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10月19日の社説は・・・

2013-10-19 05:56:10 | 社説を読む
今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 戦没者追悼―新たなあり方さぐる時
・ 再審の壁―手続きの整備が必要だ

読売新聞
・ 竹富町の教科書 違法状態の解消迫る是正要求
・ 毒ぶどう酒事件 再審へのハードルはなお高い
 
毎日新聞
・ 毒ぶどう酒事件 再審制度の改革必要だ
・ 教科書是正要求 現場に根差す採択制を

日本経済新聞
・ 五輪にらみITSで日本の技術力強化を
・ 「中高速」成長に移行した中国

産経新聞
・ 靖国神社 やはり首相は直接参拝を 
・ 道徳の教科化 今度は逃げずに実現せよ

中日新聞
・ 政労使会議 「民の出番」で賃金増を 
・ 教育委員会 政治からは遠ざけよ

※ 最近になく、骨太の社説が並びました。

教科書問題では、読売と毎日では、大きく方向が違います。

読売「下村文部科学相が、沖縄県の竹富町教育委員会に対して是正要求を行うよう県教委に指示した。竹富町教委が教科書採択のルールを守らずに、独自採択した教科書を使用し続けているためだ。」

竹富町教委を非難しています。
しかし、本来は法律が二重基準だったことが問題です。
その後に優先順位を決めても、それは筋違いでしょう。

毎日はそこをついています。

「根拠としたのは、教委に採択権を認めた地方教育行政法である。
 文科省はこの2法は一体的に矛盾なく運用されるものとしているが、明快ではなく、下村文科相は法改正も考えるという。
 こうした法の不備に今回の混乱の一因があったというべきだが、それだけが本質的な問題ではない。
 国定教科書が廃止され、検定制度に移った戦後、学校ごとなどに教科書が選ばれた時期もある。だが、学校や地域によっては教員への負担が大きく、十分な調査研究ができない▽教科書会社の売り込みが個別に激しくなり、寡占化を生みかねない▽非効率的である−−などを理由に、1963年の教科書無償化とともに現行のように共同採択(広域採択)制が取り入れられた。
 これを見直すべきだという意見は少なくない。例えば、96年、政府の行政改革委員会は規制緩和の一環として教科書採択制度の改善を提言している。」

産経は、6社の中では、きわめて個性的な説を主張しています。
・ 靖国神社 やはり首相は直接参拝を 
・ 道徳の教科化 今度は逃げずに実現せよ
内容はともかく、これもあってよいと思います。 

靖国問題については朝日が正反対の説を述べていいます。
「首相をはじめ政治指導者の靖国参拝には、賛成することはできない。」
両論がぶつかってこそ、健全な社会だと思います。

個人的には、憲法の趣旨を鑑みて、無宗教の追悼施設があるべきだと思います。

朝日「(千鳥ケ淵戦没者)墓苑は海外での無名戦没者約36万柱が眠る国の施設だ。1959年の創建時、「全ての戦没者を象徴する施設に」との構想もあったが、靖国の価値を損なうとの反発を受けた。」

宗教施設である靖国と比較すること自体無理があります。
政(追悼施設)・教(靖国神社)が分離し、どちらも大切にすればよいと考えます。

秀逸なのは中日です。
「首長が代われば考え方も変わる。選挙のたびに方針が揺れ動くような環境は、子供の成長にとって百害あって一利なしだ。」

全くその通りです。

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