一言の親切心からはじまる

やる気はなくともやってきたここには、半年は来てなかった場所。
こういう気分の日は、都会よりのほうが気分が上昇しやすいのに、
ど田舎のここは、教会から来やすかったので決めた。

あっちへぐるぐる、こっちへぐるぐる。
回りまわってやっとここに決めたって具合。

歯の欠けたおばちゃんの家があったので、
代わりはないかなとインターホン。
今息子が来てるから、、とおっしゃる。
大丈夫、、前を通りかかったから顔を見に寄っただけだからと私。
「元気でいて下さいねー」『ありがとう！』
そんな会話しておわり。

 

歩きながら、場所を変えようかなって思った。
でもさ、「場所を変えないで自分を変えなきゃーー！！」と
自分を奮い立たせる。

誰もいなかった横並びの10戸ほど入ったアパート。
終わって階段に腰をかけていたら、
カサカサと音がするけど、誰もいない。
補聴器が枯葉のころがる音も拾ってくれるようだ。
私も拾わなきゃ、誰かの心の声。

辛抱つよく1時間。

最後にインターホンを押した家の向こうの畑で
おばちゃんがこっちを見ていて、私が会釈をしたら同じことをしてくれた。

何か言ってくれている。
走っていくと、
『そこの家はお昼に帰ってくるよ。もうじき帰るよ』
と教えてくださった。
『お昼に帰ってきて、ご飯を食べてからまた仕事に行くから、
待っていたら。もうお昼でしょう』とご親切に。

 

「でも待っていたら、迷惑がられるから・・」『迷惑？？』
「私天理教の布教をしていて戸別訪問しています。迷惑ですよね」

畑の土を掘りながら、下を向いてなにやら笑っている。
「なにか可笑しかったですか？迷惑だってところ・・」
そうだって言う。

「でもこんなふうに近所のことを見てて下さるからありがたいですね」
私の言葉にイチイチにこやかに笑っている70歳くらいかな。

イチゴの苗があるんだけど、寒さで花は咲いても実がなっても
ダメになっちゃうんだって。風除けのビニールでもかけてやれば大丈夫。
自分の好きでやっている農業なので、若いものには頼まないと決めているようだ。

ダメになったらダメになったでしかたがない。
イチゴを苗を見ていたら、つい「コレいらないならください」と言っていた。

『へ？コレいるの？』と驚いたのはおばちゃんだ。

結局6株ほど頂いてしまい、後悔している。もうにをいがけ中に
植物はもらわないって、決めたばかりなのにイチゴが不憫で・・・・
家にもイチゴはないことはない。主人の気分で育てているイチゴがあった。
杏奈育て方はしたくないので、プランターできちんとビニールをかけるのだ。
しかし、置き場所がないんだよね。

でで、このあたりは天理教が多かったって。
名前を聞いたら、叔母と同じ名前で漢字も同じ。
今日午後から外来だって言っていたので、
気になっていて歩いていた。
これは神様のなされたことだってことをあとで気がついた。
神様にはお見通しですわーー。

落ち込んでいた気分を上昇させていただけた出来事＆出会い。

 

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パソコン脇に携帯が置いてあった。
寝ぼけてしまい、30センチくらい下の畳の床に落下させてしまった。

『びっくりしました？』

と携帯のデスクトップに表示されていたし、
言葉も出してくれたんで、嬉しかったです！！！
可愛い声のアナウンスがお気に入り。