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日本国民全員が必読!左翼は戦前の日本を残虐な侵略国家で、国家主義によって国民を犠牲にした絶対悪に見ている。

2025年01月29日 21時09分21秒 | 全般
左翼は戦前の日本を残虐な侵略国家で、国家主義によって国民を犠牲にした絶対悪に見ている。
2020年11月30日

以下は先日発売された月刊誌WiLLに掲載された古田博司と朝香豊の対談特集からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。

デキる人ほどサヨクにとらわれて朽るのは何故か
ズバ抜けた良家の人は庶民など目もくれない。
ちょつと家が良くて、学校の勉強が得意ーそんなタイプがマルクスに引つ掛かる
“一撃”で目が覚めた
古田 
朝香さんの『左翼を心の底から懺悔させる本』を読んだけど、苦しくてページをめくれなくなった。
マルクスが知識界に蔓延していた頃の苦痛が蘇ってきてしまった(笑)。
朝香 
それは失礼しました(笑)。
古田 
私がマルクスから目を覚ましたのは、1979年、26歳のことだった。 
レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)に行ったんだけど、ロシア語ができたから女のガイドに一人で歩かせてくれと頼んだ。
なぜか通ったので、裏通りを歩いてみた。
そこで何を見たと思う?
朝香 
ホームレスですか。
古田 
そう、失業者の群れ。
壁には職安の張り紙があって、「トラクター白ロシア号の運転手求む」とか書いてある。 
そのうちの一人は私の腕をつかんで、つけていたセイコーの腕時計を売れと言うんだ。
「こんなことのためにお前らの言葉を勉強したんじゃないぞ」と言いつつ振り払ったけど、これが社会主義の現実ですよ。
朝香 
すごい経験ですね。
古田 
この“一撃”でマルクスはウソということを、否応なく突き付けられた。
だからロシア語もやめた。 
そのあと、どうしてマルクスなんて信じたのかと苦悶した。
思い出すと苦しくなるから、朝香さんの本も何とか半分まで読みました(笑)。

マルクスとの出会い
古田 
ところで、朝香さんは元共産党員だったそうだけれど、入党は何歳のとき?
朝香 
十八歳でした。
古田 
ずいぶんと早いね。自分でマルクスを読んだの?それとも、先生から言われて?
朝香 
中高一貫校だったんですが、左翼系の先生はたくさんいても、勧誘されたわけではありません。 
進学校だから、まわりには知識量豊富なヤツが山ほどいました。
たとえばまだ中一なのに、相対性理論やDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の違いを説明してきたり(笑)。
彼らを見て、「オレも偉そうなことを言いたい」と思って。知識人々への憧れを抱きました。
古田 
そうは言っても、先生から薦められる本も“そっち”系でしよ。
朝香 
岩波新書が多かったですね。
中一にはレベルが高すぎると思うんですが、自分のなかでは岩波新書を何冊読んでいるかが知識人の基準みたいに思っていました。
古田 
わかる、わかる(笑)。
朝香 
頑張って読んでも、あまり理解していませんよ。でも「長谷川正安がこう言っている」「渡辺洋三がこう書いていた」なんて、サラツと言えたらカッコいいじゃないですか(笑)。 
そんな感じでいわゆる“進歩的文化人”が書いた本を読んでいたら、ある疑問が湧いてきたんです。 
当時、ソ連はアフガニスタンに侵攻(一九七九年)し、社会主義が平気で自由を踏みにじる現実を目のあたりにしていたわけです。
でも、「どうしてこの進歩的な人たちは、社会主義を否定しないんだろう」と。
古田 
それは面白い。
珍しいタイプですね。 
朝香 
「自分は本当の社会主義・共産主義を知らないだけで、勝手なイメージで悪く思っているんじゃないか」とか思って、中二で『空想から科学へ』と、『共産党宣言』を読みました。
古田 
どうだった?
朝香 
「やはり自分は共産主義を誤解していた」と思いました。
自由がなく、貧しいと思わされてきたけど、本当は素晴らしい思想なんだと。
古田 
虚実が逆転しちゃった(笑)。
朝香 
それ以降、日本共産党の主張も気になり出して、中二のくせに共産党の月刊誌『前衛』や、岩波の『世界』も買うようになりました(笑)。 
そこには、自民党政権がいかにとんでもないことをやっているか刺激的に書かれている。
たとえば、自衛隊には内訓という内部の規定があって、自衛隊法は“お飾り”にすぎず、彼らは好き勝手できるようになっているーみたいな。 
それを読んだ私は、「とんでもない!」と憤る。
その一方で、世間ではそんな極端な意見を言う人がいないから、「自分は世の中の真実を知る数少ない人間だ」と思い込んで、全能感に浸る(笑)。
古田 
けっきょく、どうやってマルクスから抜け出したんですか。
朝香 
私は古川先生のようにで“一撃”で目が覚めたわけではありません。
マルクスが抜けたと思っても、心のどこかに抜け切れていない自分がいた。
何回“脱皮”したかわかりません。 
はっきりと覚えていないんですが、あるとき黄文雄さんの本を読んだんです。当時、黄さんがどんな方が知らなくて、なぜ右翼的な考えを持っているんだろう、変わった中国人がいるなと思っていました。 
たまには反対の意見も聞いてみるか、と読んでみたら、「アレ、ちょっと待てよ」「こっちのほうが正しいかもしれない」と(笑)。
左翼は戦前の日本を残虐な侵略国家で、国家主義によって国民を犠牲にした絶対悪に見ている。
でも黄さんは、戦前の日本を肯定的に見ていた。
古田 
徐々にマルクスが抜けていく。私と違って“漸進的覚醒”だ。
この稿続く





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