【世界遺産】中国と西洋建築が融合!?田んぼにそびえる1833棟の楼閣 A fusion of Chinese and Western architecture seen in 1,833 towers
【世界遺産】中国と西洋建築が融合!?田んぼにそびえる1833棟の楼閣 A fusion of Chinese and Western architecture seen in 1,833 towers
2019年4月に放送し、大きな反響のあった中国の「開平の楼閣群と村落」から、放送では使用出来なかった未公開映像も含めた、絶景映像をお届けします! ---------------●○---------- 中国・広東省、のどかな田園風景が広がる開平に巨大な楼閣が林立しています。その数、何と1833棟!多くは約100年前の20世紀初頭に建てられたもので、中国と西洋の建築様式が入り混じる奇抜なデザインをしています。中世ヨーロッパの城のような楼閣もあれば、教会や神殿に似ているものまで…。一体、誰が何の目的で巨大な楼閣を建てたのか?農村に聳える楼閣誕生の秘密に迫ります。 20世紀初頭、開平では盗賊が横行していました。そのため盗賊の襲撃に備え楼閣が建造されました。建築主は開平からアメリカなどに働きに出た人たちでした。彼らが海外で見て感動した建物を元にしているため、中国と西洋の様式が混在する建物になったのです。 盗賊から村を守ったのは楼閣だけではありません。村の周りにトゲを持つ特別な竹を植え、防護壁としていました。さらに村の入口の門には見張りがいて、徹夜で侵入者に目を光らせていました。村は、まさに鉄壁の守りで固められていたのです。 19世紀、開平の人々は、仕事を求めアメリカやカナダに渡り大陸横断鉄道の建設現場などで働いていました。中には、貯めたお金を元手に店を開き事業を成功させた人も…。そんな彼らが、貧しかった故郷に豊かな西洋を再現したのが西洋風の楼閣でした。 建築美をお楽しみください!