スペインから息子が突然帰ってきました。
短期間の滞在です。
事情があって、私たち家族と過ごせる時間はあまりありません。深夜に到着、翌朝バーミンガムに向かいそこで一泊してマンチェスターに長距離バスで帰ってきました。
(鉄道全スト期間中です!)
マンチェスターでいっしょに買い物をするため、午後に長距離バスで帰ってくる息子と合流しました。
息子にクリスマスプレゼントを買うために、ジャヌアリ・ーセール January sale (一年で最大の、クリスマス後の大セール期間)のショッピング街を見てまわりました。私もみみっちいですよね、クリスマス当日に会えないことが分っているため、正価でプレゼントを買うのが割に合わない気がしてセールまで待っていたのです。
それでもいっしょに見てまわって、本人が気に入ったボクシング・ショーツとトップを3割引きで買ってやることができて満足です。
息子が、3時ごろの遅い昼食に食べたいと言ったのはやっぱりフィッシュ&チップス fish &chips!
マンチェスターのおしゃれなエリア、おなじみのノーザン・クオーター Northern Quarter で12年ほど営業している、キングフィッシャー Kingfisher (カワセミ)というチッピー Chippie(フィッシュ&チップス・レストラン)に入りました。
ローカル(おもにこの地域で働いている人たちでしょう)の評価が最高の☆5つだという隠れた名店だそうです。息子がスマートフォンで検索してみつけました。
行きつけの老舗手芸品店のななめ前でもあり、よく前を通るのですが入ったのは初めてです。
うちの息子ネコと同名の Tib Street にあります。上の写真の通りの名前の表示が見えるでしょうか、ちょっと小さすぎますね。
場所がらに似合わず、驚くほど伝統的で庶民的な(ぜんぜんおしゃれ~、ではない)内装です。
お値段もかなり良心的でした。
買い物の後、一緒にバスで帰宅して娘の強い希望で夕食は中華料理のデリバリーを取ることになっていたのでお腹いっぱい食べるのはためらわれました。
...というわけで、注文したのはかなり大きな(それでも標準)ポーションを1人分、2人で半分こしました。
ハドック haddock のフライと、チップスはどちらも揚げたて。付け合わせにマッシィ・ピーズ mashey peas(やわらかくゆでて粗くつぶしたウグイスマメ)も注文しました。
よく冷えた缶入りの、スペインでは手に入らないというドクター・ペッパーと合成着色料は使用していないとはいえ色がどぎついバーズのチェリーエイド Barr's cherryaide ...全部で計12ポンド(1919円、外食が安価な日本に比べると高く感じますね)、息子のおごりです。
カウンターで注文してお金を払い、出来上がったらテーブルにもってきてもらう気さくなお店です。快くとりわけ用のお皿を余分に持ってきてくれます。
典型的なマンチェスター訛りの男性店主は客の私たちに、「my friend」と何か言うたびに呼び掛けてずいぶんフレンドリーでした。
フィッシュ&チップスの標準ポーションはいつも私には大きすぎます。たいていの日本人女性や年配の人には食べきれないサイズでしょう。
子供用サイズ(があるレストランは少ないかもしれません)を2皿注文するより標準ポーションを1皿注文して半分こするほうが割安です。つまり...たぶんみみっちい印象ですがこのお店には子供用がなかったので、後ろめたい気持ちにはぜんぜんなりませんでした。食べられない量を注文して大量に残す方がかえって失礼なのでは?(特にやたらにフレンドリーなこういうお店では)
もしかしたら息子には半分こは少なかったかもと心配でしたが、お腹を空かせて帰宅したため、デリバリーの中華料理を大いに楽しめました!
チッピーではおなじみの、お食事パイ各種と長いソーセージがカウンターの保温ケースに入って売られています。
フィッシュ&チップスは、とてもおいしかったです。
他のチッピーと同様、テイカウェイ(持ち帰り)もできますが、ちょっと割高な揚げたてをテーブルにもってきてもらって食べたのは大正解でした。
持ち帰るとコロモがべちょっと湿っぽくなってしまってガッカリ、お皿に移す時にコロモが紙にくっついてベロンとはがれてしまうこともあります。やっぱりフィッシュ・フライは揚げたてのサクサクが最高です。
...そう言えば、持ち帰りを食べることは何回もあるのですが、店で食べたのは本当に久しぶりでした。2021年の秋にバクストンで食べて以来でしょう(ストックポート日報の記事があったので確認できました)
去年もスペインからやって来てフィッシュ&チップスが食べたいと言った息子といっしょにストックポートで食べたのは...残念、テイカウェイでした。行ったレストランが閉まっちゃうところでしたから。
その時の記事のリンクです☟
フィッシュ&チップスは郷愁の味、異国で料理を生業にする息子が何より食べたがった英国のファーストフードの原点!