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小学校英語はどうなる?-2-

2009-06-14 07:31:42 | 教育関連情報
菅 正隆先生の講義の続きです。 
 小学校外国語活動の目標は、次のものです。

外国語を通じて,言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら,コミュニケーション能力の素地を養う。

 小学校では「コミュニケーション能力の素地を養う」ことがねらいであり、極端な言い方をすれば、「伝えたいという気持ちが育てば、英語的にむちゃくちゃでもよい」のです。

 そもそも、週45分間で、英語が身に付くはずはありません。
 ここで、参加者で実験を行いました。
 二人一組になります。
 左側の人が、右側の人に英語で1分間自分の夢を語ります。片言で、単語の羅列だけの人もいます。
 次に、右側の人が、相手が言った事を30秒で日本語で話します。
 「あなたの夢は、○○、○○なんですね。」
 見事に通じているではありませんか。この、「相手に通じた!」という感覚を味わわせる事が重要だと、菅先生はいいました。
 実は、英語が得意で、流暢に話せる人ほど、実は相手には伝わらないのだそうです。分かる気がします。コミュニケーションは、伝わることの方が、文法的に正しいかどうかよりも優先するのです。
 英語が苦手な私ですが、かなり安心しました。
 
 菅先生は、こう続けられました。
 「中学校へ入って、最初に英語で自己紹介してと言ったときに、子どもがいやがったら小学校外国語活動は失敗。むちゃくちゃでもいいから、紹介を始めたら成功。」と…。

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