東電の前会長である勝俣氏、責任を取らずに関連会社に天下ったと多くの国民は思っている。私もそうだ。
しかし現在市井の福島の除染技術を見出しそれで何とか効果的な除染を行おうと模索中である。意外に思えた、我々は「逃げた」と思い込んでいたため、この事実を知った時新鮮に思えた。彼は現在東電の役員を2013年に完全に退任した。そして多くの市井の学者の技術を見て回っているそうだ。少しでも除染に効果的なシステムがないかと。
日本のマスコミの報道を鵜呑みにしていると、人間は信じられないものとしての印象を強くする。しかし自ら在任中に起きた福島第一原発事故の後始末を東電と縁が切れてからも行っている事実に感動的なものが湧いてきた。彼ら東電の責任といえばそれまでだけれど、福島の除染、これは国家単位でも困難な事業でありそれを東電を辞めた後も続けている姿はある意味立派なものである。多くの国民から非難しか受けない状況でである。
当り前のことと言えばそれまでであるが、その当り前のことがナカナカ出来ないのが、人間社会の姿でもある。仕事を辞めれば済むと、責任を採ったと勘違いしているマスコミに爪の垢でも煎じて飲ませたい事例である。