今日は朝からとても寒い雨が降っています。
霧雨のような弱い雨が降ったりやんだり。
2,3日前の暖かさから一変して寒さが堪える一日となりました。
人生には幾つかの厄年があるように、家にも鬼門(北東の方)や裏鬼門(南西の方)などがあり、昔から災いを招きやすいとされています。
迷信かもしれませんが、その様な場所に昔の人は良く南天を植えたりしました。
社務所の周りだけでもあちこちに植わっています。
江戸時代では、江戸の町は特に火災が多かったせいかこの南天を庭に植えて火災除けとして用いていたようです。
南天は、当て字で難転として、難を転じて福となすという意味から良く用いました。
又、お赤飯等の上にも南天を載せたりもします。
南天には赤い実がなり、赤い色が厄落としにもなることや葉にはお赤飯の熱と水によって作られる成分が防腐の役目をするそうです。
漢方薬としては、食あたりに用いていたとのこと。
昔の人は、縁起の良い薬にもなるこの南天という植物を上手に使い、少しでも厄災から逃れる方法を考えて、健やかで穏やかな日々を過ごす事をあれこれ知恵を巡らしていたことに感心させられます。
この南天の葉を、神社では地鎮祭の時地中に埋める『鎮物』にも用いています。