文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

その1階に母親が住んでいたからである。通常なら庭に面した1階の部屋は、とても良い部屋だったはずである。

2025年01月06日 22時08分11秒 | 全般
私は、我ながら、この日の写真は異様に美しいと思った。
だが、すぐに、その理由に気づいた。
私は前日までの2日間、2011/3/11以降、初めて故郷の宮城県・閖上を訪れていたからである。
私が育った実家のあった場所も訪れた。
広い敷地に建てられていた、見事に堅牢な鉄筋コンクリート3階建ての老人ホームも訪れた。
その1階に母親が住んでいたからである。
通常なら庭に面した1階の部屋は、とても良い部屋だったはずである。
だが母親は、2011/3/11に、津波にのまれて助からなかった。
上の階の人たちの大半は助かったのだが。
ワードローブには、母親の服が吊るされていた。
母親が好きな色の服だった。
洋服箪笥には母親の衣類が入ったままだった。
更に、私が驚いたのは、その翌日に、私が、この場所を訪れて撮影していた事だった。
この場所は、当時、私が一番好きな場所だった。
2011年5月にり患した大病を2011/12/16に完治・退院した私は、翌年、1年の内、300日、ここを訪れて、ほぼ撮影していた。
だから、故郷を訪れた翌日、この場所を訪れたのだ。
さっき発見した、ミケランジェリの異様に美しいショパンを、私の写真集のバックに入れたいと思った。
今日までに作成して投稿した写真集の中から選んでいた時に、この日の写真が現れた。
私は、即座に、この写真集に決めた。


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