今日は朝から雨が降ったり止んだりして、時折強く降る事もあり不安定な天気です。
九州北部地方では特別警報が出て、雨への厳重な警戒と早急な非難を呼び掛けている場所もあるようです。
テレビ等でも報道されているように早目の避難と共に命を守る行動を地域の皆さんに声を掛け乍ら行っていただければと切に願います。
一方関東では明日から天気は回復し、暑い日が戻ってきそうです。気温も30度を超え、過ごしやすくなっていた朝晩も熱帯夜に戻ってしまうかもしれません。
明日は大安。地鎮祭や竣工式なども予定をされております。
地鎮祭は、家など建物を建てる前に行うお祭りで、竣工式は建物が建て終わった時にするお祭りです。
その地鎮祭と竣工式(祭)の間には、本来上棟式(祭)と呼ばれる祭典があります。
上棟を言いかえれば棟上げ。基礎工事が終わり柱を組み始めて大黒柱等棟木を建てる時に行う行事です。
良く上棟祭を行っていた頃は、午前中は柱の準備をして夕方頃に祭典を行い、棟を上げた時には近所の人を呼んで餅蒔きなど行ったり、大工さんに祝いの席を設けたりと御祝をしていました。
今はそのような御祝行事をすることも少なくなり、上棟祭自体も年に数件という状態になっています。
しかし、この頃上棟式の時に鎮める棟札を御依頼になる方が少しずつ増えています。
上棟札は上棟式(祭)との時に中央の柱に取り付けるものです。
表には、建築の神様とその下に建築される建物の名称を記入します。例えば、個人の家であれば、〇〇邸一宇と記入。
裏には、右に建主(施主)の名前、左に工事を行う人又は会社の名前を、中央に上棟祭を執り行った日付と祭典を執り行った神社名を入れます。
この棟札は家が完成する頃には屋根裏にお祀りされているので殆ど目にする事はありません。
昔の家は滅多に家を建て替える事はしないで手直しして長く住み続ける事が一般的でしたので、手直しする時点でどのような人がいつ頃建てたかなど情報を得るための手段でもありました。
手直しした場所や時期を棟札に記入してまた次の手直しの情報を蓄えていったのです。
今は、多い人だと一生のうちに2度新築を計画する人もいらっしゃるのでそういった情報も必要ではなくなってしまいましたが、住んでいるうちは末永く多くの神様にお守りいただきたいと願い上棟札を受けられるようです。
これから家を建てようとお考えの方は、家の間取りや様式を考えると共に昔から執り行っていた行事にも目を向けていただければと思います。