哲学入門４４ 社会主義とは 簡単に

白坂慎太郎先生の哲学入門

第４４回は、哲学入門４４ 社会主義とは 簡単に です。
　ここから　https://www.youtube.com/watch?v=q5980zsQmzY



前回までマルクスを取り上げました。
ヘーゲルの弁証法を物で応用し、社会を止揚することを唱えました。
それが共産主義革命です。


それを受け継いだレーニンが、資本主義諸国の帝国主義的な世界進出をマルクス主義に基づいて解明し、ロシア革命を指導し、初の社会主義国家を実現させました。

レーニン（1870年 － 1924年）は、ロシアの革命家・政治家です。
学生時代から革命運動に参加し、流刑・亡命生活を経験した後、1917年、二月革命後に帰国します。ボリシェビキを率いて十月革命を成功させ、史上初の社会主義政権を樹立しました。人民委員会議長としてソビエト連邦の建設を指導しました。
また、マルクス主義を理論的に発展させ、その後の国際的革命運動に大きな影響を与えました。
著書「帝国主義論」「国家と革命」など。


マルクス－レーニン主義は、労働者階級と、被抑圧民族の団結を訴えて、毛沢東による中国革命や、民族独立運動に大きな影響を与えました。

また、革命によらないまでも、労働者の地位向上のための運動も各地で行われました。

フェビアン協会は、イギリスの社会主義団体です。
１８８４年、バーナード＝ショー・ウェッブ夫妻らが創立し、社会福祉の充実による漸進的な社会主義改革をめざしました。
慎重で漸進的戦術をとった古代ローマの名将ファビウスの名にちなんで名付けられました。

ベルンシュタイン （1850年 - 1932年）はドイツの社会主義者です。
社会民主党右派の理論的指導者で、革命を否定し、議会政治による社会民主主義の実現を目ざす修正主義理論を展開しました。

社会主義を振り返ってみましょう。


社会主義国は、ほぼ失敗しました。

ソ連や東欧は崩壊しました。
中国は、日本以上に貧富の差は広がっています。

何とかキューバが踏ん張っていますが、貧富の差が少なく社会保障がしっかりしているのは、日本なのかもしれません。最近は広がりつつありますが・・・。

社会の仕組みを論じても、全世界の人が幸福になれない。

そこで、本来的自己の回復を呼びかける思想が広まっていきます。

それが実存主義。

次回は、キルケゴールです。