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6月10日の社説は・・・

2016-06-10 05:34:02 | 社説を読む
尖閣問題か。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 参院選 野党共闘 わかりやすくなった
・ 池田小15年 子どもを見守る社会に

読売新聞
・ 尖閣沖中国軍艦 危険増した挑発に警戒せよ(2016年06月10日)
・ ニホニウム 新元素にふさわしい命名だ(2016年06月10日)
 
毎日新聞
・ ニホンウナギ 食文化守る資源管理を
・ 中国軍艦と尖閣 緊張高める行動やめよ

日本経済新聞
・ 三菱UFJ銀の「国債離れ」が鳴らす警鐘
・ 尖閣への挑発が危険すぎる

産経新聞
・ 尖閣に中国軍艦 危険な挑発行為をやめよ
・ クリントン候補 同盟重視の現実姿勢貫け
  
中日新聞
・ 参院選へ1カ月 中傷排して政策論争を
・ ニホニウム 科学をみつめる機会に

※ 4社が尖閣関係を取り上げました。

ここでは、中日のニホニウムを取り上げます。

「「新しい元素の名前、ニホニウムだって」。こんな会話が昨日、学校や職場、家庭であったのでは。原子番号113番の新元素の名前の案が発表された。周期表がグッと親しみを増した。

 新元素は、理化学研究所(理研)の森田浩介グループディレクターらが二〇〇四年から一二年にかけて、三個、合成に成功した。国際純正・応用化学連合が八日、元素名の案「ニホニウム」と元素記号の案「Nh」を発表した。

 森田さんは「基礎科学の研究は、国家の支援、すなわち国民の皆さまの税金によって成り立っています」と感謝のコメントを出した。命名で「少しでも恩返しできるのは、科学的成果とは別の意味で興奮する」とも述べている。

 実験で使った費用は、機器の開発費が約三億円、延べ五百五十日間の実験費用が約三億円、消耗品に一億円弱の計七億円弱だった。新元素の検出に使う半導体は一枚約百万円。使い続けると精度が落ち、頻繁に取り換えると費用がかさむのが悩みだという。」


「森田さんは、原爆開発研究をした仁科研の流れをくむ研究室だと明かしたうえで「原発も原子核を使う。まじめに向き合わなければいけない。論文には『東日本大震災や原発事故で傷ついた人、なくなった人にささげます』という文章を付けた。科学に対する信頼を回復することがやるべきことだと思った」と語った。

 「日本」が周期表に入ったことを喜ぶだけではなく、科学とは何か、どうあるべきか、をみつめる機会としたい。」

実はよく分からない話なのですが、すごいことだとは思います。


読売です。
「森田教授らは、2003年に合成実験を開始した。陽子数30個の亜鉛と83個のビスマスを高速でぶつけ、翌年、113個の陽子を持つ原子の合成に成功した。

 衝突させた回数は、400兆回にも及ぶ。チームの粘り強いチャレンジ精神は見事だ。

 ニホニウムの寿命は、1000分の2秒に過ぎない。米露チームも別の元素の合成過程で見つけたと主張したが、理研は12年までに計3回、合成に成功した。元素が壊れる過程も詳細に観測し、命名権をものにした。

 森田教授は、原子核を扱う分野で成果を上げることで、科学の信頼回復の一助になりたい、と強調する。東京電力福島第一原発事故で、科学技術への不信感が広がったことが背景にある。

 培ってきた関連技術は、核廃棄物中の放射性物質を、より有害性の低い元素に変換する研究などに応用できるだろう。

 理研は今後、119番や120番元素の合成にも挑戦する。今回の成果を弾みとしたい。

 ニホニウムは、理科の教科書などの周期表に掲載される。新元素を誇りに思い、理科に興味を持つ子供たちが増える。それが日本の科学界の発展につながる。」

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