漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

過去問等の深掘りシリーズ(その1)

2014年09月29日 | 過去問等の深掘りシリーズ
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
漢検1級初合格をめざしている方々への特別シリーズ
・・・なんちゃって・・・問題集や今までの過去問などから敷衍して、ちょっと作成してみました・・・1級初合格のための一助になれば幸いです。(その1)としましたが、続くかどうかわかりません・・・他のシリーズも抱えているので(^^;):既存の問題集や過去問題などに出ている短文を敷衍(その前後、全体まで拡大)して、より多くの語句や知識を拡充しておくことが狙いです(^^)

①「車、甚だ沢あれば、人必ず瘁れる」:(出典・左伝):上の者がつやつやの車を乗り回すようになると下の者ははたまらない意。
 *出題は「瘁(つか)れる」の読み。
 *解説者は、「沢(ひかり)」と読んでいるが、「沢:中学…タク、さわ 準1…つや、うるお(う)」なので、「つや」の意味でよいかも。

②「茅を抜くに茹たり。其の彙い を以てす」
 *出題は「彙(たぐ)い」の読み。
 *該当文は(おそらく)「易経六十四卦から」
 「抜茅茹。以基彙。征吉。」 (ぼうをぬくにじょたり。そのたぐいをもってす。ゆけばきち。)「茅」はイネ科の多年草。「茹」は草の根が連なること。「彙」は仲間の こと。「茅を抜くとその根が連なって抜けるように、仲間と協力して前進すれば吉」。「地天泰 其の二-地天泰 其の二 初九。抜茅茹。以其彙。征吉。」:(茅(ちが や)を抜くに茹たり。其の彙(たぐい)を以てす。征きて吉。)
 茹:ジョ、ニョ、く(う)、くさ(る)、な、ゆ(でる)、う(だる) *「茹たり」→「じょ(たり)」と読むのが適当。

③「一語、中らざれば、則ち、愆尤 駢び集まる」
 *出題は「愆尤(けんゆう)」の読み。
 *出典の菜根譚のこの前後の文章
 「十語の九、中(あた)るも、未だ必ずしも奇と称せず。一語、中(あた)らざれば、則ち、愆尤駢(なら)び集まる。十謀の九成るも、未だ必ずしも功を帰せず。一謀成らざれば貲議(しぎ)叢(むらが)り興る。君子、寧ろ黙なるも躁なること毋(な)く、寧ろ拙になるも巧なることなき所以なり。」(10のうち、言っている事の9が正しいからと言って、必ずしも優れた人間とは言えず、誤った1の不備に非難が集まることがある。戦略の9割が達成できたからと言って、必ずしも大きな功績があるとは言えず、1割の未達に誹謗中傷が集まる。これが、上に立つ者は雄弁よりは寡黙で、如才ないより気が利かない方が良いという理由である。)」
 *中(あた)る: 中:小学…チュウ、ジュウ、なか 準1…あ(たる)、あ(てる)
 *貲議(しぎ): 貲:シ、あがな(う)、たから、みのしろ  貲→「呰」に通じている(声符で) 呰:シ、そし(る)、きず
 *その他参考:「貲布(さいみ、さよみ)」:カラムシの繊維で細かく織った布。奈良時代に調として上納された。のちには粗く織った麻布をいう。「貲貨(しか)」:宝物や商品・物品(財)のこと

④「風は粉膩を撲って艶めかしき香を送れり」
 *出題は「粉膩(ふんじ)」の読み。
 *出典は(おそらく)「書記官」(川上眉山 著): 底本:「日本の文学77名作集(一)」中央公論社  初出:「太陽」 (明28)  (こんな所から採録してくるなんて、驚き!!)
 *参考:「風は粉膩を撲(う)って艶めかしき香を辰弥に送れり。参りましょう。親父ももう帰って来る時分でございます。と光代は立ち上りぬ。ここらはゆッくり休むところもなくっていけませんな。と辰弥もついにまたの折を期しぬ。道すがらも辰弥はさまざまに話しかけ・・・」

⑤「お恵みを黔首にまで及ぼし給う」
 *出題は「黔首(けんしゅ)」の読み。
 *「黔」は黒い色。古代中国で、一般民衆は何もかぶらず、黒い髪のままでいたところから。人民。庶民
 *「・・・賢王、聖主の普(あまね)き御恵を黎元(れいげん)・黔首までに及ぼし給ふこと・・・」〈十訓抄・一〉
 *「黎元」も庶民・人民の意。語彙選択か何かで出題されましたね・・・。

⑥「茆茨は剪らないままであった」
 *出題は「茆茨(ぼうし))」の読み。*茆:ボウ、ぬなわ、じゅんさい、かや   *ここでは「かや」の意。
 *茨: 中学…いばら 準1…シ、くさぶき *茅茨(ぼうし)と同じ。
 *剪セン、き(る)、つ(む)、ほろ(ぼす)、はさみ、はさ(む)
 *出典「土階三等」(五帝神話)←四字熟語にもありますね。*質素な構えの宮殿の例え。*堯帝の質素な生活ぶりを表現する言葉からの成語。
 *劉禹錫「陋室の銘」より・・・「宮殿は茆茨(ぼうし)剪(き)らず、その入り口は土階がわずかに三段、草あり庭に蓂莢(めいきょう)を生ず。」と。(その宮殿の屋根は茅葺であるが、剪りそろえることもせず、入口の階段に至っては、わずかに土の階段が三段あるのみ、庭には蓂莢が生い茂っていた。)*「蓂莢」は対象外漢字ですが、別名を「暦草」といい、めでたい草とされるとの事。

👋👋👋今日はこの辺で👋👋👋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おつむが・・・のレオン0929

2014年09月29日 | ペット猫(レオン)
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
おおお~っ、凛々しくて頭の良さそうな・・・いいじゃん、レオン(^.^)/~~~

獲物を待ってる?ネコらしくて、まあいいじゃん、レオン(^^)/~~~

オイッ、上から撮られてるの、わかンニャイのか!!ちとオツムが・・・のレオン( ̄▽ ̄)


👋👋👋👋👋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟語の読み・一字訓読(実践問題その23) 鹵 抖 抓 

2014年09月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
熟語の読み・一字訓読(実践問題その23)です。回答はマウスを動かせば、すぐ見られるようにしてあります。参考までに、末尾に、解説や周辺知識等を記載しています。当面、1級対象漢字から整理していきます。

問題1 「鹵」 ①鹵石(ロセキ) - (し お) ②鹹鹵(カンロ) - 鹵(しおち) ③鹵莽(ロモウ) ー 鹵(お ろ)か、(おろそ)か  ④鹵簿(ロ ボ) - 鹵(た て)  ⑤鹵獲(ロカク) - 鹵(か す)める 、鹵(う ば)う  
問題2 「抖」 ①抖藪(トソウ) - ( あ )げる 、 (ふ る)う  ②抖顫(トウセン) - 抖(ふ る)う

問題3 「抓」 ①抓癢(ソウヨウ) - 抓( か )く  ②抓鬮(ソウキュウ) - 抓(つ ま)む  ③抓局(ソウキョク) -抓(つ ね)る  ④抓賊(ソウゾク) - 抓( つ )む

<解説(周辺知識等)>
問題1 鹵:ロ、しお、しおち、おろそ(か)、おろ(か)、たて、かす(める)、うば(う) 
①鹵石:岩塩のこと *鹵は(海以外の)天然の塩。
②鹹鹵:塩分が多いこと。また、その土地。鹵:しおち。塩分を含んだ土地。作物が育たない塩土。塩地。
③鹵莽:塩分の多い土地と草ぼうぼうの野原。荒れ果てた土地。 おそまつなこと。粗略。軽率 ←ここではの意で作成。他に、「粗鹵(そろ)」:そまつで役に立たないこと。「鹵」は「魯」に通じて、おろか・おろそかの意。  
④鹵簿:「鹵」は、大型のたて。「簿」は、行列の順序を書いた帳簿。ここから、天子の行列、行幸・行啓のときの行列(行幸のとき、鹵で行列の前後を警衛し、行列の順序を帳簿に記すこと)を意味している。
⑤鹵獲:戦場などで敵の兵器・軍用品などを奪い取ること。
<周辺知識等>
●「沙鹵(サロ)」:塩干潟のことらしいです。「沙鹵を、カタともいひ、ヒカタともいひ、シホヒカタ・・・」「・・・字川北八 沙鹵多ク地質劣ル・・・」
●関連四字熟語:「粗鹵迂遠 (そろうえん)」粗末で役に立たないこと。「粗鹵狭隘 (そろきょうあい)」:粗末で狭苦しいこと(*狭隘は、見識や視野などの狭いことを意味していることも・・・)。「流血漂鹵 (りゅうけつひょうろ)」:「史記」の中に「流血漂鹵(りゅうけつひょうろ)」の熟語あり。戦場で流れ出た血や鹵が漂っているさま(死傷者の多いさま)。この「鹵」は「前漢·項籍傳:流血漂鹵。<註>鹵、盾也。」とあるとおり、「たて」の意味です。「荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)」土地が荒れやせていること、「荒瘠」は土地が荒れやせること。「斥鹵」は塩分を含んで荒れた土地。

問題2 抖:トウ、ト、ふる(う)、あ(げる)
①抖藪:「あげもとめる」または「はらいのける」意。詳細は後記<周辺知識等①>参照
②抖顫(”トウ”セン):振るうこと。 ①~②の関連熟語:後記<周辺知識等②>参照。 
<周辺知識等①>
「抖擻(トウソウ)」と「斗藪(トソウ)」 *前者の「擻」は対象外漢字。
ネット等で調べたところ、通説的には、両熟語ともに、
①衣食住に対する欲望をはらいのけ、身心を清浄にすること。また、その修行。とすう。
②雑念をはらって心を一つに集めること。「いよいよ精神を―して」〈露件・連環記〉
ということみたいですが、私の拙い調査結果ではチト違ってます・・・。
「抖擻(トウソウ)」:もともとはこの熟語で、これで梵語の頭陀(ずだ)の訳。「ふりはらう」、「あげはらう」意。
「抖藪(トソウ)」:この「抖擻」とは別に、大漢和では「抖藪」の意を、「もとめる」「あげもとめる」としており、根拠に「謂、抖藪、挙、索物也」→「抖藪の謂いは、索物を挙げることなり」と記しています。したがって、大漢和では「あげ(もとめ)る」意かと・・・。一方、字通ではあっさりと「抖藪:はらいのける意」とありました。またまた、どっちなんだ!と言いたくなるぐらい頭が痛くなりましたが、両説を覚えておくしかありませんねえ・・・専門家じゃないんで。だれか明確に教えてくれないかな(^^;)だから、出題では「抖藪」は「あ(げる)」と「ふる(う)」の両方を対応する訓読みとしております。

<周辺知識等②>他の、「抖」の熟語(*すべてではありません)
●字通:「抖然(トウゼン):突然」「抖去(トウキョ):払い去る」「抖漏(トウロウ):あばく」「抖捜(トウソウ):求める」「抖落(トウラク):振り落す」
●大漢和:「抖攬(トウラン):独占する」
●その他ネット等:「抖戦(トウセン):ふるえる」「抖膝(トウシツ):ひざを貧乏ゆすりさせる」( 貧乏ゆすり→中国では、「揺腿」「抖脚」・・・) ←(注)これらの熟語は大漢和・字通にはありませんでした。
ほとんどの熟語は「ふるう」意でよろしいかと思いますが、中には「あげる」意の熟語もあるような気がしますのでご注意ください。これも送り仮名で解決するしかないかな(^^;)

問題3 抓:ソウ、か(く)、つま(む)、つね(る)、つ(む)
①抓癢:癢いところを搔く。ほかに「抓破」(爪でかきやぶる)、「抓頭」(頭を搔く)
②抓鬮:くじをひく。「つまむ」に当たると解釈しました。同様な語句で「抓彩」(福引(字通)、福引・懸賞のなどの籤をひくこと(大漢和))。ほかに、「抓空」(無用のことをする)、「抓一把(ソウイッパ)」(手一杯に握る、ひとつかみにする、一握り)、「抓周」(赤子の生後1年目に色々と玩具を盤上に置いて自由にとらせて、その性格を判断する法=「試児」というらしい)なども該当すると思います。
③抓局:賭博狩りをすること。「つむ」にも該当すると思います。
④抓賊:賊を捕えること。「つねる」にも該当すると思います。「抓人」(人をとらえる)、「抓縛」(賊を捕える)
<その他>「抓」にはほかに「裂く」「さがす」などの意もある模様(大漢和)。→「抓裂」(引っ裂く」)、「抓尋」(たずねる、探す)、「抓取」(択ぶ)・・・。

👋👋👋・・・う~ん、むずかしい(ーー)👋👋👋

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする