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さわやか中欧 見てある記-53-

2019-09-27 05:57:26 | 取材・旅行


2019年8月21日から27日までの7日間、中欧4カ国(チェコ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア)へ行ってきました。
自分にとっては初めの訪問なので、社会科教師としての最初の印象を80回にわたって書き留めています。
ただ、あまりにも短期間での訪問であり、現地の人への取材もわずかなため、あくまで主観的なものです。誤解や曲解も十分あり得ますので、引用にはご注意いただくと共に、間違いはご指摘いただけると幸いです。

今回は第53回 シェーンブル宮殿コンサートです。
今回の特集はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

8月24日(土)、4日目、オーストリアの首都、ウィーンも夜になりました。


夕食後、シェーンブル宮殿コンサートに出かけました。
シェーンブル宮殿の位置はウィーン中心部から3~4kmほど西側です。青○がホテル、赤丸が国立歌劇場です。



午前中に見学したシェーンブルン宮殿は、3階以上は2LDKで家賃4万7千円の賃貸住宅です。
観光客に公開されている部分を除いた居室が、賃貸住宅として一般に貸し出しているのです。※「家賃4万7千円」については、為替によって変動します。

ここに住めるなんて、すごい!

ただしいろいろ条件があります。
官舎であるため、公務員に限られるそうです。
居住者専用のエレベーターがあり、一般の人は入れません。
文化財なので、ガス使用禁止。料理はIHヒーターで行います。
もちろん、部屋の改装や改築には細かな制約があります。
4階の部屋は4LDKで、元々侍従たちが使っていた部屋を利用しています。
実際に生活している人に聞くと、水回り等がよくなく、不便な点もあるそうです。
こうした家賃で、宮殿の修繕費に充てているそうです。

日本も、五重塔を賃貸ししましょうか?生活しにくいと思いますが・・・


宮殿に着きました。

シェーンブル宮殿コンサートに行きました。


この奥で演奏があります。


並んでいます。


お土産も




演奏会場です。


演奏が始まりました。

冒頭で弦のミストーンがあり、少なからず驚きました。
プロオケではまず聞いたことはありません。

照明が凝っており、アリアあり、ダンスありで、楽しませてくれましたが・・・

暑い!

エアコンはありません。
そもそも、平均気温は高くなく、石造の建物には冷房は必要なかったのですが、温暖化により気温が上がってしまったのです。

文化財で、しかも石の造り。エアコン設置は簡単ではありません。

休憩時間に外に出たら、ほっとしました。



最後です。

スタンディングオベーション

アンコールは・・・

もちろんラデツキー行進曲
ニューイヤーなどでも、アンコール曲は決まっているのです。

シェーンブル宮殿コンサートのHPから紹介します。

 HPはhttps://www.imagevienna.com/jp/jp-home.html

修復を経て美しい輝きを取り戻したシェーンブルン宮殿オランジェリー。かつてモーツァルトが音楽の才能を披露した場所でもあります。そのオランジェリーで、シュロス・シェーンブルン・オーケストラ・ヴィエナが魅惑の宮殿コンサートをお届けいたします。モーツァルトとシュトラウスの美しいメロディーにのせて、歌や踊りもあわせてお楽しみください。

• 毎日のコンサート
• 高いスキル & 国際的に人気のある音楽家
• 世界的に有名なモーツァルト&サリエリが競演(1786)した正にその舞台

コンサートの前半は、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト のオペラから美しい序曲、アリア、デュエットをお楽しみいただきます。"フィガロの結婚", "魔笛" や "ドン・ジョヴァンニ" など、盛りだくさんです。

後半は、ワルツ王 ヨハン・シュトラウス の人気オペレッタのアリアやワルツ、ポルカのオンパレード。"こうもり" や"ジプシー男爵" 、そして"美しく青きドナウ" から"ラデツキー行進曲" にいたるまで、数々の名曲をご堪能ください。

コンサートでは、ソプラノ歌手とバリトン歌手のほか、チャーミングなバレエダンサーのペアが、美しいコスチュームで夢のひと時を演出します。




 料金はB席で65ユーロです。

特集はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。

ウィーンには、このシュロス・シェーンブルン・オーケストラ・ヴィエナをはじめ、多くのオーケストラがあります。
その最高峰がウィーン・フィルです。


 画像出典 https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wph2013/profile_3.html

いや、世界最高のオーケストラとして、ベルリンフィルと並び、ウィーン・フィルを挙げることに誰もが異存はないでしょう。
(3番目はコンセルトヘボウ)
ただ、その両者はずいぶん性格が異なります。両者の違いは、私もよく質問されます。

ウィーンフィルのメンバーは、ウィーン・フィルハーモニー協会という自主団体に属します。

それでは、その団体に属するには?
ウィーン・フィルのメンバーになる方法について考えてみましょう。

ウィーン国立歌劇場管弦楽団には150人の団員がいますが、その半分がウィーン・フィルのメンバーなのです。

詳しく言うと、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のメンバーのみがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーになることができるのです。
そのために、まずウィーン国立歌劇場管弦楽団のオーディションに合格し採用されなければなりません。
そして、少なくとも3年間は歌劇場管弦楽団の団員として、年間数百回の演奏をこなし、その力を認めてもらいます。その後、はじめて協会のメンバーとなる申請ができるのです。

ウィーン国立歌劇場とウィーン・フィルとの「共生」が、全体のレベルアップにつながっているのです。

私なりに、両者を比べてみます。

ウィーンフィル(Wiener Philharmoniker ウィーンフィルハーモニー管弦楽団)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、常任の指揮者を置いていません。その都度話し合って選んでいます。
弦楽器はほぼ同じ楽器を使用し、音色の均一性が高いのです。
楽器は特別高価というわけではありません。

ベルリンはインターナショナル、ウィーンはトラディショナルと例える人がいますが、私はベルリンがかつての読売ジャイアンツ、ウィーンが強いときの広島カープと例えたことがあります。


画像出典 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191101-00010004-piaeigat-ent.view-000

ベルリンフィル(Berliner Philharmoniker ベルリンフィルハーモニー管弦楽団)

ベルリンフィルには常任指揮者を決める楽団員投票がいます。常任指揮者を決める楽団員投票により、サイモン・ラトルが選ばれました。
ラトルは、今シーズンに行われるベルリン・フィルのコンサート130回のうち70回を指揮するほか、客演する指揮者やソリストの決定などにおいて大きな発言権を持っています。

 画像出典 https://www.jc-duesseldorf.de/index.php/jp/kaiho-jp/89-japanisch/articles-recommended-jp/art-culture-jp/513-berlin-philharmonie-jp

あるサイトに次のような解説がありました。

ウィーンフィルとベルリンフィルの違いを判別することは難しくありません。
もうオーケストラの配列そのものが伝統的に違います。
指揮者を野球の主審だとしてオーケストラを眺め、
打楽器のティンパニがレフトを守っているのがウィーン。
ベルリンのティンパニはセンターを守っていて、ベルリンのレフトは
ホルンが守っています。
ウィーンのホルンはどこにいるかといえば、前進守備気味にライトです。
トロンボーンとチューバはウィーンではショートを守っていますが
ベルリンはセカンドあたりの位置を守っています。
いちばん分かりやすいのがコントラバスとチェロで、
ベルリンはチェロとコントラバスが協力してライトの深いところを
守っていますが、ウィーンはバックスクリーン前に並んでいます。
ま、ストリングス(弦楽器)の低い音が向かって右側のスピーカーから
聞こえてくれば、まず「少なくともウィーンフィルではない」と断言できるのです。

 出典 https://kaneniwa.exblog.jp/15904910/

実は、ホールや指揮者により必ずしもそうではありません。

コントラバスはムジーク・フェラインの時は中央ですが、一般のホールではライトにいることが多いのです。

ベルリンフィルのティンパニは、確かにセンターが多いのですが、ライトの時も結構あります。
ウィーンフィルのティンパニはまずレフト。
なので、ステレオでティンパニを聴けば、区別ができそうです。

上の2枚の写真を見て、ティンパニを探してください。

ウィーンフィルはレフト、ベルリンフィルのティンパニはセンターです。

次回に続きます。次回は、5日目朝食、そしてブダペストへです。

今回は、阪急trapicsのツアー「さわやか中欧」での旅行でした。感謝の気持ちを込めて、この名前をお借りします。

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