【写真10分教室】空気感が大切?奥行きを表現するテクニック
名画から学ぶ 〜写真の見方、撮り方〜 第14回は『写真の嘘、解決法(その3)』です。写真、絵画が持つ2次元であるが故に逃れられない弱み、生まれる嘘である「奥行き情報の欠如」への対策に「空気」を活用する手法を学びます。本日の「先生」はダ・ヴィンチ、モネ、ピサロ、ターナーです。
今回の動画でも人気の名画を参考に解説をさせていただきます。世界一人気がある絵といっても過言ではない「モナ・リザ」を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチ。印象派の名前の由来になった画を描いたクロード・モネ、印象派として唯一全ての印象派展に参加したカミーユ・ピサロ、印象派を先取りした画家としても知られるイギリスのロマン主義の画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。写真の見方、撮り方に活かせるように、彼らが失われた奥行き情報を「空気遠近法」によりどう克服したのかをご紹介いたします。 写真であれば自然と遠方は霞む傾向があるため、特に気にしなくても良いという指摘もありますが、あえて「空気」を意識することで、霧が出ている時の撮影や、風景写真、ポートレート、動物写真など、どうしても奥行き感がある作品が撮れないと悩まれている方などの参考になればと願っています。 なお、わたしたちの理解や見方はあくまでの一例です。あくまでご参考までにとどめておいてください。ご自分が好きな写真こそが、ご自身にとって正解ではないでしょうか。「誰かの地雷は誰かの主食」(ねほりんぱほりん - NHK -)の精神をみなさんと共有できることを願っています。
第1回:なぜ、絵画から学ぶのか? • 【写真10分教室】なぜ、絵画から学ぶのか? 第2回:主題の明確化(その1) • 【写真10分教室】名画から学ぶ写真の視線誘導(リーディングライン)編 第3回:主題の明確化(その2) • 【写真10分教室】主題を明確にする構図など 第4回:主題の明確化(その3) • 【写真10分教室】ゴヤの名画に隠された写真のヒント 第5回:主題の明確化(その4) • 【写真10分教室】モナ・リザの秘密が伝える良い写真の正解とは 第6回:ビジュアルウエイト • 【写真10分教室】写真に重力?ヒトの認識特性を活かせ 第7回:ビジュアルウエイト(その2) • 【写真10分教室】不安定な写真?安定と調和の仕組み 第8回:奇数安定 • 【写真10分教室】奇数の魔法を使う。安定感のトリック 第9回:変化と調和 • 【写真10分教室】不安定なのに調和?変化の構図テクニック 第10回:変化と調和(その2) • 【写真10分教室】バランスを崩して撮る?動きを生み出す構図テクニック 第11回:画面中の重力を自由に操る秘策(まとめ) • 【写真10分教室】写真の重力を自由に操る秘策(まとめ) 第12回:写真の嘘、解決法 • 【写真10分教室】写真の嘘とは?2次元の弱み解決「三層構造」 第13回:写真の嘘、解決法(その2) • 【写真10分教室】ダ・ヴィンチから紐解く、明暗・色相による奥行き表現