半落ちとアルツハイマー病

映画「半落ち」は警察官が犯した妻殺し、嘱託殺人罪で裁判が行なわれ、犯行の実行から自首までの２日間の空白の中に人間のこころの中を探ってゆく映画である。

テーマになっている病気が二つある急性骨髄性白血病とアルツハイマー病である。白血病は加害者の息子でアルツハイマー病は殺した妻と裁判官の父親が患っているという設定です。

この映画は「守りたい人」がテーマになっている。犯人の警察官は守りたい人の為に空白の二日間に自分がしていた事を隠し続ける。

映画をまだ見ていない人の為に詳細は伏せますがアルツハイマー病になった妻は白血病で無くなった息子を失ったショックから発症している。

アルツハイマー病の患者の心の声は「忘れたい」「いなくなれ」「戻りたい」等の心理的な欲求を強く持っている人が掛かる病気である。

こころの声（抑圧された欲求）を聞き、早めに対処すれば症状の進行は食い止められる可能性は高い。本人が望んでいるのが忘れることである以上どんな治療も役に立たない。

何を忘れたいのか何を消したいのかを明確に掴み、その原因（消したい理由）を取り去れば進行する理由が無くなる訳です。

そんな事でアルツハイマー病になるという事が理解できない人は多いでしょうが原因不明の病気はその原因があまりにも小さな事の積み重ねなので掴むことが出来ないだけです。

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