時折、神社の御神紋についてご質問をいただく事があります。
当神社の御神紋は表題の通り『祇園守紋』といいます。祇園守、とは京都祇園の八坂神社で頒布されていた御守の事。当神社の由緒には弘治2年(1552年)に八坂神社を合祀したとありますので、その御縁でこの御神紋を使うようになったと思われます。
本殿の扉や内部の装飾などにこの祇園守紋が見られます
紋の中央に描かれている巻物のようなものがその御守の姿で、銀杏や雲に見えるそのまわりのものは御神威を表す装飾と言われています。
この祇園守紋には派生した形もありますがやはり中央の御守が特徴的で、厄難消除の御神徳を仰いでか戦国大名の家紋にも使用されているようです。
しかし京都の八坂神社自身では『木瓜紋(もっこうもん)』という別の紋が使われており、なかなか興味深いところです。
家紋もそうですが御神紋はその神社の歴史に深く結びついたものです。神社にご参拝の際は少し注意してみてはいかがでしょうか。