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新型インフルエンザ騒動

2009-05-03 07:47:38 | ニュース・時事問題
 予定を変更して、新型インフルエンザについて。

 毎日新聞によれば、1日現在、海外への修学旅行を中止か延期した学校が15校あるそうです。
 その一方で、今日の中日新聞のように「日本は過剰反応」という見出しも出てきました。

 どうとらえればよいのでしょうか?

 私は、現時点では過剰反応だと考えます。

 新型インフルエンザ=鳥インフルエンザA型(H5N1)のイメージでシミュレーションした通りの行動をとっているからです。

 確かに、H5N1は驚異です。
 2003年からアジアで再び流行したA型(H5N1)鳥インフルエンザでは、患者421人に対して死者が257人。
 致死率61%に達しました。

 しかし、今回のA型(H1N1)は、2日午前10時現在で2.63%。

 過去のデータと比較してみましょう。

 1918年スペイン風邪 A型(H1N1)は死者 4,000万人;致死率 2.0%

 1957年アジア風邪  A型(H2N2)は死者 200万人;致死率  0.5%

 1968年香港風邪   A型(H3N2)は死者 100万人;致死率  0.5%

 通常の季節性インフルエンザは日本で1万人前後(致死率0.05%)
毎日新聞 2009年4月30日

 メキシコでは多くの人が亡くなっていますが、良好な衛生状態とタミフルやリレンザの備蓄があれば、対処できる毒性と考えるのがよいのではないでしょうか。

 今回のA型(H1N1)は、スペイン風邪、この冬に流行したソ連型と同じ型の亜種といわれています。
 うがい、手洗いの励行は当然としても、修学旅行中止などといった生徒の学ぶ権利を奪うような対処は、慎重に考えなければと思います。

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