そゆる日記

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ジェンダー

2022年06月29日 | 日々のあれこれ

創作ものの読書をしてみよう、と思い立ち

3,4日に一回は図書館へ寄って(通勤途中なのです)

2冊くらいずつ借りてくる日々。

 

辻村深月さんの『かがみの孤城』が面白かったので

同じ著者の『すきっていわなきゃだめ?』

という絵本を借りました。

 

絵本なのでさらっと読めます。

 

読んで。。。

 

最後の最後に頭をなぐられたような

衝撃を受けました。

 

本なので情景を

自分の中で映像化して読んでいましたが

最後の最後にそれを覆されました。

 

わたしの頭は固い。

なんて既成概念にがんじがらめなんだ。

 

平易な文章で書かれたこんな短い作品で

人の価値観をひっくりかえすってすごいな。

若い子、もしくは子供たち?に

幅広い価値観を提供する意図で

絵本という形態にしたんでしょう。

こころざしの高さに打たれました。

 

で、次は何を読もうか、タイトルだけを見て

『ロードムービー』を選びました。

絵本ではないけれど、これも若い人たち向け。

漢字にルビがふられていて小学生でも読める。

『かがみの孤城』では引きこもりの心情を

とてもリアルに描いていましたが

『ロードムービー』では学校内でのいじめを

とてもリアルに描いています。

 

どちらの本も、同じような境遇にある子供たちには

「こんなにわかってくれる人がいる」って

よりそう作品なんじゃないかな。

 

なんて思いながら読んでいると、

またしても「がつん!」がやってきた!

 

 

またやられちゃった(苦笑)

どこにも性別を表す記述がないのに

こういうシチュエーションで

こういうこと言うのは女性、

こういうシチュエーションで

こういう行動を取るのは男性、

みたいな既成概念で読み進み

最後に覆されて、はっと気づく

型にはまった自分の思考。

 

 

性別による役割の固定化とか

長年続いた男性中心社会の

女性によりそわない価値観、とか

そういうものを見直して

男性も女性ももっと自由に

役割や生き方を選べる社会になったらいいね

って私も思っています。

女性が強いられている不都合を

男性目線で大したことじゃないとしてきた社会に

No と言っていくことで

ほんとうに一人一人が尊重される社会が

実現することを、私も願っています。

 

でも自覚しないところで

「恋愛は男女間のもの」

「友情は同性間のもの」と思ってて

そうじゃないと「あっ!」って驚いてる。

全然抵抗はしないけど

普通に「そうね」ではなく

「あっ!」って驚いちゃって、

ワンクッションあってから

「それもあるよね」って思う。

すごく性別、性「別」にとらわれている。

 

なるほどなあ。

 

なかなかに深層の価値観が

炙りだされた作品たちなのでした。