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あみものと手仕事と旅の記録

臨時収入?

2007-05-10 00:52:13 | すいかの芽
昨年3月、タイ滞在のために長期の海外旅行保険に加入しました。
で、7月に思わぬ負傷(?)のため現地のキャッシュレス・サービスの病院にて受診したところ、医師から、

 「手術するけど、全身麻酔で。リスク? そんなもんないない、大丈夫」

と説明されました。「全身麻酔って、そんな恐ろしいことムリ!!」と保険会社に申し立てて帰国しようとしたのですが(現地での治療が難しい場合は一時帰国費用が出る契約だった)、もう、渋る渋る。口調は丁寧なんだけど、

 「言うてもタイやん(タイは意外と医療技術が高い)、帰ってくるほどのこととは思えんし、うちからはそんな費用一円も出されへんわ」

みたいなかんじ。

それでも「ま、帰国後の治療費は出ると思うから、日本に帰ったら電話してみて」とのことでした。で、こっちでそのために電話で何度かやり取りをしました。

が、これがもう、「ええ?それって、ほんまにタイでの事故なわけ?日本におるときから具合が悪かったんじゃないん?」と猜疑心むき出し。まあ、わたしがナーバスな精神状態だったのでそう感じただけかもしれないし、いろいろまずい事を目論む方面を警戒して、そういう対応をすることになっているのかもしれないですが。それを差し引いても、あまりにも不親切。

当時、わたしは心身ともにかなりグロッキーだったので、「あー、もう、結構!!」という気になってしまい、結局、正式な保険金の請求はしないまま、タイを引き揚げ、働き…などしているうちに、保険のことなど、すっかり忘れていました。


そしたら、3月半ばに「その後、いかがですか?」と保険会社から電話がかかってきました。

 すいか「は?いちおう完治して、そのまま日本にいますが…、なんですのん?」
 保 険「いえ、お問い合わせがあったまま、ご請求がなかったものですから、
     どうされていらっしゃるかと思いまして。今からでもご請求いただけ
     ますので、お手数ですが書類をお送りください」

だって。契約満期時に行う確認業務なのか、はたまた、最近の報道のようにいろいろとあるから…なのか、はよく分かりませんが、当初の渋り具合からは想像もつかないくらい迅速な対応で、治療費が返ってきました。

で、いま、

   「やった、儲けた! タイ旅行でも行こうかな~」

などと思っています。

「いやいや、高い掛け金を払って、痛い目して、治療と薬代のみ(揃わなかった書類があって、全額ではない)の支払い。ましてや見舞金が出たわけでもない。ちいとも儲かってないんだよー」と頭では分かっているのに。。。ナゼなんでしょうね~??


ちなみに、“前向きな手続きのための”確認の電話が何度もあって、そのうちのひとつが、「タイの病院から、わたしどもの方に治療費請求の記録がありません」というものでした。「そんなこと、わたしに聞かれても困るんだけどなあ…」と思っていたら、翌日、「判明しました~!」と担当者が明るい声で言うには、「チェンマイの病院の事務手続きが遅れていたんだそうです。 これで手続きがすすめられますので」。「はあ、それはよかった、よろしくお願いします」と電話を切りながら、「いえ、それ、“遅れ”じゃなくて、たぶん忘れてただけだと思います」と思っていたことは言うまでもありません。


あー、ほんとにどこにいても楽しませてくれる、愛すべきタイのひとたちです