文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

中国のお返しは何か。反日教育と尖閣領海への侵犯だ。中国は恩を恩とも思わない。

2025年01月19日 09時44分45秒 | 全般
2020/2/28
以下は26日に発売された月刊誌Hanadaに、二階幹事長、小池都知事の無責任、と題して掲載された九段靖之助の連載コラムからである。
私が九段靖之助は高山正之のペンネームであると推測していることは言及してきたとおり。
日本国民で活字が読める者は全員が920円×2を持って、最寄りの書店に、WiLLとHanadaを購読に向かわなければならない。
世界中の人達には私の英訳をベースにして出来るだけ届けたい。

武漢を起点に発生した新型ウイルスの感染爆発がどうにも止まらない。
すでに中国の感染者は68,500人、死者は1,665人を数える(2月15日現在)。 
日本でも日を追って感染者は増え、死者も出始めた。
それまではウイルスを水際で食い止める対応を主としたが、これ以後は国内に侵入したウイルスの感染拡大を何としても抑える対応が要求される。 
2003年のSARSといい、2015年に中国で拡大したMERSといい、そして今回の新型ウイルスといい、つくづく中国は災いを撒き散らす厄介な国だ。 
中国がばら撒く災厄はウイルスだけではない。
「中国の特色ある社会主義」を掲げ、その実は一党独裁制のバイ菌を隣国のチベットやウイグル、内モンゴル、香港、台湾などにばら撒く。 
そんな中国に、自民党役員会(2月10日)が新型ウイルスの感染拡大を阻止するための支援金を贈る方針を決定した。
所属議員全員の3月分の歳費から一律5,000円を天引きして中国に贈る。
提案者は人も知る親中派の筆頭、幹事長・二階俊博だ。
お主、気は確かなのかと言いたい。  
中国から持ち込まれた新型ウイルスに、日本国民がいかに不安を感じているか。
中国から被害を受けているのは日本国民なのだ。
そして二階は日本の国政を担う政権党の幹事長ではないか。
たしか二階の選挙区は和歌山だが、その和歌山からもすでに感染者が出ているではないか。 
迷惑を被っているのはこちら日本だ。
なのに迷惑をかける中国に支援金を贈る? 
不思議な思考回路というしかない。
それともボケか。
記者会見で二階は言った。 
「常に友好関係にある隣国に何かあった場合、支援するのは当然だ」 
常に友好関係にある? 
今回のウイルス騒きの最中でも、中国公船や潜水艦が尖閣の領海を平気で侵犯しているではないか。 
さすがに「これはおかしい、間違ったメッセージを中国に送ることになる」と感じた一部の自民党議員らが、「支援金を出す・出さないは各議員の判断によるぺきだ。天引きなんぞトンデモナイ」とする意見書を二階に突き付け、直談判におよんだ。
対して二階は、『積極的に支援したいとお考えになっている人が協力すればいい。協力しない人はしなくていい。最初からそう考えていた」 
最初から自発的支援を考えていたなら、全議員一律5,000円の天引き案なんぞ言い出すはずもない。
要は議員らの抗議にへなへなと後退したあげくの逃げ口上だ。 
かくて二階のバカげた提案は4日目にして撤回された。
5,000円といえども議員の歳費は国民からの預かり金だ。
歳費から一律に天引きしたカネを中国に贈るなら、そのカネは議員のポケットマネーとはいえない。
国民のなかには「やるならポケットマネーでやれ」と批判する者が少なくあるまい。
一部議員らの抗議はそれを意味している。 
さきごろ二階は都知事・小池百合子に「都がストックするマスクや防護服を中国に贈れ」と申し入れた。
小池は計12万着の防護服を中国に贈った。
ストックは都民の血税による都の財産だ。
それを二人の一存で処分したのなら小池は背任、二階は背任教唆だ。 
仮に都議会の議決を経た支援でも、言い出しっぺの二人が自分らの費用でやりゃいいじゃないかと冷ややかに見る都民は少なくあるまい。都民の小欄もその一人だ。 
それより何より、いまや日本は感染症拡大の不安を抱えている。
今後、大量のマスクや防護服を必要とする事態が来るかもしれない。なのにそれらのストックを中国に放出するとは、いかにも危機意識に欠け、職責からして無責任ではないか。
日本がマスク不足になろうが、大事なのは中国なのか。 
かつて二人はともに小沢一郎率いる新進党に属し、二階は「私の趣味は小沢一郎だ」と言い、小池は小沢の広告塔をつとめた。
のちに小沢は宮内庁の官僚を脅し上げ、ルール破りで習近平を天皇に会わせた。
この四月に習近平の国賓訪日が予定される。
これを発案・推進したのは二階に違いない。 
かつて天安門事件で中国は世界で孤立した。
その中国を「国際復帰」させたのは宮澤喜一内閣による天皇訪中だった。
中国のお返しは何か。
反日教育と尖閣領海への侵犯だ。 
中国は恩を恩とも思わない。
目下、新型ウイルス騒ぎで習近平は国の内外から白い目で見られている。
国賓待遇の訪日が彼の窮地を救うかもしれない。
仮に救ったとしても、安倍が宮澤の二の舞にならぬ保証はない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« It was a popular page yeste... | トップ | It was in the top 50 search... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

全般」カテゴリの最新記事