例大祭の片づけも一段落し、驟雨と相まって、本日は静かな一日となりました。
今回は神社にとっての家紋にあたる、御神紋についてお話し致します。
鈴鹿明神社の御神紋『祇園守紋』 |
御神紋も家紋と同じように代々伝わっているもので、その神様の性格や歴史を表しています。
『巴紋』や『菊花紋』などは多くの神社で用いられていますね。鈴鹿明神社の御神紋は『祇園守紋(ぎおんまもりもん)』といい、昔、祇園の八坂神社で出していた「勝守」という御守りの形を模したものです。
少し不思議な形をしていますが、真中の交差した巻物が御守りそのものを表し、周りは銀杏・雲・蛇の目などで威厳を添えるものといわれています。
鈴鹿明神社は、かつて八坂神社から須佐乃男命を御祭神としてお招きしたという歴史がありますので、そのときに御神紋もいただいたのだと考えられます。
ただ、当の八坂神社では別の紋『木瓜紋(もっこうもん)』を使っており、縁のある神社にこちらの紋が伝わっているのが面白いところです。
神社では境内の各所に御神紋を配しています。御参拝の際に探してみてはいかがでしょうか。
参集殿入口扉の御神紋 |
例大祭でのうちわにも |