この鈴鹿明神社では、元旦から節分にかけて本殿祈祷を行う方に『格衣(かくい)』を着けていただいています。
服の上から着ける白い羽織のようなもので、『小忌衣(おみごろも)』とも呼ばれます。もとは大嘗祭・新嘗祭などの神事を奉仕するに当たって厳重なお清めをした後に羽織る官人の服でしたが、それに因んで特別なときに参拝者に着けていただくものにもなっています。
昇殿の前に着けていただきます
本殿祈祷の様子。当社では元旦から節分の期間に限り格衣を用いています
格衣には神事に際して厳粛な心をつくる、また神前に進むに当たって正装をしていただく、といった意味があります。横で奉仕する神主としても、白で揃った参拝者の方々を前にすると気持ちが引き締まる思いがしますね。