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新年明けまして、おめでとうございます。
のんびりマイペースなワタクシですが、本年もどうぞ気長にお付き合い下さいませ。
(イソップ童話を彷彿とさせるようなお年賀デザインは、決して元旦早々に道徳を説こうなどという意図ではありませぬ)。
さて、「世間がお休みの時は忙しい」が通例のサービス業な自分だが、結婚して以来、会社の好意で元日前後は少しまとまったお休みにしてもらえるようになっている。
今回のお正月は内地へ行かない、でも夫婦揃ってお休み、となればそれはもうやることは1つしかない。
いざ、カメラ抱えてどこへ行こう。
残念ながら穂和が、元日のみ当番ということで、長期連続して出かけることは無理な状況。
まずは12月30、31日の二日間と決めたはいいものの、全道的にお天気が良くなさそうで直前まで目的地を絞りきれなかった。
出発前日、ピンポイントお天気予報で地域ごとの天気を見ていて、どうやら30日は釧路・根室あたりだけは一日中晴れになりそうだとわかり、冬道は過酷だけれど行ってみようということになった。
その数日前、写真の趣味とは全く無縁のボス(私の会社の社長)から、
「お正月休みあるんだから、タンチョウかキタキツネの写真を撮ってきてよ」
と気まぐれに言われたことが頭にあったわけではないが、釧路の冬といえばやはりタンチョウ。
(でもタンチョウとキタキツネのツーショットを撮ったぞ! ボス、これでどうですか!? って、ココを見ているはずもないんですが)。
2007年の夏には思いがけず緑の湿原に佇むたくさんのタンチョウと出会うことができたけれど、やっぱり雪の中のタンチョウも一度は会っておきたい。
仕事納めが終わってからさっそく道東に向けて出発した。
途中、帯広近辺は日中にどっかりと降った雪のおかげで高速道路が通行止め、一般道も大荒れの状態。
それでも6時間ほどかけて無事に道の駅「阿寒丹頂の里」へ到着。
ひと眠りをし、タンチョウ観察センターが開いてから準備をしていざ出陣。
と、センターの建物を入ってすぐ、もう目の前には野生のタンチョウたちが朝陽を浴びて朝食中だった。
「今時期は多いときでだいたい250羽くらいだね」
センターのおじさんに教えてもらって、さっそくカメラを取り出す。
釧路のこの時期にしては驚くほどに暖かい、気温7.5℃ということもあってか、年末にも関わらず大きな望遠レンズをつけたカメラを抱えた人たちが、柵沿いにずらりと並んでいた。
出発するときには、私のコンデジ程度のズームで果たしてどれだけ撮れるかしらん、と心配していたが、何のことはない。
へっぽこ腕力で石を投げても届きそうなほど近い位置に、優雅な鶴たちの姿がある。
タンチョウは、夜は水の中で片足で立って眠るらしい。
水の中の方が温度が高いことと、肉食動物が近付いて来た場合に音でわかるからだという。
そんな鶴たちが、朝になると餌を求めて飛んでくるのだ。
待っていると次から次へと集団でやってくる。
正面の高い木を見上げれば、オジロワシまでいる。
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午後の給餌までゆっくりと観察・撮影をして、一度釧路の町まで下りて和商市場が31日までやっていることを確認し、スーパー銭湯で温泉に浸かってから鶴居村のパーキングで眠りについた。
翌31日は鶴見台でまたタンチョウたちを撮り、まだ川で朝の準備をしている寝ぼすけ鶴たちを遠くから眺めて、和商市場で勝手丼(年末ということでこの名物をやっていない店もあった)を食べて、お正月用に毛がにを買って午前のうちに帰路へ。
それでも札幌に着けば夕方になっていた。
年越しは家でのんびりと……年が変わる前に寝てしまいそうになりつつ。
元日の札幌は予報通り薄曇り。
穂和の仕事場から車で30分以内の場所で初日の出を見られそうな場所へ、とりあえず行ってはみたものの、日の出の方角に厚めの雲があったために見られなかった。
まぁ来年こそは二人とも元日に休みになって、天気とにらめっこしながら初日の出を撮りましょう。
と、言ったところで私たちの新年は始まった。