《 全員が参加するための評価とは-2- 》
全員が授業に参加できる授業づくりのために気を付けることは何か?
指導案の「評価」を視点に考えてみましょう。
② 作者の考えについて発表することができたか。
授業中に考えを発表することは評価項目ではない。
発表しなくても、しっかりとした考えをもつ子はいる。
国語で発表自体が目的の単元もあるが、発表が評価対象なら、全員が発表するべきである。
その場合は、発表できたかどうかでなく、どう発表したのかが評価の対象となる。
全員を発表させる時間がないときは、例えば次の方法がある。
「右側の子が左側の子に発表してください。」
「左側の人は、合格なら○、不合格なら△をつけなさい。」
「今、○と書いた人手を挙げて。」
(時間があれば、○、△を付けた理由を聞く)
「では交代」
などと、全員に発表させ、簡単でも評価させることが必要である。
この場合は、「作者の考えについて、自分なりに意見をもつことができたか」などとして、ノートに書かせたものを評価すべきである。
今は、個々の端末に書き込み、共有することで、考えを広げ、高めることもできる。
③ グループでの話し合いで自分の考えを表現できたか。(観察)
グループでの話し合いを一人一人観察するのはまず不可能である。
ワークシートなどに書いたものを、机間指導の中で一人一人をチェックすべきである。
この場合は、「自分の考えを表現することができたか。(ワークシート or 共有シート など)」にするべきだ。
活動の後には、常に「確認」をいれたい。
自分の考えを書かせた後で、隣同士確認し合えばよい。
そして、次のように指示します。
隣の人の考えと、それに対する自分の感想を発表してもらいます。
「なるほど」と思った意見を3つ探そう!
このようにして、全員を巻き込んでいくのである。