以下は今しがた発見した有本 香 Kaori Arimotoさんのツイートからである
@arimoto_kaori
28日(木)の『夕刊フジ』の拙稿がYahooに転載されていました。
いまは、故人の業績とともに、事件そのものを虚心坦懐に振り返ることが大切です。
news.yahoo.co.jp
いま直ちにすべきこと…なぜ〝暗殺〟が防げなかったのか 逝去から20日、安倍元首相銃撃事件の闇に迫る(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース
【有本香の以読制毒】 安倍晋三元首相の暗殺からきょう(28日)で20日がたつ。改めて、故人の偉大な功績に感謝し、ご冥福を祈るとと
https://news.yahoo.co.jp/articles/864754c6e3928892e80b7f9a92cbc7b3c218d8bf
@arimoto_kaori
28日(木)の『夕刊フジ』の拙稿がYahooに転載されていました。
いまは、故人の業績とともに、事件そのものを虚心坦懐に振り返ることが大切です。
news.yahoo.co.jp
いま直ちにすべきこと…なぜ〝暗殺〟が防げなかったのか 逝去から20日、安倍元首相銃撃事件の闇に迫る(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース
【有本香の以読制毒】 安倍晋三元首相の暗殺からきょう(28日)で20日がたつ。改めて、故人の偉大な功績に感謝し、ご冥福を祈るとと
https://news.yahoo.co.jp/articles/864754c6e3928892e80b7f9a92cbc7b3c218d8bf
いま直ちにすべきこと…なぜ〝暗殺〟が防げなかったのか 逝去から20日、安倍元首相銃撃事件の闇に迫る
【有本香の以読制毒】
安倍晋三元首相の暗殺からきょう(28日)で20日がたつ。改めて、故人の偉大な功績に感謝し、ご冥福を祈るとともに、安倍氏逝去後の現状に警鐘を鳴らし、「いま直ちにすべきこと」の一例を挙げておきたい。
この約3週間、片時も筆者の頭を離れなかったのは「なぜ〝安倍暗殺〟は防げなかったのか」である。
当日の警護・警備のずさんさはすでに取り沙汰されたが、広く論じられたとはいい難い。事件発生までの経緯についても、大メディアなどの扱いは極めて消極的である。
そこで本稿では、いま一度、事件の経緯を見つめ直し、「発生の遠因」とも考えられる、いくつかのポイントを振り返ってみる。
事件の経緯から、いま筆者が注目しているポイントは3点ある。
第1は、事件発生の約2週間前、6月25日の出来事だ。この日、安倍氏が暗殺されたのとまったく同じ場所で、自民党の茂木敏充幹事長が応援演説をしている。
当日の状況を知る人によれば、茂木氏の演説のときと、安倍氏の事件当日では、交差点にあるガードレールの位置が少々変わっていたという。これは、特に注目すべき点だ。
茂木氏の演説風景を画像で見る限り、このときも幹事長の背後に街宣車はない。安倍氏のときと同様の「ずさんな警備体制」だったとみられるが、この茂木氏演説がたまたま〝無事〟行われたことで、警察も陣営も「大丈夫だ」と思い込み、油断したのだと指摘する声もある。
第2のポイントは、茂木氏の演説から3日後の6月28日。場所は同じ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前だ。ただし、安倍氏暗殺の現場となった北口ではなく、南口。ここで、安倍氏は、事件の日と同じ候補への応援演説をしていた。
応援依頼の多い「人気者」の安倍氏がなぜ、情勢調査ではずっと当選圏内にあった奈良の候補者の応援に複数回赴いたのか。これをいぶかる声もあったが、現段階では「不幸な偶然が重なった」としかいいようがない。
第3の注目点は、西大寺での街頭演説の際、主要他党がいずれも、「街宣車などを近くに置けない」ことを理由に、自民党とは異なる判断をしていたことだ。
自民党と連立を組む公明党は、南口でのみ街宣を行い、日本維新の会は、交差点から約150メートル離れた場所を選んだ。
共産党は、公示前の6月11日、市田忠義副委員長が、事件当日の安倍氏と同じ場所で演説を行った。ただし、市の許可を得て、件のガードレールを一部動かし、エリア内に選挙カーを入れて車上で行っている。
皮肉なことに、日頃、日本国の防衛については〝最小限の備え〟を主張しているように思える共産党や公明党が、こと自分たちの〝防御・保身〟に関しては、自民党の何倍も厳重だったといえる。
前日に急きょ決まったことだったとはいえ、安倍氏の演説のときに、共産党と同じ対応、いやせめて維新のように交差点から離れたところで、とされなかったことが悔やまれる。
しかし、時間は巻き戻せない。いくら嘆いても安倍氏は生き返らない。では、残された者がいま何をすべきかといえば、「再発防止のための策」を急ぐことだ。しかし、永田町でその議論が活発にされているとは言い難い。
とはいえ嘆くなかれ。数は少ないが、再発防止に向け、迅速に動いている議員もいる。先の参院選で再選を果たした片山さつき参院議員がその一人だ。
片山氏は、ある〝妙案〟の実現に向けた調査と下話をほぼ終えたと筆者に明かした。妙案とは「ドローンを警備警護に活用する」ことだ。
「死角を作らないために『防犯カメラの増設を』と考えたが、それも限界がある。安倍元首相の事件のように急なときの対応としても、ドローンが有効ではないかと、北村さん(=北村滋・前国家安全保障局長)との会話でヒントを得たので、すぐに調査に動いた」と片山氏。
口ばかりの人よりも、こうした政治家の〝行動〟を応援したい。安倍氏もそれを望んでいるに違いない。
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。
【有本香の以読制毒】
安倍晋三元首相の暗殺からきょう(28日)で20日がたつ。改めて、故人の偉大な功績に感謝し、ご冥福を祈るとともに、安倍氏逝去後の現状に警鐘を鳴らし、「いま直ちにすべきこと」の一例を挙げておきたい。
この約3週間、片時も筆者の頭を離れなかったのは「なぜ〝安倍暗殺〟は防げなかったのか」である。
当日の警護・警備のずさんさはすでに取り沙汰されたが、広く論じられたとはいい難い。事件発生までの経緯についても、大メディアなどの扱いは極めて消極的である。
そこで本稿では、いま一度、事件の経緯を見つめ直し、「発生の遠因」とも考えられる、いくつかのポイントを振り返ってみる。
事件の経緯から、いま筆者が注目しているポイントは3点ある。
第1は、事件発生の約2週間前、6月25日の出来事だ。この日、安倍氏が暗殺されたのとまったく同じ場所で、自民党の茂木敏充幹事長が応援演説をしている。
当日の状況を知る人によれば、茂木氏の演説のときと、安倍氏の事件当日では、交差点にあるガードレールの位置が少々変わっていたという。これは、特に注目すべき点だ。
茂木氏の演説風景を画像で見る限り、このときも幹事長の背後に街宣車はない。安倍氏のときと同様の「ずさんな警備体制」だったとみられるが、この茂木氏演説がたまたま〝無事〟行われたことで、警察も陣営も「大丈夫だ」と思い込み、油断したのだと指摘する声もある。
第2のポイントは、茂木氏の演説から3日後の6月28日。場所は同じ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前だ。ただし、安倍氏暗殺の現場となった北口ではなく、南口。ここで、安倍氏は、事件の日と同じ候補への応援演説をしていた。
応援依頼の多い「人気者」の安倍氏がなぜ、情勢調査ではずっと当選圏内にあった奈良の候補者の応援に複数回赴いたのか。これをいぶかる声もあったが、現段階では「不幸な偶然が重なった」としかいいようがない。
第3の注目点は、西大寺での街頭演説の際、主要他党がいずれも、「街宣車などを近くに置けない」ことを理由に、自民党とは異なる判断をしていたことだ。
自民党と連立を組む公明党は、南口でのみ街宣を行い、日本維新の会は、交差点から約150メートル離れた場所を選んだ。
共産党は、公示前の6月11日、市田忠義副委員長が、事件当日の安倍氏と同じ場所で演説を行った。ただし、市の許可を得て、件のガードレールを一部動かし、エリア内に選挙カーを入れて車上で行っている。
皮肉なことに、日頃、日本国の防衛については〝最小限の備え〟を主張しているように思える共産党や公明党が、こと自分たちの〝防御・保身〟に関しては、自民党の何倍も厳重だったといえる。
前日に急きょ決まったことだったとはいえ、安倍氏の演説のときに、共産党と同じ対応、いやせめて維新のように交差点から離れたところで、とされなかったことが悔やまれる。
しかし、時間は巻き戻せない。いくら嘆いても安倍氏は生き返らない。では、残された者がいま何をすべきかといえば、「再発防止のための策」を急ぐことだ。しかし、永田町でその議論が活発にされているとは言い難い。
とはいえ嘆くなかれ。数は少ないが、再発防止に向け、迅速に動いている議員もいる。先の参院選で再選を果たした片山さつき参院議員がその一人だ。
片山氏は、ある〝妙案〟の実現に向けた調査と下話をほぼ終えたと筆者に明かした。妙案とは「ドローンを警備警護に活用する」ことだ。
「死角を作らないために『防犯カメラの増設を』と考えたが、それも限界がある。安倍元首相の事件のように急なときの対応としても、ドローンが有効ではないかと、北村さん(=北村滋・前国家安全保障局長)との会話でヒントを得たので、すぐに調査に動いた」と片山氏。
口ばかりの人よりも、こうした政治家の〝行動〟を応援したい。安倍氏もそれを望んでいるに違いない。
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。