【写真10分教室】不安定なのに調和?変化の構図テクニック
名画から学ぶ 〜写真の見方、撮り方〜 第9回は『変化と調和』。「変化」を生み出しながらも「調和」させる技術をウジェーヌ・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』とジャン=レオン・ジェローム『嘆きの壁』から学びます。
19世紀フランスのロマン主義を代表するウジェーヌ・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』はお膝元のフランスでも紙幣に描かれたことがある名画中の名画ですし、日本でも美術教科書の常連ですのでご存じの方が多いと思います。ジャン=レオン・ジェロームはドラクロワと同じくフランスの画家・彫刻家です。「写真のおかげで〈真実〉はついに井戸の外に姿を表した」と発言するなど写真の興隆を歓迎していた方でもあります。 変化を感じさせつつも調和も…という写真を撮りたい!という方にはお役に立てるかもしれません。 なお、わたしたちの理解や見方はあくまでの一例です。あくまでご参考までにとどめておいてください。ご自分が好きな写真こそが、ご自身にとって正解ではないでしょうか。「誰かの地雷は誰かの主食」(ねほりんぱほりん - NHK -)の精神をみなさんと共有できることを願っています。 東京カメラ部代表 塚崎秀雄
第1回:なぜ、絵画から学ぶのか? • 【写真10分教室】なぜ、絵画から学ぶのか? 第2回:主題の明確化(その1) • 【写真10分教室】名画から学ぶ写真の視線誘導(リーディングライン)編 第3回:主題の明確化(その2) • 【写真10分教室】主題を明確にする構図など 第4回:主題の明確化(その3) • 【写真10分教室】ゴヤの名画に隠された写真のヒント 第5回:主題の明確化(その4) • 【写真10分教室】モナ・リザの秘密が伝える良い写真の正解とは 第6回:ビジュアルウエイト • 【写真10分教室】写真に重力?ヒトの認識特性を活かせ 第7回:ビジュアルウエイト(その2) • 【写真10分教室】不安定な写真?安定と調和の仕組み 第8回:奇数安定 • 【写真10分教室】奇数の魔法を使う。安定感のトリック