文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

ポイントは「女」であろうと「お金」であろうと、中国から一度受け取ってしまえば、それはもう致命的。 決定的な弱みになります。

2025年01月20日 11時46分56秒 | 全般
本稿は、2025/1/20,日本国民全員が必読である。
以下は前章の続きである。

永遠に習近平の操り人形
石平
歴史として見れば、この一件はアメリカにとっても長期的な苦しみとなる2つのことをもたらしました。
一つは、これで習近平氏が味をしめて、南シナ海などにどんどん軍事的膨張をすることになった。
もう一つは、習近平個人の独裁体制を成立させた。
まさにバイデン氏自身が海江田万里氏に述べたように、習近平王席の仕事は当時、軌道に乗ったばかりだったのです。
あのころは胡錦濤氏の後任になってまだ1年経っただけで、中国共産党政治局の中にも習近平反対派がいっぱいいた。
門田
まだ習近平主席の基盤は脆弱でしたからね。
石平
そう。
まだ独裁体制にはほど遠かった。
もし、あの頃にアメリカが毅然とした態度をとって、防空識別圏を撤回しなければあらゆる制裁を加えるぞ、中国訪問もやめるぞ、とやったらどうだったか。
場合によっては、党内の圧力で習近平氏が撤回せざるを得ないところに追い込まれた可能性もあります。
いったん撤回すると、共産党指導部における習近平氏の威信加地に墜ちることになる。
門田
共産圏では弱腰を見せたらもうアウト。
支持基盤が崩れていきますから。
石平
そうそう。
旧ソ連のトップだったフルシチョフ第一書記が失脚した最大の理由の一つが、キューバ危機でアメリカのケネディ大統領に屈服したからです。
ですから防空識別圏問題は第2のキューバ危機だったのです。
もしアメリカが同じ民主党でもケネディ大統領のような毅然とした態度をとっていれば、習近平主席はコケた可能性があった。
今のような、世界にとっての脅威「習近平独裁体制」がおそらく成立しなかったと思います。
門田
重要なポイントですね。
要するにバイデン氏との関係性によって、習近平主席は「次のステップ」に自信をもって進むことができたわけです。
習近平主席は「南シナ海を軍事基地化するつもりなどない」とオバマ大統領の前で言いましたが、あっと言う間に軍事基地にしました。
なぜできたかといえば、この防空識別圈問題でバイデン氏の「働きぶり」と「影響力」がわかったからです。
これはいけると。
”南シナ海軍事基地化”に邁進できたのだと思いますね。
石平
問題は、結局バイデン氏は自分の息子の利益確保と引き換えに、アジアの安全保障、同盟国の利益を犠牲にしたということです。
彼の政治倫理は非常に問題ですよ。
例えば最近、一部の識者がテレビでよく言っていますね。
この数年間でバイデン氏も中国に対する考え方が変かったのではないか、と。
そんな馬鹿なことないよ!
門田
1000億円だぞ(笑)。
石平
考え方の問題じゃない。
要するにバイデン氏は理想や理念で動く男ではないのです。
さらに言えば中国はバイデン氏の息子の弱みを、他にも握っている可能性がないわけでもない。
門田
女性問題ですよね。
何も「ない」ほうが不思議ですよね。
しかし、そんなものがなくても、1000億円というお金、もうそれだけで十分ですよ。
ポイントは「女」であろうと「お金」であろうと、中国から一度受け取ってしまえば、それはもう致命的。
決定的な弱みになります。
石平
そうそう。
門田
”渡した側”はその瞬間に立場が強くなるわけです。
なぜならば”受け取った男”を、いつでも失脚させたり、あるいは刑務所に放り込んだりすることができるからです。
証拠を持っているわけだから、メディアであろうと何であろうと、何を使っても、失脚させるのが可能です。
バイデン氏は歴代大統領史上最大のスキャンダルのよとして生涯、刑務所で過ごすことになるかもと、そういう話になってきます。
中国にとっては、お金の話だけで十分。
「これ、ばらしていいですか?」ということですから、バイデン氏は”水遠に操り人形”になるしかない。
しかし、中国はそんなことはおくびにも出さずに、今まで通り、つきあいをしてきますよ。
不自然にならないように「議会の言うとおり、制裁も科してください。しかし……」と、イザというときに重大な要求があるわけです。
私は、次に話すように、それを「台湾」と見ていますが……。
石平
もし大統領選挙で中国が不法・不当なやり方でバイデン氏を支援していたならば、さらに彼は”死ぬまで習近平から逃げられない”という話。
生涯、操られる。
そういう意味では、もうアメリカの危機というよりも、民主主義、地球全体の危機です。
世界最大、最強の民主主義国家をリードする人が”習近平の操り人形゛になっているということになれば、防空識別圈問題でわれわれが見た摩訶不思議な光景はバイデン政権の4年問、いろんな場面で起きてきますよ。



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