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11月13日の社説は・・・

2016-11-13 05:52:45 | 社説を読む
トランプ氏から離れて、テーマが分かれそうです。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 参院定数訴訟 是正は国民への約束だ
・ 玄海再稼働 「地元」を広くとらえよ

読売新聞
・ 日印首脳会談 原発協力で戦略関係深めたい(2016年11月13日)
・ 電通強制捜査 過重労働の悪しき慣行を断て(2016年11月13日)
  
毎日新聞
・ 1票の格差 参院とは何かの議論を
・ パリのテロ1年 自由を脅かす排外の波

日本経済新聞
・ 企業は成長持続へ自ら好循環づくりを
・ 拡大余地は大きい日印関係

産経新聞
・ 企業決算の減速 萎縮せず成長投資続けよ
・ 政務活動費 存廃含めあり方を見直せ

中日新聞
・ さよなら「価格競争」経営 週のはじめに考える

※ 日印首脳会談、参院定数、企業決算 それぞれ2社で、他は分かれました。

中日です。
「なぜか。日本の人件費は上海やバンコクなどアジア勢の約十倍(日本貿易振興機構調べ)と埋めがたい劣勢にある。さらにアジア勢の技術や開発力の伸びは著しい。テレビやパソコンが席巻されたように、従来の経営では対抗できないのが現状です。

 それでも価格競争に走る。その先に何があるのでしょう。

 価格競争力を高めるために「社員は少なく、給料は安く」といったリストラが横行、非正規社員を増やす経営に頼ることにもなる。

 誰でも名前を知っている大手上場企業が日常的に行っているのは「いかに安く仕入れるか」。多くの中小企業を天秤にかけ、引き下げ競争を強いる。価格競争型経営は社員や取引先、時に消費者をも巻き込み、誰かを犠牲や不幸にしてしまうのです。」

「ではどうしたら良いか。例えば自社しかできない価値ある商品を提供する「オンリーワン経営」や、顧客のあらゆるニーズをすくい取る「こだわり経営」。もちろん品質を極め、他を寄せ付けない「ナンバーワン経営」もある。

 東京・鷺ノ宮にある美容室「トランスフォーム」は洗髪に使う水からこだわり、パーマ剤類はすべてオーガニック製品に替え、安心・安全を売り物にしている。顧客の平均単価は一万四千円。近隣の相場といわれる七千円の二倍も高く、安売り店が増える中では時代に逆行するようなやり方でした。

 それでも予約が取りにくい人気に。富裕層相手というぜいたくさではなく、ここでしか味わえない安心感や心地よさからです。」

これは数少ない成功例でしょう。
ただ、どの店もこうできるわけではありません。

「 所得がなかなか増えない中で安売りが助かると思うのは消費者の普通の感覚かもしれません。でも、だからといって経営者が価格競争ばかりに向かうのは、やはり間違っている。

 日本企業は約七割が赤字です。赤字企業は法人税を納めず、それは税収を大きく落ち込ませているのです。良い物をつくり、適正な価格で利益を上げ、税も納め、従業員に十分な賃金を払う。税収が増えれば値上げの痛みを和らげる使い方もできるはずです。

 健全な経済を築いていくのは、もちろん健全な経営の集積なのではないでしょうか。」

その通りです。

ただ、値下げ競争が無限地獄なら、品質競争も無限地獄です。
アジア諸国がすぐに追いついてくるからです。

まずは、アジア諸国の人件費が高まってほしいものです。

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