この9月のはじめは当神社にとっては兼務神社の例祭が続く時期です。
明日も数社で例祭が斎行される予定ですので、社務所では当日お供えする幣帛料の準備を致しました。
『幣帛(へいはく)』とは広義には御神前にお供えするもの全般を指す言葉で、“みてぐら”とも呼ばれます。
しかし時代を経るに従ってお供えする食物である『神饌(しんせん)』と区別される事が多くなり、今の幣帛は奉られる食物以外の「布」「衣服」「武具」「御幣」などを主として意味するようになりました。幣帛料は更に金銭を紙に包んでその幣帛の代わりとしたものですが、かつて布や着物が金銭の代わりに使われていた事を思えば、少し形を変えただけとも考えられます。
お供えするのはほんの一時ではありますが、手落ちの無いよう準備しなければなりません。