今日の試合の結果は知らぬが、交流戦前の重要な戦いだった巨人VS阪神で、巨人が2連敗し、3連敗もあり得る結果になっているのは、初戦の6回、無死1塁で、あろうことか、3番、秋広にバントを命じた原の采配にある。
巨人は阪神戦の前に、やっと勝利パターンらしきものが出来上がりそうな状態で、連勝の流れにあった。
あの時、解説をしていた藤川球児は、無死一塁、打者3番秋広の場面を迎えて、ここが試合の分かれ目、と、「勝負眼」のサインボードを挙げた。
だが、バントのサインが出たのを見て、即座に、これをひっこめた。
私は長嶋以来の巨人ファンだが、近年は、今回の様な繰り返しである。
今回の甲子園での巨人VS阪神3連戦は、好天気が予想されていた事もあって、とても楽しみにしていた。
やっと出てきた巨人の勢い(投手陣の安定と、坂本・丸の復調、秋広の開眼、岡本はWBCでメジャーが狙う一流に昇華した等)が阪神を凌駕するとの確信もあった。
なぜなら、本来の打線の力は巨人のほうが上だからである。
だが、あの、近年の巨人の低落をもたらしてきた原の強権的な采配…自分の権力を見せつけるための采配と言っても過言ではない…で、巨人の勢いは断ち切られた。
これでは今回の阪神戦は3連敗もあり得る…私の今期の巨人に対する期待は、例年通り、たちまち50%にしぼんだ。
以来、巨人戦を楽しみに観る気持ちも、例年通り、50%に低下した。
今日は、巨人VS阪神は、全く頭にないと言っても過言ではない。
今日の楽しみは、10時半からのスカパーでの大谷先発試合。
更には、やっと指のマメか爪の治療が終了し、本日先発する佐々木朗希の試合。
両者とも、念のために、録画している事は言うまでもない。
愚劣なマスメディアは、日本の政治、経済、外交に信じがたいほどの大損失を与えてきただけではなく、プロ野球においても、「原巨人」などと称して、選手ではなく、原にスポットを当て続けてきた罪は大きいのである。
なぜなら、巨人ファンの熱を、これでもかとばかりに、吹き飛ばして来たからである。
原は高校野球の監督が一番ふさわしい。
彼の強権的な体質は、日本の高校野球には一番ぴったりだろう。
メジャーリーグでは、監督は「高額年棒選手たちの乳母役」との揶揄的なたとえがあるように、徹頭徹尾、主役は選手たちであって、監督でなど、あるわけがないのである。
日本のメディアだけが、プロとは何か、プロとは一流の中の一流の集まりである、そんな小学生レベルの認識を、政治・経済・外交に対してと同様に、持ち合わせていない。
かつて、本当の一流でもなかった監督が、強権を振るうなどということは、メジャーリーグでは逆立ちしてもあり得ない。