところを併せ持った
すごくチャーミングな方だと思いました。
長きにわたり人々を魅了してきたお二人の
ご冥福をお祈りします。