《 知識を使えるようにする;3 》
前回の内容は今回のシリーズのポイントでしたが、それに関連した実例を紹介します。
以前担任した生徒で、「弱点ノート」を作成していた子がいました。
実際に「弱点ノート」という名前だったかどうかはわかりませんが、ノートに間違えた問題を貼ったり、書き写したりして、右側に正解を書いていたのです。
さらに驚いたのは、なぜできなかったのか、間違えたのかが自分の言葉で書いてあるのです。
なかには類似の問題を貼ってあるページもありました。
勉強法としては、たいへん高いレベルです。
×を○に変えようとしている点、自分の学習方法を振り返っている点、関連するところの復習をしている点など、必要な事を全てやっていました。
日頃は部活動や生徒会を頑張り、塾へも行かず、忙しい中で時間を有効に使って独力で頑張っていた生徒です。
そこで編み出した自分流のノートだったのでしょう。
成果が十分表れていました。
部活動の運動部では、なぜ試合に負けたのか、勝つためには今後練習方法をどう工夫すればよいのかを考えて実行する事が重要です。
勉強も同じなのですね。